小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十一章 冒険者学校

第七百二十二話 大事件が発覚?

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 しかし、ゴーリキーさん達がたくさん捕まえた不審者の中にとんでもない者が含まれていました。
 それは、お昼になって大体の炊き出しと治療が終わって皆で休憩していた時でした。
 大教会前に、一台の軍の馬車が現れたのです。
 そして、馬車の中から軍服を着たブランドルさんが部下を伴って出てきました。
 何だろうと思って、僕はターニャさんとヒルダさんと共にブランドルさんのところに向かいました。
 ゴーリキーさんとセリーナさんも、不思議そうな表情をして僕たちの後をついていきました。

「これは軍務大臣閣下、どうされました?」
「「「ぐ、軍務大臣!」」」

 ヒルダさんがブランドルさんに話しかけると、集まっている貴族令嬢がビックリした声を上げていました。
 そして、直ぐにブランドルさんに頭を下げて挨拶をしていました。
 ブランドルさんは、礼をした貴族令嬢に軽く頷くと直ぐにヒルダさんに小声で話し始めました。

「ヒルダ様、大至急の事態が発生したのでレオ君を迎えに来たのです。そちらの冒険者が捕まえた不審者を調べたところ、王都に隣接しているムホン子爵の斥候であることが判明しました。帝国と繋がっている可能性が非常に高く、至急で現地に向かう必要が発生したのです」
「「なっ!?」」

 ブランドルさんの話を聞いたゴーリキーさんとセリーナさんが、驚愕の表情に変わりました。
 もちろん、僕もかなり驚いています。
 帝国と繋がっている貴族がまだいたなんてと思うと、なんとも難しい話だと思っちゃいました。
 だから、ブランドルさんは他の貴族令嬢に聞かれないように小さな声で話をしたんですね。
 しかし、ヒルダさんとターニャさんは努めて冷静に返事をしました。

「そうですか、分かりました。事は国にとって大事です。幸いにして、奉仕活動はほぼ終わっておりますのでこちらは問題ございません」
「一刻を争う事態です。私たちは上手く対応しますので、軍務大臣閣下はお気になさらずに」

 僕たちも、問題のある貴族をどうにかしないとと気合を入れています。
 魔力もたくさんあるし、昼食を食べて元気いっぱいです。

「ご協力感謝する。二人の冒険者も、レオの護衛として指名依頼としよう」
「「はい」」

 ゴーリキーさんとセリーナさんも、直ぐにブランドルさんに返事をしました。
 ゴーリキーさんとセリーさんはとっても強いから、緊急事態のこのタイミングだと貴重な戦力になるね。
 ということで、僕たちは急いでブランドルさんの馬車に乗り込みます。

「クリスちゃん、マヤちゃん、お仕事ができちゃったから行ってくるね」
「「いってらっしゃーい」」
「「「『黒髪の天使』様、お気をつけて」」」

 僕がクリスちゃんとマヤちゃんに挨拶をすると、集まっている貴族令嬢も僕に挨拶をしてきました。
 そして、僕たちを乗せた馬車は急いでムホン子爵領に向けて出発しました。

「ムホン子爵領へは、通常の馬車便では一時間の距離だ。だが、急いで向かうから一時間以内で到着するだろう。バーボルド伯爵領から第一師団の軍勢も向かっている」

 馬車の中でブランドルさんがムホン子爵領について説明してくれたけど、王都から直ぐ近くにあるんですね。
 僕たちが一番先に進んでいるらしいけど、出来るだけ早く到着した方がいいですね。
 そんな事を思っていたら、ゴーリキーさんがあることを言ってきました。

「しかし、レオはスゲーな。集まっていた貴族令嬢が、一斉に見送りの挨拶をしていたぞ」
「そりゃレオ君だからね。これがゴーリキーだったら、一斉にスルーだね」
「おい、その言い方は流石に傷つくぞ……」

 セリーナさんが苦笑しながらゴーリキーさんにツッコんでいたけど、僕も挨拶してもらったのは素直に嬉しいですよ。
 こんな感じで、ワイワイしながら僕たちを乗せた馬車は進んで行きました。
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