絶賛、片想い中

いいいいい

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慧と本格的に仲良くなったのは1年の夏

友達が色んなやつ誘ってBBQしよう!と行って集めたメンツに慧がいた
友達曰く慧を誘えば女の子が沢山来てくれるから、との事

そんな事のために人を使うなよと注意はしたが女の子いっぱいで浮き足立ってる友達には何も響かなかったようだ

入学式以来特に接点もなく俺は有名な慧の名前は知っていたが、あっちは俺の名前など知らないだろう
なんなら入学式で会ったことすら忘れてそうだ

BBQは楽しかったがカオスだった
女の子はみんな慧に夢中で、そんな姿をグチグチいいつつも必死にアピールするその他男性陣

俺は特に誰と仲良くなりたいともなくただひたすら肉を焼いて食べていた

「檜山颯斗君...だよね」
後ろから声をかけられびっくりした俺が振り向くと
そこに居たのは慧だった
女の子たちが男性陣に捕まってる間に逃げてきたのだろうか

「あっうん、そっちは慧君だよね。入学式の時の...」
まさか名前を知ってるとは驚きだった

「覚えててくれたんだ、何回か見かけてたけど話しかけれなくて」
そりゃそうだ、常に周りを女の子に囲まれてちゃあまともに友達も作れないだろう

「恩人だから覚えない方が無理だよ、逆に慧君こそなんで俺の名前を?」
接点も共通の友人も特にいるイメージがなかったので聞いてみた

「見てたんだ」

「え?」

「また転んじゃわないか」

「なっ!あの時はほんとにたまたまだよ!」
俺がそう言うと慧は笑った
少しドキッとした俺の心を返せ、普段転ばないからあの時は本当にたまたまだったんだ

「俺があまりにも颯斗君のこと見るから、女の子が名前教えてくれたんだ」

「慧君の周りいっつも女の子いるよな、しんどくねーの」

「素直に好かれるのは嬉しいけど、こうやって颯斗君と話せなかったのは少し大変だったかな」
俺には一生体験できないような悩みだ

「まぁ俺も毎回女の子いて声掛けれなかったしな」

「じゃあさ、友達にならない?」

「えっ...いいの」

そう聞くと、慧は少しだけ驚いて目を丸くした

「それ、こっちの台詞なんだけど」

「なんでだよ」

「颯斗君、俺のことあんまり得意じゃなさそうだったから」

「いや別に!?」

反射で否定した声が思ったより大きくなって、俺は慌てて口を押さえた
慧はそんな俺を見てまた笑う

「じゃあ連絡先、交換してもいい?」

「う、うん」

差し出されたスマホを受け取る指先が少し震えたのは、きっと夏せいだ

その日を境に、俺と慧は少しずつ話すようになった
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