転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十四章 三年生

千四百九十四話 今度は共和国へ向かいます

 その後新年のミサは無事に終わり、僕達はそのまま教皇猊下と立ち話をする事になった。

「いやはや、皆様は相変わらず大活躍しているようですな」
「「「「「えへへ!」」」」」

 教皇猊下に褒められ、ちびっ子達はちょっと得意顔だ。
 そして、教皇猊下はこんな事も言ってきた。

「今年は、王太子殿下のお子様もお生まれになる。間違いなく、更に賑やかになられよう」
「間違いないかと。普段から、弟と妹が賑やかにしておりますので」

 ルーカスお兄様も思わず苦笑しているが、ルカちゃん達は絶対に生まれてくる赤ちゃんを楽しみにしそうですね。
 この後も新年のミサが控えているそうなので、僕達は大聖堂からルーシーお姉様のいる共和国のジェットさんの屋敷に向かいます。

「「「おねーちゃん、きたよー!」」」
「みんな、いらっしゃい」

 ゲートを繋いで現地に向かうと、王家のちびっ子達が出迎えてくれたルーシーお姉様に笑顔で抱きついています。
 他のちびっ子達も、みんなルーシーお姉様の所に集まっていました。

「ルーシー、元気そうで何よりね」
「お陰様で、何とかやっています。その、仕事は大変ですけど……」

 母親である王妃様の気遣いに、ルーシーお姉様も少し苦笑しながら答えていました。
 そして、ルーシーお姉様はスカーレット皇妃様にスッと頭を下げました。

「結婚式の際には、わざわざ遠くから来て頂きありがとうございました」
「こちらこそ、素敵な結婚式に招いて頂きありがとうございます。子どもたちも、とても良い結婚式だったと言っておりましたわ」

 結婚式でのちびっ子達の演出がとても良かったと、共和国内でも話題になっているそうです。
 では、いつまでも玄関ホールで話していても何なので、みんなで応接室に向かいます。

「今年はルーカスお兄ちゃんの子どもが生まれて、来年は弟くんの結婚式ね。連続で大きなイベントが続くわね」
「ふふ、そうね。先ずは明日の謁見がポイントになるわ」
「あー、そうかも。弟くんに嫁を送り込めなくて文句を言う貴族はいるわね」

 ルーシーお姉様と王妃様の親子が、バリボリとお菓子を食べながら話をしていました。
 僕にいちゃもんをつけようとする貴族はいるだろうし、逆にリズにいちゃもんをつけようとする貴族もいるはずだ。
 王家の大人が対応すると言っているけど、果たしてどこまで効果があるのだろうか。

「あっ、そうだ。ルーカスお兄ちゃんの子どもの出産祝いなんだけど、今のうちに渡してもいいかな? ちょっと大きくなってからだけど、こんな物があったのよ」
「あら、これは良さそうなものね。赤ちゃんも、喜んで使うと思うわ」
「おむつセットとかも渡しておくわね。でも、ちびっ子達も何か買うのは間違いなさそうね」

 ルーシーお姉様が僕たちに見せたのは、前世でもあった赤ちゃんが手に持って振ると音が出るガラガラだ。
 確かにこれなら赤ちゃんも気に入るはずだし、大人が手に持って振っても良さそうだ。
 他にも色々あったので、僕のアイテムボックスで預かります。
 さてさて、他の子はというと……

「ねーねー、ルーシーお姉ちゃんはいつ赤ちゃんができるの?」
「えっとね、もう少し先かな?」
「えー!? エリ、もっと早く赤ちゃんに会いたいな」

 エリちゃんが、ジェットさんの膝に乗りながら中々際どい質問をしています。
 勿論エリちゃんはよく分かっていないんだけど、ジェットさんはグイグイくるエリちゃんにタジタジですね。
 そして、ジェットさんのお母さんはエリちゃんにもっと言うようにけしかけていました。
 どの国でも、母親は赤ちゃんが楽しみなんですね。
 でも、赤ちゃんはもう少し我慢ですね。
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