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第三十三章 二年生
千二百九十七話 ようやく全員揃いました
大教会では、既に多くの来賓が席についていました。
僕と一緒に神父役をするセリーヌ様、司教様と打ち合わせを行います。
「こうして、カレン様の結婚式に立ち会えるなんてとても幸せです」
「儂も同感じゃ。それに、立ち会うとは言えほぼ『双翼の天使様』に任せておけばよい」
あの、セリーヌ様も司教様もお手伝いをお願いしますよ。
流石に僕一人じゃ、大変ですよ。
確かにいつもお手伝いする結婚式とやり方自体は変わらないけど、なんといっても王太子様の結婚式です。
失敗しちゃ駄目だと、かなり身構えちゃいます。
「えっと、こうしてあーして……」
「これは、こうですね」
司会のリズとサンディも、揃ってシナリオを確認していました。
あの二人はアドリブでも進行を進められるので、特に心配しなくても大丈夫ですね。
特にサンディは補佐に優れているので、リズが何か失敗してもきっと大丈夫です。
そんな中、既に忙しく動いている人がいました。
「本日は、兄の結婚式に参加頂きありがとうございます」
ルーシーお姉様とエレノアは、来賓への挨拶に忙しく動いていました。
本来ならアリア様も一緒に来賓への挨拶まわりをするのだけど、陛下と王妃様がまだ王城にいるので代わりに新郎新婦の対応をしていました。
なので、ティナおばあさまと三人で挨拶をこなさないといけません。
王家と血縁の近い親戚のリズは結婚式の司会対応なので、挨拶対応のヘルプはできません。
僕も神父役として動いているから、三人のフォローはできません。
時々ルーシーお姉様とエレノアが恨めしい目で僕を見るけど、流石に動けませんよ。
「あっ、王妃様から連絡がありました。王城に陛下と王妃様を迎えに行きます」
「気を付けて行くのだぞ」
「お気をつけて下さいませ」
予定よりも早く王妃様から連絡があり、僕は司教様とセリーヌ様に見送られながら王城に向かいました。
すると、何とかサイズ直しを終えたズボンを履いた陛下とちょっと疲れている王妃様の姿がありました。
僕は王妃様に回復魔法をかけつつ、話を聞いてみます。
「取り敢えずはこれでいいけど、もうこのズボンは作り直しね。さっき直して履いて軽く動いたら、お尻のところがビリっと破けたのよ」
溜息をつきながら話す王妃様に、僕は思わず同情しちゃいました。
トラブル続きだったけど、間違いなく陛下のサイズアップが原因ですね。
流石に陛下も申し訳ないと思ったのか、シュンとしていました。
とにかく準備は整ったので、僕は再び大教会の控室にゲートを繋いで陛下と王妃様と共に移動しました。
「私は、新郎新婦の様子を見てから教会内に入るわ。あなたは、直ぐに教会内に入って挨拶対応をして下さい」
「うむ」
陛下は偉そうに王妃様に返事をしたけど、もう結婚式の開式まであまり時間はありません。
僕と陛下は、急いで教会内に入りました。
「あっ、やっと来たよ」
「お父様、遅いです」
教会内に陛下が姿を見せた瞬間、ルーシーお姉様とエレノアはブーブーと文句を言ってました。
こればかりは、遅れた陛下が悪いもんね。
直ぐに席について、高位貴族からの挨拶を受けていました。
僕も祭壇前に移動します。
すると、今度はリズが僕に話しかけてきました。
「ねーねー、何人かの貴族が結婚式のお手伝いをお願いしたいって言ってきたよ」
「えっとね、王妃様、アリア様、ティナおばあさまの許可を取って、それから冒険者ギルドに指名依頼の依頼をしてと言ってね」
「分かった!」
リズは、僕の話を聞いて直ぐに来賓席にいる貴族のところに向かいました。
僕たちの知り合いならともかくとして、初めての人は流石に上の人の許可を取らないと駄目ですね。
こうして、結婚式前のドタバタな時間が過ぎていきました。
僕と一緒に神父役をするセリーヌ様、司教様と打ち合わせを行います。
「こうして、カレン様の結婚式に立ち会えるなんてとても幸せです」
「儂も同感じゃ。それに、立ち会うとは言えほぼ『双翼の天使様』に任せておけばよい」
あの、セリーヌ様も司教様もお手伝いをお願いしますよ。
流石に僕一人じゃ、大変ですよ。
確かにいつもお手伝いする結婚式とやり方自体は変わらないけど、なんといっても王太子様の結婚式です。
失敗しちゃ駄目だと、かなり身構えちゃいます。
「えっと、こうしてあーして……」
「これは、こうですね」
司会のリズとサンディも、揃ってシナリオを確認していました。
あの二人はアドリブでも進行を進められるので、特に心配しなくても大丈夫ですね。
特にサンディは補佐に優れているので、リズが何か失敗してもきっと大丈夫です。
そんな中、既に忙しく動いている人がいました。
「本日は、兄の結婚式に参加頂きありがとうございます」
ルーシーお姉様とエレノアは、来賓への挨拶に忙しく動いていました。
本来ならアリア様も一緒に来賓への挨拶まわりをするのだけど、陛下と王妃様がまだ王城にいるので代わりに新郎新婦の対応をしていました。
なので、ティナおばあさまと三人で挨拶をこなさないといけません。
王家と血縁の近い親戚のリズは結婚式の司会対応なので、挨拶対応のヘルプはできません。
僕も神父役として動いているから、三人のフォローはできません。
時々ルーシーお姉様とエレノアが恨めしい目で僕を見るけど、流石に動けませんよ。
「あっ、王妃様から連絡がありました。王城に陛下と王妃様を迎えに行きます」
「気を付けて行くのだぞ」
「お気をつけて下さいませ」
予定よりも早く王妃様から連絡があり、僕は司教様とセリーヌ様に見送られながら王城に向かいました。
すると、何とかサイズ直しを終えたズボンを履いた陛下とちょっと疲れている王妃様の姿がありました。
僕は王妃様に回復魔法をかけつつ、話を聞いてみます。
「取り敢えずはこれでいいけど、もうこのズボンは作り直しね。さっき直して履いて軽く動いたら、お尻のところがビリっと破けたのよ」
溜息をつきながら話す王妃様に、僕は思わず同情しちゃいました。
トラブル続きだったけど、間違いなく陛下のサイズアップが原因ですね。
流石に陛下も申し訳ないと思ったのか、シュンとしていました。
とにかく準備は整ったので、僕は再び大教会の控室にゲートを繋いで陛下と王妃様と共に移動しました。
「私は、新郎新婦の様子を見てから教会内に入るわ。あなたは、直ぐに教会内に入って挨拶対応をして下さい」
「うむ」
陛下は偉そうに王妃様に返事をしたけど、もう結婚式の開式まであまり時間はありません。
僕と陛下は、急いで教会内に入りました。
「あっ、やっと来たよ」
「お父様、遅いです」
教会内に陛下が姿を見せた瞬間、ルーシーお姉様とエレノアはブーブーと文句を言ってました。
こればかりは、遅れた陛下が悪いもんね。
直ぐに席について、高位貴族からの挨拶を受けていました。
僕も祭壇前に移動します。
すると、今度はリズが僕に話しかけてきました。
「ねーねー、何人かの貴族が結婚式のお手伝いをお願いしたいって言ってきたよ」
「えっとね、王妃様、アリア様、ティナおばあさまの許可を取って、それから冒険者ギルドに指名依頼の依頼をしてと言ってね」
「分かった!」
リズは、僕の話を聞いて直ぐに来賓席にいる貴族のところに向かいました。
僕たちの知り合いならともかくとして、初めての人は流石に上の人の許可を取らないと駄目ですね。
こうして、結婚式前のドタバタな時間が過ぎていきました。
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