窓際の不思議な彼

tatudoshinosasoriza

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窓際の不思議な彼-part62-三連休Last

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■三連休Last
「なんか・・・」
「なんで・・・」
「人数・・・」
「増えてない?」
「アキラ君に・・・」
「・・・」
「カエデちゃん、メグちゃん、サキちゃんまで・・・」
「君達・・・仲直りしたの?」
「な、なあ、おい」
「こんだけの人数、大丈夫なのか?」
「さすがにお店に迷惑じゃ?」
「え?大丈夫?」
「お前の仕事仲間も?」
「大勢で?」
「常連の顔なじみだから?」
「大部屋を?」
「ありがたいねー」
「さすが!持つべきものは友!」
「え?調子に乗るな?」
「むむー・・・」


「はい!じゃあ、みなさん!」
「これからお店に向かいますよ!」
「って、言っても・・・」
「僕はお店の場所を知らないから・・・」
「このおじさんに付いて行くように!」
「あん?お兄さんにしろ?」
「調子に乗るなよ?」
「痛いって!肩パンすんな!」


「はい!到着!」
「良いですか!お店の迷惑にならないよう!」
「ルールとマナー!常識を弁えて!」
「では、いざ!参る!」


「注文はまとめてね!」
「僕に任せて!」
「食べ物、苦手とか、アレルギーのある人は教えてね!」
「ええと・・・まずは・・・」
「あっ!そこ!勝手に頼まない!」
「まとめるって言ったでしょ!」
「・・・」
「いえ・・・なにも・・・」
「文句・・・ありません・・・」


「では、みなさん!」
「飲み物は準備できましたか?」
「それでは・・・」
「乾杯!」


「カルビ!カルビ!」
「うんまっ!?」
「これ、上手すぎ!」
「え?」
「ホルモン・・・」
「レバー・・・」
「あ・・・いや・・・」
「僕は・・・苦手でして・・・」
「こら!そこ!」
「大人でも好き嫌いはあります!」
「受け付けない人もいるんです!」
「僕はカルビで良いの!」


「カエデちゃん達は・・・」
「仲直りしたってことで、良いの?」
「ええ!サキちゃん、もう別れちゃったの?」
「ああ・・・そう・・・」
「いや、詳細は、聞きたくないです・・・」
「メグちゃんは、海外旅行に行ってたんでしょ?」
「え!良いの!」
「うんうん!お土産、楽しみにしてるよ!」
「そういえば、どうしてここに?」
「誰に聞いたの?」
「レン君?」
「ちゃっかりしてるなー・・・」
「え?僕の奢り?」
「そんなこと・・・誰が?」
「あの、お兄さんが?」
「あの野郎!」


「おい!」
「なんで俺の奢りってことになってるんだよ!」
「言い出しっぺが奢るもんだろ!」
「こういう場合!」
「え?」
「みんな、俺のつながり?」
「いや、まあ・・・」
「そうだけど・・・」
「みんなへの感謝の気持ち?」
「そりゃあ・・・まあ・・・」
「あるけど・・・」
「おい!」
「上手く丸め込もうとすんな!」
「お前も会計出せよ!」


「柳さん?」
「楽しんでます?」
「いや、なら、良いんですが・・・」
「取材してません?」
「なら、なんですか?そのメモ・・・」
「駄目ですよ!」
「今日は、仕事は抜きです!」
「ほら!カルビを食べて!」
「ホントに美味しいんですから!」
「え?大丈夫ですよ!」
「柳さん、スタイル良いんですから!」
「これくらいじゃビクともしませんよ!」
「え?セクハラ?」
「そ、そんな・・・」
「はは・・・冗談でもやめて下さいよ・・・」
「マジなトーンだから、怖いですよ・・・」
「あっ・・・逃げられた・・・」
「また、メモしながら話し掛けてる・・・」


「あの・・・」
「お注ぎします・・・」
「いえいえ・・・」
「僕はお酒を飲めないので・・・」
「・・・楽しんでます?」
「そうですか・・・」
「それなら、良かった・・・」
「え?笑ってるだろって?」
「(・・・全然分からん)」
「(笑ってる・・・のか?)」
「え?気を遣うな?」
「いえ・・・いつも、こんな感じですから・・・」
「いえ・・・敬語のままで・・・」
「んん・・・」
「ええ・・・同い年ですね・・・」
「・・・」
「いえ・・・敬語のままで・・・」
「全然・・・同い年に思えないので・・・」
「え?あいつですか?」
「ええ。幼馴染というか・・・」
「腐れ縁の仲と言いますか・・・」
「いや・・・あいつと同じようには・・・」
「今のままで・・・」
「はい?」
「お会計・・・ですか?」
「ええ!?」
「いえいえ・・・」
「俺とあいつで出しますから!」
「はい?もう?払ってある?」
「・・・」
「い、いつの間に?」
「ええ!?お店に入ってすぐ?」
「カードを?」
「預けてある?」
「ええ・・・」
「カッコいい・・・」
「そんなこと、一度で良いから・・・」
「やってみてー・・・」
「ホントに・・・」
「良いんですか?」
「お言葉に甘えても・・・」
「あざーす!!!」
「もう、頭が上がりません!」
「足を向けて寝れません!」
「明日から明智さんに一礼します!」
「え?そんなことしなくて良いから?」
「普通に接しろ?」
「あっ」
「ふふ・・・」
「分かった」
「笑うと・・・幼い感じなんだな・・・」


「こらこら!」
「アキラ君にお酒を飲ませようとするんじゃない!」
「未成年だぞ!」
「え?ジュース?」
「・・・」
「いや・・・ごめん・・・」
「ん?」
「ゲームの話?」
「なになに?」
「え?興味?あるよ?」
「実は・・・最近・・・」
「(ん?アキラ君?)」
「(喋るなってことか?)」
「え?この前?」
「一瞬だけ?」
「とんでもなく?マナーの悪い輩が?」
「伝説になってる?」
「クソ雑魚だけど?」
「態度がでかくて?」
「煽りカスの?」
「最低野郎?」
「クソ雑魚のくせに?」
「・・・」
「そのプレイヤーの名前って・・・」
「何て言うの?」
「・・・」
「ふーん・・・」
「変な・・・名前・・・だね・・・」
「そんな奴・・・いるんだねー(白目)」
「その時だけ・・・だったんだ・・・」
「いや・・・もう・・・現れないんじゃないかな・・・」
「・・・グスっ」


「みなさん!楽しんだでしょうか!」
「この楽しい時間も、そろそろ終わりです!」
「この連休中もお疲れさまでした!」
「明日から、またいつもの日常に戻りますが!」
「今日の楽しさを思い出して、糧としながら!」
「また、頑張りましょう!」
「今日のお会計は!なんと!」
「こちらの明智が!全部持ってくれます!」
「はい!みなさん!お礼!」
「ありがとうございます!!!」
「ごちそうさまです!!!」


「それでは、みなさん!」
「気を付けて帰るように!」
「帰るまでが遠足です!」
「え?うるさい?」
「みんな、大人だから?」
「アキラ君に言ってるの!」
「え?」
「アキラ君の方が?」
「僕より?」
「しっかりしてる?」
「な、なんだぁ・・・テメエら・・・」
「さっさと帰れ帰れ!」
「ハウス!」
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