小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十三章 講和会議と訓練

第九百十八話 ベーベル子爵への判決

 そして、ベーベル子爵とそれに組したものへの裁判が終了しました。
 国家反逆罪だったので一院制だけど、ベーベル子爵側にはきちんとした弁護役もついたそうです。
 とはいえ、罪状がたくさんあった上に現行犯だったので直ぐに判決が出ました。
 ベーベル子爵は、正式に死罪を言い渡されました。
 その上で、ワインを下賜されたそうです。
 その他の貴族当主には、無期の重労働刑が言い渡されました。
 貴族家の取り潰しも確定し、領地は王国が直轄することになりました。
 事件に全く無関係だった夫人と子どもは貴族籍を剥奪となり、教会から信頼のおける貴族家に預けられました。
 そして、全員が僕が成人したら下賜される予定の屋敷で働くこととなりました。
 何はともあれ、これで帝国に組した貴族の反乱は完結となります。

「ふう、これで全て完了した。レオには、一週間後に一度旧ベーベル子爵領へ向かってもらう。官僚の勉強の機会になるので、交代しながら派遣することにする」

 裁判後に行われた大会議室での会議で、陛下は安堵した表情で僕に話した。
 ちなみに、既にウェンディさんとブルックさんは第一陣で旧ベーベル子爵領に向かうそうです。
 僕と冒険者学校で一緒だった冒険者にも声がかかっているそうで、みんなとってもやる気満々だそうです。

「旧ベーベル子爵領への先行調査の結果、周辺領地も含めて大規模な開拓ができる。何よりも、良質な港も構えている。スラム街に流れ着いた住民を向かわせることも可能だ。そのためにも、早いうちに開拓を進めないとならない」

 陛下は、強い決意で僕たちや閣僚に話しました。
 シロちゃんたちがスラム街で行った調査の結果、問題を起こして処分された領地から流れ着いた人がたくさんいることが判明しました。
 今のうちなら、対策を取ることができるそうです。

「国を発展させるチャンスといえよう、各々準備を怠らぬように」
「「「「「はっ」」」」」

 こうして会議は終了し、閣僚は自分の執務室に向かいました。
 僕は、グレッグちゃんたちが勉強をしている勉強部屋に向かいました。

「ということで、僕は一週間したら新しいお仕事をすることになったよ。基本的には、ソラちゃんに乗って毎日旧ベーベル子爵領に向かう予定だよ」
「「「「「「おおー!」」」」」」
「アオン!」

 勉強をしているみんなは、僕の予定を聞いて盛り上がっていました。
 戦いに行くわけじゃないので、みんなもとっても安心しているね。

「シマちゃんはまだ赤ちゃんだから、みんなで面倒を見ることになっちゃうね」
「「「「「「任せて!」」」」」」

 シマちゃんは今日もバスケットの中ですやすやと寝ているし、暫くはミルクを飲んで寝るのがお仕事だね。
 当面は、シマちゃんのお母さん兼みんなの護衛としてムギちゃんが一緒にいるそうです。
 すると、勉強部屋に一緒にいた王妃様がこんなことを言ってきたのです。

「みんなも、レオ君に負けないように頑張って勉強をしないとね。ヒルダ様が、みんなの勉強を見てくれるそうよ」
「「「「「「えー!?」」」」」」

 みんなは、聞いていないよとブーイングを上げていました。
 でも、きっとヒルダさんは気合を入れて勉強を教えるだろうね。
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