小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

文字の大きさ
673 / 697
第十四章 セレナさんの結婚式

第九百七十六話 各所に報告をします

 更に、ピーちゃんとソラちゃんが連れてきた小さいドラゴンについても話をする事になりました。

「ピー」
「えっと、ソラちゃんと同じで巣立ったその日に大蛇と大熊の大乱闘に巻き込まれて避難していたと。名前はアクアちゃんで、水と回復魔法が使える」
「ピッ」

 ソラちゃんと同じく、身体がもう少し大きくなれば人を乗せることも可能だそうです。
 でも、まだ体も小さいし、暫くはソラちゃんを保護した時みたいにいっぱいお肉を食べないとね。
 そして、通信用魔導具で各所に連絡をします。
 えーっと、ピーちゃんとソラちゃんが大蛇と大熊を倒して、ソラちゃんみたいなドラゴンと友達になったと……
 取り敢えず了解って返事が多いですね。

「今日はこのくらいで良いだろう。レオ君には、また明日色々やってもらうことになるな」
「レオは、代官の屋敷に泊まることになっているぞ。宮廷魔導師で伯爵様なのだから、当然といえばとうぜんだな」

 隊長さんとギルドマスターが、機嫌良さそうに話をしていました。
 僕としては、冒険者ギルド併設の宿でも十分なんだけどね。
 そして、代官邸まで馬車で送ってくれることになりました。
 歩いていくと言ったら、隊長さんやギルドマスターだけでなく、この場にいる全員が首を横に振っていました。
 昔みたいに寝てみたいなあって、ちょっと思っちゃいました。

「じゃあ、僕は代官邸に行きます」
「アオン!」
「「「「「気をつけて行けよ」」」」」

 今日の活動はこれで終わりです。
 僕たちは、みんなに挨拶をして守備隊の馬車に乗り込みました。
 でも、馬車なら代官邸まであっという間です。
 僕は、御者をしてくれた守備隊員に挨拶をしてから代官邸に入りました。

「レオ君、到着してから直ぐに怪我人の対応をしてくれて本当に助かった。しかし、森の中にそんな大物が暴れていたなんて……」
「僕たちなら対応できますけど、普通の冒険者だとちょっと大変だったかもしれません」
「確かに、冒険者にも怪我人が多かったと聞く。しかし、そう簡単に森の中には入ることはできないからね」

 応接室で対応した代官も、交代することなく同じ人がついていました。
 でも、そろそろ任期で王都に戻るそうです。
 腕をオオカミに食いちぎられた冒険者もいたし、街道沿いの害獣駆除をするのが精一杯だよね。
 明日ピーちゃんが頑張ってくれることになっているし、きっと森の中ももう少し平和になるはずだよね。

「前回用意した客室に泊まってもらうことになった。フランソワーズ公爵家のご令嬢とはもちろん別の部屋だ。婚約者とはいえ、まだ一緒の部屋はやめた方がいいだろうね」

 代官は、僕とクリスちゃんのことまで気にしてくれました。
 ちなみに、ジェシカさんはクリスちゃんと一緒の部屋になるそうです。
 僕もみんなも、ちょっと疲れちゃったみたいですね。
 今日は、夕食を食べたらゆっくりと休まないとね。
感想 208

あなたにおすすめの小説

【完結】小さな元大賢者の幸せ騎士団大作戦〜ひとりは寂しいからみんなで幸せ目指します〜

るあか
ファンタジー
 僕はフィル・ガーネット5歳。田舎のガーネット領の領主の息子だ。  でも、ただの5歳児ではない。前世は別の世界で“大賢者”という称号を持つ大魔道士。そのまた前世は日本という島国で“独身貴族”の称号を持つ者だった。  どちらも決して不自由な生活ではなかったのだが、特に大賢者はその力が強すぎたために側に寄る者は誰もおらず、寂しく孤独死をした。  そんな僕はメイドのレベッカと近所の森を散歩中に“根無し草の鬼族のおじさん”を拾う。彼との出会いをきっかけに、ガーネット領にはなかった“騎士団”の結成を目指す事に。  家族や領民のみんなで幸せになる事を夢見て、元大賢者の5歳の僕の幸せ騎士団大作戦が幕を開ける。

追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜

ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」 「街の井戸も空っぽです!」 無能な王太子による身勝手な婚約破棄。 そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを! ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。 追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!? 優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。 一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。 「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——! 今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける! ※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。

異世界ママ、今日も元気に無双中!

チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。 ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!? 目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流! 「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」 おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘! 魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!

何もしなかっただけです

希臘楽園
ファンタジー
公爵令嬢であり王太子の婚約者であった私は、「地味だ」という理由で婚約を破棄され、王宮を去った。 それまで私が担っていた役目を、誰も知らないまま。 ――ただ何もしなくなっただけで、すべては静かに崩れていく。 AIに書かせてみた第14弾は、「追放ざまぁ」系の短編。

追放された宮廷花師が辺境の荒野に花を咲かせたら、王都の庭園だけが枯れ続けているようです

歩人
ファンタジー
「花を飾るだけの令嬢は不要だ」——王城の庭園を十年守った伯爵令嬢フローラは追放された。 翌月、王城の庭園が一夜にして枯れ果てる。さらに隣国への外交花束を用意できず国際問題に—— フローラの花束に込められた花言葉が、実は外交メッセージそのものだったのだ。 一方、辺境の荒野に降り立ったフローラが地面に触れると花が芽吹き始める。 荒野を花畑に変えていくスローライフの中で、花の感情が色で見える加護が目覚めて——。

『お前の針仕事など誰でもできる』——なら社交界のドレスの裏地を、めくってごらんなさい

歩人
ファンタジー
「地味な針仕事しかできない令嬢は要らない」——公爵家の嫡男にそう言い渡された伯爵令嬢ティナは、 裁縫道具だけを持って屋敷を出た。その翌週、社交界が凍りつく。王妃の夜会服も、公爵令嬢の舞踏会 ドレスも、第一王女の外交用ローブも——仕立てた職人が消えたのだ。しかもティナが十年かけて縫った 全てのドレスの裏地には、二重縫いで隠された署名が残されていて——。 辺境の小さな仕立て屋で穏やかに暮らすティナの元に、王都から使者がやってくる。

転生先がヒロインに恋する悪役令息のモブ婚約者だったので、推しの為に身を引こうと思います

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【だって、私はただのモブですから】 10歳になったある日のこと。「婚約者」として現れた少年を見て思い出した。彼はヒロインに恋するも報われない悪役令息で、私の推しだった。そして私は名も無いモブ婚約者。ゲームのストーリー通りに進めば、彼と共に私も破滅まっしぐら。それを防ぐにはヒロインと彼が結ばれるしか無い。そこで私はゲームの知識を利用して、彼とヒロインとの仲を取り持つことにした―― ※他サイトでも投稿中

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。