小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十章 冒険者学校入学試験

第六百六十四話 試験結果報告

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 受験生が全員退出したところで、僕たちは隣の部屋に行きました。
 すると、ブラウニー伯爵とバッツさんだけでなくブランドルさんまでかなり疲れた表情を見せていました。
 間違いなく、大暴れした受験生の件で疲れちゃったんですね。

「はあ、受験生がレオみたいに素直なものだったら、こんなに疲れることはないぞ」

 ブラウニー伯爵がチラリと僕のことを見てぼやいていたけど、ここにいる僕以外の人全員が激しく同意していました。
 まあ、全く話を聞かない人を相手にするのってとっても体力を使うもんね。

「あの馬鹿、私にも食ってかかってきたぞ。頭に血が上ると、感情どころか理性のコントロールすらできなくなるな」

 軍務大臣のブランドルさんに喧嘩を売るなんて、まるで猛獣を相手にするようなものですね。
 そして、親が王城にいるみたいなのでこれから偉い人たち全員で呼び出して何があったかを伝えるそうです。
 僕はその三人に直接関わっていないので王城に行かなくて済むけど、シロちゃんも三人の親に文句を言いたいみたいです。
 ということで、僕は軍の施設からフランソワーズ公爵家に帰ります。
 もう、夕方になっちゃったんだね。

「ただいま」
「「おかえりー!」」

 玄関に入ると、クリスちゃんとマヤちゃんが僕のところに駆けてきました。
 そして、期待を込めながらニコニコしながら僕のことを見上げていました。
 これは、もしかして……

「えっとね、無事に冒険者学校の入学試験に合格したよ」
「「おめでとー!」」

 二人は、お祝いの言葉を言いながら僕に抱きついてきました。
 冒険者学校の試験結果を、ずっと気にしていたみたいですね。
 一旦部屋に戻って着替えてから、改めて食堂に集まりました。
 食堂にはギルバートさん以外の面々が集まっていたので、今日あったことを色々と話しました。

「グレアス子爵家とオシリス男爵家は、とても感じの良い貴族家よ。今度、時間を見てご挨拶に行きましょう」
「冒険者二人も、良い人みたいね。レオ君の周りには、良い人が集まりやすいわね」

 モニカさんとターニャさんも、冒険者ギルドで知り合った四人のことを高く評価していました。
 僕も、みんなとても良い人だと思います。

「フーバー男爵の三男は、兵の採用試験に落ちたのもあるから少し様子見ね。少なくとも、冒険者学校の入学試験に受かるだけの実力はあるのね」
「馬鹿なことをした貴族家の当主は、元々の能力不足から恐らく左遷される可能性もあるわ。貴族の間でも、何故軍人でいられるのかとかなり疑問視されていたのよ」

 問題を起こした人たちは、元々色々と問題のある人なんですね。
 処分は、偉い人たちにお任せです。
 そして、夕食の時にギルバートさんが姿を現したけど、これまた疲れた表情を見せていました。

「猛獣とはよく言ったものだよ。あの三人の親も、自分の主張が通らなければ誰にでも噛み付く凶暴な性格だった。そして、今回閣僚も集まって息子のことを伝えたらでっちあげなどと言ってこちらの話を全く聞かなかった。更に、元から決まっていた三人への試験の件を伝えると、よりによって陛下に食ってかかったのだよ。三人はその場で拘束されて、即時の全役職停止となった。まあ、事実上の解任だな」

 ギルバートさんがため息をつきながら話をしてくれたけど、確かにそんなことをすれば誰だって疲れちゃうよね。
 三人と貴族家に対する処分は、改めて決定するそうです。
 そして、ギルバートさんはあることを教えてくれました。

「これから初級と上級の各官僚試験受験者に通知を出すが、面接を行うことにした。まあ、アレックスとレオ君は問題はないと思うが、自分の我を通すものは何かしらのトラブルを引き起こす。その対策と言えよう」

 なんだか、閣僚もとても大変ですね。
 急遽、試験内容を変えないといけないなんて。
 でも、どんなことを聞かれるかは当日にならないと分からないし、ドキドキすることには変わりないもんね。
 そして、僕のお祝いは官僚試験が終わってから行うそうです。
 ということは、僕だけでなくアレックスさんにもプレッシャーがかかっちゃうね。
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