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第十三章 講和会議と訓練
第九百五十話 謁見の開始です
この後は、謁見の間に移動して謁見を行います。
ジョセフさんたちも一緒に謁見を行うので、僕も一緒に移動します。
王族と閣僚は袖口から入場するので、必然的に王国の貴族は僕だけになりました。
なので、僕がジョセフさんたちを謁見の間に案内します。
「案内って言っても、この前行った玉座の間の直ぐ近くなんですけどね」
「それでも、王国の貴族が一緒にいてくれるのはとても心強い。初めて行く場所だからね」
廊下を歩きながら、僕はジョセフさんとこんな話をします。
実は、調印式に参加していない王国の貴族は先に謁見の間に入場しています。
僕たちは後から入場することになっていて、少しの間謁見の間の前で待つことになります。
「でも、無事に合意ができて本当によかったです。僕も、とてもホッとしています」
「レオ君のおかげというのもある。普通なら、もっと困難な交渉になるだろう」
ジョセフさんも、本当にホッとした表情を見せていました。
フェリスさんたちも、僕にニコリとしていますね。
ジョセフさんの肩の上に乗っているシロちゃんも、僕に触手をフリフリとしています。
ピーちゃんも、僕の肩に乗って相変わらず周囲の警戒を行っています。
「帝国からの使者、並びにポラリス子爵の入場です」
係の人の声が聞こえ、豪華な装飾がされている謁見の間の扉が重厚な音を立てながら開きました。
完全に扉が開き切ったところで、僕たちはゆっくりと絨毯の上を歩いていきます。
絨毯を挟んで両側に多くの王国貴族が集まっており、今までで一番多いのではないかと思っていました。
一段高くなっているところには陛下をはじめとする王族とローナちゃんと閣僚も並んでおり、今日はルーちゃんも王妃様に抱かれて参加していますね。
僕たちは絨毯の切れ目についたところで、膝をついて頭を下げます。
「帝国の使者よ、そしてポラリス子爵、面をあげよ」
陛下の言葉で、僕たちは顔を上げました。
陛下は、僕たちを見て、そして集まっている貴族を見回してから話し始めました。
「先にここにいるものに通告したが、ジョセフ皇子をはじめとする帝国からの使者、そしてポラリス子爵の尽力により、滞りなく講和条約が締結されたことを嬉しく思う」
「シェルフィード王国国王陛下のお言葉に、このジョセフとても嬉しく思っております」
ジョセフさんが代表して、陛下に返事をします。
陛下は、満足そうに頷いています。
領土の関係の分割はなしで、賠償金を分割で支払うことになりました。
順を追って、両国の交流を進めることも記載されています。
「お互いの国が平和的に発展することが、この先はとても重要なことだ。王国も、無駄な争いは望んでいない。だが、王国と帝国が平和的になるのを望んでいないものがいる」
サッ。
「なっ、なんだなんだ!?」
陛下がサッと手を挙げると、一人の横に大きい貴族を近衛騎士が縄で拘束しました。
そして、僕たちの前に連れてきました。
「ポラリス子爵よ、この奸臣を鑑定せよ」
「はい!」
シュイン、もわーん。
陛下に言われて、僕は直ぐに鑑定魔法を発動しました。
すると、とんでもないことが判明しました。
「あっ、反政府テロリストの表示が出ています!」
「そういうことだ。元々王国のやり方に不満を持ち、帝国との争いのどさくさに紛れてテロ行為をしようとした。しかし、ポラリス子爵の活躍もあり、帝国との争いはあっという間に収まった。なので、大勢の人が集まる今回の謁見を狙ったのだ」
「ぐっ……」
陛下に図星をさされ、捕まった貴族はぐうの音も出ません。
しかし、捕縛劇はまだまだ続きました。
サッ。
「ピィ!」
シュイン、バリバリバリ!
「「「「「ギャー!」」」」」
僕の肩に止まっていたピーちゃんが、陛下に敬礼してから数人の貴族にサンダーバレットを放ったのです。
ピーちゃんの早業に、サンダーバレットを撃ち込まれた貴族はその場に倒れました。
「この場に集まっている貴族や関係者は、全て様々な調べをしている。二重の鑑定もしているぞ。贈収賄、横領、違法な税の取り立て、殺人を犯したものもいる。既に、対象の領地に軍を派遣している」
「「「「「あばばば……」」」」」
今日は地方の領主も来るため、良い機会だから一網打尽にする作戦を取ったそうです。
王城に貴族がついた段階でムギちゃんの鑑定魔法で調べていて、更にピーちゃんも謁見の間に再度鑑定していました。
この辺は、さっき応接室で陛下とピーちゃんが打ち合わせをしていました。
「国に害をなす奸臣をひっ捕らえ、厳しく尋問せよ」
「「「「「はっ」」」」」
追加の兵もやってきて、体が痺れて動けない貴族当主を縄で縛って連行していきました。
そのため、少しの間ザワザワとしていました。
でも、壇上にいる王家や閣僚、それにジョセフさんをはじめとする帝国の使者、上位貴族などは騒ぎに動ぜずに平然とした態度を取っていました。
ジョセフさんたちも一緒に謁見を行うので、僕も一緒に移動します。
王族と閣僚は袖口から入場するので、必然的に王国の貴族は僕だけになりました。
なので、僕がジョセフさんたちを謁見の間に案内します。
「案内って言っても、この前行った玉座の間の直ぐ近くなんですけどね」
「それでも、王国の貴族が一緒にいてくれるのはとても心強い。初めて行く場所だからね」
廊下を歩きながら、僕はジョセフさんとこんな話をします。
実は、調印式に参加していない王国の貴族は先に謁見の間に入場しています。
僕たちは後から入場することになっていて、少しの間謁見の間の前で待つことになります。
「でも、無事に合意ができて本当によかったです。僕も、とてもホッとしています」
「レオ君のおかげというのもある。普通なら、もっと困難な交渉になるだろう」
ジョセフさんも、本当にホッとした表情を見せていました。
フェリスさんたちも、僕にニコリとしていますね。
ジョセフさんの肩の上に乗っているシロちゃんも、僕に触手をフリフリとしています。
ピーちゃんも、僕の肩に乗って相変わらず周囲の警戒を行っています。
「帝国からの使者、並びにポラリス子爵の入場です」
係の人の声が聞こえ、豪華な装飾がされている謁見の間の扉が重厚な音を立てながら開きました。
完全に扉が開き切ったところで、僕たちはゆっくりと絨毯の上を歩いていきます。
絨毯を挟んで両側に多くの王国貴族が集まっており、今までで一番多いのではないかと思っていました。
一段高くなっているところには陛下をはじめとする王族とローナちゃんと閣僚も並んでおり、今日はルーちゃんも王妃様に抱かれて参加していますね。
僕たちは絨毯の切れ目についたところで、膝をついて頭を下げます。
「帝国の使者よ、そしてポラリス子爵、面をあげよ」
陛下の言葉で、僕たちは顔を上げました。
陛下は、僕たちを見て、そして集まっている貴族を見回してから話し始めました。
「先にここにいるものに通告したが、ジョセフ皇子をはじめとする帝国からの使者、そしてポラリス子爵の尽力により、滞りなく講和条約が締結されたことを嬉しく思う」
「シェルフィード王国国王陛下のお言葉に、このジョセフとても嬉しく思っております」
ジョセフさんが代表して、陛下に返事をします。
陛下は、満足そうに頷いています。
領土の関係の分割はなしで、賠償金を分割で支払うことになりました。
順を追って、両国の交流を進めることも記載されています。
「お互いの国が平和的に発展することが、この先はとても重要なことだ。王国も、無駄な争いは望んでいない。だが、王国と帝国が平和的になるのを望んでいないものがいる」
サッ。
「なっ、なんだなんだ!?」
陛下がサッと手を挙げると、一人の横に大きい貴族を近衛騎士が縄で拘束しました。
そして、僕たちの前に連れてきました。
「ポラリス子爵よ、この奸臣を鑑定せよ」
「はい!」
シュイン、もわーん。
陛下に言われて、僕は直ぐに鑑定魔法を発動しました。
すると、とんでもないことが判明しました。
「あっ、反政府テロリストの表示が出ています!」
「そういうことだ。元々王国のやり方に不満を持ち、帝国との争いのどさくさに紛れてテロ行為をしようとした。しかし、ポラリス子爵の活躍もあり、帝国との争いはあっという間に収まった。なので、大勢の人が集まる今回の謁見を狙ったのだ」
「ぐっ……」
陛下に図星をさされ、捕まった貴族はぐうの音も出ません。
しかし、捕縛劇はまだまだ続きました。
サッ。
「ピィ!」
シュイン、バリバリバリ!
「「「「「ギャー!」」」」」
僕の肩に止まっていたピーちゃんが、陛下に敬礼してから数人の貴族にサンダーバレットを放ったのです。
ピーちゃんの早業に、サンダーバレットを撃ち込まれた貴族はその場に倒れました。
「この場に集まっている貴族や関係者は、全て様々な調べをしている。二重の鑑定もしているぞ。贈収賄、横領、違法な税の取り立て、殺人を犯したものもいる。既に、対象の領地に軍を派遣している」
「「「「「あばばば……」」」」」
今日は地方の領主も来るため、良い機会だから一網打尽にする作戦を取ったそうです。
王城に貴族がついた段階でムギちゃんの鑑定魔法で調べていて、更にピーちゃんも謁見の間に再度鑑定していました。
この辺は、さっき応接室で陛下とピーちゃんが打ち合わせをしていました。
「国に害をなす奸臣をひっ捕らえ、厳しく尋問せよ」
「「「「「はっ」」」」」
追加の兵もやってきて、体が痺れて動けない貴族当主を縄で縛って連行していきました。
そのため、少しの間ザワザワとしていました。
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