転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

文字の大きさ
400 / 1,334
第二十三章 ルルーさんの結婚式と新たな命の誕生

五百九十六話 再び辺境伯領での薬草採取です

 こんな感じで各地で薬草採取を続けた結果、実は一週間でかなりの量の薬草を集める事ができました。
 ひとまず必要な分の薬はできたけど、念には念を入れて各地での薬草採取を続けました。
 そして、今日は辺境伯領での薬草採取です。

「沢山とるよー!」
「「「おー!」」」

 辺境伯領での薬草採取なので、ミカエルとブリットは勿論の事、メイちゃんとリラちゃんもやる気満々で準備していました。
 更には、執務官として忙しく動いていたスラちゃんも今日は僕達と一緒に薬草採取を行います。
 今日はエレノアだけでなくルーシーお姉様も薬草採取に参加するので、本当に大人数ですね。
 ポニさん達もやる気満々だし、ジンさん達だけでなくルシアさんとククリさんも参加します。
 どんだけってメンバーですね。
 因みに、今回は王妃様は薬草採取に参加しません。
 王都での五歳の祝いの準備が忙しいらしいです。
 ティナおばあさまとジェリルさんとランカーさんも準備万端なので、皆で冒険者ギルドに向かいます。

「おばちゃん、お待たせ!」
「大丈夫だよ、リズちゃん」

 冒険者ギルドに着くと、おばちゃんが僕達の事を待ってくれていました。
 それよりも気になるのが、おばちゃんの後ろにいる新人冒険者っぽい男性三人組です。
 何だか顔にあざができているけど、大丈夫なのかな?

「おお、来たか。コイツラは新人なのにギルドでいきがってたから、おばちゃんに頼んで教育的指導をしてもらったんだよ」

 と、タイミング良くギルドマスターが顔を出してきました。
 周りにいる冒険者も顔があざだらけの冒険者を睨んでいる辺り、相当暴れちゃったんだね。

「まあ、いつも通りにやってくれや。現実を知れば、コイツラも大人しくなるだろうよ」

 ギルドマスターも苦笑しているけど、男性三人組は既に暴れたらどうなるかを身をもって知ったはずだけどね。
 今日何も依頼予定がない他の冒険者と一緒に、僕達は森に向かいました。

「うーん、どうやってあの三人組に現実を教えれば良いんでしょうか?」
「適当にやれば大丈夫だろう。このメンツなら、先輩冒険者に歯向かうのが馬鹿みたいな事だと直ぐに気付くはずさ」
「そうね。あの三人組を見た感じ、実力はミカエル以下ね。魔法アリだったら、メイちゃんとリラちゃんにも負けるわ」
「俺達は強いって勘違いしている典型例ね。直ぐに現実社会の厳しさを知るでしょう」

 おお、ジンさんはともかくとして、レイナさんとカミラさんは三人組に対してかなり厳しい評価をしているよ。
 でも、直ぐにレイナさんとカミラさんの言った事が分かりました。

「「「ガルルルル!」」」
「「「う、ウルフだ!」」」

 森に入ったら、ウルフの群れが僕達を待っていました。
 実はおばちゃんの頼みで、ポニさん達にあえて威圧を出さないでとお願いしていました。
 とはいえ、いきなり腰を抜かすなんて、あの三人組はちょっとカッコ悪いなあ。

「じゃあ、ウルフの首を狙って魔法を放ってみましょうね」
「外れちゃっても気にしなくて良いわ」
「「はい!」」

 シュッ、シュッ。
 ザシュ。

「「ギャイーン!」」

 一方で、メイちゃんとリラちゃんはルリアンさんとナンシーさんの教えを受けながら、風魔法でウルフの首を正確に切り落としていました。
 流石は毎日僕達と一緒に魔法の訓練をしているだけあって、メイちゃんとリラちゃんは魔法がとっても上手だね。

「とー、やー!」

 ザシュ、ザシュ、ザシュ。

 残りのウルフは、リズとスラちゃんが愛刀片手に一気に斬り伏せました。
 これで目の前にいたウルフは、全て片付きましたね。

「ほら、何時まで腰を抜かしているんだ! さっさと血抜きをするぞ」
「薬草採取は、リズが教えるよ」
「「「はいぃぃ……」」」

 そして、いつも通りにおばちゃんの血抜き講座とリズの薬草採取講座が始まります。
 あっという間にウルフを倒したリズに対しても、三人組は大人しく言う事を聞いていました。

「なっ、言っただろう。直ぐに現実を知るって」

 苦笑しながら話しかけてきたジンさんに対して、僕も思わず苦笑してしまいました。
感想 303

あなたにおすすめの小説

夫が私にそっくりな下の娘ばかりをかわいがるのですけど!

山科ひさき
恋愛
「子供達をお願い」 そう言い残して、私はこの世を去った。愛する夫が子供達に私の分も愛情を注いでくれると信じていたから、不安はなかった。けれど死後の世界から見ている夫は下の娘ばかりをかわいがり、上の娘をないがしろにしている。許せない。そんな時、私に不思議な声が呼びかけてきて……。

私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです

天宮有
恋愛
 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。  数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。  そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。  どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。  家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。

捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~

伽羅
ファンタジー
 物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。

スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~

白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」 マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。 そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。 だが、この世には例外というものがある。 ストロング家の次女であるアールマティだ。 実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。 そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】 戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。 「仰せのままに」 父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。 「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」 脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。 アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃 ストロング領は大飢饉となっていた。 農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。 主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。 短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。

よかった、わたくしは貴女みたいに美人じゃなくて

碧井 汐桜香
ファンタジー
美しくないが優秀な第一王子妃に嫌味ばかり言う国王。 美しい王妃と王子たちが守るものの、国の最高権力者だから咎めることはできない。 第二王子が美しい妃を嫁に迎えると、国王は第二王子妃を娘のように甘やかし、第二王子妃は第一王子妃を蔑むのだった。

本当に私で合ってたんですか? 転生してその日に死んだのですが

ボンボンP
ファンタジー
神様の適当なチョイスで小説の世界に来た私 『読者から転生する者を選んだのだ、それなのに…』 そんなこと言われても私は読者じゃないです… ただ、妹が部屋に本を置いていっただけなのに… あらすじも登場人物の誰一人知らないんだから、結果こうなりました

授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草

ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)  10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。  親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。  同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……── ※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました! ※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※ ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。

知らないうちに離婚されていた男爵令嬢は実家に帰ることにしました【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
結婚して1年。 元・貴族令嬢エヴェリナは、平民商人の夫にこき使われ、自分の時間すら奪われていた。 久しぶりの自由時間を楽しんで帰宅すると、門番が立ち塞がり── 「ここより先には立ち入れません」 夫が勝手に離婚届を偽造し、彼女を家から追放した。 さらに「不貞の証拠」として、エヴェリナのサインを悪用した偽装契約書まで作成。 名誉を守るため裁判へ挑むが、そこで明らかになったのは── ⚠️ 本作は AI の生成した文章を一部に使っています。ご都合主義です。