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灰に埋もれた名
旧王府の影
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離宮の日、空は何度も洗われた古い布のように、ほどよく灰色だった。
強い日差しも雨もなく、そのぶん京の町がいつもより静かに見える。
馬車が宮門を出た瞬間、朱塗りの重い扉が背後でゆっくり閉まり、鈍い音を立てた。
まるで、何かがあの中にきちんと仕舞い込まれたような響きだった。
内侍官は付かない。
渡された許しの書付は短く、「便宜行事」とだけ記されている。
人も護衛もつけない――それ自体が、答えのように思えた。
これは恩でもあり、同時に試しでもある。
もし私が何かを掴めば、その責は私ひとりが負う。
騒ぎを起こしても、誰も私の言葉を証してはくれない。
簾を少し上げ、私は街を眺めた。
宮の外は、遠慮のない賑わいに満ちている。
担ぎ売りの声、酒楼から立つ湯気、子どもの足音、戸口で話す女たち――
人の暮らしの熱が、まっすぐ胸にぶつかってきた。
宮の冷たさとの落差に、ふと足元が揺らぐ。
やがて馬車は人目の少ない路地で止まった。
御者が声を落とす。
「殿下、旧王府にございます」
簾を上げて降りると、目の前の屋敷は荒れ果ててはいなかった。
ただ、古い。
朱門はまだらに剥げ、門環は色を失い、塀の隅には苔が張りついている。
老いた槐が枝を伸ばし、空の明るさを半ば覆っていた。
ここは、陛下がまだ皇子だった頃の府。
即位後、封じられ、少数の召使いだけが守ってきた場所だ。
門が押し開けられると、耳に痛い軋みが響いた。
長く開かれなかった扉の声だ。
庭には落ち葉が積もり、踏めば乾いた音がする。
石段の割れ目からは草が伸び、池は干上がり、泥が薄く残るばかり。
それでも――私は、ここに“昔の影”を見てしまう。
王府がまだ富貴に染まらず、静かで落ち着いていた頃。
書房から漏れる読書の声。
回廊を渡る琴の音。
窓辺で湯気を立てながら茶を点てる女の気配。
正院へ足を踏み入れると、古い木の匂いにほのかな苦みが混じっていた。
薬草とも黴とも違う、冷えて沈んだ香り――胸の奥をそっと撫でる匂いだ。
召使いに案内されたのは、一間の偏屋。
薄暗く、帳は黄ばみ、調度は古いが整っている。
定期的に掃除が入っているのだろう。
壁には初春の柳林の絵。
筆は柔らかく、色は淡い。
私はその名を思い出す。
――柳妃。柳。
不思議なほど、しっくりくる。
召使いが慎重に言った。
「殿下、こちらが……柳絮さまがお使いだったお部屋でございます」
柳絮。
柳妃ではなく、彼女が宮廷に入る前の名。
古びた窓、素朴な机、褪せた錦の寝具。
主の間ではない。
それでも確かに、誰かがここで長く息をしていた。
箪笥の奥から、巻物が数本出てきた。
開くと、同じ柳林――だがそこに二つの影がある。
男と女が並び、女は素直な袖、男は横顔で筆を取る。
添えられた題はこうあった。
「浮世は夢のごとく
一葉一柳 ひとつの心」
落款はない。
だがこの筆の癖には、どこか覚えがある。
深宮の妃が人目を意識して書く言葉ではない――
若い女が灯の下で、自分にだけ聞かせた独り言に近い。
背を向けたまま、私は問う。
「彼女は、府に入ってからずっとここに?」
召使いはうなずいた。
窓辺に目をやると、薄い水の跡が残っている。
花瓶が置かれて、静かに移されたのだろうか。
風が隙間から入り、帳をかすかに揺らす。
一瞬だけ、思ってしまう。
もう少しここに立っていれば、彼女が現れるのではないか――と。
素色の袖、穏やかな目元で、庭の光を見ているのではないか。
けれど部屋にあるのは、埃と古い空気だけだった。
偏室を出て、苔むした石の小径を奥へ進む。
奥へ行くほど光は細くなり、蔓が崩れた塀を這う。
老槐の枝が垂れ、落ち葉が静かに砕ける。
葉擦れの音が、誰かの囁きのように聞こえた。
歩きながら、私は尋ねる。
「柳妃が府に入った時は、どんな様子だった?」
召使いは声を潜めた。
皇子は当時、街で彼女を助けたのだという。
人混みの中で殴られていた彼女に手を差し伸べなければ、辱めを受けていたかもしれない。
最初、柳妃は皇子の身の回りを整える侍女だった。
だが彼女は絵がうまい。墨を磨く手つきは確かで、筆を置く息はいつも静かだった。
やがて皇子と趣が合い、ほどなくして側室として迎えられた。
それでも彼女は決して派手に振る舞わない。声を張らず、前に出ず、ただ静かにそこにいた。
正妻は彼女にとてもよくした。
柳妃もまた正妻を敬い、寵を争うことはなかった。形だけの礼ではない。自然な品と、やわらかな寛容さがあった。
二人は暇があれば連れ立って出かけた。
市で布を選び、茶を飲み、芝居を見て、詩を書き、刺繍をする。
主母と側室というより、肩を並べる二人の女のようだった――と、召使いは言った。
――その話を聞き終えたとき、私は後院の開けた場所に立っていた。
途端に、視界が一瞬だけ揺らぐ。
空気に薄い膜が張ったように、現実が遠のいた。
恍惚の中で、三つの影が浮かぶ。
まだ即位していない皇子。
朝堂の埃に染まらぬ袖、少年の気を残した眉。端正で静かな横顔。
その隣に立つ正妻。
落ち着いた佇まいで、確かに彼の傍にいる。
そして、入府したばかりの女。
細い背、半歩遅れて歩くのに、卑しさはない。
枝葉を抜けた光が、三人の肩に落ちた。
やさしく、けれどどこか刺さる光。
風が吹くと影はすっと散り、庭には斑の光と槐の葉だけが残った。
私はさらに奥へ進み、半開きの古い木戸の前で足を止めた。
板は割れ、錠は錆び、軽く押すだけで「ぎい」と鳴く。
中は埃が舞い、梁には蜘蛛の巣。
床には瓦の欠片と朽木が散らばっている。
けれど――重い埃の中に、かすかな匂いが残っていた。
冷たく、苦く、少し辛い。どこか妙に甘い。
薬の匂いだ。
太医院の整った香りではない。
誰にも言わず、日々ひそやかに煎じ続けた匂い――骨の奥まで染みるような匂い。
私は戸口に立ち、静かに部屋を見回す。
隅に暗いしみが数滴、乾いて残っている。薬か、水か――今は分からない。
ここが、当時の“薬房”だったのだろう。
だが年月はすべてを掃き、封じ、隠した。
薬方も器も文字もない。
あるのは空っぽの部屋と埃と、消えきらない匂いだけ。
――まるで、誰かが意図して消したかのように。
私は外へ出た。召使いがそばにいる。
もう小屋を振り返らず、低く尋ねた。
「王妃は……陛下が即位する前に、病で急に亡くなったと聞いた」
召使いの顔がわずかに強ばる。否定はしない。
あの頃、王府には見慣れぬ人の出入りが増え、空気は日に日に張り詰めていった。
正妻は外へ出なくなり、柳はさらに部屋にこもるようになった――。
そこまで言って、召使いは言葉を止めた。
喉仏が動くのに、続きが出ない。
私は黙って彼を見る。
しばらくして、彼はようやく小さく言った。
「ある夜……柳妃が、後院の入口に立っているのを見ました。
手に磁の壺を握って。灯りは暗くて……彼女は、ずっと立っていた。
でも、中へは入らなかったんです」
その瞬間、風が強まり、槐の葉が一斉に落ちた。
空の半分が隠れる。
私は指先に残る薬の匂いを感じた。
さっきまでの苦みが、急に冷たくなる。
召使いは頭を下げ、私を見ないまま言う。
「翌日……王妃さまが、急に亡くなられたと知らせが出ました」
それきり、彼は何も言わなかった。
私は荒れた庭の真ん中に立つ。
掌に残る薬の匂いを確かめる。
風は耳元で鳴るのに、声のようにも聞こえる。
私は詰め寄らない。立ち去りもしない。
彼の沈黙が何を意味するか、分かっていた。
――彼の中では、答えはもう出来上がっている。
壺を握り、戸口で躊躇した柳妃。
その翌日に亡くなった王妃。
深い屋敷の奥。
いちばん簡単な推理は――柳妃が毒を入れた、という話になる。
そんな物語は、私が幼い頃から聞いてきた。
後宮でも、王府でも、権勢の家でも。
優しい顔。穏やかな笑い。
そして夜の毒。
珍しくもない。
けれど私は、あの人の顔を思い出す。
柳妃の、水のように静かな目。
寵を争わず、群れず、恨まず。
理屈だけで言えば、王妃を害さずとも、柳妃はやがて宮に上がり、妃になっていたはずだ。
――動機がない。
そして何より、私は信じたくなかった。
年月は跡を消す。
残るのは人の記憶だけ。
私は当時の下人名簿を出させた。
王妃に長く仕えた老女がまだ生きているという。
王妃が亡くなった後、王府は十分な金を与え、体面よく暇を出した。
今は都で小さな布の店を出している――と。
強い日差しも雨もなく、そのぶん京の町がいつもより静かに見える。
馬車が宮門を出た瞬間、朱塗りの重い扉が背後でゆっくり閉まり、鈍い音を立てた。
まるで、何かがあの中にきちんと仕舞い込まれたような響きだった。
内侍官は付かない。
渡された許しの書付は短く、「便宜行事」とだけ記されている。
人も護衛もつけない――それ自体が、答えのように思えた。
これは恩でもあり、同時に試しでもある。
もし私が何かを掴めば、その責は私ひとりが負う。
騒ぎを起こしても、誰も私の言葉を証してはくれない。
簾を少し上げ、私は街を眺めた。
宮の外は、遠慮のない賑わいに満ちている。
担ぎ売りの声、酒楼から立つ湯気、子どもの足音、戸口で話す女たち――
人の暮らしの熱が、まっすぐ胸にぶつかってきた。
宮の冷たさとの落差に、ふと足元が揺らぐ。
やがて馬車は人目の少ない路地で止まった。
御者が声を落とす。
「殿下、旧王府にございます」
簾を上げて降りると、目の前の屋敷は荒れ果ててはいなかった。
ただ、古い。
朱門はまだらに剥げ、門環は色を失い、塀の隅には苔が張りついている。
老いた槐が枝を伸ばし、空の明るさを半ば覆っていた。
ここは、陛下がまだ皇子だった頃の府。
即位後、封じられ、少数の召使いだけが守ってきた場所だ。
門が押し開けられると、耳に痛い軋みが響いた。
長く開かれなかった扉の声だ。
庭には落ち葉が積もり、踏めば乾いた音がする。
石段の割れ目からは草が伸び、池は干上がり、泥が薄く残るばかり。
それでも――私は、ここに“昔の影”を見てしまう。
王府がまだ富貴に染まらず、静かで落ち着いていた頃。
書房から漏れる読書の声。
回廊を渡る琴の音。
窓辺で湯気を立てながら茶を点てる女の気配。
正院へ足を踏み入れると、古い木の匂いにほのかな苦みが混じっていた。
薬草とも黴とも違う、冷えて沈んだ香り――胸の奥をそっと撫でる匂いだ。
召使いに案内されたのは、一間の偏屋。
薄暗く、帳は黄ばみ、調度は古いが整っている。
定期的に掃除が入っているのだろう。
壁には初春の柳林の絵。
筆は柔らかく、色は淡い。
私はその名を思い出す。
――柳妃。柳。
不思議なほど、しっくりくる。
召使いが慎重に言った。
「殿下、こちらが……柳絮さまがお使いだったお部屋でございます」
柳絮。
柳妃ではなく、彼女が宮廷に入る前の名。
古びた窓、素朴な机、褪せた錦の寝具。
主の間ではない。
それでも確かに、誰かがここで長く息をしていた。
箪笥の奥から、巻物が数本出てきた。
開くと、同じ柳林――だがそこに二つの影がある。
男と女が並び、女は素直な袖、男は横顔で筆を取る。
添えられた題はこうあった。
「浮世は夢のごとく
一葉一柳 ひとつの心」
落款はない。
だがこの筆の癖には、どこか覚えがある。
深宮の妃が人目を意識して書く言葉ではない――
若い女が灯の下で、自分にだけ聞かせた独り言に近い。
背を向けたまま、私は問う。
「彼女は、府に入ってからずっとここに?」
召使いはうなずいた。
窓辺に目をやると、薄い水の跡が残っている。
花瓶が置かれて、静かに移されたのだろうか。
風が隙間から入り、帳をかすかに揺らす。
一瞬だけ、思ってしまう。
もう少しここに立っていれば、彼女が現れるのではないか――と。
素色の袖、穏やかな目元で、庭の光を見ているのではないか。
けれど部屋にあるのは、埃と古い空気だけだった。
偏室を出て、苔むした石の小径を奥へ進む。
奥へ行くほど光は細くなり、蔓が崩れた塀を這う。
老槐の枝が垂れ、落ち葉が静かに砕ける。
葉擦れの音が、誰かの囁きのように聞こえた。
歩きながら、私は尋ねる。
「柳妃が府に入った時は、どんな様子だった?」
召使いは声を潜めた。
皇子は当時、街で彼女を助けたのだという。
人混みの中で殴られていた彼女に手を差し伸べなければ、辱めを受けていたかもしれない。
最初、柳妃は皇子の身の回りを整える侍女だった。
だが彼女は絵がうまい。墨を磨く手つきは確かで、筆を置く息はいつも静かだった。
やがて皇子と趣が合い、ほどなくして側室として迎えられた。
それでも彼女は決して派手に振る舞わない。声を張らず、前に出ず、ただ静かにそこにいた。
正妻は彼女にとてもよくした。
柳妃もまた正妻を敬い、寵を争うことはなかった。形だけの礼ではない。自然な品と、やわらかな寛容さがあった。
二人は暇があれば連れ立って出かけた。
市で布を選び、茶を飲み、芝居を見て、詩を書き、刺繍をする。
主母と側室というより、肩を並べる二人の女のようだった――と、召使いは言った。
――その話を聞き終えたとき、私は後院の開けた場所に立っていた。
途端に、視界が一瞬だけ揺らぐ。
空気に薄い膜が張ったように、現実が遠のいた。
恍惚の中で、三つの影が浮かぶ。
まだ即位していない皇子。
朝堂の埃に染まらぬ袖、少年の気を残した眉。端正で静かな横顔。
その隣に立つ正妻。
落ち着いた佇まいで、確かに彼の傍にいる。
そして、入府したばかりの女。
細い背、半歩遅れて歩くのに、卑しさはない。
枝葉を抜けた光が、三人の肩に落ちた。
やさしく、けれどどこか刺さる光。
風が吹くと影はすっと散り、庭には斑の光と槐の葉だけが残った。
私はさらに奥へ進み、半開きの古い木戸の前で足を止めた。
板は割れ、錠は錆び、軽く押すだけで「ぎい」と鳴く。
中は埃が舞い、梁には蜘蛛の巣。
床には瓦の欠片と朽木が散らばっている。
けれど――重い埃の中に、かすかな匂いが残っていた。
冷たく、苦く、少し辛い。どこか妙に甘い。
薬の匂いだ。
太医院の整った香りではない。
誰にも言わず、日々ひそやかに煎じ続けた匂い――骨の奥まで染みるような匂い。
私は戸口に立ち、静かに部屋を見回す。
隅に暗いしみが数滴、乾いて残っている。薬か、水か――今は分からない。
ここが、当時の“薬房”だったのだろう。
だが年月はすべてを掃き、封じ、隠した。
薬方も器も文字もない。
あるのは空っぽの部屋と埃と、消えきらない匂いだけ。
――まるで、誰かが意図して消したかのように。
私は外へ出た。召使いがそばにいる。
もう小屋を振り返らず、低く尋ねた。
「王妃は……陛下が即位する前に、病で急に亡くなったと聞いた」
召使いの顔がわずかに強ばる。否定はしない。
あの頃、王府には見慣れぬ人の出入りが増え、空気は日に日に張り詰めていった。
正妻は外へ出なくなり、柳はさらに部屋にこもるようになった――。
そこまで言って、召使いは言葉を止めた。
喉仏が動くのに、続きが出ない。
私は黙って彼を見る。
しばらくして、彼はようやく小さく言った。
「ある夜……柳妃が、後院の入口に立っているのを見ました。
手に磁の壺を握って。灯りは暗くて……彼女は、ずっと立っていた。
でも、中へは入らなかったんです」
その瞬間、風が強まり、槐の葉が一斉に落ちた。
空の半分が隠れる。
私は指先に残る薬の匂いを感じた。
さっきまでの苦みが、急に冷たくなる。
召使いは頭を下げ、私を見ないまま言う。
「翌日……王妃さまが、急に亡くなられたと知らせが出ました」
それきり、彼は何も言わなかった。
私は荒れた庭の真ん中に立つ。
掌に残る薬の匂いを確かめる。
風は耳元で鳴るのに、声のようにも聞こえる。
私は詰め寄らない。立ち去りもしない。
彼の沈黙が何を意味するか、分かっていた。
――彼の中では、答えはもう出来上がっている。
壺を握り、戸口で躊躇した柳妃。
その翌日に亡くなった王妃。
深い屋敷の奥。
いちばん簡単な推理は――柳妃が毒を入れた、という話になる。
そんな物語は、私が幼い頃から聞いてきた。
後宮でも、王府でも、権勢の家でも。
優しい顔。穏やかな笑い。
そして夜の毒。
珍しくもない。
けれど私は、あの人の顔を思い出す。
柳妃の、水のように静かな目。
寵を争わず、群れず、恨まず。
理屈だけで言えば、王妃を害さずとも、柳妃はやがて宮に上がり、妃になっていたはずだ。
――動機がない。
そして何より、私は信じたくなかった。
年月は跡を消す。
残るのは人の記憶だけ。
私は当時の下人名簿を出させた。
王妃に長く仕えた老女がまだ生きているという。
王妃が亡くなった後、王府は十分な金を与え、体面よく暇を出した。
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