140字短編集

ソメイヨシノ

文字の大きさ
上 下
41 / 85

好みでも好きには至らない

しおりを挟む
彼が髪綺麗な子好きと言うからシャンプーを変え、髪が短い子好きと言うからお気に入りだった長い髪をバッサリ切った。
それから私は彼と良好な関係を築き、二人きりで遊ぶことも多くなっていった。
けど彼が「この子、俺の新しい彼女」と紹介してきた彼女を見た瞬間、彼のタイプと真反対なのに付き合えた彼女が羨ましくなった。
しおりを挟む

処理中です...