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樹神奉寧団編
67 樹神奉寧団編 妊娠と、教主の処分
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翌朝、目覚めると同時に、鬼神様の声が聞こえました。『妊娠したよ』って。
うん、そうだね。なんか、下腹部があったかいんだ。中に何か入っている感じがする。これ、鬼神様の子が宿ったんだ。
なんてタイミングかな・・・。
もう少し早ければ、あんな痛い思いしないで済んだんじゃない?
いや、生贄儀式で起こったことだったから、全く関係なかったね。これは、丁度良いタイミングなんですよ。
妊娠って、セックスしてすぐにそうなるってことではないのですね。
私の中の卵巣から排出された卵子に、男からの精子が到達して受精。その受精した卵が卵管を通って子宮に入り、子宮内膜に着床して、そこで妊娠なんですよ。結構時間かかるんです。
受精までは既に完了していた。その受精卵が、この夜の内に無事に私の子宮内に着床したということなんですね。
死にかけた直後に新たな生命を宿しました。まさに、生命の神秘ですよ。
そして、ついにやりましたよ。鬼神様の子を身籠ったのです!
それにしても、アイツ、今日はどんな顔して私と対面する気だろう。
愛人の多恵が私の殺害に失敗して生贄になってしまったことは分かってるよね。
恐らく、自分は関係ないとしらばっくれて、平気でいつも通り私とセックスするつもりでしょう。
許せないね!
アイツは唯一の鬼神様の声を聞ける存在だってことで教主になったけど、私もそれ、出来るようになっています。
教主と言っても、アイツは特に仕事をしているように見えない。忙しそうにしているのは職員のみで、アイツ自身は何もしなく、ただ私とセックスするだけなのよ。
私は妊娠したから、セックスも、もう必要なくなった。用済みなんだよね。
アイツの存在意義って・・・ある?
もう、完全に要らないんじゃない?
『そうだね。もう、要らないね。有香が良いなら、私が何とかしてやるよ』
ほ、ホントに? 鬼神様、是非お願いしますよ。
『よし、承知した。では、マグワイの時に』
マグワイ? ああ、セックスのことか。えっと、それ、もうしなくていいんじゃないのかな? 妊娠したし……。
最後に一回だけ? まあ、いいけど……。
でも鬼神様、その時にどうするつもりなんだろう??
交合部屋に行くと、アイツが居る。やはり何もなかったように振舞う。ふざけた奴だ。
自分の所為で何人死んだと思ってるのよ。あ、それ、私が言えた立場じゃないか…。
いや、それにしても、許せない!
鬼神様がどんな天誅を下すのか分からないけど、思い知るがよい!
アイツとのセックスは、いつものように生殖器と生殖器の直接の合体、コンドームをつけない生で…。
もう妊娠してるんだけど、これが最後のセックスだからね。ゴム無しを許してやるよ。
体の制御の主導権は鬼神様に渡します。私自身は何もしません。完全お任せです。
ヤツは簡単な前戯で自分の持ち物を大きくしておいて、いきなり突っ込んでくる。
最初の頃の丁寧で優しいセックスとは違い、私の中に精液を放出だけすればよいというゾンザイなモノ。
どうせ私は美人でも優秀でもありませんからね。義務としてのセックスでしかないのでしょう。
まあ、私も種馬としか見ていないから、お互い様ですね。
それでも、アレを挿入されると体感としてはスゴク気持ち良いのよ。
アソコの穴がグニュッと大きく広がり、体内へ熱く硬いものがズブズブ入る。
それがグチュグチュ抜き差しされる。
膣壁が擦られ、これは得も言われぬ気持ちよさ。女としての自分の子を残す為の本能的快感とでもいうのか・・・。
私の体が動く。私に覆いかぶさって腰を振っているアイツと、繋がったままで体位の入れ替え。私が上になった状態。
私の体は上下に動く。膣中で盛んに分泌される粘液が滴り、結合している股間からはピチャピチャと厭らしい音。
ああ、スゴイ! 気持ち良い・・・。
いつもの、私が上になっての鬼神様のセックス…。
腰をグッと深く沈める。ヤツのモノがグイっと私の体内深くに食い込み、膣がグニューッと伸ばされる。
そのまま小刻みに体が動く。
ああ、射精されている・・・。
精液がビュッビュビューッと、勢いよく私の子宮口を潤し、膣内が満たされてくるのが分かる。
うう、気持ち良い。
快感・・・。
ヤツも、精を放つ時の恍惚の表情・・・。
あ、あれ?
射精…、長くない?
ヤツの表情が歪んでくる。
私の体はヤツのモノを深く咥え込んだまま、小刻みに動き続ける。
「ひ、ひいっ、と、止まらない・・・」
止まらないって、射精のことよね。
精液って体内に溜められる量に限りがあるはず。そんなに続けては出ないでしょ?
でも、私の中に何かが勢いよく射出され続けている感覚がある。そして、スゴク体に力が漲ってくる。
これは一体何??
「はあっ、ひ、ひいいっ・・・、ひ、ふ、ふへっ・・・」
あ、あれ?
・・・ヤツ、動かなくなっちゃった。
私の体が動いて、結合を解く。
ヤツのアレ、私の体外へ出ると同時に、萎んでだらしなく垂れ下がる。
ヤツはピクリとも動かず、涎を垂らしてベッドに横たわったまま・・・。
「え、えっと、もしもし?」
『死んでるよ』
「えっ!」
これは腹上死ならぬ腹下死・・・。
鬼神様がヤツの全ての精気を、生殖器を通して吸い取ってしまったのです。その為に心臓が止まり、ポックリと、ご臨終・・・。
気持ち良いことしながらの昇天って、これ罰なのでしょうかね…。
ちょっと疑問ではありますが、確かに処分には違いない。
ヤツは鬼神様に“処分”されてしまいました。
私は服を着て、慌てた風を装って秘書課に駆け込みます。
秘書さん3人駆け付けて、全裸のだらしないアイツの死体を見て、絶句・・・。
30分ほどして市立病院院長(女医であり、教団調達部部長。眼鏡をかけた、ソコソコ美人で、私を女子切腹同好会へ導いた一人)自らお出ましで、ヤツの遺体を調べました。
私からはセックスの射精直後に動かなくなってしまったと説明。…相手が知ってる女医さんだから話しやすくて良かったよ。男性に、そんなハズイこと言えないもん。
診断は、心臓麻痺の性交死で、やはり、いわゆる“腹上死”とされました。
えっと、この場合は“腹下死”という方が適切なんだろうけども、どっちが上でどっちが下だったかなんて、説明したくないし、どうでもよいコトですから・・・。
「困ったことになったわね」
と、女院長の私を見る目・・・。
うう、そんな、まるで淫乱女を見るような目で見ないで下さいよ!
女をとっかえひっかえヤリまくっていたのはアッチの方です。あなた、教団幹部の一人なんだから、知ってるでしょう?!
うん、そうだね。なんか、下腹部があったかいんだ。中に何か入っている感じがする。これ、鬼神様の子が宿ったんだ。
なんてタイミングかな・・・。
もう少し早ければ、あんな痛い思いしないで済んだんじゃない?
いや、生贄儀式で起こったことだったから、全く関係なかったね。これは、丁度良いタイミングなんですよ。
妊娠って、セックスしてすぐにそうなるってことではないのですね。
私の中の卵巣から排出された卵子に、男からの精子が到達して受精。その受精した卵が卵管を通って子宮に入り、子宮内膜に着床して、そこで妊娠なんですよ。結構時間かかるんです。
受精までは既に完了していた。その受精卵が、この夜の内に無事に私の子宮内に着床したということなんですね。
死にかけた直後に新たな生命を宿しました。まさに、生命の神秘ですよ。
そして、ついにやりましたよ。鬼神様の子を身籠ったのです!
それにしても、アイツ、今日はどんな顔して私と対面する気だろう。
愛人の多恵が私の殺害に失敗して生贄になってしまったことは分かってるよね。
恐らく、自分は関係ないとしらばっくれて、平気でいつも通り私とセックスするつもりでしょう。
許せないね!
アイツは唯一の鬼神様の声を聞ける存在だってことで教主になったけど、私もそれ、出来るようになっています。
教主と言っても、アイツは特に仕事をしているように見えない。忙しそうにしているのは職員のみで、アイツ自身は何もしなく、ただ私とセックスするだけなのよ。
私は妊娠したから、セックスも、もう必要なくなった。用済みなんだよね。
アイツの存在意義って・・・ある?
もう、完全に要らないんじゃない?
『そうだね。もう、要らないね。有香が良いなら、私が何とかしてやるよ』
ほ、ホントに? 鬼神様、是非お願いしますよ。
『よし、承知した。では、マグワイの時に』
マグワイ? ああ、セックスのことか。えっと、それ、もうしなくていいんじゃないのかな? 妊娠したし……。
最後に一回だけ? まあ、いいけど……。
でも鬼神様、その時にどうするつもりなんだろう??
交合部屋に行くと、アイツが居る。やはり何もなかったように振舞う。ふざけた奴だ。
自分の所為で何人死んだと思ってるのよ。あ、それ、私が言えた立場じゃないか…。
いや、それにしても、許せない!
鬼神様がどんな天誅を下すのか分からないけど、思い知るがよい!
アイツとのセックスは、いつものように生殖器と生殖器の直接の合体、コンドームをつけない生で…。
もう妊娠してるんだけど、これが最後のセックスだからね。ゴム無しを許してやるよ。
体の制御の主導権は鬼神様に渡します。私自身は何もしません。完全お任せです。
ヤツは簡単な前戯で自分の持ち物を大きくしておいて、いきなり突っ込んでくる。
最初の頃の丁寧で優しいセックスとは違い、私の中に精液を放出だけすればよいというゾンザイなモノ。
どうせ私は美人でも優秀でもありませんからね。義務としてのセックスでしかないのでしょう。
まあ、私も種馬としか見ていないから、お互い様ですね。
それでも、アレを挿入されると体感としてはスゴク気持ち良いのよ。
アソコの穴がグニュッと大きく広がり、体内へ熱く硬いものがズブズブ入る。
それがグチュグチュ抜き差しされる。
膣壁が擦られ、これは得も言われぬ気持ちよさ。女としての自分の子を残す為の本能的快感とでもいうのか・・・。
私の体が動く。私に覆いかぶさって腰を振っているアイツと、繋がったままで体位の入れ替え。私が上になった状態。
私の体は上下に動く。膣中で盛んに分泌される粘液が滴り、結合している股間からはピチャピチャと厭らしい音。
ああ、スゴイ! 気持ち良い・・・。
いつもの、私が上になっての鬼神様のセックス…。
腰をグッと深く沈める。ヤツのモノがグイっと私の体内深くに食い込み、膣がグニューッと伸ばされる。
そのまま小刻みに体が動く。
ああ、射精されている・・・。
精液がビュッビュビューッと、勢いよく私の子宮口を潤し、膣内が満たされてくるのが分かる。
うう、気持ち良い。
快感・・・。
ヤツも、精を放つ時の恍惚の表情・・・。
あ、あれ?
射精…、長くない?
ヤツの表情が歪んでくる。
私の体はヤツのモノを深く咥え込んだまま、小刻みに動き続ける。
「ひ、ひいっ、と、止まらない・・・」
止まらないって、射精のことよね。
精液って体内に溜められる量に限りがあるはず。そんなに続けては出ないでしょ?
でも、私の中に何かが勢いよく射出され続けている感覚がある。そして、スゴク体に力が漲ってくる。
これは一体何??
「はあっ、ひ、ひいいっ・・・、ひ、ふ、ふへっ・・・」
あ、あれ?
・・・ヤツ、動かなくなっちゃった。
私の体が動いて、結合を解く。
ヤツのアレ、私の体外へ出ると同時に、萎んでだらしなく垂れ下がる。
ヤツはピクリとも動かず、涎を垂らしてベッドに横たわったまま・・・。
「え、えっと、もしもし?」
『死んでるよ』
「えっ!」
これは腹上死ならぬ腹下死・・・。
鬼神様がヤツの全ての精気を、生殖器を通して吸い取ってしまったのです。その為に心臓が止まり、ポックリと、ご臨終・・・。
気持ち良いことしながらの昇天って、これ罰なのでしょうかね…。
ちょっと疑問ではありますが、確かに処分には違いない。
ヤツは鬼神様に“処分”されてしまいました。
私は服を着て、慌てた風を装って秘書課に駆け込みます。
秘書さん3人駆け付けて、全裸のだらしないアイツの死体を見て、絶句・・・。
30分ほどして市立病院院長(女医であり、教団調達部部長。眼鏡をかけた、ソコソコ美人で、私を女子切腹同好会へ導いた一人)自らお出ましで、ヤツの遺体を調べました。
私からはセックスの射精直後に動かなくなってしまったと説明。…相手が知ってる女医さんだから話しやすくて良かったよ。男性に、そんなハズイこと言えないもん。
診断は、心臓麻痺の性交死で、やはり、いわゆる“腹上死”とされました。
えっと、この場合は“腹下死”という方が適切なんだろうけども、どっちが上でどっちが下だったかなんて、説明したくないし、どうでもよいコトですから・・・。
「困ったことになったわね」
と、女院長の私を見る目・・・。
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