小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十一章 冒険者学校

第六百九十三話 礼儀作法の授業開始!

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「それじゃあ、最初は人数の少ない女性陣から始めましょうか。レオ君は、男性陣に簡単な礼儀作法から教えてあげてね」

 ヒルダさんの話を聞いたセリーナさんたち女性陣が、男性の方を見てズルいって表情をしています。
 逆に男性陣はホッとした表情をしていたけど、厳しい指導が後回しになっただけな気がしますよ。
 ではでは、ヒルダさんからのご指名なのでさっそく始めましょう。

「偉い人でなければ、普通に『おはようございます』とか 『ありがとうございます』とか 『失礼します』など、元気よく挨拶をすればいいと思います。でも、例えば入室する時にドアのノックをしたり、頭を下げるなどは常に意識して行った方がいいと思います。そうすれば、『この人は出来る』って依頼主に思われるかもしれません」

 基本の挨拶は出来ている人は多いんだけど、ドアのノックを忘れたりする人がたまにいるんだよね。
 常に意識して行っていれば、自然と身につくはずです。

「あと、会釈する時と敬礼する時で頭を下げる角度が違います。敬礼する時は、会釈する時よりも深く頭を下げます」
「「「ザワザワザワ……」」」

 あれ?
 お辞儀の基本を話しただけで、一気に冒険者がザワザワとしちゃったよ。
 まだまだ基本のところなのに、大丈夫なのか心配になっちゃいました。
 貴族の子弟であるトールさんも慌てている冒険者を見て思わず苦笑しちゃったけど、だ、大丈夫だよね。

「俺、お辞儀に種類があるなんて知らなかったぞ」
「俺もだ。覚えられるか心配だ……」

 あっ、会釈と敬礼の違いが分からない人もいるんだね。
 この辺は、勉強して習わないと駄目だよね。
 なので、トールさんに前に出てきて貰って会釈と敬礼を実際にやって貰いました。
 すると、冒険者がザワザワとし始めました。
 敬礼ってなにって、思いっきり困惑していますね。

「ちなみに、敬礼の上に最敬礼っていうものがありますが、今日出来るかは分からないので会釈と敬礼だけにしておきます」
「「「まだ上があるのかよ……」」」

 何となく予想していたけど、最敬礼のことを教えるとまたもや冒険者がざわついていました。
 今日はどうしようかなと思っていたら、僕たちの様子を見ていたヒルダさんがこんなことを言ってきました。

「あら、今日は最敬礼までやるわよ。今日はあくまでも礼にはこんなものがあると知ってもらって、次回以降はガンガン教えていくわ」
「「「えっ……」」」

 ヒルダさんの話を聞いた男性冒険者が、一斉に表情を曇らせました。
 もしかしたら、礼儀作法の授業は今日一日だけって思っていた可能性もありますね。
 そして、更にヒルダさんは追撃してきました。

「そのうち、食事マナーとかの授業もあると聞いているわ。別の講師が着くらしいけど、偉い人と会食する可能性もあるのだから知っておいて損はないわ」
「「「あぁ……」」」

 男性冒険者に限らず、女性冒険者もトールさんとミユさんを除いて絶望的な表情をしていました。
 僕も、食事マナーはまだ自信がないんだよね。
 こうして、みんなで色々なお辞儀をしつつ、どんな礼儀作法があるかを話しました。

「はい、そこ! 背中が丸まっているわ。ビシッと背筋を伸ばしながら頭を下げなさい」
「は、はい!」

 そして、段々とヒルダさんの指導も熱を帯びてきて、ビシバシと色々な人に指摘していました。
 こうして、何とか今日の授業は終わったけど、最後の方になるとみんなヘロヘロになっていました。

「ふふ、教え甲斐のある生徒で良かったわ。来週もどうぞ宜しくね」
「「「イエス、マム!」」」

 ヒルダさんは、来週も礼儀作法を教えにくるんだね。
 そして、いつの間にか冒険者たちは軍隊式の敬礼をヒルダさんにしていました。
 なにはともあれ、今日の授業は終了です。

「「「はぁぁ……」」」

 ヒルダさんが訓練場から出ていくと、冒険者たちは一斉に崩れ落ちちゃいました。
 慣れないことをして、体力を使い果たしちゃったみたいですね。

「はい、皆さんお疲れ様でした。礼儀作法は卒業まで毎月行いますので、しっかりと覚えましょう。明日は、軍に行って日々の訓練方法を学びます」
「「「よっしゃー!」」」

 明日は存分に体を動かすとコーディさんが教えてくれると、冒険者たちは一斉にやる気を見せていました。
 でも、軍に行っている僕からすると、軍の訓練も大変だと思いますよ。
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