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第47話 開幕するルーツ大戦
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クリアがブルーの装飾品の様に身に付けていたルーツに気付いたのは、偶然の産物だったが。
装飾品としてルーツを変化させているのは、ルーツについての知識とシンクロ率の高さ、そして繊細なキャスティング能力のコントロールの高さを示している。
そもそも、ルーツは『所有者』とのシンクロ率が高ければ〈エレメンタルアームズ〉に姿を変えるが、更にその上から任意の装飾品の形状に変化させることができる。
クリアもこの件に関して知ってはいたが、わざわざレッド達に教えるのもアレだったので、彼らは大層目立つエレメンタルアームズをそのままの形状で持ち歩いているのだった。
「……グリーン。貴殿が我々に求めるのはその二つでよろしいか?」
「ええ、ひとまずは。……ただし、今回の戦いでは戦う者以外は水を刺さないで頂きたい。
純粋な戦闘能力を確認したいので。
例えば、クリアの身内の人物を盾に本気で戦わせない、等。流石に王ともあろうお方がそんな卑怯な手を使う事はないでしょうけれども」
グリーンが王に釘を刺す。
一見失礼な事を言っている様に聞こえるそれは、あくまでもグリーンなりにクリアのことを考慮しての発言だったようにクリアには聞こえた。
それが良しと出るか悪いと出るか。
王は「よかろう」と一言だけ返すと、後のことは任せると伝える様にブルーに向けて視線を向けた——。
ブルーに連れられてきたのは、まるで戦いを観戦するために作られた席に囲まれた、闘技場だった。
戦闘を行うスペースは土が平らに整備されたシンプルな直径百メートル程で、そこから観客の安全を考慮して五メートル程の石壁に囲まれている。
元々、見せ物というよりは王国騎士や兵士達の力量を見たり、戦いぶりを王をはじめとした者に見せるための構造なのだろう。
席は戦闘スペースを囲うように三段に分けられて作られ、一部に王族が観戦するための特別席のようなものが見て取れた。
この場所に、当然今回の戦闘を誘発させた本人と王女がいる。
客席には、実質公開処刑として、もしくは遺物の力を見たいがために集まった国の政治家と、それらを護衛するために集められた王国騎士数名、そして隔離されたように兵士に囲まれた未だ意識を取り戻していないミヤを抱えたガウスとヒカリの姿が見えた。
——とりあえず、無事なようで本当によかった。
これから行われるクリアが痛めつけられる姿を見せつけるために連れてこられたのだろうか。
それとも——。
「それで、ボクと戦うメンバーはあなた達だけでいいんですか?」
軽くストレッチをするように体を動かしながらクリアが聞く。
対面するようにこの場にいるのは、レッド、グリーン、ゴールド、ブルーの四人だ。
全員がエレメンタルアームズとしてルーツの覚醒を促した『所有者』ではあるが、クリアの想像は裏切られた。
故に確認というのも変な話だが、口に出して聞いたのである。
——もっとたくさんの王国騎士も投入してくると思ったのだけれども。
「もっと人数を投入することもできたのだけれど。この広さで人数だけ投入しても同士討ちになったりするだけでしょう。そもそもこの場所は大人数で戦うために作られているわけじゃないもの」
クリアの心を見透かしたように答えたブルーは、耳飾りに手を触れる。
すると、耳飾りだった物はすぐにその姿を変え、頂点に水晶の様な球体がついた杖になった。
これが、ブルーの所有する水のエレメンタルアームズらしい。
レッドやグリーンの様に直接相手を攻撃するものではなく、『高術士』と呼ばれるだけあってゴールドのように中遠距離で術式の威力を高めて放つ後方支援タイプのようだ。
「……最後に、何か言い残すことはあるかしら」
余程自信があるのか、それとも作戦故の挑発か。
ブルーの言葉に、クリアはまるで乗せられたかのように返す。
「最後? よっぽど自信があるようですね。レッドさん達からボクのこと何も聞いてないんですかァ?」
「勿論聞いているわ。あなたがおとぎ話や伝承にすらほとんど語られる価値も無いとされた【無属性】であることはね」
……どうにも、挑発気味に話すブルーにクリアは慣れない。
クリアが知っているブルー・ティアという女性は、多少傍若無人気味なところがあるが、社交的で知的で、何よりイエナ王女の幼い頃からの側付きで、姉妹のような関係で。
まるで、無理して自分を鼓舞していることを挑発を混じえて誤魔化しているような。
——ああ、そうか。
クリアはブルーを自分に投影していたのだろう。
なんてことはない。
ブルーもまた、イエナを含めた自分の大切な人物を守ろうと奮起しているのだ。
そのために、将来的にこの国の脅威になり得る『ディールーツ』を排除しておきたいと。
——まァ、今更気付いてももう遅い。
勿論『ディールーツ』がそこまで目を付けられるような行いをしているのはもはやクリアのあずかり知らぬところと言えないものになっているのだろう。
それは、知ろうともしなかったクリアにも責任がある。
しかし——。
「今日ボクらが奪われたものがどれほどのものだったか」
——思い知らせてやる。
クリアが最後に客席に目を向ければ、視界に入っていたヒカリが何か口を開いていた。
——瞬間。
「始めるわよ! 【アクア——」
「【クリムゾン——」
「【烈風——」
「【スパークル——」
『所有者』陣営が一斉に術式名を口にして各々術式を使用とした時。
術式名を言い終わる前に、その事象は起きた。
激しい轟音と共に、石壁と土が舞い上がり、それは煙幕のように『所有者』四人の姿をその場に居た者達から奪った。
装飾品としてルーツを変化させているのは、ルーツについての知識とシンクロ率の高さ、そして繊細なキャスティング能力のコントロールの高さを示している。
そもそも、ルーツは『所有者』とのシンクロ率が高ければ〈エレメンタルアームズ〉に姿を変えるが、更にその上から任意の装飾品の形状に変化させることができる。
クリアもこの件に関して知ってはいたが、わざわざレッド達に教えるのもアレだったので、彼らは大層目立つエレメンタルアームズをそのままの形状で持ち歩いているのだった。
「……グリーン。貴殿が我々に求めるのはその二つでよろしいか?」
「ええ、ひとまずは。……ただし、今回の戦いでは戦う者以外は水を刺さないで頂きたい。
純粋な戦闘能力を確認したいので。
例えば、クリアの身内の人物を盾に本気で戦わせない、等。流石に王ともあろうお方がそんな卑怯な手を使う事はないでしょうけれども」
グリーンが王に釘を刺す。
一見失礼な事を言っている様に聞こえるそれは、あくまでもグリーンなりにクリアのことを考慮しての発言だったようにクリアには聞こえた。
それが良しと出るか悪いと出るか。
王は「よかろう」と一言だけ返すと、後のことは任せると伝える様にブルーに向けて視線を向けた——。
ブルーに連れられてきたのは、まるで戦いを観戦するために作られた席に囲まれた、闘技場だった。
戦闘を行うスペースは土が平らに整備されたシンプルな直径百メートル程で、そこから観客の安全を考慮して五メートル程の石壁に囲まれている。
元々、見せ物というよりは王国騎士や兵士達の力量を見たり、戦いぶりを王をはじめとした者に見せるための構造なのだろう。
席は戦闘スペースを囲うように三段に分けられて作られ、一部に王族が観戦するための特別席のようなものが見て取れた。
この場所に、当然今回の戦闘を誘発させた本人と王女がいる。
客席には、実質公開処刑として、もしくは遺物の力を見たいがために集まった国の政治家と、それらを護衛するために集められた王国騎士数名、そして隔離されたように兵士に囲まれた未だ意識を取り戻していないミヤを抱えたガウスとヒカリの姿が見えた。
——とりあえず、無事なようで本当によかった。
これから行われるクリアが痛めつけられる姿を見せつけるために連れてこられたのだろうか。
それとも——。
「それで、ボクと戦うメンバーはあなた達だけでいいんですか?」
軽くストレッチをするように体を動かしながらクリアが聞く。
対面するようにこの場にいるのは、レッド、グリーン、ゴールド、ブルーの四人だ。
全員がエレメンタルアームズとしてルーツの覚醒を促した『所有者』ではあるが、クリアの想像は裏切られた。
故に確認というのも変な話だが、口に出して聞いたのである。
——もっとたくさんの王国騎士も投入してくると思ったのだけれども。
「もっと人数を投入することもできたのだけれど。この広さで人数だけ投入しても同士討ちになったりするだけでしょう。そもそもこの場所は大人数で戦うために作られているわけじゃないもの」
クリアの心を見透かしたように答えたブルーは、耳飾りに手を触れる。
すると、耳飾りだった物はすぐにその姿を変え、頂点に水晶の様な球体がついた杖になった。
これが、ブルーの所有する水のエレメンタルアームズらしい。
レッドやグリーンの様に直接相手を攻撃するものではなく、『高術士』と呼ばれるだけあってゴールドのように中遠距離で術式の威力を高めて放つ後方支援タイプのようだ。
「……最後に、何か言い残すことはあるかしら」
余程自信があるのか、それとも作戦故の挑発か。
ブルーの言葉に、クリアはまるで乗せられたかのように返す。
「最後? よっぽど自信があるようですね。レッドさん達からボクのこと何も聞いてないんですかァ?」
「勿論聞いているわ。あなたがおとぎ話や伝承にすらほとんど語られる価値も無いとされた【無属性】であることはね」
……どうにも、挑発気味に話すブルーにクリアは慣れない。
クリアが知っているブルー・ティアという女性は、多少傍若無人気味なところがあるが、社交的で知的で、何よりイエナ王女の幼い頃からの側付きで、姉妹のような関係で。
まるで、無理して自分を鼓舞していることを挑発を混じえて誤魔化しているような。
——ああ、そうか。
クリアはブルーを自分に投影していたのだろう。
なんてことはない。
ブルーもまた、イエナを含めた自分の大切な人物を守ろうと奮起しているのだ。
そのために、将来的にこの国の脅威になり得る『ディールーツ』を排除しておきたいと。
——まァ、今更気付いてももう遅い。
勿論『ディールーツ』がそこまで目を付けられるような行いをしているのはもはやクリアのあずかり知らぬところと言えないものになっているのだろう。
それは、知ろうともしなかったクリアにも責任がある。
しかし——。
「今日ボクらが奪われたものがどれほどのものだったか」
——思い知らせてやる。
クリアが最後に客席に目を向ければ、視界に入っていたヒカリが何か口を開いていた。
——瞬間。
「始めるわよ! 【アクア——」
「【クリムゾン——」
「【烈風——」
「【スパークル——」
『所有者』陣営が一斉に術式名を口にして各々術式を使用とした時。
術式名を言い終わる前に、その事象は起きた。
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