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見捨てないで
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「ねぇ陽向く―――」
「あ、もうジュースなくなっちゃった。新しいの持ってくるね。雄介も飲むでしょ?コーラでいい?」
「あ、うん―――じゃなくて!」
俺は、慌てて立ち上がろうとする陽向くんの腕を掴んだ。
陽向くんが、きょとんとした表情で俺を見つめた。
「雄介?」
「・・・陽向くん、俺から離れて行かないで」
「ジュース取りに行くだけだよ?」
「じゃなくて・・・・俺、ずっと・・・ずっと陽向くんの傍にいたい・・・・他に友達できても、京さんのことが好きでもいいから・・・・・俺から離れて行かないで」
こんなこと言うの、女々しくて嫌だ。
でも不安なんだ。
陽向くんが、俺の手の届かないところへ行ってしまいそうな気がして。
「雄介・・・・俺、雄介から離れたりしないよ?雄介は大事な親友だもん。俺、雄介が大好きだよ」
陽向くんは再び俺の隣に座り、俺の手をぎゅっと握ってくれた。
「でも・・・最近、武田とか加藤とも仲いいし・・・・俺、あいつらみたいに明るくないし」
「でも、雄介は優しいもん。俺がどんな奴でも、雄介は俺のこと見捨てないでいてくれるかなって思ってるんだ」
「え・・・・見捨てるわけないじゃん。俺が潤くんと一緒にいたいのに」
何を言ってるんだろう。
陽向くんを見捨てるなんて。
陽向くんを嫌いになるなんてこと、あるわけないよ。
でも陽向くんは俺の言葉にとても嬉しそうに笑って・・・・
ぎゅっと俺に抱きついた。
「ありがと・・・・大好きだよ、雄介」
ふわっと陽向くんからいい匂いがして。
嬉しいのは俺なのに。
陽向くんを抱きしめたいのは俺なのに。
どうして陽向くんが涙を堪えているように感じたのか、その時の俺はわからなかった・・・・・
「おいこら、お前俺のいない間に何ちゃっかり上がり込んでんだよ!」
「わっ、京さん!」
陽向くんの部屋で2人ゲームで盛り上がっていると、いつの間にか京さんが入ってきていた。
「きょおくん、お帰りなさい!」
「陽向、なんで―――」
「だって、今日はきょおくん遅くなるって言ってたし。前に雄介の家でごはんごちそうになったし、今日はうちに来てって誘ったの」
「お前が・・・・?」
京さんの眉間に寄ったしわが、さらに1本増えた気が・・・・。
「うん。あ、さっきね雄介と一緒にやきそば作ったんだ!きょおくんも食べるでしょ?」
「え・・・・あぁ、うん」
「じゃ、すぐ作るから!」
そう言って、陽向くんはぴょこんと立ち上がり、部屋を出て行ってしまった。
あとに残されたのは―――
「まったく・・・・何もしてねえだろうな」
むっと顔を顰めたまま、俺をじろりと睨む京さん。
陽向くんに向けられている顔とは別人級だ。
「何もって、俺が陽向くんに何かするわけないじゃないですか。大好きなのに」
「お前な・・・・」
「そういえばこないだ、大丈夫だったんですか?山下まどかの件」
「ああ・・・・まぁ、あれ以来何もないし、まどかもおとなしいもんだし・・・・ちょっと様子見ようと思ってる。まどかは俺にとっては妹みたいなもんだけど・・・でも、陽向に何かしたら許さない」
淡々と言うところが怖い。
「陽向くんのお父さんて・・・・何で亡くなったんですか?」
「は?・・・・・病気だって聞いてるけど・・・・何で?」
「いえ・・・・なんとなく、気になったんで。それならいいです」
京さんのお父さんの会社の重役だったという陽向くんのお父さん。
でも陽向くんは亡くなったお父さんの話をほとんどしない。
まるで避けているみたいに・・・・・
それに。
俺が陽向くんのお父さんのことを聞いた時、京さんの顔に一瞬緊張が走ったように見えた。
今も、どこか強張っているその顔。
一体何があるんだろう・・・・・?
「あ、もうジュースなくなっちゃった。新しいの持ってくるね。雄介も飲むでしょ?コーラでいい?」
「あ、うん―――じゃなくて!」
俺は、慌てて立ち上がろうとする陽向くんの腕を掴んだ。
陽向くんが、きょとんとした表情で俺を見つめた。
「雄介?」
「・・・陽向くん、俺から離れて行かないで」
「ジュース取りに行くだけだよ?」
「じゃなくて・・・・俺、ずっと・・・ずっと陽向くんの傍にいたい・・・・他に友達できても、京さんのことが好きでもいいから・・・・・俺から離れて行かないで」
こんなこと言うの、女々しくて嫌だ。
でも不安なんだ。
陽向くんが、俺の手の届かないところへ行ってしまいそうな気がして。
「雄介・・・・俺、雄介から離れたりしないよ?雄介は大事な親友だもん。俺、雄介が大好きだよ」
陽向くんは再び俺の隣に座り、俺の手をぎゅっと握ってくれた。
「でも・・・最近、武田とか加藤とも仲いいし・・・・俺、あいつらみたいに明るくないし」
「でも、雄介は優しいもん。俺がどんな奴でも、雄介は俺のこと見捨てないでいてくれるかなって思ってるんだ」
「え・・・・見捨てるわけないじゃん。俺が潤くんと一緒にいたいのに」
何を言ってるんだろう。
陽向くんを見捨てるなんて。
陽向くんを嫌いになるなんてこと、あるわけないよ。
でも陽向くんは俺の言葉にとても嬉しそうに笑って・・・・
ぎゅっと俺に抱きついた。
「ありがと・・・・大好きだよ、雄介」
ふわっと陽向くんからいい匂いがして。
嬉しいのは俺なのに。
陽向くんを抱きしめたいのは俺なのに。
どうして陽向くんが涙を堪えているように感じたのか、その時の俺はわからなかった・・・・・
「おいこら、お前俺のいない間に何ちゃっかり上がり込んでんだよ!」
「わっ、京さん!」
陽向くんの部屋で2人ゲームで盛り上がっていると、いつの間にか京さんが入ってきていた。
「きょおくん、お帰りなさい!」
「陽向、なんで―――」
「だって、今日はきょおくん遅くなるって言ってたし。前に雄介の家でごはんごちそうになったし、今日はうちに来てって誘ったの」
「お前が・・・・?」
京さんの眉間に寄ったしわが、さらに1本増えた気が・・・・。
「うん。あ、さっきね雄介と一緒にやきそば作ったんだ!きょおくんも食べるでしょ?」
「え・・・・あぁ、うん」
「じゃ、すぐ作るから!」
そう言って、陽向くんはぴょこんと立ち上がり、部屋を出て行ってしまった。
あとに残されたのは―――
「まったく・・・・何もしてねえだろうな」
むっと顔を顰めたまま、俺をじろりと睨む京さん。
陽向くんに向けられている顔とは別人級だ。
「何もって、俺が陽向くんに何かするわけないじゃないですか。大好きなのに」
「お前な・・・・」
「そういえばこないだ、大丈夫だったんですか?山下まどかの件」
「ああ・・・・まぁ、あれ以来何もないし、まどかもおとなしいもんだし・・・・ちょっと様子見ようと思ってる。まどかは俺にとっては妹みたいなもんだけど・・・でも、陽向に何かしたら許さない」
淡々と言うところが怖い。
「陽向くんのお父さんて・・・・何で亡くなったんですか?」
「は?・・・・・病気だって聞いてるけど・・・・何で?」
「いえ・・・・なんとなく、気になったんで。それならいいです」
京さんのお父さんの会社の重役だったという陽向くんのお父さん。
でも陽向くんは亡くなったお父さんの話をほとんどしない。
まるで避けているみたいに・・・・・
それに。
俺が陽向くんのお父さんのことを聞いた時、京さんの顔に一瞬緊張が走ったように見えた。
今も、どこか強張っているその顔。
一体何があるんだろう・・・・・?
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