86 / 1,217
第十六章 聖女様出迎え編
二百八十一話 教皇国側との打ち合わせ
しおりを挟む
「サーゲロイド辺境伯様、お待ちしておりました。アレク殿下、軍務卿閣下、外務卿閣下、ようこそ教皇国へ」
「うむ、出迎えご苦労じゃ。さあ、行くぞ」
「はい」
国境を渡ると、直ぐに教皇国側の兵が出迎えてくれた。
何だか神秘的な模様が彫られている鎧に身を包んでいるぞ。
「素晴らしい細工が施された鎧ですね」
「流石はアレク殿下、ご慧眼です。この模様は神を守るべき聖騎士団の証となります」
「そういう事は、皆さん教皇国の騎士の中でもエリートなんですね」
「恐れ入ります。私どもは国境を担当する聖騎士団となります。聖女様をお迎えする際にも、我々が警護に就く予定であります」
現地の代表に会う為に聖騎士と辺境伯領の兵に警護されながら、僕達は教皇国の街並みを歩いて行きます。
特にサーゲロイド辺境伯領との違いは見られないけど、若干教会関連の品を扱っている店が多いかな?
シスターっぽい服を着ている人も普通に街の中を歩いているし宗教の国って感じはするけど、街の人もいたって普通だ。
そんな街中を十分ほど歩くと目的の代表のいる施設、というか立派な教会に辿り着いた。
「うわあ、立派な教会ですね」
「宗教という一種の威厳をあらわしておりますからね。では、執務室にご案内いたします」
執務室は教会の中ではなく、外に併設された建物にあるという。
教会内の施設なだけあって、働いている人も教会関係者の服を着ているぞ。
三階建ての石造りの建物の最上階に、代表の執務室があるという。
「失礼します。サーゲロイド辺境伯様御一行が到着されました」
「おお、きたか。入っておくれ」
おや?
中からテンションの高い声が聞こえてきたぞ。
扉が開くと、司祭服をきた白髪の長い髪のお爺さんがとっても元気な表情で僕達を出迎えてくれた。
何だか元気なお爺さんから僕に向けてとっても熱い視線を感じている。
「遠い所からはるばる教皇国へようこそ。儂が王国との国境を預かっているグレアム司祭じゃ」
「ご丁寧にありがとう御座います。私はアレクサンダーと申します。どうぞ、アレクとお呼び下さい」
「うんうん、立派な返答じゃ。まさに双翼の天使様に相応しい」
あ、あの、グレアム司祭様が目を輝かせて僕を見ているのですけど。
それに僕の二つ名って、冒険者ギルドでの二つ名じゃなかったっけ?
「実は教皇国内で双翼の天使様の名はとても有名じゃ。幼くして数多くの武功を打ち立て、福祉活動にも熱心。そして、帝国内での活躍を外交担当が直に見て、帰国時に興奮しながら周りの者に語っておったそうじゃ」
「え、そうなんですか!」
「うむ、儂もどんな子どもなのかとても楽しみにしておってな。知性と品格に優れた子どもで、儂はとても感動しておる」
「恐縮です……」
な、何だかグレアム司祭がとんでもなく感動している。
というか、サーゲロイド辺境伯もうんうんと頷いているぞ。
流石に軍務卿と外務卿は僕の方を見て苦笑している。
とりあえず話を進めないと。
「王国からはルーカス殿下とアイビー様、それに私とエリザベスとロンカーク伯爵家当主が参加いたします」
「閣僚からは、私、外務卿と軍務卿が参加する予定となっております。サーゲロイド辺境伯も参加いたします」
「おお、何と既に未来の名君になるだろうと言われているルーカス殿下も参加されるとは。これは中々素晴らしい陣容ですな」
出席者を伝えると、グレアム司祭が更に興奮している。
そんなに興奮して、心臓が止まったりしないかとっても不安です。
「聖女様が通られる街道は、聖騎士と冒険者を中心にして魔物討伐を行なっておる。今の教皇国は、何かと政情不安で万全の対策をしておきたいのじゃ」
「懐古派の事ですか?」
「うむ、奴らは勢力を急拡大させておる。儂はもしかすると闇ギルドと繋がっているのではないかと考えておる」
「過激派と聞くだけで、闇ギルドとの繋がりを疑ってしまいますね」
まあ、あの連中は本当に何をやってくるかわからないから、できるだけの対策を取らないといけないね。
当日は僕もフル装備で対応予定です。
「細かい所はサーゲロイド辺境伯とも詰める。教皇国からも何人か参加する予定じゃ」
「うむ。詳細は国にも伝えよう。警備関連もこれから詰めないといけない」
という事で、話し合いはこれで終了。
これからも定期的に会議を行うことで、今日の話し合いは終了です。
初回なので、これくらいで十分という事になりました。
そして、話が終わった所でお茶くみをしていたシスターがわらわらと出てきた。
え?
なになに?
「司祭様、私も双翼の天使様とお話をしたいのですが」
「おお、難しい話は終わったぞ」
「それでは、失礼しますわ」
ええ!
部屋に二十人以上のシスターが入ってきたぞ。
一体どういう事?
「ははは、今日ここにアレク殿下がくると聞いてな。シスターがどうしても会いたいと言って聞かないんじゃよ」
「なら、儂らは席を外そう」
「そうですな。会議は終わりましたし」
「陛下に結果を報告する必要がありますし、丁度良いですな」
「ちょっと!」
グレアム司祭の話を聞いて、サーゲロイド辺境伯と軍務卿と外務卿はあっという間に部屋から消えてしまった。
そして僕は、若い人から年老いたシスターまで沢山の女性に囲まれて質問攻めにあってしまったのだった。
「うむ、出迎えご苦労じゃ。さあ、行くぞ」
「はい」
国境を渡ると、直ぐに教皇国側の兵が出迎えてくれた。
何だか神秘的な模様が彫られている鎧に身を包んでいるぞ。
「素晴らしい細工が施された鎧ですね」
「流石はアレク殿下、ご慧眼です。この模様は神を守るべき聖騎士団の証となります」
「そういう事は、皆さん教皇国の騎士の中でもエリートなんですね」
「恐れ入ります。私どもは国境を担当する聖騎士団となります。聖女様をお迎えする際にも、我々が警護に就く予定であります」
現地の代表に会う為に聖騎士と辺境伯領の兵に警護されながら、僕達は教皇国の街並みを歩いて行きます。
特にサーゲロイド辺境伯領との違いは見られないけど、若干教会関連の品を扱っている店が多いかな?
シスターっぽい服を着ている人も普通に街の中を歩いているし宗教の国って感じはするけど、街の人もいたって普通だ。
そんな街中を十分ほど歩くと目的の代表のいる施設、というか立派な教会に辿り着いた。
「うわあ、立派な教会ですね」
「宗教という一種の威厳をあらわしておりますからね。では、執務室にご案内いたします」
執務室は教会の中ではなく、外に併設された建物にあるという。
教会内の施設なだけあって、働いている人も教会関係者の服を着ているぞ。
三階建ての石造りの建物の最上階に、代表の執務室があるという。
「失礼します。サーゲロイド辺境伯様御一行が到着されました」
「おお、きたか。入っておくれ」
おや?
中からテンションの高い声が聞こえてきたぞ。
扉が開くと、司祭服をきた白髪の長い髪のお爺さんがとっても元気な表情で僕達を出迎えてくれた。
何だか元気なお爺さんから僕に向けてとっても熱い視線を感じている。
「遠い所からはるばる教皇国へようこそ。儂が王国との国境を預かっているグレアム司祭じゃ」
「ご丁寧にありがとう御座います。私はアレクサンダーと申します。どうぞ、アレクとお呼び下さい」
「うんうん、立派な返答じゃ。まさに双翼の天使様に相応しい」
あ、あの、グレアム司祭様が目を輝かせて僕を見ているのですけど。
それに僕の二つ名って、冒険者ギルドでの二つ名じゃなかったっけ?
「実は教皇国内で双翼の天使様の名はとても有名じゃ。幼くして数多くの武功を打ち立て、福祉活動にも熱心。そして、帝国内での活躍を外交担当が直に見て、帰国時に興奮しながら周りの者に語っておったそうじゃ」
「え、そうなんですか!」
「うむ、儂もどんな子どもなのかとても楽しみにしておってな。知性と品格に優れた子どもで、儂はとても感動しておる」
「恐縮です……」
な、何だかグレアム司祭がとんでもなく感動している。
というか、サーゲロイド辺境伯もうんうんと頷いているぞ。
流石に軍務卿と外務卿は僕の方を見て苦笑している。
とりあえず話を進めないと。
「王国からはルーカス殿下とアイビー様、それに私とエリザベスとロンカーク伯爵家当主が参加いたします」
「閣僚からは、私、外務卿と軍務卿が参加する予定となっております。サーゲロイド辺境伯も参加いたします」
「おお、何と既に未来の名君になるだろうと言われているルーカス殿下も参加されるとは。これは中々素晴らしい陣容ですな」
出席者を伝えると、グレアム司祭が更に興奮している。
そんなに興奮して、心臓が止まったりしないかとっても不安です。
「聖女様が通られる街道は、聖騎士と冒険者を中心にして魔物討伐を行なっておる。今の教皇国は、何かと政情不安で万全の対策をしておきたいのじゃ」
「懐古派の事ですか?」
「うむ、奴らは勢力を急拡大させておる。儂はもしかすると闇ギルドと繋がっているのではないかと考えておる」
「過激派と聞くだけで、闇ギルドとの繋がりを疑ってしまいますね」
まあ、あの連中は本当に何をやってくるかわからないから、できるだけの対策を取らないといけないね。
当日は僕もフル装備で対応予定です。
「細かい所はサーゲロイド辺境伯とも詰める。教皇国からも何人か参加する予定じゃ」
「うむ。詳細は国にも伝えよう。警備関連もこれから詰めないといけない」
という事で、話し合いはこれで終了。
これからも定期的に会議を行うことで、今日の話し合いは終了です。
初回なので、これくらいで十分という事になりました。
そして、話が終わった所でお茶くみをしていたシスターがわらわらと出てきた。
え?
なになに?
「司祭様、私も双翼の天使様とお話をしたいのですが」
「おお、難しい話は終わったぞ」
「それでは、失礼しますわ」
ええ!
部屋に二十人以上のシスターが入ってきたぞ。
一体どういう事?
「ははは、今日ここにアレク殿下がくると聞いてな。シスターがどうしても会いたいと言って聞かないんじゃよ」
「なら、儂らは席を外そう」
「そうですな。会議は終わりましたし」
「陛下に結果を報告する必要がありますし、丁度良いですな」
「ちょっと!」
グレアム司祭の話を聞いて、サーゲロイド辺境伯と軍務卿と外務卿はあっという間に部屋から消えてしまった。
そして僕は、若い人から年老いたシスターまで沢山の女性に囲まれて質問攻めにあってしまったのだった。
691
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。