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樹神奉寧団編
39 樹神奉寧団編 やっと私も・・・
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ついに私は、美紀さん夏実さんの妹さんたちまで殺してしまいました。とんだ殺人鬼ですね。
それにしても、昨日も今日も、百合がやたらと私にくっついてくる。
あ、昨日は日曜日で、同好会活動として会館で過去の動画を見たりしていたんです。(私の大腸観察の様子なんかも…)
普通に坐って見てればよいのに、百合ってば、なんか私にすり寄ってきて、お尻触ったりお腹触ったり……。
いや、確かに今見ているのは、私のそこの内部の映像なんだけどもね。
だからって、そんな、触らなくても……。
ちょ、ちょっと!! ホントにそういう関係っぽいよ!
私も、その気になっちゃうよ!!
今日は月曜日で、普通に学校がある。学校でも百合ってば、私にくっついてくる。
ただ、ここは女子高。周りでもそんなことしてる子、結構います。だから違和感は特にないんだよね。
あ、じゃれ合ってるだけだから、ベタベタしてる子がみんなレズじゃないですよ。中にはそういう関係の子もいるみたいだけどね。
私は・・・。
そんな趣味は無いと思っていたけどね。百合となら・・・悪くないかも・・・。
女同士のそんな関係もアリかなって、思い始めちゃった。
切腹で、いろんな人の裸も見てきました。
美紀さんの裸、女神様かのように綺麗だった。
夏実さんの爆裂ボディーも凄かった。
菊美さんも素敵な肉体だったな。
由紀さんみたく引き締まったのも良い。
ああ、楓さんのようなちょっとロリっぽいのも、あれはあれで愛でる価値あり。
百合は…。どんな肉体してるかな?
居合やってるから、引き締まってるよね。
胸…大きくはないかな? ペッタンコでもないけど。
百合の裸、ちょっと見てみたいな。温泉でも誘ってみようかな・・・。
それに……。
百合の内臓って、どんなだろう。
内臓もきっと、引き締まっていて綺麗だろうな。
見てみたいな。
触ってみたいな。
引き出したいな・・・。
いやいや、私ってば何考えている?!
何人も殺してきて、ホントにイカレチャッタかな?!
私を早く切腹させてくれないからいけないんですからね。
早く切腹させてくださいよ・・・。
放課後、私は緒方先生に呼び出されました。例の場所に一人で来るようにって。……先生が言う“例の場所”は、“会館”です。
私と一緒に帰るつもりが叶わなくなって不満顔の百合に見送られ、一人で会館へ向かいます。
既に先生、来てました。
「おめでとう、新瀬さん」
へえっ? おめでとうッて、何がですか??
いきなり掛けられた祝辞には、訳が分からず面食らいました。
「あなたの切腹、決まったよ。次の新月の夜、つまり、今週木曜日に執行ね」
「えっ・・・。せ、切腹? 私の?!」
する・・・の・・・?
私が・・・?!
それも、今週木曜日って…、3日後!?
「どうしたの? 切腹したかったんじゃないの?」
「え、ええ、それは、そうですけどね。私、てっきり一年くらいは後かなって。会員も、まだ柴田さんしかいないし……」
そうなんです。百合と一緒にした同好会活動は、まだ4回だけです。この状態で彼女に丸投げなんて……。
「彼女、なかなかシッカリしてるみたいだから、任せても大丈夫じゃない?」
「そ、それは・・・、そう・・・ですけどね・・・」
確かに、それもそう。彼女は既に会員の切腹に立ち会い、処刑も一緒に行っているのです。
私なんかより、ずっとシッカリしています。彼女が会長で、何の問題もないでしょう。
「あれ? なんか、予想してた反応と違うね。嬉しがると思ったのに。切腹イヤなの?」
「へ? あ、そんなことないですよ。切腹したいです。させてください!」
そうです。私は美紀さんの切腹を目の当たりにしたその日から、すぐにでも切腹したかったのですよ。
切腹はしたいです。しますよ!
切腹します!!
「そう? そう言ってもらえると、こっちも嬉しいよ。ただね、申し訳ないけどね。あなたの自由にできる切腹とは、ちょっと違うのよね。でも、最重要儀式での切腹だから、物凄く名誉なコトなのよ」
そう言って緒方先生は、詳細を教えてくれました。
私は斎巫就任儀式の“生贄”という誉ある御役目に選出されたのだそうです。
斎巫というのは、あの樹神奉寧団の役職。神様の仮の肉体“依り代”であり、樹神様が宿る特別に貴い存在。亡くなった前の教主は、これを兼ねていたのだそうです。
これになる資格があるのは鬼頭家の血筋の女だけとか。そして、斎巫になると不老になる?
ああ、前の教主は確か鬼頭なんとかってお婆さんだったよね。何十年も前からやっていて、全く年を取らないバケモノだって誰か言っていたような・・・。流石、この国を災害から守っている教団の主だって思ってた。
でも不老であっても不死じゃあないんだよね。死んじゃったから交代するんだからね。
この斎巫の交代は70年ぶりだそうです。
先代は70年前に73歳で就任した? なに?じゃあ、143歳じゃない?! なるほどバケモノだ。何でギネスブックに載らなかった?
戸籍上の年齢は93歳になっていたって、それどういうコト?!
あ、これも事務局の操作で書類を何とかしちゃったな・・・。
まあ、そんなことはよい。それで、斎巫就任の儀式には多数の供物が必要であり、女子切腹同好会会長である私は、その供物の供給を要求されていたのです。
何人送ったっけ? 8人だ。それでも足りなかったの?
あと4人は処刑対象者で賄ったって、全部で12人もですか・・・。
最後の仕上げとして新月の夜に特別な生贄の生きた心臓を捧げ、2人の候補から1人が斎巫に選ばれる…。その際に必要な“特別な生贄”に、私が選ばれたのですって。
これは供物供給に協力した御褒美なんですってよ。・・・生贄になるのが、御褒美ですか?!?
え?! 何とビックリ、先生も斎巫候補なの?
あ、先生の旧姓は紀藤(きとう)だ。読みが同じで鬼頭家と関係あったんだね。
もう一人の候補は若い女だから、多分そっちが選ばれるだろうって?
そうかな、年齢で選ばれるんじゃないでしょ? 先代は73歳で就任したって言ってたじゃないですか。
でも先生がその斎巫とか言うのになるのに私が生贄にされるって、なんか釈然としないものがあるんですけど!
まあ・・・。別に・・・、いいけどね……。
は? 私も鬼頭の血を引いている?
最後の生贄は、鬼頭の血を引く女じゃないといけないの?
・・・鬼頭? 親戚にそんなのいたかな?
記憶にないけど、どっかで繋がっているのか……。
本来であれば生贄は切腹しません。上から逆さ吊りにされ、泣き叫ぶのをムリヤリ開腹されて腹部の臓物を全て引き出され、続いて生きて動いている状態の心臓が取り出される。その生きた心臓を捧げて祈ることで樹神様がどちらかの候補に降臨される・・・。
というコトですが、“御褒美”ですから、私は“特別の温情”によって切腹させてもらえるそうです。
臓物は可能な限り自分で取り出し、それ以上無理だと思ったら、そのまま台に横になればよい。そうすれば後の残処理は新教主様がしてくださるって…、じゃあ、私は生きたままで心臓を取り出されるんだ!
切腹も出来て自分の内臓掴み出し放題で、更に最後に取り出された自分の動く心臓を見て死んで行ける。なんて最高なことでしょう。
う~ん、考えただけで、アソコがジンワリしてくる。
確かに、私にとっては御褒美だ……。
それにしても、昨日も今日も、百合がやたらと私にくっついてくる。
あ、昨日は日曜日で、同好会活動として会館で過去の動画を見たりしていたんです。(私の大腸観察の様子なんかも…)
普通に坐って見てればよいのに、百合ってば、なんか私にすり寄ってきて、お尻触ったりお腹触ったり……。
いや、確かに今見ているのは、私のそこの内部の映像なんだけどもね。
だからって、そんな、触らなくても……。
ちょ、ちょっと!! ホントにそういう関係っぽいよ!
私も、その気になっちゃうよ!!
今日は月曜日で、普通に学校がある。学校でも百合ってば、私にくっついてくる。
ただ、ここは女子高。周りでもそんなことしてる子、結構います。だから違和感は特にないんだよね。
あ、じゃれ合ってるだけだから、ベタベタしてる子がみんなレズじゃないですよ。中にはそういう関係の子もいるみたいだけどね。
私は・・・。
そんな趣味は無いと思っていたけどね。百合となら・・・悪くないかも・・・。
女同士のそんな関係もアリかなって、思い始めちゃった。
切腹で、いろんな人の裸も見てきました。
美紀さんの裸、女神様かのように綺麗だった。
夏実さんの爆裂ボディーも凄かった。
菊美さんも素敵な肉体だったな。
由紀さんみたく引き締まったのも良い。
ああ、楓さんのようなちょっとロリっぽいのも、あれはあれで愛でる価値あり。
百合は…。どんな肉体してるかな?
居合やってるから、引き締まってるよね。
胸…大きくはないかな? ペッタンコでもないけど。
百合の裸、ちょっと見てみたいな。温泉でも誘ってみようかな・・・。
それに……。
百合の内臓って、どんなだろう。
内臓もきっと、引き締まっていて綺麗だろうな。
見てみたいな。
触ってみたいな。
引き出したいな・・・。
いやいや、私ってば何考えている?!
何人も殺してきて、ホントにイカレチャッタかな?!
私を早く切腹させてくれないからいけないんですからね。
早く切腹させてくださいよ・・・。
放課後、私は緒方先生に呼び出されました。例の場所に一人で来るようにって。……先生が言う“例の場所”は、“会館”です。
私と一緒に帰るつもりが叶わなくなって不満顔の百合に見送られ、一人で会館へ向かいます。
既に先生、来てました。
「おめでとう、新瀬さん」
へえっ? おめでとうッて、何がですか??
いきなり掛けられた祝辞には、訳が分からず面食らいました。
「あなたの切腹、決まったよ。次の新月の夜、つまり、今週木曜日に執行ね」
「えっ・・・。せ、切腹? 私の?!」
する・・・の・・・?
私が・・・?!
それも、今週木曜日って…、3日後!?
「どうしたの? 切腹したかったんじゃないの?」
「え、ええ、それは、そうですけどね。私、てっきり一年くらいは後かなって。会員も、まだ柴田さんしかいないし……」
そうなんです。百合と一緒にした同好会活動は、まだ4回だけです。この状態で彼女に丸投げなんて……。
「彼女、なかなかシッカリしてるみたいだから、任せても大丈夫じゃない?」
「そ、それは・・・、そう・・・ですけどね・・・」
確かに、それもそう。彼女は既に会員の切腹に立ち会い、処刑も一緒に行っているのです。
私なんかより、ずっとシッカリしています。彼女が会長で、何の問題もないでしょう。
「あれ? なんか、予想してた反応と違うね。嬉しがると思ったのに。切腹イヤなの?」
「へ? あ、そんなことないですよ。切腹したいです。させてください!」
そうです。私は美紀さんの切腹を目の当たりにしたその日から、すぐにでも切腹したかったのですよ。
切腹はしたいです。しますよ!
切腹します!!
「そう? そう言ってもらえると、こっちも嬉しいよ。ただね、申し訳ないけどね。あなたの自由にできる切腹とは、ちょっと違うのよね。でも、最重要儀式での切腹だから、物凄く名誉なコトなのよ」
そう言って緒方先生は、詳細を教えてくれました。
私は斎巫就任儀式の“生贄”という誉ある御役目に選出されたのだそうです。
斎巫というのは、あの樹神奉寧団の役職。神様の仮の肉体“依り代”であり、樹神様が宿る特別に貴い存在。亡くなった前の教主は、これを兼ねていたのだそうです。
これになる資格があるのは鬼頭家の血筋の女だけとか。そして、斎巫になると不老になる?
ああ、前の教主は確か鬼頭なんとかってお婆さんだったよね。何十年も前からやっていて、全く年を取らないバケモノだって誰か言っていたような・・・。流石、この国を災害から守っている教団の主だって思ってた。
でも不老であっても不死じゃあないんだよね。死んじゃったから交代するんだからね。
この斎巫の交代は70年ぶりだそうです。
先代は70年前に73歳で就任した? なに?じゃあ、143歳じゃない?! なるほどバケモノだ。何でギネスブックに載らなかった?
戸籍上の年齢は93歳になっていたって、それどういうコト?!
あ、これも事務局の操作で書類を何とかしちゃったな・・・。
まあ、そんなことはよい。それで、斎巫就任の儀式には多数の供物が必要であり、女子切腹同好会会長である私は、その供物の供給を要求されていたのです。
何人送ったっけ? 8人だ。それでも足りなかったの?
あと4人は処刑対象者で賄ったって、全部で12人もですか・・・。
最後の仕上げとして新月の夜に特別な生贄の生きた心臓を捧げ、2人の候補から1人が斎巫に選ばれる…。その際に必要な“特別な生贄”に、私が選ばれたのですって。
これは供物供給に協力した御褒美なんですってよ。・・・生贄になるのが、御褒美ですか?!?
え?! 何とビックリ、先生も斎巫候補なの?
あ、先生の旧姓は紀藤(きとう)だ。読みが同じで鬼頭家と関係あったんだね。
もう一人の候補は若い女だから、多分そっちが選ばれるだろうって?
そうかな、年齢で選ばれるんじゃないでしょ? 先代は73歳で就任したって言ってたじゃないですか。
でも先生がその斎巫とか言うのになるのに私が生贄にされるって、なんか釈然としないものがあるんですけど!
まあ・・・。別に・・・、いいけどね……。
は? 私も鬼頭の血を引いている?
最後の生贄は、鬼頭の血を引く女じゃないといけないの?
・・・鬼頭? 親戚にそんなのいたかな?
記憶にないけど、どっかで繋がっているのか……。
本来であれば生贄は切腹しません。上から逆さ吊りにされ、泣き叫ぶのをムリヤリ開腹されて腹部の臓物を全て引き出され、続いて生きて動いている状態の心臓が取り出される。その生きた心臓を捧げて祈ることで樹神様がどちらかの候補に降臨される・・・。
というコトですが、“御褒美”ですから、私は“特別の温情”によって切腹させてもらえるそうです。
臓物は可能な限り自分で取り出し、それ以上無理だと思ったら、そのまま台に横になればよい。そうすれば後の残処理は新教主様がしてくださるって…、じゃあ、私は生きたままで心臓を取り出されるんだ!
切腹も出来て自分の内臓掴み出し放題で、更に最後に取り出された自分の動く心臓を見て死んで行ける。なんて最高なことでしょう。
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