140字短編集

ソメイヨシノ

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入るな危険

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「...え、なんで?」「は、原田さん?」幼馴染に漫画を返しに来たら彼とほとんど接点がないはずの中島さんがいた。しかも彼の部屋で、恋人みたいな距離に。「つ、付き合ってるの?」「う、うん...」こんなことならドアを開ける前に「入るな危険」と子供っぽい字で書いた紙をちゃんと読むべきだった。
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