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第三十章 入園前準備
千十八話 急遽の初心者冒険者向け講習の講師
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新人職員研修を兼ねた炊き出しも無事に終わり、今日は普通の安息日です。
でも、リズたちは冒険者活動をする気満々でした。
残念ながら、暫くは安全な内容の冒険者活動をするようにと陛下からお達しが出ていました。
すると、食堂でリズがこんなことを言ってきました。
「今日はね、王都冒険者ギルドで新人冒険者向け講習をやるんだよ。講師はお兄ちゃんだよ」
リズよ、その話は全く聞いていないですよ。
いつの間にか、僕が講師になっているなんて。
どうも、この前王都冒険者ギルドに行った際に、密かに講師の話をしていたみたいです。
そういうことは、きちんと話しなさいね。
僕は、苦笑しながら席を立ちました。
ちなみにミカエルたちはレイカちゃんたちと遊ぶみたいで、エレノアとメアリも用事があって不参加です。
僕、リズ、サンディ、イヨだけで活動するって、何だか久々な気がします。
僕もいるよって、スラちゃんとプリンが触手をフリフリしながらアピールしていた。
ではではということで、僕たちは冒険者服に着替えて準備を整えて王都冒険者ギルドに向かいました。
「では、これで手続き完了です。新人冒険者の一部が既に部屋に入っていますが、準備を進めて頂いて構いません」
「はーい」
受付で手続きを終え、僕たちは講義を行う部屋に入っていきます。
元気よく返事をしているリズたちは、特別調査部隊で何回か王都冒険者ギルドにきているので僕よりも慣れた感じで歩いていました。
そして、部屋に入るとある人が僕たちを見てびっくりしていました。
「あっ、アレク様! それにリズ様も」
「あっ、サキちゃんだ!」
「「えっ?!」」
何と、サキさんが席に座っていて二人の男子と話をしていました。
スラちゃんとプリンも触手をフリフリしながら挨拶をしていたけど、どうもリズの反応を見る限り本当に偶然みたいです。
そして、サキさんが二人の男子を僕たちに紹介してくれました。
「こちらにいるのが、ポップさんとガンツさんです。別の王都教会の孤児院にいるんですけど、二人とも剣技の特待生です」
「おおー! 凄い凄い!」
まさか、ここでもう二人の特待生と会うことができるとは。
これには、リズだけでなくサンディも少しテンションが上がっていました。
ポップさんはちょっと長めの紫色の髪で、小柄でスピードタイプだそうです。
対してガンツさんは年齢にしては少し大柄で、茶髪の短髪でパワータイプです。
二人ともとても礼儀正しそうで、僕たちとにこやかに握手してくれました。
一通り挨拶を済ませたところで、改めてお話をします。
「あの、なんでアレク様とリズ様が王都の冒険者ギルドにいるのですか?」
サキさんは、僕たちが普段辺境伯領に住んでいるのを知っているので、冒険者活動するのならわざわざ王都に来ないのではと思っていました。
うん、至極当然の疑問だと思います。
「あのね、今日はリズたちが新人冒険者向け講習の講師をするんだ!」
「えっ?」
「ふふーん、何を隠そうリズとお兄ちゃんはDランク冒険者なのだ!」
「「「えー!」」」
おお、サキさんだけでなく他の二人もとってもびっくりしていました。
まさか同級生が講師をするとは思わないよね。
「もう何回も講師をしているから、教えるのは大丈夫ですよ。というか、人に教えるのは良いことだからと何回もやっています」
「いえ、そうではなくて。アレク様は、本当に何でもやられるんだなと思っちゃいました……」
ああ、うん、サキさんの言いたいこともよく分かります。
僕も色々やっているなあって、そう思っちゃうね。
リズたちはサキさんたちとお喋りしているので、僕は講義の準備を進めます。
意外と新人冒険者が多いなと思ったら、やっぱりというか自信満々の新人冒険者が部屋に複数入ってきました。
講師の僕を見て、つまらなそうに舌打ちまでしていますね。
ちらっとリズたちも態度の悪い新人冒険者を見ていたけど、直ぐに気配に気づくあたりは流石ですね。
スラちゃんもあの態度の悪い冒険者は、態度が悪いだけで悪人でもなく大したことはないと言っています。
うん、いつも通りにやれば良いだけですね。
でも、リズたちは冒険者活動をする気満々でした。
残念ながら、暫くは安全な内容の冒険者活動をするようにと陛下からお達しが出ていました。
すると、食堂でリズがこんなことを言ってきました。
「今日はね、王都冒険者ギルドで新人冒険者向け講習をやるんだよ。講師はお兄ちゃんだよ」
リズよ、その話は全く聞いていないですよ。
いつの間にか、僕が講師になっているなんて。
どうも、この前王都冒険者ギルドに行った際に、密かに講師の話をしていたみたいです。
そういうことは、きちんと話しなさいね。
僕は、苦笑しながら席を立ちました。
ちなみにミカエルたちはレイカちゃんたちと遊ぶみたいで、エレノアとメアリも用事があって不参加です。
僕、リズ、サンディ、イヨだけで活動するって、何だか久々な気がします。
僕もいるよって、スラちゃんとプリンが触手をフリフリしながらアピールしていた。
ではではということで、僕たちは冒険者服に着替えて準備を整えて王都冒険者ギルドに向かいました。
「では、これで手続き完了です。新人冒険者の一部が既に部屋に入っていますが、準備を進めて頂いて構いません」
「はーい」
受付で手続きを終え、僕たちは講義を行う部屋に入っていきます。
元気よく返事をしているリズたちは、特別調査部隊で何回か王都冒険者ギルドにきているので僕よりも慣れた感じで歩いていました。
そして、部屋に入るとある人が僕たちを見てびっくりしていました。
「あっ、アレク様! それにリズ様も」
「あっ、サキちゃんだ!」
「「えっ?!」」
何と、サキさんが席に座っていて二人の男子と話をしていました。
スラちゃんとプリンも触手をフリフリしながら挨拶をしていたけど、どうもリズの反応を見る限り本当に偶然みたいです。
そして、サキさんが二人の男子を僕たちに紹介してくれました。
「こちらにいるのが、ポップさんとガンツさんです。別の王都教会の孤児院にいるんですけど、二人とも剣技の特待生です」
「おおー! 凄い凄い!」
まさか、ここでもう二人の特待生と会うことができるとは。
これには、リズだけでなくサンディも少しテンションが上がっていました。
ポップさんはちょっと長めの紫色の髪で、小柄でスピードタイプだそうです。
対してガンツさんは年齢にしては少し大柄で、茶髪の短髪でパワータイプです。
二人ともとても礼儀正しそうで、僕たちとにこやかに握手してくれました。
一通り挨拶を済ませたところで、改めてお話をします。
「あの、なんでアレク様とリズ様が王都の冒険者ギルドにいるのですか?」
サキさんは、僕たちが普段辺境伯領に住んでいるのを知っているので、冒険者活動するのならわざわざ王都に来ないのではと思っていました。
うん、至極当然の疑問だと思います。
「あのね、今日はリズたちが新人冒険者向け講習の講師をするんだ!」
「えっ?」
「ふふーん、何を隠そうリズとお兄ちゃんはDランク冒険者なのだ!」
「「「えー!」」」
おお、サキさんだけでなく他の二人もとってもびっくりしていました。
まさか同級生が講師をするとは思わないよね。
「もう何回も講師をしているから、教えるのは大丈夫ですよ。というか、人に教えるのは良いことだからと何回もやっています」
「いえ、そうではなくて。アレク様は、本当に何でもやられるんだなと思っちゃいました……」
ああ、うん、サキさんの言いたいこともよく分かります。
僕も色々やっているなあって、そう思っちゃうね。
リズたちはサキさんたちとお喋りしているので、僕は講義の準備を進めます。
意外と新人冒険者が多いなと思ったら、やっぱりというか自信満々の新人冒険者が部屋に複数入ってきました。
講師の僕を見て、つまらなそうに舌打ちまでしていますね。
ちらっとリズたちも態度の悪い新人冒険者を見ていたけど、直ぐに気配に気づくあたりは流石ですね。
スラちゃんもあの態度の悪い冒険者は、態度が悪いだけで悪人でもなく大したことはないと言っています。
うん、いつも通りにやれば良いだけですね。
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