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樹神奉寧団編
40 樹神奉寧団編 身辺整理
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先生が何枚かの紙を差し出します。
「そういうことだから、『遺書』と『失踪の書き置き』を書いておいてね。これが見本で、これをそのまま写せばよいからね。何パターンかあるけど、必要に応じて使うから、全部書いておいてよ。
あと、身辺整理もしてね。付き合ってる彼氏とかセフレとかいたら、なるべく別れておいてね。但し、家族には絶対何も言わないこと!」
私は急いで帰宅し、3日後の自らの切腹を想像して少し興奮しながら、遺書と書き置きを見本通り自書します。
切腹したみんな、これ書いたんだよね…。
失踪の書き置きってね。学校行ってそのまま失踪って、それちょっと無理あるような…。でもどういう状況になるか分からないからね。見本の通りに…。
美紀さんも、こんな風に書いたのか。あ、美羽さんが言ってたよ。ハガキで海外旅行に行くって知らせて来たって。あれだね。
彼女の場合はそういう設定だったのだね。まあ、アパートで独り暮らしだったから、そういうのも有りだよ。
私は親と同居だから、それは有り得ない。一応この見本、そのヒトに合わせた内容になってるのね。
次は遺書…。遺書を書くって、変な気分ね。私、ホントにもう死んじゃうんだね。
みんなとお別れだ。さようなら。
ああ、自分の切腹考えて興奮してたけど、いろんな人との繋がりがこれで全て切れてしまうんですよ…。
なんか、ちょっと寂しいな。シンミリしてきちゃった。
翌日火曜日。
私の切腹は明後日。身辺整理をしなければなりません。
彼氏やセフレとは別れろってね、私にそんなのいませんよ。思いっきり、完全無欠、バージンです!!
できれば死ぬ前に一回してみたかったよ、セックスってやつ。
ということなので、そっち方面は大丈夫でありまして、私がしなければいけない身辺整理は、女子切腹同好会。今後を託さなければなりません。百合に……。
登校すると直ぐにベタベタくっついてくる百合に、小声で囁く。
「とっても重要な話があるの。放課後、例の公園へ来て」
百合、怪訝な顔…。そしてその日は、あまりベタベタしてこなくなりました。
放課後の公園。百合の方が先に行って待っていました。
周りに人がいないか、よく確認して彼女の元へ小走りで…。彼女から訊かれる前に私の方から話し始めます。
「百合、あのね。私の切腹が決まったの」
「へ?! せ、切腹? 嘘・・・。そんな・・・」
「今度の木曜日、つまり明後日。だから、同好会の今後は百合に任せるよ」
「嘘よね。冗談なんでしょ?」
「嘘でも冗談でもない。ホントのコト。私は明後日、切腹して死にます」
「そ、そんな・・・。そんなの嫌だよ」
「ゴメンね。こんな急で。それにね、特別儀式での切腹だから完全非公開なんだって。百合に見せて上げられないし、介錯もしてもらえない。私、百合に首を斬って欲しかったんだけど……ホントにゴメン」
「い、嫌だよ。絶対イヤ。有香が死んじゃうなんて、私、嫌だ!!」
「いや、ナニ言ってるのよ。私は切腹するって最初から言っていたでしょ。あなたも私の首を刎ねてくれるって言ってたじゃない。それつまり、死ぬってことよ」
「嫌だ!イヤ、イヤ!! だって・・・、だって私・・・、有香のこと好きになっちゃったんだもん!」
そう言って、いきなり。ガバッと抱き着かれて、ブチュッと唇を奪われた!?
百合の細い舌が、私の口内にグイグイ入ってくる・・・。
ああ、百合の舌、温かで、弾力あって・・・クチャクチャ口の中を弄られる感触、心地よいよ・・・。
百合の唾液、なんだか甘いような芳しいような・・・、美味しい・・・。
これが初キッスの甘い味か・・・。
じゃなくって!
「ちょ、チョット百合、ダメよ、こんな所で、女同士で! 私たち制服のままよ。誰かに見られたらどうするの!」
話を聞かれないよう人気のないところに来ているのですが、流石に屋外でそんなことしていれば、誰かに見られないとも限らない……。
「じゃあ、誰にも見られないところへ行こう」
え? 誰にも見られないところ? 何処?
もしかしてラブホ? いや、制服のままでそんなところへ行けないよ?!
手を引かれ、連れて行かれたのは近くの古いアパートの2階の端の部屋の前。百合は鍵を出してドアを開ける。
何、ここ?
えっ、百合の秘密の隠れ家ですって? たまに、ここで寝泊まりする?!
中は物があまりない。でもベッドはあるね。
家が遠いから、遅くなりそうな時はここに泊まるだなんて、ご両親、よくそんなの許してくれるよね…。
私は百合に手を引かれ、ベッドの前へ。
そして、そのベッド上へ、ドンと押し倒される。
百合は、私の上へガバッと馬乗りになる・・・。
「ここなら、誰にも見られない。ボロイけど、防音も結構しっかりしてるよ。喘ぎ声上げても、全然大丈夫」
「えっと、百合・・・」
顔が近い・・・。
覆いかぶさられるような状態で、見詰め合う。
冗談なんかではなく、真剣な表情・・・。
「イイでしょ?有香」
「・・・う、・・・うん。イイよ。百合とだったら・・・。最後だし」
「やめてよ、最後だなんて言うの!!」
私の口は、速攻で百合の唇によって塞がれた。また舌がグイグイ入ってくる。
ああ、この百合の弾力ある舌の感触、堪らなく心地よい。
私もお返し、百合の口の中に舌を入れ込む。
二人でクチュクチュ舌を絡ませ合う・・・。
あ、百合の手が、私の胸に・・・。服の上から左の乳房をムニムニ揉まれる。
あん、嫌だよ、服の中に手を突っ込まないでよ。
あ、そ、そんな…生でオッパイ揉まないで・・・。
う、あ、そ、そんな…、乳首はスゴク感じちゃうよ・・・。
あ、あああ~ん・・・
・ ・ ・ 。
てなことで・・・。
私はその後、裸に剥かれ、百合も裸になり、ベッド上で組み敷かれ、百合の柔肌の温もりを感じつつ・・・、女同士の濃厚な肉体関係を結んでしまったのであります。
私、百合に処女膜破かれちゃった。
破瓜の出血って、こんななのか。少し痛かったけど……、初めてを百合にって、ちょっと嬉しい。
え、その詳細をって?
バカ! スケベ! そんなのハズ過ぎ。話せるわけないでしょう!!
ただね、百合の裸も綺麗だった。
胸は・・・ちょっと控えめだけどね。引き締まっていて肌はスベスベしていて、体毛薄目で・・・。
あ、また超絶恥ずかしくなってきた。顔が熱い・・・。
帰るのが少し遅くなってしまいましたが、学校行事の準備があって、明日と明後日も遅くなるって親には言っておきました。明後日は、もしかすると学校近くの友達の家に泊めてもらうかもしれないとも・・・。
男じゃ無いだろうねって?
違うよ、クラスメイトだよ。女子高なんだから、女だよ。
「そういうことだから、『遺書』と『失踪の書き置き』を書いておいてね。これが見本で、これをそのまま写せばよいからね。何パターンかあるけど、必要に応じて使うから、全部書いておいてよ。
あと、身辺整理もしてね。付き合ってる彼氏とかセフレとかいたら、なるべく別れておいてね。但し、家族には絶対何も言わないこと!」
私は急いで帰宅し、3日後の自らの切腹を想像して少し興奮しながら、遺書と書き置きを見本通り自書します。
切腹したみんな、これ書いたんだよね…。
失踪の書き置きってね。学校行ってそのまま失踪って、それちょっと無理あるような…。でもどういう状況になるか分からないからね。見本の通りに…。
美紀さんも、こんな風に書いたのか。あ、美羽さんが言ってたよ。ハガキで海外旅行に行くって知らせて来たって。あれだね。
彼女の場合はそういう設定だったのだね。まあ、アパートで独り暮らしだったから、そういうのも有りだよ。
私は親と同居だから、それは有り得ない。一応この見本、そのヒトに合わせた内容になってるのね。
次は遺書…。遺書を書くって、変な気分ね。私、ホントにもう死んじゃうんだね。
みんなとお別れだ。さようなら。
ああ、自分の切腹考えて興奮してたけど、いろんな人との繋がりがこれで全て切れてしまうんですよ…。
なんか、ちょっと寂しいな。シンミリしてきちゃった。
翌日火曜日。
私の切腹は明後日。身辺整理をしなければなりません。
彼氏やセフレとは別れろってね、私にそんなのいませんよ。思いっきり、完全無欠、バージンです!!
できれば死ぬ前に一回してみたかったよ、セックスってやつ。
ということなので、そっち方面は大丈夫でありまして、私がしなければいけない身辺整理は、女子切腹同好会。今後を託さなければなりません。百合に……。
登校すると直ぐにベタベタくっついてくる百合に、小声で囁く。
「とっても重要な話があるの。放課後、例の公園へ来て」
百合、怪訝な顔…。そしてその日は、あまりベタベタしてこなくなりました。
放課後の公園。百合の方が先に行って待っていました。
周りに人がいないか、よく確認して彼女の元へ小走りで…。彼女から訊かれる前に私の方から話し始めます。
「百合、あのね。私の切腹が決まったの」
「へ?! せ、切腹? 嘘・・・。そんな・・・」
「今度の木曜日、つまり明後日。だから、同好会の今後は百合に任せるよ」
「嘘よね。冗談なんでしょ?」
「嘘でも冗談でもない。ホントのコト。私は明後日、切腹して死にます」
「そ、そんな・・・。そんなの嫌だよ」
「ゴメンね。こんな急で。それにね、特別儀式での切腹だから完全非公開なんだって。百合に見せて上げられないし、介錯もしてもらえない。私、百合に首を斬って欲しかったんだけど……ホントにゴメン」
「い、嫌だよ。絶対イヤ。有香が死んじゃうなんて、私、嫌だ!!」
「いや、ナニ言ってるのよ。私は切腹するって最初から言っていたでしょ。あなたも私の首を刎ねてくれるって言ってたじゃない。それつまり、死ぬってことよ」
「嫌だ!イヤ、イヤ!! だって・・・、だって私・・・、有香のこと好きになっちゃったんだもん!」
そう言って、いきなり。ガバッと抱き着かれて、ブチュッと唇を奪われた!?
百合の細い舌が、私の口内にグイグイ入ってくる・・・。
ああ、百合の舌、温かで、弾力あって・・・クチャクチャ口の中を弄られる感触、心地よいよ・・・。
百合の唾液、なんだか甘いような芳しいような・・・、美味しい・・・。
これが初キッスの甘い味か・・・。
じゃなくって!
「ちょ、チョット百合、ダメよ、こんな所で、女同士で! 私たち制服のままよ。誰かに見られたらどうするの!」
話を聞かれないよう人気のないところに来ているのですが、流石に屋外でそんなことしていれば、誰かに見られないとも限らない……。
「じゃあ、誰にも見られないところへ行こう」
え? 誰にも見られないところ? 何処?
もしかしてラブホ? いや、制服のままでそんなところへ行けないよ?!
手を引かれ、連れて行かれたのは近くの古いアパートの2階の端の部屋の前。百合は鍵を出してドアを開ける。
何、ここ?
えっ、百合の秘密の隠れ家ですって? たまに、ここで寝泊まりする?!
中は物があまりない。でもベッドはあるね。
家が遠いから、遅くなりそうな時はここに泊まるだなんて、ご両親、よくそんなの許してくれるよね…。
私は百合に手を引かれ、ベッドの前へ。
そして、そのベッド上へ、ドンと押し倒される。
百合は、私の上へガバッと馬乗りになる・・・。
「ここなら、誰にも見られない。ボロイけど、防音も結構しっかりしてるよ。喘ぎ声上げても、全然大丈夫」
「えっと、百合・・・」
顔が近い・・・。
覆いかぶさられるような状態で、見詰め合う。
冗談なんかではなく、真剣な表情・・・。
「イイでしょ?有香」
「・・・う、・・・うん。イイよ。百合とだったら・・・。最後だし」
「やめてよ、最後だなんて言うの!!」
私の口は、速攻で百合の唇によって塞がれた。また舌がグイグイ入ってくる。
ああ、この百合の弾力ある舌の感触、堪らなく心地よい。
私もお返し、百合の口の中に舌を入れ込む。
二人でクチュクチュ舌を絡ませ合う・・・。
あ、百合の手が、私の胸に・・・。服の上から左の乳房をムニムニ揉まれる。
あん、嫌だよ、服の中に手を突っ込まないでよ。
あ、そ、そんな…生でオッパイ揉まないで・・・。
う、あ、そ、そんな…、乳首はスゴク感じちゃうよ・・・。
あ、あああ~ん・・・
・ ・ ・ 。
てなことで・・・。
私はその後、裸に剥かれ、百合も裸になり、ベッド上で組み敷かれ、百合の柔肌の温もりを感じつつ・・・、女同士の濃厚な肉体関係を結んでしまったのであります。
私、百合に処女膜破かれちゃった。
破瓜の出血って、こんななのか。少し痛かったけど……、初めてを百合にって、ちょっと嬉しい。
え、その詳細をって?
バカ! スケベ! そんなのハズ過ぎ。話せるわけないでしょう!!
ただね、百合の裸も綺麗だった。
胸は・・・ちょっと控えめだけどね。引き締まっていて肌はスベスベしていて、体毛薄目で・・・。
あ、また超絶恥ずかしくなってきた。顔が熱い・・・。
帰るのが少し遅くなってしまいましたが、学校行事の準備があって、明日と明後日も遅くなるって親には言っておきました。明後日は、もしかすると学校近くの友達の家に泊めてもらうかもしれないとも・・・。
男じゃ無いだろうねって?
違うよ、クラスメイトだよ。女子高なんだから、女だよ。
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