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異世界なんて俺は知らない
これがウワサに聞く、ハーレム?
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「いやぁ~!まさか伝説の勇者様に、うちで食事していただけるなんて!もう感激ですよォォ!!」
俺はようやく食事にありついていた。先ほどのおじさんに教えてもらった「ふくろう亭」という宿屋で、だ。
その後、大歓声の中で俺は倒れた。
空腹でだ。
すると街の人たちが、こぞって俺に駆け寄り、競うようにして介抱を申し出てくれたのだ。
「お、お腹が…減って…。」
そうして俺はここ、1番近くで、崩壊を免れていたふくろう亭に担ぎ込まれたのである。
俺は今、猛烈にパスタをガッツいている。
…これは果たしてパスタなのか?
いや、パスタだろう。パスタだよな?
やっぱりヨーロッパなんじゃない?
そう思いつつも、空腹と美味しいものには、勝てない。
そして食べながらも、俺はある問題を、恰幅の良い店主に伝える。
「あろ、ふんまへん。おえ、おふぁれほっへはいんへふへほ。」
「何を仰いますか!勇者様からお金なんて!それにこれは、助けていただいたお礼ですから!」
店主はニコニコしながら、自らのふくよかな両の手をモミモミしている。
「ひは、ほおひふはへひほ。」
そう。俺は別に、自らの意思をもって街の人たちを助けたワケじゃない。
完全にたまたまだ。それなのに、こんなに大量の料理でお礼をされるのは、なんだか申し訳ない。
「いーんですいーんです!気持ちですから!ささ、どんどん召し上がってください!」
腑に落ちないが、俺は黙ってガッツくことにした。空腹と、美味しいものには勝てないのだ。
「あ、あの!お食事中すみません!アナタが勇者様ですか?!」
突然声をかけられ、俺はパスタっぽい何かを喉に詰まらせ、盛大にむせた。
「ごめんなさい突然!私は旅の武芸者で、あ!修行中なんですけど!
ミレット・フリスベルグって言います!さっきの戦い、見てました!
あ、あの、是非お話したいなって。」
相槌すら打っていないのに、1人で喋っているなこの人。むせてんだこっちは。
顔を上げると、そこにはピンクのロング髪を後ろで一つに結んだ、騎士風の衣装に身を包んだ美少女が、目を輝かせながら立っていた。
「ごっほ、ごほ。お、お話、ったって、何を…ですか?あ、俺はいなばゆうじっていいます。」
むせつつ目に涙を浮かべながら、俺は逆に問いかけた。
「い、いな、ば?ゆ…じ?
…ユージーン・イナバウアー様と仰るんですね!なんと高貴なお名前でしょう!」
いや何でそうなる。
やっぱりヨーロッパだろ。英語圏内だろ。イギリスか?イギリスだな?
ようやく落ち着きを取り戻しつつあったものの、余韻で目に涙を浮かべながら答えられずにいると、ミレットと名乗る少女は、勝手に話を進めていく。
「私!アナタのようなすごい方と一緒に旅をして、もっと強くなりたいんです!お願いです!私も連れて行ってください!」
勝手に名前変えられ、すごいヤツ扱いされた上、旅をする前提で話をされている。何言ってんだマジで。
「おっと、聞き捨てならないねぇ。」
あまりの急展開に返事ができずにいると、背後から大人の女性の声がした。
仕方がないので振り向いてみると、そこには褐色の肌の色っぽいお姉さんと、小さいながらもガチガチに武装した女の子が立っていた。
俺、名乗ってしかいないのにどんどん出てくる。
「アタシは賞金稼ぎのシャミィ・エーギル。
こっちは弟子のナナだよ。
アンタとツルんだら、金になりそうだと思ってね。
そんな小娘と組むより、アタシにしときなよ。損はさせないよ。」
「ちょっと、待つ。」
間髪入れず、次から次へと出てくる。俺にも喋らせて欲しい。
今度は、いかにも魔法使いっぽい帽子と装束の、中学生くらいに見えるショートカットの女の子が、シャミィと名乗ったお姉さんの後ろから、ひょっこり顔を出した。
「私、アミア。大賢者・リートから、勇者の力、なる、使命言われ、参上した。
私、アナタと共にいく、さだめ。」
話がどんどん壮大になっていく。
俺には選択権は無いのだろうか。
遠出とかしないで、落ち着いて暮らしたいんだけど…。やれることはやるから…。
とりあえず俺は、話を聞き流しつつ、食事の続きを楽しむことにした。
何しろ店主さんのご厚意だ。残すワケにはいかない。
「な、何ですかアナタたちは!私が1番最初にお声をかけたんですよ?!勇者様のお供は私です!」
「おや、それはアンタが決めることじゃないだろ?勇者様がお決めになることさ。ま、どう考えても、この小娘たちよりもアタシら子弟の方が強いんだ。当然アタシらが選ばれるさ。な?」
「はい、師匠。」
「バカ、言わない。最強は、勇者様いがいなら、私、間違いない。雑魚は、早く帰る、いい。」
話題の中心なはずなのに、放置される俺。でもいいんだ、俺は美味しくご飯を食べているんだから。このスープ美味しい。
「お、お供はわ、私です!」
「しつこいね、やっちまうか?!」
「はい、師匠。」
「早く、黙る。でないと、みんな、燃やしつくす。」
「うるせぇ!!メシが不味くなるわ!!
黙って待ってろ!!!」
俺はようやく食事にありついていた。先ほどのおじさんに教えてもらった「ふくろう亭」という宿屋で、だ。
その後、大歓声の中で俺は倒れた。
空腹でだ。
すると街の人たちが、こぞって俺に駆け寄り、競うようにして介抱を申し出てくれたのだ。
「お、お腹が…減って…。」
そうして俺はここ、1番近くで、崩壊を免れていたふくろう亭に担ぎ込まれたのである。
俺は今、猛烈にパスタをガッツいている。
…これは果たしてパスタなのか?
いや、パスタだろう。パスタだよな?
やっぱりヨーロッパなんじゃない?
そう思いつつも、空腹と美味しいものには、勝てない。
そして食べながらも、俺はある問題を、恰幅の良い店主に伝える。
「あろ、ふんまへん。おえ、おふぁれほっへはいんへふへほ。」
「何を仰いますか!勇者様からお金なんて!それにこれは、助けていただいたお礼ですから!」
店主はニコニコしながら、自らのふくよかな両の手をモミモミしている。
「ひは、ほおひふはへひほ。」
そう。俺は別に、自らの意思をもって街の人たちを助けたワケじゃない。
完全にたまたまだ。それなのに、こんなに大量の料理でお礼をされるのは、なんだか申し訳ない。
「いーんですいーんです!気持ちですから!ささ、どんどん召し上がってください!」
腑に落ちないが、俺は黙ってガッツくことにした。空腹と、美味しいものには勝てないのだ。
「あ、あの!お食事中すみません!アナタが勇者様ですか?!」
突然声をかけられ、俺はパスタっぽい何かを喉に詰まらせ、盛大にむせた。
「ごめんなさい突然!私は旅の武芸者で、あ!修行中なんですけど!
ミレット・フリスベルグって言います!さっきの戦い、見てました!
あ、あの、是非お話したいなって。」
相槌すら打っていないのに、1人で喋っているなこの人。むせてんだこっちは。
顔を上げると、そこにはピンクのロング髪を後ろで一つに結んだ、騎士風の衣装に身を包んだ美少女が、目を輝かせながら立っていた。
「ごっほ、ごほ。お、お話、ったって、何を…ですか?あ、俺はいなばゆうじっていいます。」
むせつつ目に涙を浮かべながら、俺は逆に問いかけた。
「い、いな、ば?ゆ…じ?
…ユージーン・イナバウアー様と仰るんですね!なんと高貴なお名前でしょう!」
いや何でそうなる。
やっぱりヨーロッパだろ。英語圏内だろ。イギリスか?イギリスだな?
ようやく落ち着きを取り戻しつつあったものの、余韻で目に涙を浮かべながら答えられずにいると、ミレットと名乗る少女は、勝手に話を進めていく。
「私!アナタのようなすごい方と一緒に旅をして、もっと強くなりたいんです!お願いです!私も連れて行ってください!」
勝手に名前変えられ、すごいヤツ扱いされた上、旅をする前提で話をされている。何言ってんだマジで。
「おっと、聞き捨てならないねぇ。」
あまりの急展開に返事ができずにいると、背後から大人の女性の声がした。
仕方がないので振り向いてみると、そこには褐色の肌の色っぽいお姉さんと、小さいながらもガチガチに武装した女の子が立っていた。
俺、名乗ってしかいないのにどんどん出てくる。
「アタシは賞金稼ぎのシャミィ・エーギル。
こっちは弟子のナナだよ。
アンタとツルんだら、金になりそうだと思ってね。
そんな小娘と組むより、アタシにしときなよ。損はさせないよ。」
「ちょっと、待つ。」
間髪入れず、次から次へと出てくる。俺にも喋らせて欲しい。
今度は、いかにも魔法使いっぽい帽子と装束の、中学生くらいに見えるショートカットの女の子が、シャミィと名乗ったお姉さんの後ろから、ひょっこり顔を出した。
「私、アミア。大賢者・リートから、勇者の力、なる、使命言われ、参上した。
私、アナタと共にいく、さだめ。」
話がどんどん壮大になっていく。
俺には選択権は無いのだろうか。
遠出とかしないで、落ち着いて暮らしたいんだけど…。やれることはやるから…。
とりあえず俺は、話を聞き流しつつ、食事の続きを楽しむことにした。
何しろ店主さんのご厚意だ。残すワケにはいかない。
「な、何ですかアナタたちは!私が1番最初にお声をかけたんですよ?!勇者様のお供は私です!」
「おや、それはアンタが決めることじゃないだろ?勇者様がお決めになることさ。ま、どう考えても、この小娘たちよりもアタシら子弟の方が強いんだ。当然アタシらが選ばれるさ。な?」
「はい、師匠。」
「バカ、言わない。最強は、勇者様いがいなら、私、間違いない。雑魚は、早く帰る、いい。」
話題の中心なはずなのに、放置される俺。でもいいんだ、俺は美味しくご飯を食べているんだから。このスープ美味しい。
「お、お供はわ、私です!」
「しつこいね、やっちまうか?!」
「はい、師匠。」
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「うるせぇ!!メシが不味くなるわ!!
黙って待ってろ!!!」
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