転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十三章 二年生

千三百六十六話 にこやかな披露宴です

 そして、実は今回はブーケプルズを行わないことになりました。
 クレイモアさんたっての希望で、カーラちゃんにブーケをあげることになりました。
 幼くしてお母さんを亡くしてとても苦労したので、カーラちゃんには幸せになって貰いたいとのことです。
 もちろん参列者にも事情を説明していて、快く了解してくれました。
 教皇猊下は、クレイモアさんの気持ちと参列者の良識はとても素晴らしいものだと絶賛していました。
 この後は結婚披露宴に移るので、みんなで屋敷の中に移動した。
 新郎新婦の席には子ども用の椅子も用意され、カーラちゃんも一緒に座るようにしてあった。
 僕たちも指定された席に座り、披露宴の司会はリズたちが引き続き行うことになった。

「間もなく、新郎新婦とカーラちゃんが入場します。大きな拍手で出迎えて下さい」
「「「「「わー」」」」」

 大きな歓声が上がる中、クレイモアさんとジハードさん、それにジハードさんに抱っこされているカーラちゃんが入場してきました。
 揃って一礼した後、用意された席に座りました。
 さっそく乾杯なのですが、何とカレン様が挨拶をすることになりました。

「それでは、僭越ながら私がお祝いの言葉を三人に伝えます。ジハードさん、クレイモアさん、結婚おめでとうございます。クレイモアさんのことは以前より存じておりましたが、こうしてとても幸せそうなお姿を見るのは初めてです。カーラちゃんにとっても、お母さんができたのはとても嬉しいことだと思います。カーラちゃんのお母さんの思いを受け継ぎ、幸せな家庭を気付いて下さい」

 カレン様が語りかけるように話しかけると、クレイモアさんはまた涙を流していました。
 ジハードさんとカーラちゃんがクレイモアさんの涙を拭いてあげていて、とても仲良さそうな雰囲気を醸し出していました。

「それでは、三人の幸せとここにいる皆さまの幸せをお祈りし乾杯とします。乾杯!」
「「「「「乾杯!」」」」」

 こうして、にこやかな雰囲気の中で乾杯が行われました。
 さっそく、ちびっ子たちがクレイモアさんたちだけでなく実家の人にも挨拶に行きます。

「はい、挨拶を言いましょうね」
「「「「「おめでとーございます!」」」」」
「ふふ、ありがとうね。とっても立派だったわ」

 クレイモアさんも、ニコニコなちびっ子たちにつられて思わずニコニコしていました。
 ドラちゃんとリボンちゃんも一緒に挨拶をしていて、ジハードさんの実家の人々に驚かれていた。

「アレク君たちも、本当にありがとう。こうして立派な結婚式ができて、とっても嬉しいわ」
「ありがとー!」

 クレイモアさんとカーラちゃんは、僕にもお礼を言ってきます。
 でも、カーラちゃんも結婚式を立派に手伝っていたもんね。
 他の人も挨拶に来るので、僕たちは席に戻りました。

「お兄ちゃん、とっても良い結婚式だったね!」
「とても素敵な結婚式だったの。きっと、ルーシーお姉ちゃんの結婚式も素晴らしいものになるの」

 司会を終えたリズとエレノアたちも、僕たちの席にやってきました。
 二人は、ジェットさんと一緒に挨拶をしているルーシーお姉様を見ていました。
 仲がいい二人だから、きっと良い結婚式になるはずだよね。
 因みに、ジェットさんとルーシーお姉様の結婚式は共和国の大教会で行われます。
 各国から来賓が来るけど、もしかしたら今日来ているメンバーと殆ど変わらないかもね。
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