窓際の不思議な彼

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窓際の不思議な彼-part37-食パンを咥えた少女

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■食パンを咥えた少女
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・うーん」
「・・・」
「・・・」
「えっ!?ヤバ!」
「ヤバイ!ヤバイ!」
「寝坊したー!」
「遅刻、遅刻ー!」
「1回、起こされた記憶はあるのに・・・」
「私の馬鹿!なんで、また寝てんのよ!」
「お父さんも、お母さんも仕事に行ってる・・・」
「500円が置いてある・・・感謝!」
「あるのは・・・食パン・・・のみ」
「しゃーなし!」
「私、行きまーす!」
「急げ!急げ!」
「モグモグ」
「(食パン咥えた者が通りまーす!)」
「モグモグ」
「っ!?」
ドン!
「いっつ・・・」
「ごめんなさい!」
「大丈夫ですか?」
「え?ええ。私は大丈夫です!」
「本当にごめんなさい!」
「え?ああ・・・食パン・・・」
「(恥ずかしい!)」
「(こんな奴いるのかって思われてる・・・)」
「(あっ。結構、カッコいい・・・)」
「(じゃなくて!)」
「あの、本当にごめんなさい!」
「平気・・・ですか?」
「それなら・・・良かったです・・・」
「え?ええ。すいません」
「では、失礼しました!」


「と、いうことがあったの・・・」
「ちょっと!茶化さないで!と、言いたいとこだけど・・・」
「我ながら、とんでもない間抜け・・・」
「うん。多分、その人、高校生」
「うん。近くの」
「え?運命?恋の予感?」
「いや、無理無理!」
「あんたらだったら、どうよ?」
「食パン咥えた女とぶつかって・・・」
「こいつ、良いな。って思う?」
「そうでしょ!そりゃそうよ!」
「私でもありえないって思うもん!」
「いくら私が美少女だといっても・・・」
「さすがに食パンを咥えた間抜けじゃあ・・・ね」
「ちょっと!聞き流さないでツッコんでよ!」
「いやー、でも、クール系イケメンだったな。うん」
「もしかしたら、彼が噂の・・・」
「え?それじゃ、窓際じゃなくて、壁際?」
「誰が上手いことを言えと・・・」


「うちらもあと1年で高校生じゃん?」
「みんなは、もうどこ行くか決めてる?」
「うんうん。まあ、そうよね」
「近いし、荒れてないし、とにかく普通ってことだし」
「じゃあ、みんなで行けたら良いね!」
「え?彼に会えるかも?」
「うーん。たしかに・・・」
「あんまり歳は変わらなそうだったし・・・」
「あるかもね」
「会いたくはないけど!」
「だって、恥ずかしいじゃん!」
「あっ、食パン女だって思われるんだよ?」
「そんなの嫌じゃん!」
「いや、本当は会いたくない訳じゃないけどさ」
「なんていうか、ミステリアスな感じで・・・」
「不思議な感じの人なのよ」
「うーん。斜に構えてる感じ?」
「いいじゃん!人の好みにいちゃもんつけないでよ!」
「それより!お昼だ!」
「購買行こ!」


「すごい人だ・・・」
「あっ・・・おにぎりが・・・」
「無い・・・」
「また、パンか・・・」
「好きだから良いけど・・・」


「え?キョロキョロなんてしてないよ!」
「別に探してるとかないから!」
「もう!」
「茶化さない!」


「ただいまー」
「あっ、お母さん、500円ありがと」
「お父さんから?」
「分かった。お礼言っとく」


「ふう・・・」
「なんでだろ・・・」
「・・・あの人のこと」
「忘れられない・・・」
「来年・・・」
「私・・・」
「あの高校に・・・」
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