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第8話
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それからしばらくの間、俺はリロイの檻の傍でずっと泣いて過ごしていた。
リロイは檻の中で力なく座り、ぼんやりと天を見上げていた。
『―――ムウ、泣くな』
『リ・・・・ロイ・・・ごめん・・・・』
『お前のせいじゃない。悪いのは俺だ。だから、これは当然の罰なんだよ』
『そんなこと・・・!』
『俺は、たとえ永遠にこの中にいることになっても、お前が傍にいてくれるなら、それでいい。たとえ永遠にお前に触れられなくても・・・・お前がそこにいてくれれば、幸せだよ』
そう言って、リロイは優しく微笑んだ。
だけど、そんなの本当にいいわけがない。
リロイは、俺なんかと違ってこの天国でもっともっといろんなことができるはずなんだ。
大天使ミカエルさまのように―――
なのに、それが俺のせいでずっとこんな檻の中にいなくちゃならないなんて―――
そんなこと、間違ってる―――
俺は意を決し、ミカエルさまの元へと赴いた。
最初は、会うことも許されず追い返された。
だけど俺は来る日も来る日もミカエルさまの元へと通い続けた。
ミカエルさまに会えるまで―――
リロイを、檻から出してもらえるまで―――
『―――何度来ても無駄だ。お前たちを許すことはできん』
『―――僕のことは、いいです』
『なんだと?』
『どうせ僕には、何もできません。できそこないの天使ですから。だけどリロイは違う。今までだって、ずいぶんミカエルさまのお役に立ってきたと聞いてます』
『・・・確かに、リロイは優秀だ。賢く、周りからの信頼も厚い。だが―――』
『お願いします!僕は、どんな罰でも受けます!ですから、リロイを―――兄を助けてください!お願いします!!』
ようやく会うことを許されたミカエルさまに、俺は頭を地面につけながら必死に懇願した。
『―――お前は、自分がどうなってもいいというのか?リロイのために』
『はい』
『どんなことでもすると?』
『はい』
『それほどまでに、リロイへの愛が深いというのか?自分の命に代えてでも?』
『はい』
リロイがいてくれたから、俺は今までやってこれた。
どんなに後ろ指さされても、リロイがいてくれたら耐えることができた。
俺が存在できるのは、リロイのおかげだ。
そのリロイのためなら、俺は何でもできる。
『―――いいだろう。ならばその愛、試してやろう』
『え・・・・・?』
『ムウ。こちらへ来い』
ミカエルさまに手招きされ、俺は立ち上がり、その傍へ歩み寄った。
金色に輝く椅子に優雅に座っているミカエルさまが、その手を俺の腰に伸ばした。
冷たい手の感触に、一瞬体が震える。
『―――女の様なくびれだな・・・・・。白く滑らかな肌も、その大きな瞳も、赤い唇も―――お前には、男を狂わせる何かがあるのか・・・・』
ミカエルさまの大きな手が、俺の体をゆるゆるとなぞった。
『リロイを虜にしたその魅力を・・・・他でも発揮してみるがいい。下界に降りて、人間を誘惑して見せよ』
『誘惑・・・・?そんなこと・・・・何の意味が・・・・』
『お前にはなんの力もないと聞いている。水晶の涙も、この天国で意味をなさない。だが、もしかするとお前のその奇妙な人を惹きつける力と水晶の涙も、何かに役立つのかもしれない。それを、証明するのだ。人間の男を誘惑し、お前のために命をささげさせるのだ』
『命・・・・を・・・・?ミカエルさま、それは―――!』
『期限は今から3月だ。その間にその男を落とすのだ。3月後、わたしがその男に尋ねよう。己の命と、ムウ、お前の命とどちらかを選べと。もし男がお前の命を選べば、お前の勝ちだ。リロイを、檻から出してやろう。だが、もし男が己の命を選べば―――お前の命はそこまでだ。そしてリロイは永遠に檻の中にいることになる』
『もし・・・・相手が僕の命を選んだなら・・・・その男はどうなるのですか・・・・?』
『その時は、その男の命をリロイを檻から解放する代償としていただく』
『そんな・・・・・』
なんの罪もない人間の命を奪うなんて―――
『できないか?できなければこの話はなかったことにしよう。リロイはずっと檻の中。お前たちは、永遠に触れることはできない』
俺のことは、どうでもよかった。
罪を犯したのだから、その罰を受けるのは当然のことだ。
でも、リロイのことは―――
『リロイは、素晴らしい天使だ。このまま、檻の中で埋もれさせてしまうのは、実に惜しい・・・・』
俺は、ぐっと拳を握った。
棘で傷ついた掌に、血が滲んでいた。
悲しげに微笑む、リロイの顔が頭に浮かんだ。
―――リロイ・・・・・
『・・・・・約束は・・・・守ってくださるんですよね・・・?』
『もちろんだ』
ミカエルさまはにやりと笑った。
『・・・・・わかりました。でも・・・・1つだけ、お願いがあります』
『ほお?なんだ、言ってみろ』
『僕がそれに勝った時―――相手の命は奪わないでください。僕には・・・・罪もない人の命を奪うことはできません。その代わり―――僕の命を代償として捧げます』
『お前の命を?だが、それでは、リロイは―――』
『僕は、リロイがあの檻から解放されればそれでいいんです』
『だが、それでは結局リロイが己を責めることになるのではないか?それから、お前を愛することになる人間も―――』
『―――ですから、お願いしたいのです。その時には、リロイと―――その人間の男や、僕が関わったすべてのものから、僕の記憶を消してください』
『記憶を?』
『そうです。元から僕はいなかったことにすれば―――リロイも、その人間も悲しむことはないでしょう』
俺の言葉に、ミカエルさまは信じられないものでも見るように俺を見つめ、目を瞬かせた。
『お前は本当に、それでいいのか?この世から、お前の存在そのものが消えてしまうのだぞ?』
『構いません。その代わり―――絶対に約束は守ってください』
『―――いいだろう』
大きく頷いたミカエルさまに、俺は胸をなでおろし、下界に降りることをリロイに伝えるため、ミカエルさまのもとを去ったのだった―――。
『下界に降りる?なんのために?ムウ、ミカエルさまに何を言われたんだ?』
訝しげに俺を見るリロイに、俺は明るく笑って見せた。
こんなふうに笑うのは、久しぶりだった。
『ミカエルさまが、約束してくれたんだよ。下界で―――俺が3ヶ月の間に人間の役に立つことをしたら、リロイを檻から出してくれるって』
『人間の・・・・?3ヶ月でって・・・・もしできなかったらどうなるんだ?』
『その時は・・・・また別の方法を考えなくちゃならないけど・・・・でも俺、がんばるから!絶対リロイをここから出してあげるから!だから・・・・待ってて』
『ムウ・・・・・1人で・・・・大丈夫なのか・・・・?』
リロイが、心配そうに俺を見つめる。
『うん、大丈夫。ときどきは、帰ってくるよ。リロイに会いたくなったらここに来る。リロイを1人ぼっちにしちゃうけど・・・・でも、必ずリロイを助けるから』
俺の言葉に、リロイはまだ心配そうに・・・・そして寂しそうに微笑んだ。
俺はできるだけ明るい笑顔をリロイに見せると、下界へと向かったんだ。
アキの家を選んだのは、本当にそこだけがとても暖かそうな色に見えたから。
寒かったわけじゃない。
天使は寒さも熱さも感じないから。
だけど、なぜだかそこは『あたたかそう』で、そして居心地がよさそうに見えたんだ。
「―――ムウ。下界でも、泣いてるのか?辛い思いをしてるんじゃないか?だからこんなに早く―――」
リロイを見た途端、また罪の意識に胸が苦しくなり、泣いてしまった俺をリロイは心配そうに見つめた。
「ううん、大丈夫だよ。ごめん、泣いたりして」
リロイの羽は、こんなに傷ついていたのかと。
リロイの瞳は、こんなに悲しそうな色をしていたのかと。
その事実に、胸が張り裂けそうになってしまったのだ・・・・・。
「水晶を、取りに来たんだ。ここと違って、下界ではこいつをお金に替えることができるんだ。人間の世界ではお金がなくちゃ生きていけないからね、これを持っていればきっと人の役に立つと思って」
「ああ、そうか・・・・。そういえば、お前服はどうしてるんだ?下界では、服を着なくちゃいけないだろう?」
「うん、今日買ったよ。あ・・・お金は、借りたんだ。アキに」
下界でもまた泣いてると思われたくなくて、俺は咄嗟にそう言った。
「アキ?人間?」
「うん。今、アキの家に居候させてもらってるの。アキは画家なんだって。友達もいてね。今日俺、初めてカップめんを食べたんだ」
「へえ・・・・楽しそうだな」
「うん・・・・楽しい。ごめんね、リロイ、俺だけが―――」
「俺は、大丈夫だよ。ムウが楽しいならそれでいい。また、来てくれるんだろ?」
「うん、来るよ」
「そか。じゃ、楽しみにしてる。がんばれよ」
「ありがと。じゃ・・・・もう行くね」
俺は手に持てるだけの水晶を持ち、森を出た。
本当は、もっと話したい。
リロイの傍にいたい。
でも、これ以上傍にいたらきっと俺はまた泣いてしまう。
3ヶ月後―――
リロイが檻から出たとき、俺はリロイの傍にはいない。
それは、自分で決めたこと。
リロイが俺を忘れても――――
それでもいいと、決めたんだ・・・・・。
リロイは檻の中で力なく座り、ぼんやりと天を見上げていた。
『―――ムウ、泣くな』
『リ・・・・ロイ・・・ごめん・・・・』
『お前のせいじゃない。悪いのは俺だ。だから、これは当然の罰なんだよ』
『そんなこと・・・!』
『俺は、たとえ永遠にこの中にいることになっても、お前が傍にいてくれるなら、それでいい。たとえ永遠にお前に触れられなくても・・・・お前がそこにいてくれれば、幸せだよ』
そう言って、リロイは優しく微笑んだ。
だけど、そんなの本当にいいわけがない。
リロイは、俺なんかと違ってこの天国でもっともっといろんなことができるはずなんだ。
大天使ミカエルさまのように―――
なのに、それが俺のせいでずっとこんな檻の中にいなくちゃならないなんて―――
そんなこと、間違ってる―――
俺は意を決し、ミカエルさまの元へと赴いた。
最初は、会うことも許されず追い返された。
だけど俺は来る日も来る日もミカエルさまの元へと通い続けた。
ミカエルさまに会えるまで―――
リロイを、檻から出してもらえるまで―――
『―――何度来ても無駄だ。お前たちを許すことはできん』
『―――僕のことは、いいです』
『なんだと?』
『どうせ僕には、何もできません。できそこないの天使ですから。だけどリロイは違う。今までだって、ずいぶんミカエルさまのお役に立ってきたと聞いてます』
『・・・確かに、リロイは優秀だ。賢く、周りからの信頼も厚い。だが―――』
『お願いします!僕は、どんな罰でも受けます!ですから、リロイを―――兄を助けてください!お願いします!!』
ようやく会うことを許されたミカエルさまに、俺は頭を地面につけながら必死に懇願した。
『―――お前は、自分がどうなってもいいというのか?リロイのために』
『はい』
『どんなことでもすると?』
『はい』
『それほどまでに、リロイへの愛が深いというのか?自分の命に代えてでも?』
『はい』
リロイがいてくれたから、俺は今までやってこれた。
どんなに後ろ指さされても、リロイがいてくれたら耐えることができた。
俺が存在できるのは、リロイのおかげだ。
そのリロイのためなら、俺は何でもできる。
『―――いいだろう。ならばその愛、試してやろう』
『え・・・・・?』
『ムウ。こちらへ来い』
ミカエルさまに手招きされ、俺は立ち上がり、その傍へ歩み寄った。
金色に輝く椅子に優雅に座っているミカエルさまが、その手を俺の腰に伸ばした。
冷たい手の感触に、一瞬体が震える。
『―――女の様なくびれだな・・・・・。白く滑らかな肌も、その大きな瞳も、赤い唇も―――お前には、男を狂わせる何かがあるのか・・・・』
ミカエルさまの大きな手が、俺の体をゆるゆるとなぞった。
『リロイを虜にしたその魅力を・・・・他でも発揮してみるがいい。下界に降りて、人間を誘惑して見せよ』
『誘惑・・・・?そんなこと・・・・何の意味が・・・・』
『お前にはなんの力もないと聞いている。水晶の涙も、この天国で意味をなさない。だが、もしかするとお前のその奇妙な人を惹きつける力と水晶の涙も、何かに役立つのかもしれない。それを、証明するのだ。人間の男を誘惑し、お前のために命をささげさせるのだ』
『命・・・・を・・・・?ミカエルさま、それは―――!』
『期限は今から3月だ。その間にその男を落とすのだ。3月後、わたしがその男に尋ねよう。己の命と、ムウ、お前の命とどちらかを選べと。もし男がお前の命を選べば、お前の勝ちだ。リロイを、檻から出してやろう。だが、もし男が己の命を選べば―――お前の命はそこまでだ。そしてリロイは永遠に檻の中にいることになる』
『もし・・・・相手が僕の命を選んだなら・・・・その男はどうなるのですか・・・・?』
『その時は、その男の命をリロイを檻から解放する代償としていただく』
『そんな・・・・・』
なんの罪もない人間の命を奪うなんて―――
『できないか?できなければこの話はなかったことにしよう。リロイはずっと檻の中。お前たちは、永遠に触れることはできない』
俺のことは、どうでもよかった。
罪を犯したのだから、その罰を受けるのは当然のことだ。
でも、リロイのことは―――
『リロイは、素晴らしい天使だ。このまま、檻の中で埋もれさせてしまうのは、実に惜しい・・・・』
俺は、ぐっと拳を握った。
棘で傷ついた掌に、血が滲んでいた。
悲しげに微笑む、リロイの顔が頭に浮かんだ。
―――リロイ・・・・・
『・・・・・約束は・・・・守ってくださるんですよね・・・?』
『もちろんだ』
ミカエルさまはにやりと笑った。
『・・・・・わかりました。でも・・・・1つだけ、お願いがあります』
『ほお?なんだ、言ってみろ』
『僕がそれに勝った時―――相手の命は奪わないでください。僕には・・・・罪もない人の命を奪うことはできません。その代わり―――僕の命を代償として捧げます』
『お前の命を?だが、それでは、リロイは―――』
『僕は、リロイがあの檻から解放されればそれでいいんです』
『だが、それでは結局リロイが己を責めることになるのではないか?それから、お前を愛することになる人間も―――』
『―――ですから、お願いしたいのです。その時には、リロイと―――その人間の男や、僕が関わったすべてのものから、僕の記憶を消してください』
『記憶を?』
『そうです。元から僕はいなかったことにすれば―――リロイも、その人間も悲しむことはないでしょう』
俺の言葉に、ミカエルさまは信じられないものでも見るように俺を見つめ、目を瞬かせた。
『お前は本当に、それでいいのか?この世から、お前の存在そのものが消えてしまうのだぞ?』
『構いません。その代わり―――絶対に約束は守ってください』
『―――いいだろう』
大きく頷いたミカエルさまに、俺は胸をなでおろし、下界に降りることをリロイに伝えるため、ミカエルさまのもとを去ったのだった―――。
『下界に降りる?なんのために?ムウ、ミカエルさまに何を言われたんだ?』
訝しげに俺を見るリロイに、俺は明るく笑って見せた。
こんなふうに笑うのは、久しぶりだった。
『ミカエルさまが、約束してくれたんだよ。下界で―――俺が3ヶ月の間に人間の役に立つことをしたら、リロイを檻から出してくれるって』
『人間の・・・・?3ヶ月でって・・・・もしできなかったらどうなるんだ?』
『その時は・・・・また別の方法を考えなくちゃならないけど・・・・でも俺、がんばるから!絶対リロイをここから出してあげるから!だから・・・・待ってて』
『ムウ・・・・・1人で・・・・大丈夫なのか・・・・?』
リロイが、心配そうに俺を見つめる。
『うん、大丈夫。ときどきは、帰ってくるよ。リロイに会いたくなったらここに来る。リロイを1人ぼっちにしちゃうけど・・・・でも、必ずリロイを助けるから』
俺の言葉に、リロイはまだ心配そうに・・・・そして寂しそうに微笑んだ。
俺はできるだけ明るい笑顔をリロイに見せると、下界へと向かったんだ。
アキの家を選んだのは、本当にそこだけがとても暖かそうな色に見えたから。
寒かったわけじゃない。
天使は寒さも熱さも感じないから。
だけど、なぜだかそこは『あたたかそう』で、そして居心地がよさそうに見えたんだ。
「―――ムウ。下界でも、泣いてるのか?辛い思いをしてるんじゃないか?だからこんなに早く―――」
リロイを見た途端、また罪の意識に胸が苦しくなり、泣いてしまった俺をリロイは心配そうに見つめた。
「ううん、大丈夫だよ。ごめん、泣いたりして」
リロイの羽は、こんなに傷ついていたのかと。
リロイの瞳は、こんなに悲しそうな色をしていたのかと。
その事実に、胸が張り裂けそうになってしまったのだ・・・・・。
「水晶を、取りに来たんだ。ここと違って、下界ではこいつをお金に替えることができるんだ。人間の世界ではお金がなくちゃ生きていけないからね、これを持っていればきっと人の役に立つと思って」
「ああ、そうか・・・・。そういえば、お前服はどうしてるんだ?下界では、服を着なくちゃいけないだろう?」
「うん、今日買ったよ。あ・・・お金は、借りたんだ。アキに」
下界でもまた泣いてると思われたくなくて、俺は咄嗟にそう言った。
「アキ?人間?」
「うん。今、アキの家に居候させてもらってるの。アキは画家なんだって。友達もいてね。今日俺、初めてカップめんを食べたんだ」
「へえ・・・・楽しそうだな」
「うん・・・・楽しい。ごめんね、リロイ、俺だけが―――」
「俺は、大丈夫だよ。ムウが楽しいならそれでいい。また、来てくれるんだろ?」
「うん、来るよ」
「そか。じゃ、楽しみにしてる。がんばれよ」
「ありがと。じゃ・・・・もう行くね」
俺は手に持てるだけの水晶を持ち、森を出た。
本当は、もっと話したい。
リロイの傍にいたい。
でも、これ以上傍にいたらきっと俺はまた泣いてしまう。
3ヶ月後―――
リロイが檻から出たとき、俺はリロイの傍にはいない。
それは、自分で決めたこと。
リロイが俺を忘れても――――
それでもいいと、決めたんだ・・・・・。
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