小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十一章 冒険者学校

第七百二十三話 ムホン子爵家の屋敷に到着

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 王都の大教会を出発して一時間ほどが経ち、遂に目的地のムホン子爵領に到着しました。
 そして、町を取り囲む防壁の門に馬車は到着しました。
 いきなり軍の馬車と騎馬隊がやってきたので、ムホン子爵領兵は度肝を抜かれちゃいました。
 更に、騎馬に乗っている軍の偉い人が馬上から命令書を取り出しました。

「国王陛下より、ムホン子爵へ強制捜査の命令が下された。直ぐに通すように」
「「「き、強制捜査!?」」」

 ムホン子爵領兵は、馬上から出された命令書を見てかなりビックリしちゃいました。
 その間に、僕たちを乗せた馬車と護衛の騎馬隊が町中に入って行きました。

「う、うーん。町の人が疲れた表情をしていますね……」
「ムホン子爵は、領地持ちの贅沢派だ。市民が疲弊するほどの税金を取っていたとなれば、本当に大問題だ」

 ブランドルさんもかなり心配そうに町の人の様子を見ていたけど、明らかに活気がなくて町の人もトボトボと歩いていました。
 ゴーリキーさんとセリーナさんも、心配そうに町の様子を眺めています。
 何となくだけど、前に捕まえたポール男爵家の件とにている気がしました。
 領民は飢えているのに、本人は贅沢の限りをしていたよね。
 そういえば、ポール男爵家の時には教会の責任者もかなり贅沢をしていた気がします。
 そんな事も考えながら、僕達を乗せた馬車はムホン子爵家の屋敷に到着しました。
 僕達は馬車から降りて、ムホン子爵家の屋敷を取り囲む塀の門の前に向かいました。
 そして、ブランドルさんが門兵に国からの命令書を突きつけました。

「王国軍務大臣だ。国家反逆罪の容疑で、これからムホン子爵家の強制捜査を行う。門を開錠せよ!」
「「「は、はい!」」」

 門兵は、かなり慌てた様子で塀の門を開錠しました。
 僕たちは、そのまま屋敷の敷地内を進みます。

「こりゃスゲーな。庭に高価な彫刻がたくさん並んでいるぞ」
「本当ね。しかも、芸術センスが良く分からない作品もあるわね……」

 庭にはたくさんの彫刻が設置されているけど、ゴーリキーさんとセリーナさんが言う通りなんの彫刻なのか分からないものが置かれています。
 何とゴブリンやオークの彫刻まで置かれていたのだけど、何のために置かれているのか全く分かりません。
 そんな良く分からない彫刻を横目に、僕たちはムホン子爵家の屋敷の玄関に到着しました。

 ガチャガチャ。

「ちっ、鍵が掛かっていやがる。まあ、そのくらいはするな」

 ブランドルさんが玄関ドアをガチャガチャと開けようとするけど、玄関ドアはびくともしません。
 ではでは、ここは僕の魔法の登場ですね。
 僕は、玄関ドアに手を当ててある魔法を放ちました。

 シュイン、ガチャ。
 ギギギギ……

「「「はっ!?」」」
「この前アイリーンさんに教えて貰った開錠の魔法です。殆どの扉の鍵を、この開錠魔法で開けられますよ」
「「「はあ……」」」

 ブランドルさん、ゴーリキーさん、セリーナさんだけでなく、一緒に着いて来た兵も僕の開錠魔法を見て良く分からないって表情をしていました。
 アイリーンさんが僕よりも先に使えているのだから、そんなに難しい魔法じゃないとおもうんだけどなあ。
 そんな事を思いながら、僕は屋敷の中に入っていきました。
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