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第四十話 恋話と自分の思い
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使用人が私達の前に紅茶の入ったティーカップを置いてくれたけど、何だか今までに嗅いだことのない濃密な紅茶の匂いが漂ってきた。
更にティーカップにも細かい装飾が施されていて、いったい一個何万円なのだろうかと思ってしまった。
しかし、目の前の三人は至極当然に紅茶に口をつけていた。
私も、意を決して一口飲んでみた。
「あっ、美味しい……」
「ふふ、この紅茶の美味しさが分かるなんて流石はリンさんですね。少し紅茶をかじった程度では、この紅茶の美味しさは分かりませんわ」
アメリアさんがニコリとしながら話してくれたけど、前世で紅茶飲料が好きだからよく飲んでいたのもあるかもしれない。
そう思うと、前世の日本人ってお茶や紅茶を物凄い量飲んでいたんだ。
そして、話はアメリアさんが大教会で処分された貴族令嬢に罵倒された件になった。
「いきなり三人のご令嬢に囲まれて罵倒されたので、一瞬何が何だか分かりませんでした。しかし、直ぐにシルバとスラちゃんが私と三人のご令嬢の間に割り込んでくれたので状況が一変しました」
「ウォン!」
話をするアメリアさんに優しく頭を撫でられて、シルバは頑張ったぞと得意げに吠えていた。
スラちゃんも触手をフリフリとして頑張ったけど、もう少し教会での件を説明した方がよさそうだ。
「シルバがスラちゃんに促されて大ジャンプした時は、私もとてもビックリしました。更に、シルバもスラちゃんも今まで見た事がないくらい怒っていたので、あの三人の令嬢は完全に腰が引けていて罵倒していたアメリアさんに助けを求める程でした」
「それで、シルバの主人であるリンを襲撃とは見上げた根性じゃ。最後まで悪役令嬢を演じられんとは、三人は何とも情けないのう」
私の補足を聞いたマリア様が、腕を組みながら例の三人の令嬢をボロクソに言っていた。
悪役なら悪役に徹した方が結果的に上手くいくこともあるので、三人の令嬢はそこまでやる程の気持ちは最初からなかったのだろうと言っていました。
スラちゃんも、触手で腕を組むようにしてウンウンと頷いていた。
「それで、その後にリンはルーカスと共に行動をしてオークキングを倒したのよね。オークキングってとんでもない強さを誇るはずなのに、リンはどうやってオークキングを倒したの?」
フレイア様は私にオークキング遭遇時の事を聞いてきたけど、あの時はとにかく目の前に現れた強敵を倒すのに必死だったもんなあ。
マリア様とアメリアさんも、興味深そうに私の事を見ていた。
「最初は森から現れたオークの大群を倒して、その直後にオークキング率いる別の群れと遭遇しました。オークキングは最初から私をターゲットにしていたので、私は攻撃を避ける事に専念していました。軍の兵、シルバ、スラちゃんに他のオークを倒して貰い、スラちゃんの手が空いたところで酸弾をオークキングの顔面に放って貰いました。そして、オークキングが怯んだ所に魔力を込めた魔鉄製の剣を振り下ろしたのですけど、魔力を込めすぎちゃったので魔鉄製の剣がオークキングに当たった瞬間に大爆発を起こしちゃったんですよね……」
折角親方が作った剣を、半日も経たずに破壊したのは未だにショックな事だった。
私は一つのものを長く使う派なので、あの時は高い剣を無駄にしたと思ったんだよなあ。
そして、王女様と公爵家令嬢の三人は、私の話を感心したように聞いていた。
「はあ、そんな事があったのね。目の前でオークキングを相手に無傷で倒して、更に兵も軽傷者しか出なかった。だから、ルーカスもリンのことが気になって仕方ないのね」
「ぶっ……」
あ、危なかった……
フレイア様がニヤリとしながらとんでもない事を言ってきたので、危うく紅茶を吹き出す所だった。
マリア様もニヤニヤとしているし、アメリアさんも仕方ないって表情をしていた。
「そういえば、昨日の婚約披露パーティーでルーカス兄様とフレイアが仲良さそうに話をしているのを、リンはかなりショックを受けた表情で見ておったのう。そして、フレイアと妾達がいとこだと知って明らかにホッとしていたのじゃ」
「あの、私も昨日の件は何となく分かりました。その、リンさんがフレイア様と仲良く話すルーカス様を見て嫉妬されていたのだと」
「うぅ……」
マリア様とアメリアさんからも追撃を受けてしまい、私は顔を真っ赤にして思わず俯いてしまった。
この前、謁見の後でルーカス様が色々な事を言った後からなんだかかんがえてしまっている自分がいた。
それに、どんなに高貴な立場であっても、年頃の女のコは恋バナが大好きだ。
しかし、この話は叶うことがないという前提があった。
「その、私は貴族令嬢ではありませんので……」
「なんじゃ、そんな事か。確かに貴族当主に嫁ぐには貴族令嬢もしくは比類なき功績を挙げたものに限ると法に明記されておるが、リンは既に比類なき功績を挙げておる。何も問題はない」
前提の話をしようとしたら、マリア様がドヤ顔で問題ないと言ってきた。
えーっと、それってもしかして……
「ルーカス様は、間違いなくリンさんの事を好ましく思っております。私にも何回も尋ねて来られました」
「あっ、私にもだよ。色眼鏡で見てこない、貴重な人材って言っていたわ。となると、ルーカスの成人のパーティーまでが勝負ね」
ルーカス様がアメリアさんとフレイア様にも話をしていたなんて、私はかなりビックリだった。
でも、良く考えるとルーカス様って私よりも年下で未成年なんだよね。
「リンは、王家の全員から好ましいと思われておる。その点が、他の令嬢と比べるととても大きなアドバンテージじゃ。なに、妾達もリンの後押しをしよう。こんな楽しい事はないのじゃ」
マリア様の本音がダダ漏れだったけど、少なくとも私の周りにいる人たちは私とルーカス様の件を否定する人はいなかった。
その後も私とルーカス様の事で話がかなり盛り上がったけど、私は改めてルーカス様への想いを自覚したのだった。
更にティーカップにも細かい装飾が施されていて、いったい一個何万円なのだろうかと思ってしまった。
しかし、目の前の三人は至極当然に紅茶に口をつけていた。
私も、意を決して一口飲んでみた。
「あっ、美味しい……」
「ふふ、この紅茶の美味しさが分かるなんて流石はリンさんですね。少し紅茶をかじった程度では、この紅茶の美味しさは分かりませんわ」
アメリアさんがニコリとしながら話してくれたけど、前世で紅茶飲料が好きだからよく飲んでいたのもあるかもしれない。
そう思うと、前世の日本人ってお茶や紅茶を物凄い量飲んでいたんだ。
そして、話はアメリアさんが大教会で処分された貴族令嬢に罵倒された件になった。
「いきなり三人のご令嬢に囲まれて罵倒されたので、一瞬何が何だか分かりませんでした。しかし、直ぐにシルバとスラちゃんが私と三人のご令嬢の間に割り込んでくれたので状況が一変しました」
「ウォン!」
話をするアメリアさんに優しく頭を撫でられて、シルバは頑張ったぞと得意げに吠えていた。
スラちゃんも触手をフリフリとして頑張ったけど、もう少し教会での件を説明した方がよさそうだ。
「シルバがスラちゃんに促されて大ジャンプした時は、私もとてもビックリしました。更に、シルバもスラちゃんも今まで見た事がないくらい怒っていたので、あの三人の令嬢は完全に腰が引けていて罵倒していたアメリアさんに助けを求める程でした」
「それで、シルバの主人であるリンを襲撃とは見上げた根性じゃ。最後まで悪役令嬢を演じられんとは、三人は何とも情けないのう」
私の補足を聞いたマリア様が、腕を組みながら例の三人の令嬢をボロクソに言っていた。
悪役なら悪役に徹した方が結果的に上手くいくこともあるので、三人の令嬢はそこまでやる程の気持ちは最初からなかったのだろうと言っていました。
スラちゃんも、触手で腕を組むようにしてウンウンと頷いていた。
「それで、その後にリンはルーカスと共に行動をしてオークキングを倒したのよね。オークキングってとんでもない強さを誇るはずなのに、リンはどうやってオークキングを倒したの?」
フレイア様は私にオークキング遭遇時の事を聞いてきたけど、あの時はとにかく目の前に現れた強敵を倒すのに必死だったもんなあ。
マリア様とアメリアさんも、興味深そうに私の事を見ていた。
「最初は森から現れたオークの大群を倒して、その直後にオークキング率いる別の群れと遭遇しました。オークキングは最初から私をターゲットにしていたので、私は攻撃を避ける事に専念していました。軍の兵、シルバ、スラちゃんに他のオークを倒して貰い、スラちゃんの手が空いたところで酸弾をオークキングの顔面に放って貰いました。そして、オークキングが怯んだ所に魔力を込めた魔鉄製の剣を振り下ろしたのですけど、魔力を込めすぎちゃったので魔鉄製の剣がオークキングに当たった瞬間に大爆発を起こしちゃったんですよね……」
折角親方が作った剣を、半日も経たずに破壊したのは未だにショックな事だった。
私は一つのものを長く使う派なので、あの時は高い剣を無駄にしたと思ったんだよなあ。
そして、王女様と公爵家令嬢の三人は、私の話を感心したように聞いていた。
「はあ、そんな事があったのね。目の前でオークキングを相手に無傷で倒して、更に兵も軽傷者しか出なかった。だから、ルーカスもリンのことが気になって仕方ないのね」
「ぶっ……」
あ、危なかった……
フレイア様がニヤリとしながらとんでもない事を言ってきたので、危うく紅茶を吹き出す所だった。
マリア様もニヤニヤとしているし、アメリアさんも仕方ないって表情をしていた。
「そういえば、昨日の婚約披露パーティーでルーカス兄様とフレイアが仲良さそうに話をしているのを、リンはかなりショックを受けた表情で見ておったのう。そして、フレイアと妾達がいとこだと知って明らかにホッとしていたのじゃ」
「あの、私も昨日の件は何となく分かりました。その、リンさんがフレイア様と仲良く話すルーカス様を見て嫉妬されていたのだと」
「うぅ……」
マリア様とアメリアさんからも追撃を受けてしまい、私は顔を真っ赤にして思わず俯いてしまった。
この前、謁見の後でルーカス様が色々な事を言った後からなんだかかんがえてしまっている自分がいた。
それに、どんなに高貴な立場であっても、年頃の女のコは恋バナが大好きだ。
しかし、この話は叶うことがないという前提があった。
「その、私は貴族令嬢ではありませんので……」
「なんじゃ、そんな事か。確かに貴族当主に嫁ぐには貴族令嬢もしくは比類なき功績を挙げたものに限ると法に明記されておるが、リンは既に比類なき功績を挙げておる。何も問題はない」
前提の話をしようとしたら、マリア様がドヤ顔で問題ないと言ってきた。
えーっと、それってもしかして……
「ルーカス様は、間違いなくリンさんの事を好ましく思っております。私にも何回も尋ねて来られました」
「あっ、私にもだよ。色眼鏡で見てこない、貴重な人材って言っていたわ。となると、ルーカスの成人のパーティーまでが勝負ね」
ルーカス様がアメリアさんとフレイア様にも話をしていたなんて、私はかなりビックリだった。
でも、良く考えるとルーカス様って私よりも年下で未成年なんだよね。
「リンは、王家の全員から好ましいと思われておる。その点が、他の令嬢と比べるととても大きなアドバンテージじゃ。なに、妾達もリンの後押しをしよう。こんな楽しい事はないのじゃ」
マリア様の本音がダダ漏れだったけど、少なくとも私の周りにいる人たちは私とルーカス様の件を否定する人はいなかった。
その後も私とルーカス様の事で話がかなり盛り上がったけど、私は改めてルーカス様への想いを自覚したのだった。
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