転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

文字の大きさ
408 / 1,334
第二十三章 ルルーさんの結婚式と新たな命の誕生

六百四話 皆でご苦労様会です

 そして五歳の祝いの式典の翌日は、皆で王城の王族用食堂に集まって薬草採取ご苦労様会です。
 ずっと薬草採取を頑張っていて、取り急ぎ治療に必要な分の薬を作れました。
 これからも薬草採取を頑張るけど、今日は皆で甘い物を食べます。

「はーい、あまーいはちみつがたっぷりかかったホットケーキですよ」
「切り分けてあげるから、沢山食べましょうね」
「「「おいしそー!」」」

 何故かメイド服のククリさんとルシアさんが、台車に乗ってきたホットケーキを配膳して切り分けていました。
 ミカエルとブリットにメイちゃんとリラちゃんは薬草採取を頑張ったので、フルーツのトッピング付きです。
 レイカちゃん達にルカちゃんとエドちゃんがフルーツ付きについて何か言ってくるかと思ったけど、そんな事は全くなかった。

「ルカもやくそーとるよ!」
「エドもとる!」
「レイカも!」

 寧ろ薬草採取イコールご褒美が貰えると勘違いしたちびっこ達が、薬草を取ると元気よく宣言していました。

「ごぶりんたおすよー!」
「エドも!」
「そう、頑張ってね」
「「うん!」」

 更にメイちゃんとリラちゃんが魔法を使ってゴブリンを倒したので、ほぼ同じ年のルカちゃんエドちゃんも王妃様に元気よくアピールしていました。
 実力からいくと、ちびっこ軍団も余裕でゴブリンを倒すだけの魔法の力があるんだよね。
 いずれにせよ、ちびっこ軍団の冒険者デビューは来年以降ですね。
 因みに面倒見が良いサンディとイヨが、ちびっこ軍団の口を拭いてあげたりしていました。
 二人とも、だいぶお姉ちゃんって感じになってきたね。

「うーん、はちみつが甘くておいしいよー」
「ほっぺたが落ちそうですの」

 一方で、リズとエレノアもとても美味しそうにパンケーキを食べていました。
 リズはともかくとして、エレノアも公務の時以外はずっと薬草採取を手伝ってくれたもんね。
 流石に夜は王城に送ったけど、僕もエレノアとこんなに長く一緒にいるのは初めてだったよ。

「いやー、久々に冒険者活動やっていたなあ。やっぱり貴族として動くのはなれないな」
「そうね。薬草採取もだけど、ゴブリン討伐もあったわね」
「個人的にはおじいちゃんから無理難題を押し付けられなくて、とっても気が楽だったわ」

 ジンさん達も甘い物が大好きだから、どんどんとパンケーキを食べています。
 昨日の五歳の祝いの式典に急遽参加したジンさんは、表情が死んでいたもんなあ。
 僕も、どちらかというと堅苦しい雰囲気は苦手だね。

「アレク君も、本当に頑張ったわね。二、三日はしっかりと体を休めないとね」
「お祖母様の言う通りね。弟くんも、ゆっくりと休まないと」

 僕はというと、ティナおばあさまとルーシーお姉様とスラちゃん達と一緒にパンケーキを食べています。
 ずーっと動いていたからか、甘い物が体に染み渡る気がするよ。
 因みに、ルーカスお兄様とアイビー様は学園なので不参加です。
 やっぱり学園が始まると、とっても忙しそうだね。

「そうだわ、今日はエレノアはアレク君の所に泊まっていきなさいな。夜は王城に帰ってきて、とても寂しそうだったからね」
「本当にいいの?」
「ええ、良いわよ」
「「「わーい!」」」

 ここでお腹がだいぶ大きくなったアリア様からの宿泊許可に、エレノアだけでなく皆も喜んでいます。
 確かにいつもバイバイする時に、寂しそうな目をしていたもんね。

「ルーシーはまたの機会にしなさいね。ルカとエドが寂しがっちゃうしね」

 ルカちゃんとエドちゃんはお兄ちゃんお姉ちゃんが大好きだから、誰もいないと寂しくて拗ねちゃうんだよね。
 ルーシーお姉様は、またの機会ですね。

 ガチャ。

「はあ、疲れたぞ。余もアレクの屋敷に連れて行ってくれ」
「やだ」

 ここで、書類整理を終えてお疲れモードの陛下が食堂に入ってきました。
 前にもあったけど、エレノアが陛下の同行を考えるまでもなく拒否したよ。

「冗談はさておき、休める時に休むのも仕事のうちだ。疾病の動向次第だが薬草採取は続ける事になるし、更には各地の状況を知る事もできる。年末までは薬草採取を続けてくれ」

 陛下の言う通り、各地に薬草採取に行っているから色々な情報が集まるんだよね。
 ただ薬草採取をするだけじゃないし、各地の領主と話をするのも勉強になるよ。

「あと、ジンは明日は仕事がある。王妃とルカとエドと共に、福祉施設への慰問だ」
「ええっ!」

 そして、ジンさんは残念ながら明日はお仕事になりました。
 きっと、ルカちゃんとエドちゃんのベビーシッター役ですね。
 これはジンさんにしかできない仕事だし、仕方ないですね。
感想 303

あなたにおすすめの小説

夫が私にそっくりな下の娘ばかりをかわいがるのですけど!

山科ひさき
恋愛
「子供達をお願い」 そう言い残して、私はこの世を去った。愛する夫が子供達に私の分も愛情を注いでくれると信じていたから、不安はなかった。けれど死後の世界から見ている夫は下の娘ばかりをかわいがり、上の娘をないがしろにしている。許せない。そんな時、私に不思議な声が呼びかけてきて……。

私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです

天宮有
恋愛
 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。  数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。  そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。  どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。  家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。

捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~

伽羅
ファンタジー
 物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。

スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~

白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」 マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。 そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。 だが、この世には例外というものがある。 ストロング家の次女であるアールマティだ。 実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。 そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】 戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。 「仰せのままに」 父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。 「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」 脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。 アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃 ストロング領は大飢饉となっていた。 農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。 主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。 短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。

よかった、わたくしは貴女みたいに美人じゃなくて

碧井 汐桜香
ファンタジー
美しくないが優秀な第一王子妃に嫌味ばかり言う国王。 美しい王妃と王子たちが守るものの、国の最高権力者だから咎めることはできない。 第二王子が美しい妃を嫁に迎えると、国王は第二王子妃を娘のように甘やかし、第二王子妃は第一王子妃を蔑むのだった。

本当に私で合ってたんですか? 転生してその日に死んだのですが

ボンボンP
ファンタジー
神様の適当なチョイスで小説の世界に来た私 『読者から転生する者を選んだのだ、それなのに…』 そんなこと言われても私は読者じゃないです… ただ、妹が部屋に本を置いていっただけなのに… あらすじも登場人物の誰一人知らないんだから、結果こうなりました

授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草

ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)  10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。  親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。  同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……── ※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました! ※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※ ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。

知らないうちに離婚されていた男爵令嬢は実家に帰ることにしました【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
結婚して1年。 元・貴族令嬢エヴェリナは、平民商人の夫にこき使われ、自分の時間すら奪われていた。 久しぶりの自由時間を楽しんで帰宅すると、門番が立ち塞がり── 「ここより先には立ち入れません」 夫が勝手に離婚届を偽造し、彼女を家から追放した。 さらに「不貞の証拠」として、エヴェリナのサインを悪用した偽装契約書まで作成。 名誉を守るため裁判へ挑むが、そこで明らかになったのは── ⚠️ 本作は AI の生成した文章を一部に使っています。ご都合主義です。