妖しい、僕のまち〜妖怪娘だらけの役場で公務員やっています〜

詩月 七夜

文字の大きさ
27 / 159
第四章 逢魔が刻に宴は続く 『降神町 夏の陣』~一反木綿・赤頭・針女~

【二十三丁目】「真打ちは遅れてやってくる!」

しおりを挟む
 町を挙げてのイベントということもあり、昼時になると人出も相当な数になっていた。
 最初、僕…十乃とおの めぐる釘宮くぎみやくん(赤頭あかあたま)、鉤野こうのさん(針女はりおなご)は一緒に食事をとることにした。
 が、鉤野さんは「大変申し訳ありませんが、『MISTRALミストラル』の織部おりぶシェフに個人的に招かれておりますので…」と、単独行動になった。
 そこで、鉤野さんとは後で合流することにし、僕と鈴宮君は「玄風げんぷう」のブースを覗いてみることにした。
 以前「玄風」で食事をしたことがあるので、その味はよく知っているし、鈴宮君にそれを話すと、目を輝かせて「僕も食べたい!」と乗り気になったからである。

「うわぁ、行列ができてる」

 「玄風」のブースに着くと、釘宮くんが思わず叫んだ通り、出入り口から何人もの人が並んでいた。
 店員さんが必死に声を上げて、整理を行っている。
 奥の調理スペースからは、打本うちもと大将が指示を飛ばす大きな声も聞こえてくる。
 見ると、店頭には「本日限定メニュー 納涼降神おりがみせいろ」のチラシが貼られていた。
 成程。
 今日の暑さなら、こうした冷たいメニューはいい売れ行きを叩き出すだろう。
 途中、前を横切った「MISTRALミストラル」ほどではないものの、こちらも盛況のようだ。これは、あと30分は無理だろう。

「仕方ない、少し待って…」

 と、行列の最後尾に並ぼうとした時だった。

おおおおおおぉぉぉぉぉ…!

 不意に拍手と歓声が湧き上がる。
 あれは…お休み処になっている広場の方か?

「あれは…!?」

 駆け付けた僕達の前で、摩矢まやさん(野鉄砲のでっぽう)が忍者のように跳ね回り、小さな包み紙に包まれた何かを、指で弾いて配っている。
 見ると、マカロンみたいなお菓子だっだ。
 テーブルで昼食をとっていた親子が恐る恐る頬張り、絶賛している。
 ステージ上では、三池みいけさん(猫又《ねこまた》)がアナウンスを行い、主に若い男性の視線を独り占めしていた。
 どうやら「MISTRALミストラル」が、一気呵成いっきかせいのPR攻勢を仕掛けていると見た。
 考えたものだ。
 ランチタイムともなれば、どのブースも客数も増え、てんてこ舞いだ。
 その間隙を縫い、敢えて人手を割いてPRを行えば、一手先んじることができる。
 加えて、特別住民ようかいがその能力をフルに活かして動き回れば目立つし、広告効果も上がるだろう。
 ふと、鮮やかな身のこなしを見せていた摩矢さんがこちらに気付いた。
 手を振る代わりに、お菓子を投げてよこす。

「…おいしい!これ、おいしいねぇ!」

 口の中に入れた、釘宮くんが感嘆の声を上げた。
 名前は知らないが、確かにこのお菓子は美味い。
 恐らく、織部シェフの自信作なのだろう。
 僕は、改めて二人の特別住民ようかいを見上げた。
 どちらにも来場客が喝采を送り、二人ともそれを受けていきいきとしている。
 そう。
 二人は特別住民ようかいではあるが、人間達に受け入れられている。
 そんな光景を、無性に嬉しく感じた。
 人と妖怪は、きっと相容れない存在だ。
 それは以前、黒塚くろづか鬼女きじょ)主任が言っていた通りだろう。
 だが、共生は十分にできる。
 目の前の光景が、その可能性を示してくれている。

「…どうしたの?十乃兄ちゃん」

「え?ああ、うん…何でもないよ」

 見上げてくる釘宮くんに、僕はそっと答えた。
 じんわりにじむ視界は、きっとお菓子が美味しすぎたせいだろう。
 そう、考えていた時だった。

おおおおおおおおおおおぉぉぉぉ…!!!

 不意にお休み処の一角で、別の歓声が上がる。
 何事かと目を向けた僕は、そこに二つの疾風を見た。

---------------------------------------------------------

「悪いね、ちょっと失礼するよ!」

「上ばかり見て、ボーっとしてると危ないぜ!」

 人ごみに突如出現した、駆け抜けるあおあかの光。
 慌てふためく来場者たちを何なく避け、二つの流星は、広いお休み処の中心で砂煙を上げて止まった。

「真打ちは遅れてやってくる!」

「蕎麦屋『玄風』ここに参上…ってか!」

 そう言いながら、背中合わせに立つ二人の女給。
 誰であろう、妖怪“朧車おぼろぐるま”こと間車まぐるま りんと“片輪車かたわぐるま”こと妃道ひどう わだちである。
 二人は、両手の丸盆に山ほどのお菓子を乗せていた。
 突如として出現した新たな二人の美人女給に、周囲の客が一斉に注目する。

「さあさあ、居並ぶお立会い!寄ってらっしゃい見てらっしゃい!」

蕎麦そば饅頭まんじゅうに蕎麦煎餅せんべい、蕎麦ゆべしに蕎麦おこし!老舗蕎麦屋『玄風』が誇る生粋の蕎麦菓子の数々、ただ今から無料で試食サービス開始だよ!」

 声高らかにそう宣言すると、二人は頷き合い、現れた時と同様に猛スピードで疾走し始めた。
 自らの足で走るのではない。
 輪はその足にローラーブレード、妃道はスケートボードに乗っている。

 かたや、一輪車から戦車まで、どんな乗り物も、車輪がついていれば自在に操る“朧車”の妖力【千輪走破せんりんそうは
 かたや、乗り物に乗った状態で走行エネルギーを炎に変えて操り、走り続ける限り無限に発揮できる“片輪車”の妖力【炎情軌道えんじょうきどう

 共に走ることに特化した妖力を持つ二人の、最終兵器とっておきがこれであった。

「さあ、みんな!手を開いて待っててくれ!」

「正真正銘、蕎麦粉から作った本格和風の蕎麦菓子だよ!」

 立ち尽くす来場者達の間を神技じみた動きで走り抜け、その手に蕎麦菓子を置いていく。
 その鮮やかな走行テクニックに、最初は唖然としていた来場者は、一転、大きな喝采を送り始めた。

「す、すげぇ!何だ、あの姉ちゃん達は!?」

「見たことあるぞ。あれって『玄風』の制服じゃないか?」

「あの娘たちも特別住民ようかいでしょ?カッコいい!」

「ん!?へぇ~、この煎餅、うまいなぁ」

「このおこしも美味いぜ!」

 さっきまで「MISTRALミストラル」の洋菓子を絶賛していた来場者が「玄風」の蕎麦菓子に舌鼓を打ち始める。
 加えて、ミニスカ女給二人の艶姿に、ステージ上の三池にシャッターを切っていた男性客達も、あっさりとカメラの向きを変えてしまった。

「な、ななななな…!!」

 ステージの上で、あっという間に蚊帳の外になってしまった三池が、茫然と立ちすくむ。
 その様子に気付いた輪がニヤリと見下すような笑みを向けてきた。

「く~っ…やってくれたわね、あのオンボロ車!」

 牙を剥き出して悔しがる三池。
 その傍らに摩矢が着地する。

「皆持って行かれた…どうする?」

 摩矢の視線の先では、派手な光と炎が巻き起こり、輪と妃道がアクロバティックな動きで駆け抜け、その度に来場者の歓声と拍手が上がっていた。
 二人の劇的な登場もそうだが、摩矢と三池が盛り上げていた会場の熱気が後押しした感じも否めない。
 こうなると、完全に前座扱い同然で、もはや、摩矢達のことを顧みる者はほとんどいなかった。
 三池はギリギリと歯噛みした。

「ぐぬぬ…このまま指をくわえて見てるのだけは避けたいわね」

「仕方がない…君、脱ぐか?」

「脱がんわ!何なのその発想!?」

 くわっと牙を剥く三池。
 そこに、

「まんまとしてやられましたね」

 振り返った二人の目の前に、固い表情の織部が立っていた。

「シェフ!?どうしてここに?」

「ブースの方がうまく回り始めたのでね。スタッフに任せて、こちらの様子を伺いに来たんですよ」

 長髪を撫でつけ、会場を見回す織部。

「ランチタイムになれば、どの店も手が回らず、PRはうちの独壇場になると思っていましたが…まさか、相手も同じ手でくるとはね」

 低い声が、感情を押し殺した度合いを物語っていた。
 織部が店の人手を減らしてまで発案した作戦だったが、見栄えという点はともかく、インパクトという部分では向こうの人材に分があったようだ。

「…まあ、真っ向勝負とはあの人らしいですが」

「当然だ!ついでに言えば、こいつは真剣勝負だからな!」

 唐突にダミ声が上がり、織部の前に一人の巨漢が現れる。
 打本だった。
 織部は打本へ鋭い視線を向けた後、大仰に両手を広げた。

「…ほほう。一番忙しいランチタイムに、シェフがわざわざ店を空けるとは…そちらは余程お暇なようですね」

「ハッ!その言葉、そのままそっくり返してやるぜ!」

 打本がニヤリと笑う。

「おめぇとの勝負は正々堂々、正面から叩き潰すに限るからな」

 当初、輪達から現地でのPRの提案を聞いた時、打本は難色を示した。
 が、お休み処での様子を聞き、持ち前の負けん気で考えを変えたのである。
 織部が苦笑する。

「相変わらず直情的ですね…でも、まあ、その意見には私も賛成ですよ」

「珍しく意見が合ったな」

 不敵に笑う打本。
 それに笑い返す織部。

「差し当たって、不測の事態で『玄風』シェフが強制退場…という筋書きは如何でしょう?」

 懐から「カミソリの薄さを再現」と絶賛された、ピザ生地を取り出す織部。
 この生地は、イタリア修行時代に叩きこまれた技術に、独自の修練を混ぜ、回転を加えることで実際にカミソリ以上の切れ味を発揮する至った。
 そこまで至った理由はさておき、正に恐るべき変態的ピザ生地である。

「悪くねぇ…ただし、そいつは『MISTRALミストラル』のシェフに配役を変える方が盛り上がるってもんだぜ?」

 打本が丸太のような腕を一振りすると、その手に棍棒サイズの麺棒めんぼうが現れた。
 使い込まれたそれは、三代前の店主が信州の霊山に生えた古木を手ずから削りだした一品で、代々の店主の怪力にもビクともしない、鋼の如き麺棒だ。
 そこまでこだわる理由はさておき、正に恐るべきバイオレンス調理器具だった。

「勢い込むのは結構ですが、こちらは三人ですよ?」

「…へ!?あたしらもやるの!?」

 二人の異様な雰囲気に呑まれていた三池が、驚いたように声を上げる。

「あの~、一応、特別住民あたしらは人間に危害を加えるの、アウトなんだけど…」

 すると、織部は、

「危害は加える必要はありません。淑女レディ達にそんな真似はさせられませんからね。お二人には、そこの頑固オヤジの捕縛を手伝っていただけるだけで結構です」

「でも…」

 躊躇ためらう三池に、織部はニッコリ笑いかけた。

「時給アップと当店デザートバイキング食べ放題はお嫌いですか?」

「じゃあ、覚悟してねっ、玄風のおじさん!」

 一転、ボキボキと指を鳴らしながら、織部に並ぶ三池。
 それに溜息を吐きながら、摩矢が続く。

「あら、あんたもやる気になったの?」

 そう尋ねる三池に、摩矢は淡々と、

「店主の指示には極力従うように上司うえから言われてる…あと、君らがやりすぎないよう監視役」

 さすがに銃は取り出さなかったが、妖怪である摩矢の体術は人間のそれを遥かに超える。
 人間相手なら、素手だけで十分だった。
 三池にしても、猫科独特の動きで摩矢を追い詰める程である。

「野郎…」

 三人に追い詰められる形になった打本が、顔を歪める。
 その瞬間、

「待ちな!」

「うちの大将に何しようってんだ!?」

 光と炎を引き連れ、輪と妃道が疾風の如くステージ上に馳せ参じた。
 打本を守るように、三人の前に立ちふさがった輪と妃道に、打本は笑顔を浮かべた。

「おうっ!助かったぜ、輪ちゃんに新人のボイン姉ちゃん!」

「『妃道』だって!ちゃんと覚えな、セクハラ雇用主!」

「お前ら、どういうつもりだ!?」

 ステージ上の異状に気付き、妃道と共にPRを切り上げた輪が、織部達を睨みつける。

「旗色が悪くなったからって、実力行使たぁスマートじゃねぇな!」

「フッ…勘違いしてもらっては困りますね、勇ましいお嬢さんシニョリーナ

 前髪を跳ね上げる織部。

勝利はこの手にラ ヴィットーリア イン クェスタ マーノ。この決闘ドゥエッロにおいて、我ら「MISTRALミストラル」の勝利は揺るぎませんよ?」

「そもそも、それがどういう理屈なのか、分からないよ」

 妃道が鼻を鳴らす。

「それを決めるのは客のはずだ。こんなあたしが言うのも何だけど、汚い真似で勝とうって根性が気に入らないね」

「よく言うわね!PR作戦は、あたし達が先にやってたのに!横から割り込んできたのはどっちよ!?」

 三池がフーッと威嚇する。
 せっかく注目を浴びていたところを邪魔されたのが、よほど悔しかったようだ。

「手ぇ引く気は無いようだな、摩矢っち」

「不本意だけど…出向先こっちを勝たせるのが、今回の任務」

 輪の問い掛けに、摩矢が無表情のまま答える。
 普段、漂々としている摩矢だが、仕事に対する姿勢は真面目そのものである。
 狩人独特の忍耐強さも併せ持つ摩矢は、そういう意味で根っからの「仕事人」だった。

「何だ?何が始まるんだ?」

「『玄風』と『MISTRALミストラル』が一騎打ちか!?」

「マジかよ?よっしゃ、負けるな『玄風』!」

「織部さん、頑張って~!」

 ステージ上で睨み合う六人に、お休み処に居た来場者達も、自分勝手な応援を始める。
 それが、六人の戦意を否応なしに高揚させた。

 こうして。
 灼熱の昼下がり、遂に最後の決戦の火ぶたは(大会の本来の主旨とまったくの別方向の形で)切って落とされたのだった…!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

生徒怪長は"ぬらりひょん"

詩月 七夜
キャラ文芸
人と人の姿をした妖怪が住む町「降神町(おりがみちょう)」 そのちょっと変わった町にある「降神高校」の生徒会長がいた 名前は詩騙 陽想華(うたかた ひそか) 人は彼女を「生徒怪長」と呼ぶ 【補足】 この作品は、拙作「妖しい、僕のまち〜妖怪娘だらけの役場で公務員やっています〜」と世界観を同じにする物語です

人妖抄録 ~「妖しい、僕のまち」異聞~

詩月 七夜
キャラ文芸
降神町(おりがみちょう)…そこは、人と人の姿をした妖怪が住む不思議な町 これはそんな不思議な町を舞台に、人とあやかし達が織り成す物語の欠片を集めた作品です ※この作品は、拙作「妖しい、僕のまち 〜妖怪娘だらけの役場で公務員やっています〜」のスピンオフ短編集です。本編と併せて読むと、よりお楽しみいただけるので、ぜひ読んでみてください。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

あやかし警察おとり捜査課

紫音みけ🐾書籍発売中
キャラ文芸
※第7回キャラ文芸大賞にて奨励賞を受賞しました。応援してくださった皆様、ありがとうございました。 【あらすじ】  二十三歳にして童顔・低身長で小中学生に見間違われる青年・栗丘みつきは、出世の見込みのない落ちこぼれ警察官。  しかしその小さな身に秘められた身体能力と、この世ならざるもの(=あやかし)を認知する霊視能力を買われた彼は、あやかし退治を主とする部署・特例災害対策室に任命され、あやかしを誘き寄せるための囮捜査に挑む。  反りが合わない年下エリートの相棒と、狐面を被った怪しい上司と共に繰り広げる退魔ファンタジー。  

少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部
キャラ文芸
 俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。  その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。  とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。  まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。  これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。

私の守護霊さん

Masa&G
キャラ文芸
大学生活を送る彩音には、誰にも言えない秘密がある。 彼女のそばには、他人には姿の見えない“守護霊さん”がずっと寄り添っていた。 これは——二人で過ごした最後の一年を描く、かけがえのない物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...