481 / 697
第十一章 冒険者学校
第七百八十四話 いよいよ官僚試験の日です
野営講習から数日後、遂に今年の官僚試験の受験日がやってきました。
冒険者学校も、何人もの冒険者が官僚試験を受けるので今日はお休みになっています。
僕は予定通り上級官僚試験を受けるんだけど、実はフランソワーズ公爵家からこの人も上級官僚試験を受けることになりました。
「前に上級官僚試験を受けて、あと一歩のところで落ちているのよ。今年はリベンジなのよ」
拳をぎゅっと握りしめながら、ウェンディさんはやる気満々でいました。
ウェンディさんも夜な夜な勉強を続けていたし、きっといい結果になるはずです。
僕も受験票などの確認を済ませており、準備は万端です。
そして、何故かシロちゃんとユキちゃんも一緒についていくと言ってついてきました。
「クリスは、あと二年したら初級官僚試験を受けましょうか。マヤちゃんは、あと四年くらいかしらね」
「ええ、それがいいわね。初級官僚試験なら、キチンと勉強すればいいだろうしね」
「「ええー!」」
僕たちの見送りで玄関にやってきたモニカさんとターニャさんの発言に、クリスちゃんとフランソワーズ公爵家に勉強に来たマヤちゃんは思わずガックリとしちゃいました。
とはいえ、こればかりは仕方ないと思うし、僕も二人なら初級官僚試験に合格出来ると思うよ。
ということで、馬車に乗って王城に向けて出発です。
「ジェシカさん、行ってきます」
「アオン!」
「ご武運をお祈りします」
馬車の乗降場で降りて、ジェシカさんに挨拶をします。
そして、昨年と同様に王城前の受付に順番に並びます。
「はい、確認しました。中へどうぞ」
「「ありがとうございます」」
僕とウェンディさんの受験票のチェックも無事に終わり、試験会場に向かおうとしました。
すると、ここでとてもビックリすることが起きたのです。
「アオン!」
「「「えっ!?」」」
なんと、シロちゃんはアイテムボックスから、そしてユキちゃんは首から下げているポーチ型のマジックバッグから自分の受験票を取り出したのです。
でも、よく見ると受験票にテストケースと書かれていますね。
どうやら、受験はするけどシロちゃんとユキちゃんの実力を測る意味合いもありそうです。
「はい、確認しました」
「アン!」
受付の人もテストケースに気がついたので、直ぐに対応してくれました。
とはいえ、面接も普通に受けるから頑張って貰わないとね。
ニコリとしているユキちゃんは、とっても可愛いです。
「私とレオ君は、隣同士の部屋みたいだわ。シロちゃんとユキちゃんは、廊下を挟んで向かい側の部屋ね」
「アンアン」
ユキちゃんは、シロちゃんを頭に乗せながらとてもご機嫌ですね。
ウェンディさんが部屋の場所を教えてくれたので、今年は迷子にならなくて済みそうです。
「ウェンディさん、シロちゃん、ユキちゃん、試験頑張ってね」
「レオ君も頑張ってね」
「アオン!」
無事に試験室に到着し、僕はみんなを見送ります。
そして、ウェンディさんが試験室に入った時でした。
「あっ、おじさんだ」
「おじさん言うな! 年も殆ど変わらないだろうが!」
ウェンディさんの入った試験室から、大きな男性の声が聞こえてきました。
確か、ブルックさんはウェンディさんのお母さんのモニカさんと年の離れたきょうだいなんだよね。
そういう意味では、おじさんってのは間違っていないよね。
そんな事を思いながら、僕は自分の席に座って試験の準備を進めました。
冒険者学校も、何人もの冒険者が官僚試験を受けるので今日はお休みになっています。
僕は予定通り上級官僚試験を受けるんだけど、実はフランソワーズ公爵家からこの人も上級官僚試験を受けることになりました。
「前に上級官僚試験を受けて、あと一歩のところで落ちているのよ。今年はリベンジなのよ」
拳をぎゅっと握りしめながら、ウェンディさんはやる気満々でいました。
ウェンディさんも夜な夜な勉強を続けていたし、きっといい結果になるはずです。
僕も受験票などの確認を済ませており、準備は万端です。
そして、何故かシロちゃんとユキちゃんも一緒についていくと言ってついてきました。
「クリスは、あと二年したら初級官僚試験を受けましょうか。マヤちゃんは、あと四年くらいかしらね」
「ええ、それがいいわね。初級官僚試験なら、キチンと勉強すればいいだろうしね」
「「ええー!」」
僕たちの見送りで玄関にやってきたモニカさんとターニャさんの発言に、クリスちゃんとフランソワーズ公爵家に勉強に来たマヤちゃんは思わずガックリとしちゃいました。
とはいえ、こればかりは仕方ないと思うし、僕も二人なら初級官僚試験に合格出来ると思うよ。
ということで、馬車に乗って王城に向けて出発です。
「ジェシカさん、行ってきます」
「アオン!」
「ご武運をお祈りします」
馬車の乗降場で降りて、ジェシカさんに挨拶をします。
そして、昨年と同様に王城前の受付に順番に並びます。
「はい、確認しました。中へどうぞ」
「「ありがとうございます」」
僕とウェンディさんの受験票のチェックも無事に終わり、試験会場に向かおうとしました。
すると、ここでとてもビックリすることが起きたのです。
「アオン!」
「「「えっ!?」」」
なんと、シロちゃんはアイテムボックスから、そしてユキちゃんは首から下げているポーチ型のマジックバッグから自分の受験票を取り出したのです。
でも、よく見ると受験票にテストケースと書かれていますね。
どうやら、受験はするけどシロちゃんとユキちゃんの実力を測る意味合いもありそうです。
「はい、確認しました」
「アン!」
受付の人もテストケースに気がついたので、直ぐに対応してくれました。
とはいえ、面接も普通に受けるから頑張って貰わないとね。
ニコリとしているユキちゃんは、とっても可愛いです。
「私とレオ君は、隣同士の部屋みたいだわ。シロちゃんとユキちゃんは、廊下を挟んで向かい側の部屋ね」
「アンアン」
ユキちゃんは、シロちゃんを頭に乗せながらとてもご機嫌ですね。
ウェンディさんが部屋の場所を教えてくれたので、今年は迷子にならなくて済みそうです。
「ウェンディさん、シロちゃん、ユキちゃん、試験頑張ってね」
「レオ君も頑張ってね」
「アオン!」
無事に試験室に到着し、僕はみんなを見送ります。
そして、ウェンディさんが試験室に入った時でした。
「あっ、おじさんだ」
「おじさん言うな! 年も殆ど変わらないだろうが!」
ウェンディさんの入った試験室から、大きな男性の声が聞こえてきました。
確か、ブルックさんはウェンディさんのお母さんのモニカさんと年の離れたきょうだいなんだよね。
そういう意味では、おじさんってのは間違っていないよね。
そんな事を思いながら、僕は自分の席に座って試験の準備を進めました。
あなたにおすすめの小説
【完結】小さな元大賢者の幸せ騎士団大作戦〜ひとりは寂しいからみんなで幸せ目指します〜
るあか
ファンタジー
僕はフィル・ガーネット5歳。田舎のガーネット領の領主の息子だ。
でも、ただの5歳児ではない。前世は別の世界で“大賢者”という称号を持つ大魔道士。そのまた前世は日本という島国で“独身貴族”の称号を持つ者だった。
どちらも決して不自由な生活ではなかったのだが、特に大賢者はその力が強すぎたために側に寄る者は誰もおらず、寂しく孤独死をした。
そんな僕はメイドのレベッカと近所の森を散歩中に“根無し草の鬼族のおじさん”を拾う。彼との出会いをきっかけに、ガーネット領にはなかった“騎士団”の結成を目指す事に。
家族や領民のみんなで幸せになる事を夢見て、元大賢者の5歳の僕の幸せ騎士団大作戦が幕を開ける。
追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜
ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」
「街の井戸も空っぽです!」
無能な王太子による身勝手な婚約破棄。
そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを!
ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。
追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!?
優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。
一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。
「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——!
今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける!
※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
追放された宮廷花師が辺境の荒野に花を咲かせたら、王都の庭園だけが枯れ続けているようです
歩人
ファンタジー
「花を飾るだけの令嬢は不要だ」——王城の庭園を十年守った伯爵令嬢フローラは追放された。
翌月、王城の庭園が一夜にして枯れ果てる。さらに隣国への外交花束を用意できず国際問題に——
フローラの花束に込められた花言葉が、実は外交メッセージそのものだったのだ。
一方、辺境の荒野に降り立ったフローラが地面に触れると花が芽吹き始める。
荒野を花畑に変えていくスローライフの中で、花の感情が色で見える加護が目覚めて——。
転生先がヒロインに恋する悪役令息のモブ婚約者だったので、推しの為に身を引こうと思います
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【だって、私はただのモブですから】
10歳になったある日のこと。「婚約者」として現れた少年を見て思い出した。彼はヒロインに恋するも報われない悪役令息で、私の推しだった。そして私は名も無いモブ婚約者。ゲームのストーリー通りに進めば、彼と共に私も破滅まっしぐら。それを防ぐにはヒロインと彼が結ばれるしか無い。そこで私はゲームの知識を利用して、彼とヒロインとの仲を取り持つことにした――
※他サイトでも投稿中
何もしなかっただけです
希臘楽園
ファンタジー
公爵令嬢であり王太子の婚約者であった私は、「地味だ」という理由で婚約を破棄され、王宮を去った。
それまで私が担っていた役目を、誰も知らないまま。
――ただ何もしなくなっただけで、すべては静かに崩れていく。
AIに書かせてみた第14弾は、「追放ざまぁ」系の短編。
『お前の針仕事など誰でもできる』——なら社交界のドレスの裏地を、めくってごらんなさい
歩人
ファンタジー
「地味な針仕事しかできない令嬢は要らない」——公爵家の嫡男にそう言い渡された伯爵令嬢ティナは、
裁縫道具だけを持って屋敷を出た。その翌週、社交界が凍りつく。王妃の夜会服も、公爵令嬢の舞踏会
ドレスも、第一王女の外交用ローブも——仕立てた職人が消えたのだ。しかもティナが十年かけて縫った
全てのドレスの裏地には、二重縫いで隠された署名が残されていて——。
辺境の小さな仕立て屋で穏やかに暮らすティナの元に、王都から使者がやってくる。