メクレロ!

ふしかのとう

文字の大きさ
56 / 118
第四章 父と母

第11話

しおりを挟む

 あれから。

 様子を見に来たところだという、ドワーフのニルさんに会った。とりあえず、今オイちゃんがお別れをしてるから放っておいてあげて欲しいことと、陽が登ったら戻るつもりであることを伝えると、それなら俺の家に来いと言ってくれた。

 父さんは村に来てから、母さんと俺が居なくなってもずっと農作業をしながらドワーフ達の為に薬草を作っていたらしい。元々そういう仕事をしていたんだとかで、村で重宝がられていたとのこと。ドワーフ達は皆、父さんのことが好きだから、ドワーフの仲間として見送りたいということだったので、宜しくお願いしますと頼んだ。

 朝、父さんの家に戻ると、涙の跡はあるものの笑顔のオイちゃんに迎えられ、父さんが日の出前に息を引き取ったと伝えられた。それを聞いてもあまり悲しくなくて、良かったと思ったのが不思議だ。誰の何が良かったのかは、今も解らない。

 父さんの体は棺に入れられて、村のはずれのすこし小高いところに運ばれた。そこには穴を掘ってあり、ゆっくり棺を入れ、その上に村中の人達が順番にフラーブジューと唱えて花を投げ入れた。俺とミコはオイちゃんの前に、オイちゃんは一番最後に入れた。誰もその事には触れなかった。


 「タキちゃん。」

 「ん?」


 フリジールへの帰り道、では無い。父さんが亡くなったことを、チウンさんに知らせに行くのである。まぁ知ってるんだろうけど、そこはそれ。

 ドワーフの村から魔族のところは近いので日没くらいに着くから、オイちゃんがフリジールの俺達の家に泊まるならまぁ行けない事もないし、父さんの友人であるチウンさんには、俺の口からなるべく早く報告してあげたいという我儘に付き合って貰ってる。


 「ありがとね。お花入れるの、最後にさせてくれて。」

 「オイちゃんより相応しい人は居ないし、誰も文句言ってなかったでしょ?」

 「うん…ありがと。ミコちゃんも、色々ありがとね。」

 「ううん。オリアがすっきりしたみたいで良かったわ。」

 「うん、まぁザラのお陰だけどね…あーあ、ザラにはホント、敵わなかったなぁ。」

 「それは…オリアごめん、私もそう思った。」

 「あ、ミコちゃんひっどーい!…なんてね。あんなに格好良くなんて、私出来ないもん。流石ザラね。モーグはきっと、すぐにザラに会いに行ってるわ。」

 オイちゃんは、ミコの言う通り、本当にすっきりしてた。母さんが、オイちゃんに掛かった恋の呪いを解いた、と言うと詩的で格好良い。

 「それにしても俺、母さんと一言も話さなかったな。」

 「そりゃあザラだって気まずいんじゃないの?息子に夫と熱烈なキスをするとこ見られてるんだから。」

 「それ言ったらオイちゃんだってそうじゃないの?」

 「あらそうね、オリアはお見送りの時に妻の位置に立って最後に花を入れたんだから、タキ君のお母さんと言っても過言では無いわね。ふふっ。」

 「ちょっとミコちゃん?私こんな大きな子供いらないからね?」

 「いらないとは失敬だな、お・か・あ・さ・ん?」

 「ちょっ!止めてよ!」

 「オリアがお母さんならなんとかなりそうね、ふふふっ。」

 「な!?ぐぬぬ…こうなったら!タキちゃん?ミコちゃんとの交際はお母さん認めません!」

 「んな!?それはお母様、んと、ザラさんが許して下さってるから良いんです!」

 「ふん。タキちゃん?今度からお母さんと一緒に寝ようね?」

 「はぁ!?駄目なんですけど!?」

 「なんなら、昔みたいに、おっぱい吸いながらでも…。」

 「いやいやいや!タキ君いくつだと思ってるのよ!?」

 「え?タキちゃん、私のおっぱい吸いたくないの?」

 「ダイジョブ。」

 こうなるんじゃないかと思って心の準備しといて助かったぜ。悩まず出せる。

 まぁ?吸いたいか吸いたくないかの2択だったら吸いたいんだけど。吸いたいか吸いたくないかどちらとも言えないかの3択でも吸いたいんだけども。
 

 「ほら!タキ君も大丈夫だって!」

 ホントはちょっと大丈夫じゃないけど。

 「…そういえばタキちゃん、モーグにそっくりな顔してるわね。私、モーグにあげられなかったものがひとつだけあって、それが心残りなんだけど、代わりにタキちゃんが貰ってくれるなら…。」

 「…オリア?良い加減にしなさいよ?」

 「あはは、でもミコちゃん?冗談抜きで、うかうかしてたら盗られちゃうんだからね?」

 「何よ、あんたまさか…。」

 「私じゃなくて、ザラよ?ちっちゃい頃、ザラ言ってたもん。」

 なんかその先は聞きたくない…。

 「タキと私の子供も可愛がってねって。」

 「……。」

 ミコが絶句してる。俺もだけど。

 「私その時は、任せて!って言っちゃったんだけど、今考えると、とんでもないわね。」

 デビイの話と合わせると、益々本気度が…。

 「ミコちゃん、ザラは強敵よ~?」

 「どどどどうしよう?オリア、何か無い?」

 「えっとね…実はモーグが薬草で作ってたのの中で、男の子の男の子をその気にさせるやつが…。」


 何の話をしとるんじゃ。



 ・・・。


 「こんばんは、チウンさん。遅くにすみません。」

 「待ってたよ。今夜は泊まって行きなさい。昼のうちに布団を干しておいたから。」

 「えと、良いんですか?」

 「話が長くなりそうだからね。」

 やっぱりチウンさんは父さんが亡くなったことも、それで俺達が来る事もわかっていた。それでも、居住まいを正して報告した。

 「チウンさん。父が亡くなりました。」

 「そうか。わざわざ知らせてくれてありがとう。」

 チウンさんの用意してあったらしい言葉は、なんだか温かくて素敵な響きだった。


 「父さんとは仲良くして貰ってたみたいですね。」

 「ああ。私が仲良くして貰ってたみたいだけどね。」

 「それから、オイちゃんに俺のことを知らせてくれたみたいですけど、本当は駄目なんですよね?それなのに、ありがとうございます。」

 「魔族として、記録屋としての私ではなく、モーグの友人としての私がやった事だよ。だからね、決まりを破ったつもりは無いんだ。」

 「それでは、ただ、知らせてくれたことに、ありがとうございました。」

 「うん、それなら、遠慮無く感謝されとこうかな。」

 「…チウンさんは、いつから父さんの病気を知ってたんですか?前に俺達が来た時にはもう知ってたみたいですよね?」

 「1ヶ月くらい前かな?買い物に行った時に会ってたからね。」

 「え?そんなに前なんですか?」

 ミコが驚いてる。早目なら薬で治せるんだっけか。

 「そんなに前なら薬で治せた筈ですよね?」

 「あいつには病気がどんなものか解らなかったからね。しばらく胃腸薬を作って飲んでいたらしい。私はあいつの記録を見たら、段々と食べ物の消化が悪くなっていってることに気付いて、調べてみたら人間のニゴイ病ということを知ったんだ。」

 「チウンさんは解っていても父さんに知らせはしなかったんですか?」

 「そうだな。知らせれば人間の専用の薬を飲ませて、病気を治せたかも知れない。だがそれは、友人としての私のするべきことではないんだ。」
 
 「それは…何故です?」
 
 「真っ当な死だからさ。私が知らせて病気を治したところで、どのみちあいつはいつか死ぬ。人間として、人間の病気になり、人間の知識で病魔に勝てず死んだ。そこに私が介入する余地は無いよ。」

 「…それなのに、俺を会わせようとしたのはなんでなんですか?」

 「なんとなく。」

 「え?」

 「なんとなく、死ぬ前に成長した息子が見れたらあいつも喜ぶよなって。でも、ザラ様とタキ君が去った後にモーグに言われてたからね。もしタキが来ても俺の居場所を教えないでくれって。」

 「え?でも、俺に居場所を知らせてくれたんじゃ…。」

 「私は、オリアにタキ君の居場所を書いた紙を渡しただけだよ。」

 屁理屈じゃん。

 「それ、有りなんですか?」

 「いよいよ死ぬ前だからね。もし怒ったモーグに、約束破りやがって!もう絶交だ!って言われても、どうせ絶交だし。」

 清々しい。

 「でも、もしそれで私がタキちゃんのところに行かなかったらどうするの?結局私は黙って行ったけど、私がモーグに話してモーグが駄目だって言ってたかもしれないでしょ?」

 「…さぁ?」

 「さぁ、って…。」

 「そんなことは有り得ないからね。そうだろう?オリア、君はモーグが駄目だって言ったら、タキ君を迎えに行かなかったか?」

 「…確かにそれは無いかな?」

 「私はオリアを知ってるからね。」

 「それはまぁ、そうだろうけど。」

 「私はオリアに何度も会っているからね。話したこともある。」

 「はい?チウンは記録してるからでしょ?」

 「記録なんか無くても、解るってことさ。」

 「…何が言いたいの?」

 チウンさんはきっと、オイちゃんの気持ちは父さんにも伝わってるということを言いたいのだろう。でも、そんなことはきっとオイちゃんにも解ってる筈なんだけど。

 「記録なんか無くても、私にはオリアの気持ちが解る。当然、モーグの気持ちもね。」

 「モーグはザラが居たから…違うの?」

 「ザラ様は、居たのか?」

 「え?」

 「あいつの中にザラ様は居た。これは間違い無い。だが、実際に側に居たのは誰だ?オリア、君だ。モーグの中に、君が入ってきたのは当然の話だ。」

 「それはまぁ、聞いたけど…。」

 「では何故オリアに手を出さなかったのか解るか?」

 「ザラが居たから…じゃないの?」

 「正解だ。言葉としては正解だが、中身が違う。」

 「中身?どういうこと?」

 「ザラ様が居たから、モーグは君に手を出さなかった。それは別にザラ様に操を立てて、ではないということだ。」

 「でも、モーグはザラを愛してたわ。間違いなくね。」

 「そうだな。ではモーグは、一人の女性を愛してるという理由で、ずっと側で甲斐甲斐しく世話してくれる女性に手を出さないつまらない男に過ぎないというのか?」

 それは母さんの台詞…。

 「それは…それがつまらない男かどうかは別として、私はそうだと思ってたけど、チウンは違うって言うの?」

 「ああ。私はあいつと何度も会って、話したことがあるからね。」

 「そんなの、私だって、っていうか私はずっと側に居たから、チウンよりはよっぽど…。」

 「恋は盲目、とはよく言ったものだな。考えてみれば簡単に解ることも、解らなくなる。私がこの話をしているのは、友人であるモーグが誤解されたままなのが少々気に入らないからだな。」

 「…ヒント頂戴。」

 「人間。」

 人間か…父さんは人間。

 つまり…何なの?

 「私は解ったかもしれない。もし私の考えが正解なら私は、お父様はつまらない、そして馬鹿な男だと思うわ。」

 「ミコちゃんは解ったの?」

 ミコは解ったらしい。そして、父さんをこき下ろした。

 「ミコーディアミックは解ったようだな。そして…私も同感だ。あいつはミコーディアミックの言う通り、つまらなくて女心が解らなくて不器用でどうしようもなくて下らないクソガキの大馬鹿者だ。」

 「そこまでは言ってないでしょ!?でも、チウンさんの言う通りね。」

 言う通りなんだ…。

 人間人間父さんは人間…寿命が短い?

 「オイちゃんより先に死ぬからですか?」

 「そうだな。」

 「…いや、ちょっと解らないです。別にそれでも、オイちゃんを…未亡人として残したくなかった?」

 「惜しい。」

 「え?私もそう思ってたけど、違うんですか?でも、つまらない大馬鹿な男って…。」

 ミコの感想だけは合ってるのか?

 「あいつはな、オリアを綺麗なまま残したかったんだ。だから、あいつはずっと一緒に居られる訳じゃないオリアに手を出す訳にはいかなかったんだ。」

 「でも、生きてる間に愛し合うことが悪いこととは思えないわ。愛してるなら、例え片方の寿命が短くても、生きてる限り愛し合えばそれは幸せだと思う。タキ君のお母様に操を立ててるのじゃないなら尚更…。」

 「モーグは愛するが故に、オリアの処女を守りたかったんだ。」

 「しょじょ?」

 間抜けな声出ちゃった。

 「モーグは処女というものには物凄い価値のあるものだと思っていたんだ。これは昔、魔族が人間の為に開いた酒宴の時、隣同士だった私とモーグの近くに座っていたテンセイさんの話が聞こえていたからだ。私は馬鹿馬鹿しいと思っていたんだが、若くて女性経験の無いモーグには響いたんだな。」

 若くて女性経験の無い父さんを襲った母さん…。

 俺は大丈夫なんだろうか…。

 「ああ、そういえばその時、君達の居た学校の学長も近くに座ってたんだ。テンセイさんと話してたのは彼だね。30歳まで童貞だと魔法使いになれる話はその時に聞いていたものだ。」

 そして、学長…。




 あんなクソジジイでも、色んなことがあり過ぎた今になってみると、ちょっと懐かしい気がしてくる不思議。
 

 
 また会いたいかと言われると、そうではない。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。

猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。 復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。 やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、 勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。 過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。 魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、 四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。 輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。 けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、 やがて――“本当の自分”を見つけていく――。 そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。 ※本作の章構成:  第一章:アカデミー&聖女覚醒編  第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編  第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編 ※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位) ※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。

私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜

AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。 そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。 さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。 しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。 それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。 だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。 そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。 ※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います

こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!=== ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。 でも別に最強なんて目指さない。 それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。 フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。 これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

処理中です...