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第十三章 講和会議と訓練
第九百四十九話 調印式
そして、いよいよ調印式の日になりました。
僕は、朝食を食べ終えたらジェシカさんに手伝ってもらいながら貴族の正装を着ています。
「謁見もございますので、髪の毛もキッチリとセットいたしましょう。勲章なども、全てお付けします」
胸につけられていく勲章の数々を見て、改めて多くの勲章を頂いたのだと思いました。
身支度を整えたら、一緒に調印式に参加するギルバートさんと一緒に馬車に乗り込みます。
「行ってきます」
「お父様、お兄様、行ってらっしゃい!」
「アオン!」
僕は、クリスちゃんをはじめとする見送りの人たちに手を振ります。
念の為に、探索に優れているピーちゃんについてきてもらいます。
「ギルバートさん、今日の調印式はそんなに時間が掛からないんですよね?」
「既に合意内容の確認をしてある、後は調印文章に署名するだけだ」
ギルバートさんも、直ぐに終わると頷いていました。
停戦合意の調印式も、サインをして直ぐに終わるもんね。
ということで、王城に着いたら厳重に警備されている部屋に、これまた厳重な警護を受けながら向かいます。
ピーちゃんも、周囲に問題がないかキョロキョロと確認していますね。
こうして、無事に調印式が行われる部屋に到着しました。
どうやら僕たちが一番乗りだったので、椅子に座って他の人たちが来るのを待ちます。
「ピーちゃん、監視をお願いね」
「ピッ!」
ピーちゃんは、僕に任せろとひと鳴きして部屋の前で待機しました。
程なくして関係者も入ってきて、陛下とジョセフ様もお互いに話をしながら席につきました。
全員揃ったところで、司会役のチャーリーさんが立ち上がりました。
「これより、シェルフィールド王国とタターランド帝国との講和条約調印式を執り行う」
チャーリーさんの厳かな声に、全員が改めて背筋をピンとします。
そして、講和条約の内容が説明されていき、いよいよ調印文章に署名します。
最初に、両国の代表を務める陛下とジョセフさんが署名します。
次々に署名していき、フェリスさんも帝国の代表団の一人として署名しました。
「それでは、レオ・ポラリス子爵は前へ」
「はい」
いよいよ僕の名前が呼ばれ、僕は席に座ります。
深呼吸をして気持ちを落ち着かせてから、僕はペンを取りました。
僕の名前を丁寧に書き、そしてペンを置きました。
僕が一番最後に署名したので、最後に立会人としてチャーリーさんが署名しました。
最後に、陛下とジョセフさんが確認してお互いの署名を交換します。
そして、ガッチリと握手を交わしました。
「以上をもって、調印式を終了とする」
チャーリーさんが終了を宣言し、部屋の中に張り詰めていた緊張が少し緩みました。
両国の調印文章は、厳重に管理されることになります。
この後は、応接室に移動して休憩をとります。
「はああああ、とっても緊張しました……」
「そうかな? 私には、とてもしっかりしていたように見えたぞ」
お茶を飲んで思わず漏らした言葉に、僕の隣に座ったチャーリーさんがニコリとしながら返事をしていました。
同じく反対側に座ったギルバートさんも、僕の頭を優しく撫でてくれました。
「末席とはいえ、調印式に参加して署名したというのはとても大きなことだ。レオの今後にとっても、とても重要なことだと言えよう」
「そうだな。まだ小さいのに、本当によくやったと言えよう。私の小さい頃と比べても、間違いなくレオ君の方が上だと言えよう」
陛下とジョセフさんも、僕のことをとても褒めてくれました。
そして、他の人たちも僕のことを手放しで褒めてくれました。
うう、何だかとっても恥ずかしいです。
「ははは、如何にもレオ君らしいな。他の人なら、自分の手柄を持ち上げているだろう。どこまでも謙虚なことが、レオ君の美点とも言えよう」
顔を真っ赤にしている僕に、ブランドルさんも機嫌よく話していました。
しかし、この後も他の人が僕を褒めることが続きました。
何だか、調印式の緊張が全部吹っ飛んじゃいました。
僕は、朝食を食べ終えたらジェシカさんに手伝ってもらいながら貴族の正装を着ています。
「謁見もございますので、髪の毛もキッチリとセットいたしましょう。勲章なども、全てお付けします」
胸につけられていく勲章の数々を見て、改めて多くの勲章を頂いたのだと思いました。
身支度を整えたら、一緒に調印式に参加するギルバートさんと一緒に馬車に乗り込みます。
「行ってきます」
「お父様、お兄様、行ってらっしゃい!」
「アオン!」
僕は、クリスちゃんをはじめとする見送りの人たちに手を振ります。
念の為に、探索に優れているピーちゃんについてきてもらいます。
「ギルバートさん、今日の調印式はそんなに時間が掛からないんですよね?」
「既に合意内容の確認をしてある、後は調印文章に署名するだけだ」
ギルバートさんも、直ぐに終わると頷いていました。
停戦合意の調印式も、サインをして直ぐに終わるもんね。
ということで、王城に着いたら厳重に警備されている部屋に、これまた厳重な警護を受けながら向かいます。
ピーちゃんも、周囲に問題がないかキョロキョロと確認していますね。
こうして、無事に調印式が行われる部屋に到着しました。
どうやら僕たちが一番乗りだったので、椅子に座って他の人たちが来るのを待ちます。
「ピーちゃん、監視をお願いね」
「ピッ!」
ピーちゃんは、僕に任せろとひと鳴きして部屋の前で待機しました。
程なくして関係者も入ってきて、陛下とジョセフ様もお互いに話をしながら席につきました。
全員揃ったところで、司会役のチャーリーさんが立ち上がりました。
「これより、シェルフィールド王国とタターランド帝国との講和条約調印式を執り行う」
チャーリーさんの厳かな声に、全員が改めて背筋をピンとします。
そして、講和条約の内容が説明されていき、いよいよ調印文章に署名します。
最初に、両国の代表を務める陛下とジョセフさんが署名します。
次々に署名していき、フェリスさんも帝国の代表団の一人として署名しました。
「それでは、レオ・ポラリス子爵は前へ」
「はい」
いよいよ僕の名前が呼ばれ、僕は席に座ります。
深呼吸をして気持ちを落ち着かせてから、僕はペンを取りました。
僕の名前を丁寧に書き、そしてペンを置きました。
僕が一番最後に署名したので、最後に立会人としてチャーリーさんが署名しました。
最後に、陛下とジョセフさんが確認してお互いの署名を交換します。
そして、ガッチリと握手を交わしました。
「以上をもって、調印式を終了とする」
チャーリーさんが終了を宣言し、部屋の中に張り詰めていた緊張が少し緩みました。
両国の調印文章は、厳重に管理されることになります。
この後は、応接室に移動して休憩をとります。
「はああああ、とっても緊張しました……」
「そうかな? 私には、とてもしっかりしていたように見えたぞ」
お茶を飲んで思わず漏らした言葉に、僕の隣に座ったチャーリーさんがニコリとしながら返事をしていました。
同じく反対側に座ったギルバートさんも、僕の頭を優しく撫でてくれました。
「末席とはいえ、調印式に参加して署名したというのはとても大きなことだ。レオの今後にとっても、とても重要なことだと言えよう」
「そうだな。まだ小さいのに、本当によくやったと言えよう。私の小さい頃と比べても、間違いなくレオ君の方が上だと言えよう」
陛下とジョセフさんも、僕のことをとても褒めてくれました。
そして、他の人たちも僕のことを手放しで褒めてくれました。
うう、何だかとっても恥ずかしいです。
「ははは、如何にもレオ君らしいな。他の人なら、自分の手柄を持ち上げているだろう。どこまでも謙虚なことが、レオ君の美点とも言えよう」
顔を真っ赤にしている僕に、ブランドルさんも機嫌よく話していました。
しかし、この後も他の人が僕を褒めることが続きました。
何だか、調印式の緊張が全部吹っ飛んじゃいました。
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