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第七十七話 謁見後の談笑
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謁見後、私は応接室に案内された。
色々なことが矢継ぎ早に決まり、まだ頭の中の整理ができていなかった。
「しるー!」
「ウォン、ウォン!」
最近シルバの名前を言えるようになったニース様は、相変わらず仲良くシルバに抱きついていた。
スラちゃんは、お留守番の間何も問題なかったと触手をフリフリとしていた。
はあ、このほのぼのとした光景を見ると心が癒される。
紅茶を半分くらい飲んで心を落ち着かせてから、さっきの謁見の話をすることにした。
「陛下、名誉爵位を授ける基準はあるのですか?」
「ある一定の職務に就いたときや、比類なき功績を上げた際だ。リンの場合は後者だな。過去を遡っても、オークキングを二体も倒したものなどいない」
お菓子をもしゃもしゃと食べながら陛下が答えてくれた。
平民が官僚試験などに合格して所定の職務に就いたり、兵役であるポジションに就いた時にも名誉爵位が贈られるという。
「まあ、リンの場合は名誉爵位でなく普通の法衣爵位でもいいのではという案もあった。それだけの事をしたのだ」
陛下は、お菓子を紅茶で飲み干しながら追加情報を言ってきた。
正直法衣爵位なんてノーサンキューです、扱えません。
なんとか気を取り直していると、今度は王太后様が私に話しかけてきた。
「リンは独力で貴族の身分を手にしたけど、そうでなければ私の養子にしようとしたのよ。それだけ、私はリンの事を気に入っているわ。何事にも一生懸命だし、大きな事を成し遂げても偉ぶる事が一切ないわ」
ニコリと微笑みながら話す王太后の言葉に、この場にいる面々も深く頷いていた。
私としてはルーカス様を助けるのが第一優先で、オークキングを倒したのはオマケだし。
というか、オークキングは一撃で倒したんだよなあ。
「リンの爵位の話はこのくらいにしておこう。アメリア、フレイア、リンのダンスはどうなっている?」
陛下は私の爵位の話などもういいと切り上げ、明日に迫ったルーカス様の誕生日パーティーのダンスの件に話を変えた。
「講師の方が来る前に基本的なステップを教えたのですが、リンさんはあっという間に習得してしまいました」
「講師からも、リンはかなり筋がいいと言われています。キチンと練習を積めば、コンテストにも出られるとの評価でした」
アメリアさんとフレイアさんの話を聞き、陛下は満足そうに頷いていた。
王都郊外で行った害獣駆除の際に、実際にルーカス様や貴族出身の兵とダンスをして感じは掴めていた。
余程のことがない限り、恐らく大丈夫だと思っている。
「先の謁見でもあったように、未だにルーカスの事を諦めていない貴族もいる。明日は十分に周囲の状況に気をつけるように」
「「「はっ」」」
最後に、陛下が明日の注意をしてこの場は締めくくられた。
いきなり何をしでかすか分からない人がいるのは確かだし、私だけでなく周りの人も気をつけないといけない。
「しるー」
「ウォン」
このコンビは、明日も一緒にいた方が安全ですね。
スラちゃんも任せろとアピールしているし、きっと大丈夫でしょう。
色々なことが矢継ぎ早に決まり、まだ頭の中の整理ができていなかった。
「しるー!」
「ウォン、ウォン!」
最近シルバの名前を言えるようになったニース様は、相変わらず仲良くシルバに抱きついていた。
スラちゃんは、お留守番の間何も問題なかったと触手をフリフリとしていた。
はあ、このほのぼのとした光景を見ると心が癒される。
紅茶を半分くらい飲んで心を落ち着かせてから、さっきの謁見の話をすることにした。
「陛下、名誉爵位を授ける基準はあるのですか?」
「ある一定の職務に就いたときや、比類なき功績を上げた際だ。リンの場合は後者だな。過去を遡っても、オークキングを二体も倒したものなどいない」
お菓子をもしゃもしゃと食べながら陛下が答えてくれた。
平民が官僚試験などに合格して所定の職務に就いたり、兵役であるポジションに就いた時にも名誉爵位が贈られるという。
「まあ、リンの場合は名誉爵位でなく普通の法衣爵位でもいいのではという案もあった。それだけの事をしたのだ」
陛下は、お菓子を紅茶で飲み干しながら追加情報を言ってきた。
正直法衣爵位なんてノーサンキューです、扱えません。
なんとか気を取り直していると、今度は王太后様が私に話しかけてきた。
「リンは独力で貴族の身分を手にしたけど、そうでなければ私の養子にしようとしたのよ。それだけ、私はリンの事を気に入っているわ。何事にも一生懸命だし、大きな事を成し遂げても偉ぶる事が一切ないわ」
ニコリと微笑みながら話す王太后の言葉に、この場にいる面々も深く頷いていた。
私としてはルーカス様を助けるのが第一優先で、オークキングを倒したのはオマケだし。
というか、オークキングは一撃で倒したんだよなあ。
「リンの爵位の話はこのくらいにしておこう。アメリア、フレイア、リンのダンスはどうなっている?」
陛下は私の爵位の話などもういいと切り上げ、明日に迫ったルーカス様の誕生日パーティーのダンスの件に話を変えた。
「講師の方が来る前に基本的なステップを教えたのですが、リンさんはあっという間に習得してしまいました」
「講師からも、リンはかなり筋がいいと言われています。キチンと練習を積めば、コンテストにも出られるとの評価でした」
アメリアさんとフレイアさんの話を聞き、陛下は満足そうに頷いていた。
王都郊外で行った害獣駆除の際に、実際にルーカス様や貴族出身の兵とダンスをして感じは掴めていた。
余程のことがない限り、恐らく大丈夫だと思っている。
「先の謁見でもあったように、未だにルーカスの事を諦めていない貴族もいる。明日は十分に周囲の状況に気をつけるように」
「「「はっ」」」
最後に、陛下が明日の注意をしてこの場は締めくくられた。
いきなり何をしでかすか分からない人がいるのは確かだし、私だけでなく周りの人も気をつけないといけない。
「しるー」
「ウォン」
このコンビは、明日も一緒にいた方が安全ですね。
スラちゃんも任せろとアピールしているし、きっと大丈夫でしょう。
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