655 / 1,256
第二十七章 ちびっ子たちの冒険者デビュー
八百五十一話 まるで学園ドラマ?
しおりを挟む
卒園式が終わったら、直ぐに入園式です。
新入生のルーシーお姉様は一年生で、二歳年上のルーカスお兄様とアイビー様は三年生になります。
僕たちも、あと二年したら入園ですね。
「もう入園準備はバッチリよ。お友達も出来たし、何も心配ないわ」
午前中のうちに色々な準備を終えたので、昼食を食べる為に食堂に来たルーシーお姉様は満足そうな表情をしています。
ちなみに、従魔のぴぃちゃんも一緒に学園に行くそうですが、授業中は窓の外にいるそうです。
そして、入園式の警備関係もだいたい決まりました。
「アレク、あの馬鹿の処分も決まったって?」
「停職一ヶ月です。その、注意をした上司を殴っちゃったので……」
「自分の意見が通らなくて機嫌悪くして、注意した者を殴るなんて。冒険者だとしても、絶対に大成はしないだろう」
ジンさんはかなり呆れていますが、卒園式後の宰相執務室でのひと悶着の後、例の担当者が自部署で注意をした課長を殴ったのです。
感情的になりがちな印象を持っていたけど、結果的に自らトドメをさした形になりました。
傷害罪で捕まったのもあり、量刑次第では更に処分が重くなります。
勝手に自爆した印象もあるけど、まだ油断はできません。
でも、入園式の時に王城にいるといないとではかなり気持ちが違います。
王城は、念の為に警備を強化するそうです。
まだ、他の部署に似たような人がいますからね。
「入園式が終われば、少しゆっくりできそうですね」
「無事に終わればだがな。示談で終われば、またあの馬鹿が復帰するぞ」
「あっ、既に人事異動するそうです。その、かなり大変な部署らしいですけど」
例の担当者は、商務部門から総務部門に異動するそうです。
百戦錬磨の屈強なおばちゃん達が控えているそうで、ある意味軍人よりも怖いそうです。
全員が、シーラさんみたいな強いおばちゃんみたいなんだろうなあ。
「あと、新人も入るんだろ?」
「僕があと二年で学園に入るので、後釜を作る意味もあるそうです」
「学生の本分は勉強だ。放課後に王城に越させて、アレクに仕事はさせないだろう。ルーカスだって、公務はセーブさせているからな」
学園の卒業生で優秀な人が、宰相執務室に配属されます。
先輩としてローリーさんもやる気満々なのですが、それ以上にシーラさんも色々と教えるつもりでいます。
その前に、ジンさんチェックを通過しないといけないですね。
その新人さんが事前研修で午後からやってくるそうなので、昼食を食べたらみんなで会いに行きます。
「どんな人かな?」
「「「楽しみ!」」」
「あうー」
直接業務に関わりのあるリズ達はもちろんの事、ミカエル達ちびっ子軍団もついてきました。
更に、エリちゃんもねこちゃんに乗ってついてきました。
どうせなら一回で顔合わせを済ませようという事になり、保護者としてジンさん達とティナおばあさまもついてきました。
みんなワクワクしながら着いて来たのですが、宰相執務室に入ると予想外の展開が待っていました。
ガチャ。
「な、ナッシュ君! どうしてここに?」
「その、ローリー先輩の力になりたくて、宰相執務室を希望しました」
宰相執務室に入ると、いきなりドラマが始まっていました。
研修に訪れた緑色の短髪で結構なイケメン男性が、ローリーさんの手を握りしめていました。
いきなりのことに、全員ポカーンとしちゃいました。
一方で、宰相やシーラさんに他の職員も、静かに事の成り行きを見守っていました。
「ナッシュ君の気持ちは、とても嬉しいわ。でも、私はもう綺麗な体じゃないの……」
「ローリー先輩が無事なら、そんなの関係ありません!」
「ナッシュ君……」
「「「おおー!」」」
パチパチパチ。
「「はっ」」
そして、実質的な愛の告白まで行われたので、この場にいた全員が二人に向けて拍手を送っていました。
この時点で、リズ達やスラちゃんを始めとする従魔達も男性を悪人と判断していません。
というか、ここまで真剣にローリーさんを思っているのなら悪い人ではなさそうです。
みんなが拍手をしたので、二人の世界に入っていたローリーさんたちも現実に引き戻されたみたいです。
「「「お兄ちゃん、かっこいい!」」」
「「えっ? えっ?」」
そして、ミカエル達は男性を英雄だと思って抱きついていました。
ローリーさんのところには、リズ達が笑顔で向かっていました。
二人とも、何が何だか分かっていないみたいですね。
「新しい人が、とても良い人で安心しました」
「だな。最近、馬鹿な奴がいたから、こういう真っ直ぐな奴なら安心だ」
僕もジンさんも、新しい職員が良い人で安心しました。
宰相もシーラさんも、うんうんと頷いていますね。
新入生のルーシーお姉様は一年生で、二歳年上のルーカスお兄様とアイビー様は三年生になります。
僕たちも、あと二年したら入園ですね。
「もう入園準備はバッチリよ。お友達も出来たし、何も心配ないわ」
午前中のうちに色々な準備を終えたので、昼食を食べる為に食堂に来たルーシーお姉様は満足そうな表情をしています。
ちなみに、従魔のぴぃちゃんも一緒に学園に行くそうですが、授業中は窓の外にいるそうです。
そして、入園式の警備関係もだいたい決まりました。
「アレク、あの馬鹿の処分も決まったって?」
「停職一ヶ月です。その、注意をした上司を殴っちゃったので……」
「自分の意見が通らなくて機嫌悪くして、注意した者を殴るなんて。冒険者だとしても、絶対に大成はしないだろう」
ジンさんはかなり呆れていますが、卒園式後の宰相執務室でのひと悶着の後、例の担当者が自部署で注意をした課長を殴ったのです。
感情的になりがちな印象を持っていたけど、結果的に自らトドメをさした形になりました。
傷害罪で捕まったのもあり、量刑次第では更に処分が重くなります。
勝手に自爆した印象もあるけど、まだ油断はできません。
でも、入園式の時に王城にいるといないとではかなり気持ちが違います。
王城は、念の為に警備を強化するそうです。
まだ、他の部署に似たような人がいますからね。
「入園式が終われば、少しゆっくりできそうですね」
「無事に終わればだがな。示談で終われば、またあの馬鹿が復帰するぞ」
「あっ、既に人事異動するそうです。その、かなり大変な部署らしいですけど」
例の担当者は、商務部門から総務部門に異動するそうです。
百戦錬磨の屈強なおばちゃん達が控えているそうで、ある意味軍人よりも怖いそうです。
全員が、シーラさんみたいな強いおばちゃんみたいなんだろうなあ。
「あと、新人も入るんだろ?」
「僕があと二年で学園に入るので、後釜を作る意味もあるそうです」
「学生の本分は勉強だ。放課後に王城に越させて、アレクに仕事はさせないだろう。ルーカスだって、公務はセーブさせているからな」
学園の卒業生で優秀な人が、宰相執務室に配属されます。
先輩としてローリーさんもやる気満々なのですが、それ以上にシーラさんも色々と教えるつもりでいます。
その前に、ジンさんチェックを通過しないといけないですね。
その新人さんが事前研修で午後からやってくるそうなので、昼食を食べたらみんなで会いに行きます。
「どんな人かな?」
「「「楽しみ!」」」
「あうー」
直接業務に関わりのあるリズ達はもちろんの事、ミカエル達ちびっ子軍団もついてきました。
更に、エリちゃんもねこちゃんに乗ってついてきました。
どうせなら一回で顔合わせを済ませようという事になり、保護者としてジンさん達とティナおばあさまもついてきました。
みんなワクワクしながら着いて来たのですが、宰相執務室に入ると予想外の展開が待っていました。
ガチャ。
「な、ナッシュ君! どうしてここに?」
「その、ローリー先輩の力になりたくて、宰相執務室を希望しました」
宰相執務室に入ると、いきなりドラマが始まっていました。
研修に訪れた緑色の短髪で結構なイケメン男性が、ローリーさんの手を握りしめていました。
いきなりのことに、全員ポカーンとしちゃいました。
一方で、宰相やシーラさんに他の職員も、静かに事の成り行きを見守っていました。
「ナッシュ君の気持ちは、とても嬉しいわ。でも、私はもう綺麗な体じゃないの……」
「ローリー先輩が無事なら、そんなの関係ありません!」
「ナッシュ君……」
「「「おおー!」」」
パチパチパチ。
「「はっ」」
そして、実質的な愛の告白まで行われたので、この場にいた全員が二人に向けて拍手を送っていました。
この時点で、リズ達やスラちゃんを始めとする従魔達も男性を悪人と判断していません。
というか、ここまで真剣にローリーさんを思っているのなら悪い人ではなさそうです。
みんなが拍手をしたので、二人の世界に入っていたローリーさんたちも現実に引き戻されたみたいです。
「「「お兄ちゃん、かっこいい!」」」
「「えっ? えっ?」」
そして、ミカエル達は男性を英雄だと思って抱きついていました。
ローリーさんのところには、リズ達が笑顔で向かっていました。
二人とも、何が何だか分かっていないみたいですね。
「新しい人が、とても良い人で安心しました」
「だな。最近、馬鹿な奴がいたから、こういう真っ直ぐな奴なら安心だ」
僕もジンさんも、新しい職員が良い人で安心しました。
宰相もシーラさんも、うんうんと頷いていますね。
854
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
その支払い、どこから出ていると思ってまして?
ばぅ
恋愛
「真実の愛を見つけた!婚約破棄だ!」と騒ぐ王太子。
でもその真実の愛の相手に贈ったドレスも宝石も、出所は全部うちの金なんですけど!?
国の財政の半分を支える公爵家の娘であるセレスティアに見限られた途端、
王家に課せられた融資は 即時全額返済へと切り替わる。
「愛で国は救えませんわ。
救えるのは――責任と実務能力です。」
金の力で国を支える公爵令嬢の、
爽快ザマァ逆転ストーリー!
⚫︎カクヨム、なろうにも投稿中
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
石女を理由に離縁されましたが、実家に出戻って幸せになりました
お好み焼き
恋愛
ゼネラル侯爵家に嫁いで三年、私は子が出来ないことを理由に冷遇されていて、とうとう離縁されてしまいました。なのにその後、ゼネラル家に嫁として戻って来いと手紙と書類が届きました。息子は種無しだったと、だから石女として私に叩き付けた離縁状は無効だと。
その他にも色々ありましたが、今となっては心は落ち着いています。私には優しい弟がいて、頼れるお祖父様がいて、可愛い妹もいるのですから。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
精霊に愛された錬金術師、チートすぎてもはや無敵!?
あーもんど
ファンタジー
精霊の愛し子で、帝国唯一の錬金術師である公爵令嬢プリシラ。
彼女は今日もマイペースに、精霊達と楽しくモノ作りに励む。
ときどき、悪人を断罪したり人々を救ったりしながら。
◆小説家になろう様にて、先行公開中◆
◆三人称視点で本格的に書くのは初めてなので、温かい目で見守っていただけますと幸いです◆
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。