4 / 118
第一章 私立ロクラーン魔法学校
第4話
しおりを挟む制服は、白の詰襟。俺を待っていたかのようにぴったりだった。
当たり前だけど。
受け取った後で一応、医者に行った。エルフだ、珍しい。長生きだから知識も豊富だろうと安心していた、のだが。
何か強い衝撃を受けたりショッキングな出来事があったりしませんでしたか?という衝撃的なセリフに、俺は何を治して貰うつもりだったか忘れそうになった。
もう一度強い衝撃を受ければ治るかもしれません、というので、まさか殴りはしないよなと不安になった。
これといった治療法は見付かってませんので気長に見るしかないですね、というので、エルフの寿命と気長の関係性に絶望した。
「てなことがあったのよ。ホント、殴られるかと思ったわ。」
「すぐに治療して貰えるな。」
「半永久的に商売を続けられる方法。」
「エルフの老舗医者の闇だ。」
「それ以上はいけない。」
町の中心に近いがやがやした雰囲気の中に、突如現れる公園のようなところに、塀も何も無いくせにポツンと立つ門がある。入学式と書いてある看板が置いてあって、その横にはダンディとは言えないけど、ちゃんとした身なりをしたおじさんが立っている。
近付くと「おはようございます、校門はこっちだよ。」とやけに親しげに話し掛けてくるので、不審に思ったが胸の名札を見て納得した。
学長。
学長、と書くのは実に気が利いていて、良い。チカン・スルデスという風に書いてあって「なんだこのやろう、触れるもんなら触ってみやがれ。」などといきなり怒鳴りつける心配が無い。
「おはようございます。」
「おはようございます。」
俺達は挨拶を返して誘われるままに門をくぐると、不思議な気持ちになった。
「今までくぐらなかったけど、なんかこう、良いね。」
シンも思ったらしい。今まで何度か来た時は、適当に入って適当に出てきたのだけど、こうして門をくぐると、ちゃんと学校の一員として認められたような、今までとは違うんだと思い知らされるような、そんな気がしたのである。
ポツンとある門にもこうした境界の意味があったのだろう。
なんだか本当に良い場所だな。
それにしても。
「学長だったな。」
「まぁ入学式の学長挨拶で別の人が出てくるんだけどね。」
「なにそれこわい。」
「役職が書いてあるだけだ、というタキの先入観に起因する間違いであって、あの人はガクチョウさんだ。」
「ガクチョウさんはなぜ門に立っていたのか。」
「散歩の途中で会っただけだ。」
「名札を付けて散歩か。そんなおじいちゃんには見えなかったが。」
「お前も付けといたら?忘れがちだから。」
「忘れてるだけで、忘れがちではない。」
「本当に名前はタキなんだろうか?」
「本当だとも。パンツに書いてあった。」
「防犯に余念がないな、昔のタキ。」
「嘘だ。」
「知ってた。」
「ええっ、なんでぇ!?」
掲示板の前に着いた。さてクラスは…。
「あったぞ、俺もタキもGだ。」
7クラスある中の7番目のクラス。これは一体何を表しているのか。
あの2回目の試験で測定された何かを平均的に割り振ったのであれば問題は無いのだが、一番下を集められた問題児クラスとなれば問題だ。
「なぁシン。俺、不安だよ。問題児ばっかりだったらどうしよう。」
「仲良く出来るさ。お前のお陰で俺は慣れてるし。」
「実は俺、お前に未だに慣れてないんだ。」
「仕方ない、今夜は一緒に風呂に入って一緒に寝よう。」
「俺はリズィちゃんに会ったら言うだろうな。この泥棒猫、ってね。」
「泥棒猫はお前だ。」
「なんだと、この尻泥棒。」
教室に入ると、既に何人か居て、何やら自己紹介的なことをやっている。こちらも軽く挨拶をすると返してくれた。
ーーやあ、君達もGクラスですか?はじめまして、僕はドコソコ出身のダレソレと言います、よろしくお願いします、なんてちょっと堅苦しいよね、これから付き合い長くなるんだし崩しちゃっても良いかな?だよね、一緒に楽しくやっていけたらと思ってるよ……。
その後に来たやつとも挨拶を交わしたりしてみたけど、割と明るくて話し易い人が多い。20人位いる中には何人か大人しい人が居たけれど、別に話し難い訳ではないし、さっき掲示板を見て不安になってたのが馬鹿みたいだ。
シンも向こうで誰かと話してるが、あいつも上手くやってそうだ。あいつは良いやつなんだけど、話してる最中に無関係なことを突然言いながらボケ始めて、引っ掻き回して、どや顔をするという悪い癖があるから心配だったのだけど、どうやら大丈夫そうだ。
戸が開いたかと思ったらおや、受付勤勉イケメンだ。
--はい、とりあえず座って下さい、座ったかな?私は、このクラスを担当する講師のグレン、グレン・パトニーです、よろしくお願いします、っと早速だけど色々説明をするべきことがあるけどちょっと量が多いもんでね、覚えろって言っても無理なことだし、こちらも大変だ、という訳でこの冊子に書いてあるから持って帰って読んでおいてくれ。以上で入学式を終わります、入学、おめでとう……。
読んどけというだけなら受付イケメン改めイケメン講師も簡単なものだな、と思ってしまった。まぁあの人達は魔法紙作りの仕事もあるから何かと忙しいのだろう。
今日はクラスのやつらとどこかで軽く懇親会的なものでもやろうとか提案してみるか。まあ後日でも良いけど、とりあえずシンと相談でも「タキ・トルト君。」
ん?イケメンが呼んだ?
「タキ君、タキ・トルト君。居ないのか?」
「はい。すみません、僕です。」
「申し訳無いが君は個別で話があるから、第一会議室まで来てくれないか?」
「はい。ちょっと挨拶してからで良いですか?すぐ向かいますので。」
「ああ、それは勿論。僕も一度講師室に行ってからだから、まぁ兎に角第一会議室で落ち合おう。」
個別で、って何だろう?
「何をやったの?悪いことしたならちゃんと償うべきだぞ。」
「何もやってない。むしろ褒められるんだと思う。」
「何もやってないやつを褒めるのか。」
「まぁ記憶が無いことでなんか不備があるのかもしれん。」
「ふうん、今日どうする?飲もうかと思ってたけど。」
「ちょっと何の話か分からんから時間が読めないけど、飲もうぜ。ネタも出来た訳だし。」
「それもそうだな。じゃ終わったらウチ来いよ準備しておく。」
「おう。リズィちゃんのハンカチも準備頼むわ。」
「それは片付けとくわ。」
「ほいたら後程お邪魔しますんで。」
「うい。」
あれこれ悩む間もなく第一会議室に到着。さあ、存分に俺を褒めてくれ!ということで控えめにノックをしたが返事が無い。まだ居ないのかと思ったら二重扉だった。聞かれたくない会議もあるもんね、などと思いつつ2枚目の扉を開けるとグレンさんが居た。
「あ、すみませんノックもせずに。お待たせしました。」
「良いよ大丈夫。僕も今来たところだから。適当に座って。」
デートで言うやつだ。グレンさんはイケメンだからモテるんだろうな。
「早速だけど、個別に呼んだには訳があってね。タキ・トルト君、入学の際に2回試験があったのは覚えてる?」
「はい。名前書いて出すだけでしたけど。」
「実はあの用紙は学長の作った特殊な魔法紙なんだよ。」
「なんとなくそうなんじゃないかと思ってました。」
「そうか。で、1枚目は入学の合否を決めるもので、2枚目は成績?と言えば解りやすいかもしれないけど、それを出すものなんだ。」
「どういう基準なんですか?」
「それは詳しくは言えない。まあ学校の方針、みたいなものだよ。」
「はぁ…。」
ふむ、解らない。
「で、タキ君。君は1枚目で無事合格した。ここまでは良かったんだけど。」
「2枚目の成績が悪かったんですか?」
「ああ、誤解をさせてしまったみたいだね。成績といっても、良い悪いで判断するようなものじゃなくて、何て言って良いかな。種別、でもないし、点数?ううん…。」
「とりあえず、成績で良いです。問題があったんですか?」
忘れていた記憶のせいとかじゃなければ良いんだけど…。
「問題…だった。ただ、これは別に君自身がどうこうっていう訳じゃなくて、どちらかというと我々がクラス分けをする際に困ってしまったんだ。」
「問題だからGクラスなんですか?」
「それもあるような無いような。」
はっきりしない、というよりも言えないんだろうな。
そして、やっぱ問題児クラスなんだな…筆頭、俺。
「そもそもGクラスも駄目な集まりって訳じゃないんだよ。Gクラスでも普通に卒業出来る、というか僕もずっとGクラスだったしね。去年卒業の今年新入講師。」
「グレンさんも成績が悪かったんですか?」
「いや、悪いのではなくて、低い、なんだな数値が。ああ、成績じゃなくて数値と言えば良かったね。低いから悪い訳じゃない。高いから良いのでもない。ただ、似ている数値の生徒をまとめた方がこちらが学科や方針を決め易いんだよ。本当にこちらの都合だね。」
「で、僕の問題とは?」
「低過ぎた。単刀直入に言えば、100点満点中0点だ。」
「10000点満点中でも0点ですね。」
「そう。君は数値が無い。結果我々は困ってしまったんだ。合格者を7で割って上位から振り分ければ良いだけだから、本来なら試験当日にクラスも発表してるんだけど、まさかの結果でね。」
「2回目の後の休憩の謎はそういうことだったんですね。」
「そう、だから急遽入学式の時に発表ってことにしたんだ。で、講師全員で緊急会議となったんだけど、なかなか決められないから学長を呼んで話をして、判断を仰いだ。その結果が、タキ君のGクラス入りで、今の呼び出しに繋がってる。前置きが長くなってしまったね。君は一般講義とは別に、ミック博士の研究室に入って貰います。」
「選択講義はどうなるんです?」
「ミック博士の研究生となることが選択講義の代わりとなるから、単位に困ることはない。君は選択講義を選択出来ない、というだけだ。勿論しかるべき状況になれば希望する講義を取れるようになる。最初から自由を奪ってしまうのは申し訳ないが、前例が無いことらしいから僕らもどうにも出来なくて。」
やっぱ記憶のせいなのかな?だとしたら悪いのは俺だけど。悪い訳じゃないけど、俺が原因で色んな人を困らせているのだから、やっぱ悪いのか。
「選択講義を悩む手間が省けたと思っておきますよ。」
「そう言って貰えると助かる。ただね、学長の判断だし、悪いことではないと思うんだ。学校側としても、新しい仲間として等しく歓迎しているのだからね…。」
……ミック博士、か。
明日からだから別に明日で良いんだけど、挨拶だけでもしておこうと思って研究室に向かっている。今晩の話のタネにもなるしね。
しかし、どうせなら堅苦しいおじさんじゃなくて、美人のお姉さんみたいな人が良いよね。眼鏡かけてて、キリッとしてて、おっぱいが大きい、みたいなみたいな!
美人教師の個別レッスン。勉強以外も教えてア・ゲ・ル。へいへーい!テンションが上がって来たぜ!すまんな、シン。遅くなるかもしれない。ううん、遅くなっちゃう!むむ、ここが禁断の園への扉か!シャワー浴びときゃ良かった!コンコン。
「失礼します。」
「はい?どうぞ。」
ほんとに女性だ!まさか、まさかの展開が期待されます!
ガチャリ。え?
…超絶可愛い。
彼女の姿を見た瞬間、景色が無くなって、この女の子しか見えなくて、世界に俺とこの子しか居ないような気がしてきて、その、なんと言っていいのか、なんと話し掛けようか、何を話せば良いのか、こんなに可愛いって、凄い。そうか、凄いんだ。いや、凄まじいだな、凄まじい可愛い。
「ご用件は?」
可愛いが喋ったけど、生憎こちらには何の用意もない。可愛いが突然過ぎちゃってね。頭がぐわんぐわんするし、口が乾いてしょうがない。
「あの、えっと、明日からお世話になる…あの。」
…舌が全然回らない。人と話すのってこんなに難しかったっけ?
「あー…話は聞いてます。えっと、タキ・トルト君?」
可愛い。
可愛いが溢れる。溢れてる。
長い金髪はまっすぐ長くて金色で。おや?毛先は黒い。可愛い。
青い目は綺麗。ずっと見ていたいけど、こっちが負けて見ていられない程の美しさ可愛い。
目はキツいようでタレ目で、なんか矛盾してるけど可愛い。
鼻筋は通っていて、口は小さく、可愛い。綺麗可愛い。もう全部可愛い。
背は女の子にしては高いような、低いような、普通かな可愛い。
おっぱいは多分小さめで可愛い。絶対可愛い。
本を持つ手は、すらりと白く可愛い。
そしてなんといっても左手の、薬指。
…薬指?
「はい。タキ・トルトです。明日からよろしくお願いします。ところで、つかぬことをお聞きしますが、ミック博士はご結婚なさってますか?」
「いきなりそういうこと聞く?良いけど…えぇ、してるわよ結婚。」
ぐはぁ。心じゃなくて腹にぶっとい槍が刺さってぐりぐりされてる気分。
「あ、もしかして。」
何かに気付いたような顔から一転、いたずらっぽく笑って。
「初めまして、私ここの学校の研究室を預かります、ミコーディア・ミック。」
自己紹介まで可愛いかよ。人妻だけど。
「43歳ですっ!」
世界一可愛い自己紹介。
それはただのとどめだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる