転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十四章 三年生

千四百五十一話 夏休み明けの授業です

 怒涛の一日が過ぎ、翌日から夏休み明けの授業が始まります。
 僕達も、制服を着て学園に向かいました。

「はい、お土産だよ!」
「あ、ありがとうございます」

 リズは、クラスメイト全員にケイマン男爵領でのお土産を配っています。
 エレノアやサンディだけでなく、スラちゃんとプリンもお土産を配っています。
 僕もクラスメイトにお土産を買ったけど、リズが一緒に配ってくれています。
 夏休み明けというのもあって、みんな表情がとても明るいですね。

 ガラガラ。

「皆さん、席について下さい」
「「「「「はい!」」」」」

 おっ、担任のユーリカ先生が教室に入ってきました。
 僕達も、自席に着いてホームルームを待ちます。

「皆さん、おはようございます。夏休みが終わって、こうして全員揃って良い笑顔が見れるのを嬉しく思います。いよいよ短期研修なども入りますので、皆さんも健康に気をつけて学業に励みましょう」
「「「「「はい」」」」」

 僕の場合は普通に王城で研修を受けるので、いつもの仕事と代わりありません。
 リズとエレノアも特に変わらないけど、サンディは当主としての勉強をする為に辺境伯様から教えを受けます。
 少しずつ、みんなも覚える事が特化してきていますね。
 それでは、授業が始まりますね。

「将来に向けた勉強か。俺は、後を継ぐ為に勉強するんだよなあ」
「うーん、ワーナーが当主。うーん……」
「うーん、中々想像できないですわ」
「俺だって、まだ想像できないぞ」
「そ、そうですよね……」

 半日で授業は終わり、放課後は生徒会室で話をしながら明日の入園試験の準備を進めています。
 二年生の四人組も、まだ将来について考えられていなかった。
 特に、ワーナー君は当主として頑張らないといけないよね。

「アレク様は、既に副宰相閣下として働いていますわ。いつ宰相になられるかですわね」
「「「「「あー」」」」」

 レシステンシアさん、僕はまだまだ宰相にはならないですよ。
 勉強しないといけないことが、沢山あるのですから。
 他の人たちも、すんなりと同意しないで下さいね。

「あっ、通信用魔導具に連絡が。リズとエレノアは、生徒会が終わったら王城に行ってティナおばあさまと一緒に公務だって」
「「えー!?」」

 リズとエレノアは、全く聞いていないよというリアクションをしていた。
 二人は、ベス男爵家の捜査の続きをしようと思っていたんだね。
 ガックリとしている二人に向って、スラちゃんとプリンが代わりに頑張るとリアクションしていた。
 よし、これで完了ですね。

「じゃあ、これで生徒会活動を終わりにします。明日は朝早いですが、皆さん宜しくお願いします」
「「「「「お願いします」」」」」

 こうして、今日の生徒会活動も無事に終了し、今日は解散です。
 僕たちは王城に向かうので、ゲートをつないで向かいました。

「あら、みんな来たのね。ちょうど良いから、サンディとイヨは私とアリアの公務の手伝いね」
「「えっ……」」

 王城でたまたま会った王妃様の言葉に、今度はサンディとイヨが聞いていないよという表情をしていた。
 しかし、二人に拒否権は無く、リズとエレノアと共にドナドナされていた。
 うん、僕も仕事を頑張らないと。
 そう思いながら、陛下の執務室に行きました。

「アレクは、逆にもう少し手加減して仕事をしても良いぞ」
「少し張り切り過ぎなところがある。あまりに仕事ができると、他の者にプレッシャーがかかるぞ」

 執務室でリズ達の話をすると、何故か陛下と宰相が力強く語っていました。
 そして、他の職員もウンウンと頷いています。
 僕は、普通にお仕事をしているだけなんですよね。
 因みに、ルーカスお兄様はネコちゃんと一緒にいるマジカルラットと共にベス男爵領に行っています。
 捜査は順調で、スラちゃんや何とポッキーも馬に乗って不審者を見つけていたそうです。
 明日も、捜査はお任せですね。
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