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第36話
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「じゃあね~、直くん。おやすみ~~~」
2階の寝室の窓から顔を出し、帰っていく直くんに手を振る。
直くんも振り返りぶんぶんと手を振ってくれる。
優しい直くん。
子供のころから一緒で、面白くて明るくて友達もいっぱいいて・・・。
お兄ちゃんみたいな存在だと思ってた。
『俺が好きなのは、ずっと前から悠太だよ』
真剣な直くんの目に、それが冗談じゃないことはわかった。
でも、今まで一度だってそんな風に思ったことなんてなかった。
直くんが俺のことを好きだなんて―――
ため息をつき、ベッドに転がる。
お風呂入んなきゃ。
着替え出して、風呂場行って、歯も磨いて・・・・・
明日も仕事なんだから、やらなきゃいけないことはわかってるのに、頭が働かない。
部長―――渉くんに告白されたのはついこないだ。
それからイチに告白されて、龍也くんに告白されて、直くんに告白されて・・・・
ここ数日の間に、俺の周りの状況が目まぐるしく変わってしまった。
その4人の中に嫌いな人なんていないけど・・・・
でも、恋愛対象として考えたことなんて一度もない。
けど、渉くんやイチにキスされても全然いやじゃなかったり・・・・
俺、どうなっちゃうんだろう?
4人の中から、1人だけを選ばなくちゃいけないのかな。
そうしたら、他の3人とはどうなっちゃうんだろう。
今まで通り、普通にしゃべったりできるのかな。
もし気まずくなったりしたら・・・・・
そんなの
やだな・・・・・
いつの間にか、俺は眠りについていた。
風呂にも入らず、歯も磨かず、着替えもせず。
ただそのまま、眠りに落ちていた。
起きたとき、猛烈に頭が痛くて俺は起き上がることができなかった。
「―――いてえ・・・・二日酔い・・・・?マジかよお・・・・」
酒に強い方じゃないことは自覚あるけれど、ここまで酷いのは初めてかもしれない。
なんとか体を引きずるようにしてベッドから出る。
が、めまいがして立ち上がることができない。
―――あれ・・・・なんか体が・・・・変、かも・・・・・
瞼が重く、体が熱いような気がした。
―――熱、出た・・・・・?
熱計らなきゃ。
37度以上あったら会社は休まなきゃいけない方針だった。
―――体温計・・・・どこだっけ・・・・・確か、リビングの・・・・・・
四つん這いのまま、何とか部屋を出て階段へ向かう。
そして、階段を降りようとして―――
「――――ひゃっ」
ぐらりとバランスを崩し、手すりに摑まろうとして空振りし―――
俺はそのまま、階段を転がり落ちたのだった・・・・・。
2階の寝室の窓から顔を出し、帰っていく直くんに手を振る。
直くんも振り返りぶんぶんと手を振ってくれる。
優しい直くん。
子供のころから一緒で、面白くて明るくて友達もいっぱいいて・・・。
お兄ちゃんみたいな存在だと思ってた。
『俺が好きなのは、ずっと前から悠太だよ』
真剣な直くんの目に、それが冗談じゃないことはわかった。
でも、今まで一度だってそんな風に思ったことなんてなかった。
直くんが俺のことを好きだなんて―――
ため息をつき、ベッドに転がる。
お風呂入んなきゃ。
着替え出して、風呂場行って、歯も磨いて・・・・・
明日も仕事なんだから、やらなきゃいけないことはわかってるのに、頭が働かない。
部長―――渉くんに告白されたのはついこないだ。
それからイチに告白されて、龍也くんに告白されて、直くんに告白されて・・・・
ここ数日の間に、俺の周りの状況が目まぐるしく変わってしまった。
その4人の中に嫌いな人なんていないけど・・・・
でも、恋愛対象として考えたことなんて一度もない。
けど、渉くんやイチにキスされても全然いやじゃなかったり・・・・
俺、どうなっちゃうんだろう?
4人の中から、1人だけを選ばなくちゃいけないのかな。
そうしたら、他の3人とはどうなっちゃうんだろう。
今まで通り、普通にしゃべったりできるのかな。
もし気まずくなったりしたら・・・・・
そんなの
やだな・・・・・
いつの間にか、俺は眠りについていた。
風呂にも入らず、歯も磨かず、着替えもせず。
ただそのまま、眠りに落ちていた。
起きたとき、猛烈に頭が痛くて俺は起き上がることができなかった。
「―――いてえ・・・・二日酔い・・・・?マジかよお・・・・」
酒に強い方じゃないことは自覚あるけれど、ここまで酷いのは初めてかもしれない。
なんとか体を引きずるようにしてベッドから出る。
が、めまいがして立ち上がることができない。
―――あれ・・・・なんか体が・・・・変、かも・・・・・
瞼が重く、体が熱いような気がした。
―――熱、出た・・・・・?
熱計らなきゃ。
37度以上あったら会社は休まなきゃいけない方針だった。
―――体温計・・・・どこだっけ・・・・・確か、リビングの・・・・・・
四つん這いのまま、何とか部屋を出て階段へ向かう。
そして、階段を降りようとして―――
「――――ひゃっ」
ぐらりとバランスを崩し、手すりに摑まろうとして空振りし―――
俺はそのまま、階段を転がり落ちたのだった・・・・・。
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