異世界で魔王になりました

神崎夜一

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1章〜俺が魔王になるって〜

魔王になりました

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暗闇で何が何だかわからない。
 自分が誰だかわからない。
 体が砕け散りそうになりそうなくらい負のオーラが体を圧迫していく。
  怖いし、暗いし、孤独感だけがつきまとう。
 あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
 苦しい。苦しい。早く死にたい、この苦しさから早く逃げたい。
 そうだ、俺は死んだんだ。
 コンビニからの帰り中に車にはねられ死亡したっけ。
 もしかして生きているのか?何故こんなにも心の中で考えてられている?
 こんな俺大嫌いだ。

 世界と時空のことわりが変わる。


『入れ替わろ、もう魔王は疲れたよ』

 どこからか、かすかに弱々しい声が聞こえたような気がした。


 視界が光に埋め尽くされていく。眩しい。
 
 「大丈夫ですか?大丈夫ですか?魔王さま」

 薄っすらとぼやけた視界の中で懸命に問いかける声が響いた。

「ここは」

 意識がはっきりする。
 ここは...どこだ?
 俺は誰だ?
 体全体が重い。
 座っているらしく頭が前に倒れそうだ。
 なんか頭に違和感があると思い頭に触れた。

 「ツノ!なんでツノが生えてるのだ!」

「魔王さま、今日はやけに様子がおかしいですねどうされました?ツノが生えてるのは魔族を表す象徴じゃないですか」

 その女性にもツノが生えていた。ピンクの髪と目、顔立ちは整っていて美少女。ひざまずいているからなのかより際立つ豊潤な谷間。思わず見とれてしまった。

 魔王⁉︎どういうことだ⁉︎
 冷静に整理しよう。
 まず俺は女の子の家で意識を失った、それで目覚めたらどこかわからない大広間の豪華な椅子に座っている。それも魔王さまと呼んでくる女性と二人っきりだ。それと頭からはツノが生えていた。

 手が違う!

 手が黒く、いや正確には肌が黒といったほうが良いのか。
 左手な指には指輪がはめられていて親指から赤、青、緑、紫、黒の色、どれも小さく文字がこしらえている。

 あぁやっと理解した

 俺は魔王になったのか


 そう俺は今日魔王になった。
 何故異世界転生でもなければ召喚でもない。
 もう関係が気づき上がってるじゃないか。
 自分としては異世界転生で生まれた時から魔法や剣を学びたかったな。
 この前の魔王は自分と同じ顔でやっていたのか、   その魔王はどこいったのか、それとも俺の記憶が書き換わっているのか、こう考えているとよくわからなくなる。
 顔は前世のままに頭にツノが生えている。
 全身黒い布で覆われている。
 前世の顔はというと整っていたがそこまでイケメンではなかった。
 どれだけの魔力があり、家来を持ち、力があるのか早く知りたい。この世界で羽ばたきたい。
 俺はこの世界で新しく生きる。前の世界なんて忘れてここで生きる。

「おい、お前名前は」

「何をとぼけておいでですか私はユーネ・ポトグラスです。忘れずに覚えておいてくれれば幸いです」

 嫌な顔せず深々と頭を下げ答える。
 
「そうか、別に忘れていたわけじゃないからな確認しただけだ」

「そうですか、良かったです」

「それで魔王さま私目をお部屋にお呼びになったのはどういうご用件で」

 床にひざまついたまま問う。
 
 え?俺呼んでないよ?
 そうかこの前の魔王が呼んだのか。
 何のために呼んだんだよ前魔王教えてくれよ。
 まぁいいか、何でも、前世で出来なかったことを。

「ユーネ、その胸を揉ませろ」

 男のロマンであり夢であろう。
 俺は今目の前にある胸に手を出そうとしていた。

「どうぞこんな私でいいのなら魔王さまの気がすむまで揉んで下さい、私魔王さまに揉まれて貰えるんなんて凄く嬉しいです」

 顔を赤くし、自分の手で胸を差し出してくる。

「そうか、それではお言葉に甘えて失礼します」
 
 両手で両胸をガシッと掴んで揉む。
 マシュマロよりも柔らかく、何という感覚。
 凄くいい、いいぞ!
 胸が揉まれて揉まれて形が変わっていく。

「あーん、あっっ、いいです、気持ちいいです魔王さま、その調子です」

 口から粘りっこい唾液と激しい呼吸、赤い頬がエロ過ぎる。
 まだ俺はその手を止めはしない。やり足りない。
 
「あっ、あーー」

 ひとしきり胸を揉んで手を止めた。

「うん、凄くいい胸だな毎晩頼む」

「魔王さまが少しでも楽しまれたならこの上なく私は嬉しいです。今夜は凄く積極的ですね。もし宜しければ、そこのベッドで夜の営みを」

 部屋には真ん中に椅子がありその右横にはベッドがあり左には机がある。どの物にも20メートルくらいに等間隔がある。部屋の広さは縦100メートル横100メートルくらいだ。

「ごほん、ごほん」

 ユーネの言葉に動揺し咳が止まらない。

「いや、それはまた今度にしておく」

 俺はあれをする勇気が出なかった。情け無い。
 最後ら辺の言葉、声が裏返ってしまった。
 こんなにも主従の関係はしっかりしているんだな。
 まぁ当然だよな異世界ファンタジーってのは!
 こうでなきゃ面白くない!


 月明かりが窓から注ぎ込んでいる。
 窓が開いていて夜風が涼しくなびいている。

「ひとつ聞いていいか?」

「何なりと」

「ユーネ以外に家来は何人居た?家来の数がどれだけか確認したい」

 魔王なら家来は数え切れないほどいるはずだ。だって魔王だよ最強ともいえる力を持っているんだよ。

「確認するもなにも2人しか居ません。この私とシュバリネだけです」

「......」

 魔王だよ、最強ともいえる力を持っている魔王だよ。それが家来が2人しか居ない。
 マジか…そんなしかいないのか…。
 それを聞いて少し表情が揺らぐ。
 魔王だから魔王らしくするために感情はあまり出さないようにしなければならない。

「そ、そうだったな」


 そのあとユーネは自室に戻っていき、この部屋には俺1人になった。
 もう寝ようかとベッドに向かったらベッドの上には一冊の本が置いてあった。
 その本には読めない文字のタイトル。
 のはずが、読める。見たことない文字なのになぜか読める。
 [魔導書]
と、そう読めた。
 本を手に取り中をペラペラとめくる。
 火、水、木、闇、光、などの属性に関することや魔法に関することなどが書かれてあり、一つ気になるページがあり手を止めた。

「召喚魔法」

 気になる。もしかしたら召喚魔法をして俺の家来を増やせるかもしれない。
 そのページを読むと召喚魔法のやり方について詳しく書かれていた。
 読み進めてみると、まず、

『高い魔力が必要』

 これは魔王だし持っているに違いない。十分すぎる程。

『紙に魔法陣を書く』

『『マジックサモン』と詠唱する』

 あとは書かれてなく、それだけだった。
 以外と簡単だな。
 俺は本に書いてある小さな魔法陣を紙にデカく書き、詠唱する。

「マジックサモン」

 強い勢いと魔力の波動が積み重なって光が輝く。
 その波動が徐々に膨れ上がりついにその渦の中から1人姿を現した。

「な、何者だ!」

「私はギーラ、貴方が私の主人でございますか?」

「あぁ」
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