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第二十二章 新たな魔獣
五百六十四話 兵の仮住居を作ります
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という事で、翌日は港見学という名の船に乗りたいグループと、駐留する兵の為の仮住居を作るグループに分かれました。
というか、僕とスラちゃんとノエルさんとティナおばあさま以外は、全員船に乗りたいグループに行ってしまいました。
「ちゃんとお手々を繋いで歩こうね」
「「あい!」」
「ミカも繋ぐよ」
「ブリも!」
ミカエルとブリットだけでなく、ルカちゃんとエドちゃんも船に乗りたいと言ったのでついてきました。
王妃様は用事があってついてこれないけど、ルシアさんがルカちゃんとエドちゃんの手を繋いでくれていて、ルカちゃんとエドちゃんの反対の手をミカエルとブリットが繋いでいます。
ルシアさんの子ども大好きスキルが遺憾なく発揮されていて、ルカちゃんとエドちゃんも良い笑顔になっています。
「ルシアも、子ども相手だと失敗は少ないんだよね」
「ルシちゃんは子どもに好かれますから」
クラヴィーアさんとククリさんも、笑顔でルシアさんと子ども達を見つめていました。
ジンさんとかもいるから、護衛もバッチリですね。
という事で、僕達も仮住居建設現場に向かいます。
「こちらになります。まだ整地も済んでおりません」
建設担当の兵が、僕達を建設現場まで案内しました。
場所は港にほど近い平原で、街もとても近い便利な場所です。
でも、確かに草ぼうぼうで整地されていません。
「では、直ぐに整地しちゃいましょう。風魔法で草を刈って、土魔法で整地しましょう。少し広めに整地しても問題ないわ」
という事で、ティナおばあさまの号令で、僕とスラちゃんとノエルさんは風魔法で草を刈ってから土魔法で整地します。
このくらいなら、普通の魔法使いでも全然できます。
整地した地面に、兵士が棒を使って設計図を見ながらガリガリと大まかな下地を引いていきます。
「大体この位になります」
「うーん、ちょっと部屋数が少ないわね。同じ住居をもう一つと、風呂場に炊事場も作りましょう」
「えっ? はっ、はい」
ティナおばあさまの言う通り、地面に描かれたのはこじんまりとした長屋風の住居だったので、建物はもう一つ作って風呂場と炊事場を足していきます。
「先ずはこの辺からやりましょうか。アレク君、スラちゃんと一緒に住居を作ってね。ノエルは、風呂場と炊事場をお願いするわ」
「「はい」」
よーし、ここからが僕の出番です。
簡単に壊れないように壁は固くして、雨に濡れても大丈夫な様にしようっと。
僕はスラちゃん一緒に魔力を溜めて、地面に両手をつきました。
「いきます!」
ズゴゴゴゴ。
「な、何という魔法。これが殿下の力……」
地面から壁がそそり立ってきて、屋根も覆います。
一つ建物を作ったら、念の為に壁の固さを確認します。
コンコン、コンコン。
「壁の固さも良い具合ね。じゃあ、もう一つの住居もお願いね」
ティナおばあさまのオッケーも出たので、僕は再び地面に手を付いてきてスラちゃんと一緒に魔力を流します。
ズゴゴゴゴ。
「ふう、今回もうまくいったね。固さも問題なしっと」
僕はスラちゃんと一緒に汗を拭きながら、出来上がった住居の出来にとても満足していました。
窓をつけたりドアをつけたりベッドを運んだりとやることはいっぱいあるけど、一先ず外観は完成です。
「こちらも出来上がりました」
「ノエルも良い出来だわ。じゃあ、後の手配は任せたわ」
「はっ、はい。畏まりました」
ノエルさんの作った風呂場と炊事場も、かなり良い出来です。
排水もしっかりと作られていて、スラちゃんも思わず悔しがるレベルです。
ノエルさんも毎日僕達と一緒に魔法の訓練をしているから、最初に会った時よりも格段にパワーアップしているよね。
僕達ができるのはここまでなので、後は何故か超ビシッとした敬礼をしている兵にお任せです。
というか、僕とスラちゃんとノエルさんとティナおばあさま以外は、全員船に乗りたいグループに行ってしまいました。
「ちゃんとお手々を繋いで歩こうね」
「「あい!」」
「ミカも繋ぐよ」
「ブリも!」
ミカエルとブリットだけでなく、ルカちゃんとエドちゃんも船に乗りたいと言ったのでついてきました。
王妃様は用事があってついてこれないけど、ルシアさんがルカちゃんとエドちゃんの手を繋いでくれていて、ルカちゃんとエドちゃんの反対の手をミカエルとブリットが繋いでいます。
ルシアさんの子ども大好きスキルが遺憾なく発揮されていて、ルカちゃんとエドちゃんも良い笑顔になっています。
「ルシアも、子ども相手だと失敗は少ないんだよね」
「ルシちゃんは子どもに好かれますから」
クラヴィーアさんとククリさんも、笑顔でルシアさんと子ども達を見つめていました。
ジンさんとかもいるから、護衛もバッチリですね。
という事で、僕達も仮住居建設現場に向かいます。
「こちらになります。まだ整地も済んでおりません」
建設担当の兵が、僕達を建設現場まで案内しました。
場所は港にほど近い平原で、街もとても近い便利な場所です。
でも、確かに草ぼうぼうで整地されていません。
「では、直ぐに整地しちゃいましょう。風魔法で草を刈って、土魔法で整地しましょう。少し広めに整地しても問題ないわ」
という事で、ティナおばあさまの号令で、僕とスラちゃんとノエルさんは風魔法で草を刈ってから土魔法で整地します。
このくらいなら、普通の魔法使いでも全然できます。
整地した地面に、兵士が棒を使って設計図を見ながらガリガリと大まかな下地を引いていきます。
「大体この位になります」
「うーん、ちょっと部屋数が少ないわね。同じ住居をもう一つと、風呂場に炊事場も作りましょう」
「えっ? はっ、はい」
ティナおばあさまの言う通り、地面に描かれたのはこじんまりとした長屋風の住居だったので、建物はもう一つ作って風呂場と炊事場を足していきます。
「先ずはこの辺からやりましょうか。アレク君、スラちゃんと一緒に住居を作ってね。ノエルは、風呂場と炊事場をお願いするわ」
「「はい」」
よーし、ここからが僕の出番です。
簡単に壊れないように壁は固くして、雨に濡れても大丈夫な様にしようっと。
僕はスラちゃん一緒に魔力を溜めて、地面に両手をつきました。
「いきます!」
ズゴゴゴゴ。
「な、何という魔法。これが殿下の力……」
地面から壁がそそり立ってきて、屋根も覆います。
一つ建物を作ったら、念の為に壁の固さを確認します。
コンコン、コンコン。
「壁の固さも良い具合ね。じゃあ、もう一つの住居もお願いね」
ティナおばあさまのオッケーも出たので、僕は再び地面に手を付いてきてスラちゃんと一緒に魔力を流します。
ズゴゴゴゴ。
「ふう、今回もうまくいったね。固さも問題なしっと」
僕はスラちゃんと一緒に汗を拭きながら、出来上がった住居の出来にとても満足していました。
窓をつけたりドアをつけたりベッドを運んだりとやることはいっぱいあるけど、一先ず外観は完成です。
「こちらも出来上がりました」
「ノエルも良い出来だわ。じゃあ、後の手配は任せたわ」
「はっ、はい。畏まりました」
ノエルさんの作った風呂場と炊事場も、かなり良い出来です。
排水もしっかりと作られていて、スラちゃんも思わず悔しがるレベルです。
ノエルさんも毎日僕達と一緒に魔法の訓練をしているから、最初に会った時よりも格段にパワーアップしているよね。
僕達ができるのはここまでなので、後は何故か超ビシッとした敬礼をしている兵にお任せです。
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