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第一章 私立ロクラーン魔法学校
第7話
しおりを挟むーーおいっす、タキは懇親会の話聞いた?そうか、で、来るよな?なら良かった、いつも俺が友達と使ってるお店にしようかと思うんだけど、良いかな?それじゃ話通しておくわ、あ、良いの良いの俺が好きでやってるんだし、ところでこないだ呼び出しされてたじゃん?あれ、なんだったの?へぇそっか、え?その博士って女なの?綺麗な人?え?結婚してるの?43歳?ぷっくく、残念だったねぇ、ま、おじさんじゃないだけ良かったじゃない……。
教室に着いて、クラスのやつと喋ってたらシンが来た。
「ちょっと話戻すけどさ。」
「シンさん?朝の挨拶は、こんばんは、ですよ?」
「ほいこんばんは。話を戻すけど。」
「何が何でも戻さないと気が済まないの?」
「タキは物忘れが酷くて、話が脱線したまま帰って来ない、という癖があるから、しっかりちゃんと元の地点まで戻らないと、目的地に辿り着けないんだ。」
俺は巨大迷路か。
「ま、良いでしょう。私は今、とても気分がよいのだから。」
「真面目な話をしなさい。」
「今朝家を出たら家の前で、女の子に連れられてる、堂々としてて格好良い大きな犬が居たから話し掛けたのよ。おはようございます、ご機嫌はいかがですか?って。そしたら女の子がビクッとしてさ、それでも言ってきたの。おはようございます、って。だから言ってやったのよ。いや、そちらの犬に言ったんですけど…ってね。」
「今の話の中で、真面目な部分は?」
「慌てるな、みなまで聞け。でさ、そしたら女の子が勘違いに気付いて顔真っ赤にしてる訳。だから言ってやったのよ、そちらの犬は堂々としてるけどあなたは可愛らしいですね、って。そしたら増々顔赤くしちゃってさ。」
「で、真面目な部分は?」
「何を生き急いでるんだお前は。犬ですら待てが出来るというのに。」
「いや、すまん。タキが朝からナンパした話がどうやって真面目に繋がるのか解らなくて。」
「ナンパじゃない、と言いたいところだけど、結果的にはそんな感じになっちゃったのかな?それから女の子と歩きながらちょっと話してさ、その時に犬の名前聞いたら、まさかの、デビイっていうメス犬だったのよ。俺、メス犬とは思わなくってさ、ナンパみたいになっちゃったよね。」
「では真面目な部分とは?」
「見た目が堂々として格好良い大きい犬、というとなんとなくオスだと思いがちだが、メスの場合もあるから、犬に話し掛ける時は気を付けろ。」
「俺はもともと犬に話し掛けないけどな…ちなみに、女の子とはどんな会話を?」
「ああ、家族内の当番制で二日置きに散歩してるんだそうだ。だから、次は明々後日の朝八時に俺の家の前を絶対通ります、って言ってた。絶対通るから、って何度も言ってたから、随分規則正しい生活してるみたいだ。」
「タキは明々後日、八時に出るの?」
「俺?まさか。学校無いんだからのんびり寝てるだろ。」
「タキ。俺は今感動している。まさか、釣った魚に餌をやらない、をこの目で見られるとはな。」
「何の話よ?ちなみに俺は釣った魚は全部食べる派だ。そう、それが例え他の人が捨てるような魚でもね。」
「そうかいそうかい。ところで明後日の夜、お前の家で飲んで、そのまま泊まって良いかい?」
「珍しいな、シンが泊まるなんて。構わないが、どうした?」
「俺は釣った魚に餌をやることも、食べることも出来ないが、せめて逃がすことは出来るんじゃないかと思うんだ。」
「あれ?お前魚好きじゃないっけ?それじゃカサゴのスープ作ってやるよ。出汁が出て絶品だ。酒も進むし。他にも魚で美味いもんいっぱい作ってやるから、なんなら朝まで酒浸りコースだな。酒を大量に買っておこう。」
「いや、夜は早めに寝ようぜ。」
「お前ほんと何しに来るつもりなの?」
「友人の記憶が無くなるのはショックだが、友人が馬鹿になるのも大概だ。そんな悩みを聞いておくれ。そして手短に済ましてさっさと寝よう。」
俺も友人が変になった悩みを話せそうだ…。
ーーえー、おはよう、Gクラスは今日が初めてな訳だが、私の担当する社会的心理学の講義では、我々のとる行動のひとつひとつが、社会、えー、これはつまり人間と人間との関係における重要な役割を果たし、何かしらの結果をもたらす、そのことについての具体的な例などを交えながら、皆のこれからの人間関係の形成を、より良いものにしていこうというものである、というのも、君達の目指す魔法使いも、このロクラーン国民の為、大きく言えば、人の為であり、魔法使いであれば絶対に必要不可欠なものだから、授業数も少々多目にある訳で、是非真面目に取り組んで欲しいと、そう思っている……。
「少々多目って変な言い回しだよな。」
「少々がお前、5日中3日は社会的心理学じゃねぇか。半分以上だぞ?」
「お前の肉まんより少ない。」
「少々大好きなもので。」
ーーと、いう訳で、女子が怪我をした際などは、えー、率先して動き、保健室に連れて行って手当てをしてあげる、といった行動が、ひとつの、効果的な方法と言えます、えー、これは、単に優しいだとか器用だといった、当たり前の感情や感想を抱かせる、というだけでなく、ギャップと呼ばれるものを利用したもので、普段そんなことをしなそうな男子が、自分の知らなかった一面を知るということも、女子の脳にとってひとつの事件として捉えられ、相乗効果を生み出し、好感度として蓄積されていくのです、と……。
「女の子の落とし方じゃねぇか。」
「しっ。今良いところだから。お前は黙ってリズィちゃんにラブレターでも書いてろ。」
「真面目か。まぁ書くけど。しかし、こんな内容を喋ってる講師がモテなさそうなんだが?」
「シン…人は見た目で判断してはいけないよ。」
「お前が言うのか。」
「朝一番にも言ったばかりだろうが」
・・・・・。
コンコン。
「失礼します。」
「おはよ。ノックは良いって言ったでしょ。」
金色がキラキラ光ってる。今日も世界で1番可愛い。
「おはようございます。ノックは一応ですよ。万が一、ミック博士が着替えてる最中だったりしたら最高ですし。」
「残念ながら私は別に着替えませんからご期待には添えられません。だから、ノックはいらないからね?」
なんということでしょう!余計な事を言って余計な情報まで知れてしまった。素直にわかりましたとだけ言っておけば、今後ドアを開ける度に、まさか着替え中ではなかろうな?とかドキドキを楽しめたというのに。万が一にも可能性が無いとなると、ドアも重くなろうというもの。
それにしても博士は学校で着替えないのか。赤茶のジャケットにスカート。道で見掛ける女学生みたいな恰好だが、スカートの丈は膝下。黒いストッキングのお陰で足首が俺の親指くらいの細さに見える。言い過ぎたか。
「着替えないんですか?てっきり他の講師達と同じで、来てから着替えるのかと。」
「ううん、家からこれよ。」
「制服みたいですね。」
「制服よ、フリジールで学校通ってた時の。私は講師じゃないから別に何でも良かったんだけど、朝起きて制服に着替えたら、学校に行くんだって気持ちになるじゃない?」
元々フリジールに居たのか。まぁあっちはエルフも珍しくないし、当然っちゃ当然か。
「それはなんとなく。」
「それに…本当は面倒臭くて。毎日私服だと、毎日何着ようか考えなきゃいけないじゃない?制服なら悩む必要無いし。流石に最近の子達みたいにスカート短くとかは出来ないけど。」
何故出来ぬ。
「でも学生時代って20年位前ですか?随分物持ちが良いんですね。」
「これは別にその時使ってたのじゃないわよ。何年か置きに向こうの友達にお願いして送って貰ってるの。」
「サイズは変わらないんですか?」
「あんまり変わらないから、いつも同じで良いのは楽で良いわね。」
「今度そのお友達の方に、今風にスカートを短くしてくれって頼んでみましょうよ。」
「やです。そんな歳でも無いし、恥ずかしい。」
「えー?絶対可愛いのに…今のままでも滅茶苦茶可愛いですけどね。」
俺がそう言うと、博士はジト目になって俺を睨んできた。
…こんなに可愛く睨まれたことってありますか?無いでしょ?俺はある。
今この瞬間を脳に刻み付けて色んな場面で思い出せば、例えこの先誰にどう怒られようと大丈夫な気がする。
「…あのさ、可愛いって言ってくれるのは有難いんだけど、ほんとは割と誰にでも言ってるんじゃないでしょうね?」
「誰にでもなんてそんな!?ですが直近ですと、今朝、素敵な犬を連れた子に…。」
「…へぇ。」
青い目が更に細くなった…のに、相変わらず可愛いままだ。
笑っても怒っても兎に角可愛いとか、旦那さんはちゃんと正気で生活出来てるのか本気で心配になる。
それはそうと、これはまさか…。
「やきもちを焼いて下さってるのでしょうか?」
「まぁ、そうよ。」
「それは実は俺のことが…。」
「勘違いしないで。私があなたを好きになった訳じゃない。」
チュー出来るかと思ったら、鈍器で頭を殴られた気分だぜ。
「なんて言ったら良いか…そうね。私は結婚をしてるし、あなたの気持ちには応えられない。だけど、昨日あなたは私のことを、その…。」
「大好き。」
「…って言ってくれたでしょ?」
「…。」
じーっと博士の顔を見てたら赤くなってきた。これは可愛い。これも、だったわ。
「…あーもう!顔が熱い!もう!」
…こんな最高な怒られ方されたことある人っていますか?以下同文。
「…まぁその、そう言ってくれた人が可愛いって言ってくれるのは、特別に思ってくれてるんだなって思うから嬉しい。それで、結婚してて、気持ちに応えられないくせに、他にもっと若くて可愛い恋人を探したら良いって言ってるくせに、それでも私だけだったら良いなって思っちゃうのよ。独占欲ね。」
「欲張りさんですね。」
「そうよ、女の子は欲張りでずるくて自分勝手な生き物なのです…さ、雑談はここまでにして、始めましょ。」
「始めるって言っても、一体何をすれば良いのか…そもそも博士の研究について何も…すみません、何も知らなくて…。」
「言ってないし、どこかで発表してる訳でもないから知らなくて当然よ。」
「そうですか、では一体何を…?」
「そうね…。」
この時の彼女の言葉が…。
まさかあんなことの発端だったなんて…。
俺は思いもしなかったのであった…。
…って言うと深刻っぽい。
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