うちの前に落ちてたかわいい男の子を拾ってみました。 【完結】

まつも☆きらら

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第4話

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「―――で、どうする?これ」

朝起きてリビングへ行くと、ソファーで熟睡しているあの男を見下ろしながら海斗が腕を組んで立っていた。

「どうするって・・・・俺これから仕事だし、お前警察に連絡しといてくれよ」

「いや、俺だって仕事だよ」

「じゃ、どうすんだよ?」

「・・・・・」

「・・・・・」

男は全く起きる気配がなく。

毛布を口元まで被り、気持ちよさそうに寝息を立てていた。

傷だらけの顔を見てると、なんだか起こすのも気の毒に思えてくる。

「―――俺、もう行くわ」

「は!?海斗お前―――」

「しっ、兄ちゃん声でかいって。起きちゃうよ」

「あ・・・・」

「じゃね」

そう言って海斗はさっさと玄関へ。

「あ、こら―――。どうすんだよ、これ・・・・」

一瞬頭を抱えたものの、俺もゆっくり考えている時間はなかった。

とりあえず身支度をして、パンをコーヒーで流し込み、着替えながら考える。

―――とりあえず、書置きでもしていくか。

どうせこの家の中に金目のものはないし若い男が盗もうと思えるようなものもない。

俺は床に落ちていたチラシの裏にボールペンで走り書きをすると、男を寝かせたまま家を出たのだった・・・・。




仕事の合間、トイレに行く際にスマホを見ると海斗からメールが来ていた。

『あの子、どうした?』

―――書置きだけして置いてきた。目が覚めたら出てくだろ。

メールを送ると、またすぐに返信が来る。

『マジで?鍵は?』

―――ポストに入れとけって書置きした。

『危なくね?』

―――だったらお前帰って見て来いよ。

まったく勝手なこと言いやがって。

自分は俺に任せてさっさと出てったくせに。

『めんどくせ』

はあ?

『まあいいや。今日は早めに仕事切り上げて帰るよ。兄ちゃんは遅くなる?』

―――いや、俺も今日は早く帰る予定。

『りょーかい』

メールのやり取りを終え席へ戻ると、隣の席に座っていた同期の立花由紀乃たちばなゆきのが俺を見てちょっと笑った。

「なんか疲れてない?」

「いや・・・・まあいろいろな」

「弟くん、まだいるの?」

「ああ。早く出てってほしいよ」

「そんなこと言って、なんだかんだ仲いいんでしょ?わたし兄弟いないから羨ましいけど」

「うざいだけだよ」

「おい、田村優斗たむらゆうと

後ろから名前を呼ばれ振り向くと、1年先輩の真島ましまさんが立っていた。

「なんでフルネームなんすか」

「何か言いやすくて、お前の名前」

「・・・・で、なんすか?」

「部長が呼んでた。お前打ち合わせじゃなかった?」

「!やべ!忘れてた!真島さん、それ先に言ってくださいよ!」

「がんばれー」

まったく心のこもってない真島さんの応援を受け、俺は会議室へと急いだのだった・・・・。
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