文字の大きさ
大
中
小
588 / 1,442
第二十六章 ミカエルの五歳の祝い
七百八十四話 挨拶の始まり
「それでは、陛下よりご挨拶を頂戴します」
準備が整ったところで、僕は陛下にマイク型魔導具をパスします。
一気に進めて、歓談の時間にしちゃいましょう。
「五歳の祝いに際し、皆が集まった事を嬉しく思う。王国の未来を担う子どもの成長を祝い、喜びを皆で分かち合おうではないか」
陛下も状況を理解しているので、さっさと挨拶を切り上げました。
色々な事をダラダラと話すのは、陛下も得策ではないと思っているみたいです。
全員がグラスを持ったところで、乾杯の挨拶に移ります。
「それでは、子どもの健やかな成長と国の発展を祝って乾杯する。乾杯!」
「「「乾杯!」」」
乾杯の挨拶が終わったので、今度は貴族が陛下に挨拶をします。
今日はルカちゃんとエドちゃんも挨拶に参加するし、エリちゃんの存在もあります。
なので、エレノアもとっても張り切っています。
挨拶は爵位別なので、一番最初は宰相であるベリー公爵の孫のエバンス君です。
なのに、いきなり順番を乱す存在が。
「歴史ある我が家が最初……」
「うむ、どうも話を聞いていない大人がいる様だな。順番は事前に爵位順と決まっておるのだがな」
またもや男爵の三家が暴走しかけたが、直ぐに陛下が釘をさした。
暴走しない様に、男爵家の周囲を近衛騎士ががっちりとマークする事態になりました。
そんなお馬鹿な男爵家を横目に、普通に挨拶は続いていきます。
「はい、陛下にご挨拶しましょうね」
「は、はい。お招きいただき、ありがとう、ございます」
「うむ、良い挨拶ができたぞ。思う存分パーティーを楽しんでくれ」
母親に促されてもじもじしながら頑張って挨拶をした男の子に、陛下も満面の笑みで答えています。
まだ五歳だから完璧な挨拶は求めていないし、少しくらい間違っても全く問題ありません。
ホッとした表情で、挨拶した子どもは下がっていきました。
次は、ミカエルとブリットの番ですね。
「陛下、王家の皆様。この度はお招き頂きありがとうございます。ミカエルも、ブリットも、この様に無事に大きく成長しました」
「「お招き頂きありがとうございます」」
辺境伯様の挨拶の後に促されることなく挨拶をするミカエルとブリットを、王家の皆さんはニコニコとしながら見ていました。
特に、二人と仲良しのカレン様は二人の成長を人一倍喜んでいました。
「ミカエルとブリットは、本当に元気に挨拶できるな。他の者と仲良くするんだぞ」
「「はい!」」
陛下も、ミカエルとブリットの元気の良い挨拶に目を細めていました。
そんなミカエルとブリットも、とある人物の恰好を不思議そうに見ていました。
「ジン、きんきら!」
「凄い派手!」
「分かっているんだ、分かっているんだ。何でこうなった……」
二人の指摘に、ジンさんはがっくりとしていました。
周りが王家でジンさんと同じく派手な衣装なので全く問題ないんだけど、ジンさん的にはやっぱり恥ずかしそうです。
挨拶が終わったので、邪魔にならない様に横にずれて後ろの人に場を譲ります。
ミカエルとブリットは、さっそく挨拶が終わった貴族の子どもとお喋りを始めていました。
二人は本当に良い子に育ったね。
「おい、俺らの順番はまだなのか!」
「お三方のご挨拶は、一番最後になります」
「最後とはどういう事だ! 我が男爵家に喧嘩を売っているのか!」
そして、あの男爵家は未だにギャーギャーわめいていた。
問題が起きるのが分かり切っているので、挨拶の順番は一番最後にしています。
本人達は大層不満みたいですが、騒げば騒ぐほど男爵の三家の周りに警備を行なう近衛騎士の数が増えていきます。
流石に、僕もここまで酷いとは思わなかったよ。
他の貴族家も、子どもにあの男爵の三家みたいになってはいけませんって注意しています。
準備が整ったところで、僕は陛下にマイク型魔導具をパスします。
一気に進めて、歓談の時間にしちゃいましょう。
「五歳の祝いに際し、皆が集まった事を嬉しく思う。王国の未来を担う子どもの成長を祝い、喜びを皆で分かち合おうではないか」
陛下も状況を理解しているので、さっさと挨拶を切り上げました。
色々な事をダラダラと話すのは、陛下も得策ではないと思っているみたいです。
全員がグラスを持ったところで、乾杯の挨拶に移ります。
「それでは、子どもの健やかな成長と国の発展を祝って乾杯する。乾杯!」
「「「乾杯!」」」
乾杯の挨拶が終わったので、今度は貴族が陛下に挨拶をします。
今日はルカちゃんとエドちゃんも挨拶に参加するし、エリちゃんの存在もあります。
なので、エレノアもとっても張り切っています。
挨拶は爵位別なので、一番最初は宰相であるベリー公爵の孫のエバンス君です。
なのに、いきなり順番を乱す存在が。
「歴史ある我が家が最初……」
「うむ、どうも話を聞いていない大人がいる様だな。順番は事前に爵位順と決まっておるのだがな」
またもや男爵の三家が暴走しかけたが、直ぐに陛下が釘をさした。
暴走しない様に、男爵家の周囲を近衛騎士ががっちりとマークする事態になりました。
そんなお馬鹿な男爵家を横目に、普通に挨拶は続いていきます。
「はい、陛下にご挨拶しましょうね」
「は、はい。お招きいただき、ありがとう、ございます」
「うむ、良い挨拶ができたぞ。思う存分パーティーを楽しんでくれ」
母親に促されてもじもじしながら頑張って挨拶をした男の子に、陛下も満面の笑みで答えています。
まだ五歳だから完璧な挨拶は求めていないし、少しくらい間違っても全く問題ありません。
ホッとした表情で、挨拶した子どもは下がっていきました。
次は、ミカエルとブリットの番ですね。
「陛下、王家の皆様。この度はお招き頂きありがとうございます。ミカエルも、ブリットも、この様に無事に大きく成長しました」
「「お招き頂きありがとうございます」」
辺境伯様の挨拶の後に促されることなく挨拶をするミカエルとブリットを、王家の皆さんはニコニコとしながら見ていました。
特に、二人と仲良しのカレン様は二人の成長を人一倍喜んでいました。
「ミカエルとブリットは、本当に元気に挨拶できるな。他の者と仲良くするんだぞ」
「「はい!」」
陛下も、ミカエルとブリットの元気の良い挨拶に目を細めていました。
そんなミカエルとブリットも、とある人物の恰好を不思議そうに見ていました。
「ジン、きんきら!」
「凄い派手!」
「分かっているんだ、分かっているんだ。何でこうなった……」
二人の指摘に、ジンさんはがっくりとしていました。
周りが王家でジンさんと同じく派手な衣装なので全く問題ないんだけど、ジンさん的にはやっぱり恥ずかしそうです。
挨拶が終わったので、邪魔にならない様に横にずれて後ろの人に場を譲ります。
ミカエルとブリットは、さっそく挨拶が終わった貴族の子どもとお喋りを始めていました。
二人は本当に良い子に育ったね。
「おい、俺らの順番はまだなのか!」
「お三方のご挨拶は、一番最後になります」
「最後とはどういう事だ! 我が男爵家に喧嘩を売っているのか!」
そして、あの男爵家は未だにギャーギャーわめいていた。
問題が起きるのが分かり切っているので、挨拶の順番は一番最後にしています。
本人達は大層不満みたいですが、騒げば騒ぐほど男爵の三家の周りに警備を行なう近衛騎士の数が増えていきます。
流石に、僕もここまで酷いとは思わなかったよ。
他の貴族家も、子どもにあの男爵の三家みたいになってはいけませんって注意しています。
感想 311
あなたにおすすめの小説
32歳の行き遅れ令嬢ですが、婚約破棄に1番喜んだのは私です
18年間待ち続けた婚約者から、32歳になった夜会の席で婚約破棄を告げられた侯爵令嬢オリヴィア。周囲が同情する中、彼女は笑顔で拍手した。
「おめでとうございます。わたくし、この日をずっと待っておりました」
――しかも婚約契約により、慰謝料は金貨1万8,000枚!
自由と資金を手に入れたオリヴィアは、封じられていた領地経営の才を発揮し、女性のためのブティックを開業。店は大繁盛し、ついには侯爵家の後継者へ!
一方、彼女を捨てた元婚約者は成功を知って今さら復縁を迫ってくるが――もう遅い。
オリヴィアの隣には、15年間ずっと彼女を支えてきた侍従エリオットがいた。
婚約破棄から人生大逆転! 遅咲き令嬢の痛快お仕事&溺愛ラブストーリー!
無能スキルと追放された第三王子ですが、母様の再婚を成功させたら辺境伯を継がされそうです
五歳のスキル授与式で「無能スキル」と判定された第三王子レイニード。
その結果、俺は母様と一緒に王宮を追放された。
だが、正直に言おう。
むしろ大歓迎である。
王宮では母様も俺も冷遇されていたのだから。
こうして辿り着いた辺境伯領で、俺はある決意をした。
――母様を幸せにしよう。
実は辺境伯は昔から母様に想いを寄せているらしい。
ならば息子として全力で応援するしかない。
一方、無能と言われた俺のスキルは全然無能ではなかった。
【カタログ通販】【ヒャッキーン】【錬金術】
便利な道具や生活用品を次々と生み出し、さらに光・土・空間・生活魔法まで使えるため、辺境はどんどん発展していく。
ついでに世間から無能扱いされていた人材たちを集めてみたら、なぜか有能な人ばかりだった。
異母兄である第一王子は次期国王に。
第二王子は騎士団長に。
俺は二人を陰ながら支えながら、のんびり暮らしたいだけなのに――。
「レイニード、次の辺境伯はお前だ」
「嫌です」
「駄目だ」
「嫌です」
母様の再婚を成功させたら、なぜか辺境伯を継がされそうです。
これは、家族大好きな元・無能王子が、大切な人たちを幸せにしながら平穏な生活を目指す、ほのぼの辺境発展ファンタジー。
魔道師長のまかない係~身寄りのない幼児だけどがんばって美味しいご飯つくりましゅ!~
現代社会でかけだしの料理アシスタントだったのに、気が付いたら幼児に異世界転生しちゃってた。しかも、育児放棄っぽい感じで色々と訳ありのわたし。ふとしたことで拾ってもらったお城の魔道師長様(訳ありの呪いもち)の呪いを解くために一緒に旅をしつつ、時々は王宮に戻ったり。魔道師長様と一緒にいるために、とりあえず「魔道師長のまかない係」という役職をもらって、毎日、ルーしゃま(魔道師長)のご飯を作って、お城に居場所を作ってもらってましゅ!(あ、噛んだ) 自分でもただの捨てられた幼児だと思っていたら、なんだかあれよあれよという間に、ハイスペックのスキル持ちだったらしいことが判明・・・。お城ではガチムチのストイックな騎士団長様やお姫様に囲まれて幸せに暮らしてた所に、なんと突然父様と母様が現れた!でも、ここもなんかむちゃくちゃ事情ありな感じ。どうして、みんなそんなに訳ありなんでしゅか! なろう様でも投稿中。カクヨムも近日中に投稿予定。
離縁された俺、これから没落するらしい
妻との離縁が決まった、その瞬間。
俺は前世の記憶を思い出した。
「……え? 俺、この後、没落するんじゃね?」
原作では、俺は散財ばかりする最低な侯爵令息。
妻のエレノアを追い出し、愛人のミレイアと結ばれた挙げ句、最後は炭鉱送りになる。
……いや、待て。
今回の俺、そんなに酷くないぞ?
そもそも流行病も起きてないし、両親も生きている。
しかも領地は普通に安定している。
俺が子供の頃に何気なく言ったことが、どうやら色々と役に立っていたらしい。
「これが……シナリオ強制力ってやつか?」
原作と同じ離縁をしたはずなのに、なぜか何もかも違っている。
これは、没落するはずだった侯爵令息が、人生をやり直す話――のはずだった。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
婚約破棄ですか? まずご両親にお話しください――前世は三児の母。公爵令嬢は冷徹な王弟公爵と人生をやり直す
大夜会の真ん中で、王太子から婚約破棄を宣言された公爵令嬢クラリッサ。
本来なら泣き崩れるはずだったその瞬間、彼女は三人の子を育て上げた四十九歳の前世を思い出す。
「殿下。そのお話、ご両親には通してありますの?」
国王にも王妃にも、双方の家にも無断。おまけに「真実の愛」の相手は、王太子を好きでも王太子妃になる気などなかった。
クラリッサの一言で公開婚約破棄は無効となり、暴走した王太子には即日仮処分が下る。
三か月後の正式審議まで、クラリッサは自分の名誉を取り戻すため社交季の仕事を続けることに。
恋に浮かれた令息、悪辣な婚約者、条件を知らされない令嬢たちを、前世の生活力と貴族令嬢の実務能力で救っていく。
そして彼女の隣には、冷徹と恐れられる王弟公爵レオナールがいた。
役割ではなく一人の女性として見てくれる彼との距離は、仕事を重ねるたび静かに近づいていく。
だが、誰かのためにと差し伸べた手が、相手の選択を奪ってしまった時――。
「あなたは、私のお母様ではありません」
これは、正しいつもりで間違えた大人の女性が、責任を引き受け、自分自身の恋と人生も選び直す物語。
王太子との復縁なし。公的責任あり。年の差の大人恋愛、ハッピーエンド。全40話完結。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
アルファポリス恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
*他サイトでも公開中
なろう日間総合ランキング2位に入りました!
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。