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諦めたくない
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朱里と最後に会ってから、もう1週間が経っていた。
その間俺がどうしていたかというと。
まるで仕事に集中できなかった。
締め切りには間に合わないし仕事の電話にも出れない。
まったく何も手につかない状態だった。
『ごめんなさい、垣田さん、ちょっと体調崩してて』
家にまでやってきた担当者には、志賀ちゃんが対応してくれていた。
そして―――
「ふみちゃん!そろそろ何とかしてよ!俺だって仕事あるんだから!」
さすがに志賀ちゃんがキレた。
「え―・・・志賀ちゃん、怖いな」
「怖いなじゃないよ!いつまでそうやって落ち込んでるつもり?」
「だってさ・・・・」
ベッドに寝転がったまま俺がため息をつくと、志賀ちゃんもため息をついてベッドに座った。
「気持ちは、わかるよ。でもさ、このまま落ち込んでたってなにも変わらないじゃん。そんなに朱里ちゃんが好きなら、朱里ちゃんにそう言えばいいじゃない」
「だって・・・・」
「光輝くんやサクがなんて言ったって、ふみちゃんは朱里ちゃんが好きなんだし、朱里ちゃんだってふみちゃんのことが好きなはずだよ。朱里ちゃんてちょっと変わってるけど、きっとふみちゃんがちゃんと気持ちを伝えればわかってくれるよ」
「そうかな・・・・だとしても朱里はあの2人と・・・」
朱里が光輝くんやサクに抱かれていたという事実。
俺は、心配する志賀ちゃんに全て話していた。
最初は朱里に腹を立てていた志賀ちゃんだったけど―――
「どういう事情があったのかは知らないけど、きっと朱里ちゃんにとってはそれはそんなに重要じゃなかったのかもしれない。好きだから抱かれた、みたいな、素直な気持ちだったんじゃないの?朱里ちゃん見てるとさ、そんな気がするんだよ。全然悪びれないっていうかさ」
志賀ちゃんにそう言われて、それはそうなのかもしれないとは思った。
朱里にはそこに、罪の意識なんてなかったんじゃないかって。
でも俺は。
やっぱり、朱里が他の男に抱かれるのは嫌だった。
俺のことを愛してるって言いながら、あの2人にも抱かれてるなんて、そんなのは、嫌だった・・・・。
「それを、ちゃんと伝えればいいんだよ。光輝くんやサクとはえっちしないでって。そう言えばきっと朱里ちゃん、わかってくれるんじゃない?」
「そう・・・・かな・・・・」
「それとも、ふみちゃんは朱里ちゃんがそう言ったとしてももう付き合いたくないの?朱里ちゃんが光輝くんやサクに抱かれてたってわかったら嫌いになるの?」
「嫌いになんて、なれないよ」
「なら、ちゃんとそれを伝えなきゃ。たとえ他のやつに抱かれてても好きだって。だから、これからはやめてって」
「・・・・・うん」
志賀ちゃんが部屋から出て行き、俺はしばらくスマホを手に動けずにいた。
志賀ちゃんの言う通り。
他の男に抱かれてたからって、俺は朱里を嫌いになれない。
1週間、朱里に会えないというだけで、もう会いたくて会いたくてたまらないのだ。
・・・・・・
「よし!」
俺は声に出して気合を入れると、朱里に電話をかけた―――けれど。
『おかけになった電話番号は、現在使われておりません』
―――え?
解約、した?
せっかく決心したのに・・・・
俺はいてもたってもいられず、服を着替えると部屋を出た。
「ふみちゃん?こんな時間にどこ―――」
「ごめん志賀ちゃん、ちょっと行ってくる!」
あっけに取られている志賀ちゃんを後に、俺はサンダルをつっかけ外に飛び出したのだった・・・・。
隣のマンションのエントランスにつくと、俺はマンションの呼び出しボタンの前に立ち朱里の部屋番号を押した。
が、応答する気配がない。
夜の11時。
もう寝ているのかもしれないが―――
俺はあきらめきれず、朱里の部屋番号のポストの前に行った。
メモ帳とか、何か持ってくればよかった。
書置きとか残せば―――
そう思った時。
「何してんの、おっさん」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえ、俺ははじかれたように振り返った。
「サク!」
「・・・・お久しぶりです」
相変わらず飄々とした態度。
でもなんとなくその目に、優しさのようなものが見えた気がした。
「あの、朱里は?」
「・・・・ここにはもういませんよ」
「え・・・・?いないって」
「引き払いましたから」
「引き払ったって・・・・じゃあ、朱里は今・・・」
「家にいますよ。光輝さんの家に」
その声は、心なしか苦々しさが滲んでいるような気がした。
「それ、遠いの?」
「は?」
サクが訝しげに俺を見る。
「朱里に・・・・会いたいんだ」
「・・・・会って、どうするつもりですか?」
「俺の気持ちを伝えたい」
「気持ち?」
「俺は・・・・やっぱり朱里が好きだ。たとえ朱里がお前や光輝くんに抱かれてたとしても―――俺は朱里が好きだし、朱里と一緒にいたい。それを伝えたいんだ」
「・・・・もし、朱里くんに拒否されたらどうするんですか?」
「う・・・・・それでも、俺は・・・・朱里を諦めたくない・・・・」
「・・・・・」
サクはじっと俺を見ていたけれど―――
「来てください、一緒に」
「え?」
サクが、俺の腕をつかむとそのままマンションの外へと引っ張って行った。
「ちょ―――サク?どこへ―――」
「いいから。朱里くんのところへ、連れて行きますから」
「―――!」
驚く俺の腕を掴んだまま、サクはまっすぐに突き進み―――
「お、おい!あぶなー――」
そのまま、道路へと飛び出した。
車が、まるで俺たちが見えないかのようにブレーキもかけず走ってくる。
―――ぶつかる!
そう思った瞬間。
「・・・・え?」
俺とサクは、見たこともない森の中にいた・・・・。
その間俺がどうしていたかというと。
まるで仕事に集中できなかった。
締め切りには間に合わないし仕事の電話にも出れない。
まったく何も手につかない状態だった。
『ごめんなさい、垣田さん、ちょっと体調崩してて』
家にまでやってきた担当者には、志賀ちゃんが対応してくれていた。
そして―――
「ふみちゃん!そろそろ何とかしてよ!俺だって仕事あるんだから!」
さすがに志賀ちゃんがキレた。
「え―・・・志賀ちゃん、怖いな」
「怖いなじゃないよ!いつまでそうやって落ち込んでるつもり?」
「だってさ・・・・」
ベッドに寝転がったまま俺がため息をつくと、志賀ちゃんもため息をついてベッドに座った。
「気持ちは、わかるよ。でもさ、このまま落ち込んでたってなにも変わらないじゃん。そんなに朱里ちゃんが好きなら、朱里ちゃんにそう言えばいいじゃない」
「だって・・・・」
「光輝くんやサクがなんて言ったって、ふみちゃんは朱里ちゃんが好きなんだし、朱里ちゃんだってふみちゃんのことが好きなはずだよ。朱里ちゃんてちょっと変わってるけど、きっとふみちゃんがちゃんと気持ちを伝えればわかってくれるよ」
「そうかな・・・・だとしても朱里はあの2人と・・・」
朱里が光輝くんやサクに抱かれていたという事実。
俺は、心配する志賀ちゃんに全て話していた。
最初は朱里に腹を立てていた志賀ちゃんだったけど―――
「どういう事情があったのかは知らないけど、きっと朱里ちゃんにとってはそれはそんなに重要じゃなかったのかもしれない。好きだから抱かれた、みたいな、素直な気持ちだったんじゃないの?朱里ちゃん見てるとさ、そんな気がするんだよ。全然悪びれないっていうかさ」
志賀ちゃんにそう言われて、それはそうなのかもしれないとは思った。
朱里にはそこに、罪の意識なんてなかったんじゃないかって。
でも俺は。
やっぱり、朱里が他の男に抱かれるのは嫌だった。
俺のことを愛してるって言いながら、あの2人にも抱かれてるなんて、そんなのは、嫌だった・・・・。
「それを、ちゃんと伝えればいいんだよ。光輝くんやサクとはえっちしないでって。そう言えばきっと朱里ちゃん、わかってくれるんじゃない?」
「そう・・・・かな・・・・」
「それとも、ふみちゃんは朱里ちゃんがそう言ったとしてももう付き合いたくないの?朱里ちゃんが光輝くんやサクに抱かれてたってわかったら嫌いになるの?」
「嫌いになんて、なれないよ」
「なら、ちゃんとそれを伝えなきゃ。たとえ他のやつに抱かれてても好きだって。だから、これからはやめてって」
「・・・・・うん」
志賀ちゃんが部屋から出て行き、俺はしばらくスマホを手に動けずにいた。
志賀ちゃんの言う通り。
他の男に抱かれてたからって、俺は朱里を嫌いになれない。
1週間、朱里に会えないというだけで、もう会いたくて会いたくてたまらないのだ。
・・・・・・
「よし!」
俺は声に出して気合を入れると、朱里に電話をかけた―――けれど。
『おかけになった電話番号は、現在使われておりません』
―――え?
解約、した?
せっかく決心したのに・・・・
俺はいてもたってもいられず、服を着替えると部屋を出た。
「ふみちゃん?こんな時間にどこ―――」
「ごめん志賀ちゃん、ちょっと行ってくる!」
あっけに取られている志賀ちゃんを後に、俺はサンダルをつっかけ外に飛び出したのだった・・・・。
隣のマンションのエントランスにつくと、俺はマンションの呼び出しボタンの前に立ち朱里の部屋番号を押した。
が、応答する気配がない。
夜の11時。
もう寝ているのかもしれないが―――
俺はあきらめきれず、朱里の部屋番号のポストの前に行った。
メモ帳とか、何か持ってくればよかった。
書置きとか残せば―――
そう思った時。
「何してんの、おっさん」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえ、俺ははじかれたように振り返った。
「サク!」
「・・・・お久しぶりです」
相変わらず飄々とした態度。
でもなんとなくその目に、優しさのようなものが見えた気がした。
「あの、朱里は?」
「・・・・ここにはもういませんよ」
「え・・・・?いないって」
「引き払いましたから」
「引き払ったって・・・・じゃあ、朱里は今・・・」
「家にいますよ。光輝さんの家に」
その声は、心なしか苦々しさが滲んでいるような気がした。
「それ、遠いの?」
「は?」
サクが訝しげに俺を見る。
「朱里に・・・・会いたいんだ」
「・・・・会って、どうするつもりですか?」
「俺の気持ちを伝えたい」
「気持ち?」
「俺は・・・・やっぱり朱里が好きだ。たとえ朱里がお前や光輝くんに抱かれてたとしても―――俺は朱里が好きだし、朱里と一緒にいたい。それを伝えたいんだ」
「・・・・もし、朱里くんに拒否されたらどうするんですか?」
「う・・・・・それでも、俺は・・・・朱里を諦めたくない・・・・」
「・・・・・」
サクはじっと俺を見ていたけれど―――
「来てください、一緒に」
「え?」
サクが、俺の腕をつかむとそのままマンションの外へと引っ張って行った。
「ちょ―――サク?どこへ―――」
「いいから。朱里くんのところへ、連れて行きますから」
「―――!」
驚く俺の腕を掴んだまま、サクはまっすぐに突き進み―――
「お、おい!あぶなー――」
そのまま、道路へと飛び出した。
車が、まるで俺たちが見えないかのようにブレーキもかけず走ってくる。
―――ぶつかる!
そう思った瞬間。
「・・・・え?」
俺とサクは、見たこともない森の中にいた・・・・。
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