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17 直腸からS状結腸
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美紀さんは二台の固定カメラのスイッチを入れます。動画撮影開始です。私の超恥ずかしい格好が撮られてるよ…。
うううっ、内視鏡がズブズブ体内へ侵入してきます。モニターを見ますと、夏実さんの時と同じショッキングピンク。
「は~い、肛門通過で直腸内に入りましたよ~。じゃあ、腸管を膨らませますからね~。ちょ~っと我慢してくださいね~」
シューッと私のお腹の中で音がします。大腸の中に空気が入っていっているのです。お湯を注入する方法もあるみたいですが、今回は空気を入れます。
なんでかっていうと、お湯は漏れ出てきます。特に終わった後、漏らして濡れちゃう危険があるからですって。
あ、それから、普通は大腸の内視鏡検査って最初に奥までカメラを入れておいて、それを抜きながら見て行くんですって。
でも今回は入れるところから観察し、更に抜きながらも見るとか…。それだと空気の方が都合良いみたいなんですね。夏実さん曰く、ですが…。
「あ~、我慢できなくなったら、お尻の力抜いてガス出しちゃってくださいね~。液体じゃないから~、出しても全然大丈夫っすからね~。
でも、我慢できる内は、そのままでいてくださいね~」
「は、はい…」
いや、出したらオナラと同じですよ。空気だからって、そんなに気安くは出せません。出来る限りは我慢します!
モニターには、私の大腸内部が鮮明に映りました。
まあるく深い管、直腸。奥は暗くなって、ずっと中へ続いているように見えます。
壁の色はピンクがかった肌色です。ヌメヌメと光っています。
私の大腸の中って、こんな風になってるんだ。ちょっと感動!
見えるのは、取り敢えずほぼ真っ直ぐの肉管。ですが、何と言ったら良いのでしょう。単なるズドンとした管では無くて、左・右・左と、交互に弁のような横襞みたいなのがありますね。便を下に送り出すためのモノなんでしょうか?
あ、直腸横襞って言うんですか。下直腸横襞、中直腸横襞、上直腸横襞??
一々名前が付いてるんですね。ということは誰でも同じように存在する襞ってことですね。
「へ~。綺麗な直腸すね~。便の残りは一切無いね~。程よく粘液も分泌されていて、キラキラ光ってますよ~。超健康体っすね~」
そう、夏実さんと美紀さんにも、この私の大腸内部を見られているんです。部位の解説はいいですけど、感想を述べられると、ちょっと、恥ずかしい…。
徐々に空気が抜けるのか、大腸内の膨らみが狭くなってきます。そのたびにシューと空気が補給されて大きく膨らまされます。そして、更にスコープは中の方へどんどん突っ込まれてゆきます。お腹を貫かれていくようで、ナンとも変な気分です。
「直腸はここまでですね~。大体20cmくらいですね~。ここでクニャッと曲がってS状結腸っすね~。カメラの先を曲げて入れて行きますね~」
手もとの操作で、カメラの先の部分が自由に動くのです。更に部分的に伸び縮みもして入れるのを自動補助してくれるとか。先端近くにバルーンが付いていて、それを膨らませて中から引っ張るように入れることも可能?凄いですね。
でも、基本はお尻から突っ込んでいって入れるみたいです。
映っている腸の壁…。赤い血管が網目のように走っています。
よく見ると画面全体がトックトックと規則正しく鼓動してる…。私の心臓の脈動によるものですね。それに合わせ、網目のような細い血管内を赤い血がサラサラ流れて行きます。
ここで水分や栄養分を取り込んで血液の中に流し込むんですもんね。
自分の体内の様子とは言え、神秘的です。
先端部分が大腸内壁にぶつからないように、向きを変えながらズブズブ突っ込まれてゆきます。
今のところ、痛くはありません。
ですが、お腹の内部に違和感。大腸の曲がっている所で擦れているような抵抗感といったらよいのかな…。ドンドン下腹部の奥まで入ってきていますし、順番に大腸が膨らまされてゆきます。お腹が張った状態で苦しい…。
お尻の穴の方は、ズブズブーズブズブーとスコープが突っ込まれて擦れながら通過して行く挿入感。
これに関しては絶妙に気持ち良いかも。でも、ちょっと冷たい…。時々ローションが追加で塗られます。
モニター画像は似たような感じですが、腸管はどこまでも続いています。
直腸内よりも襞の間隔が狭くなり、ほぼ等間隔で輪っか状の横襞になっています。そうですね、大腸って解剖写真で見ても滑らかでは無くてデコボコした管でした。そのデコボコに合わせて内部にも襞があるのですね。
ううっ、横っ腹左下が張る…。ちょっと苦しいかも…。
「う~ん、もしかして、有香ちゃんの大腸って長いのかな?
今入れているS状結腸は、内視鏡検査の挿入時の難所でね~。グニャッと曲がっている上に腹壁に固定されていない可動部だから~、長いと伸びちゃって入れにくいのよね~。
下行結腸まで行けば内視鏡の自動補正が掛かるから楽になるはずだけどね~」
う~ん、そうなんだ。今、かなり苦しい状態です。
「辛そうね~。美紀さん、ちょっと手伝って~。
有香ちゃんのお腹の、この辺り、グーッと押さえてあげてみて~」
「分かった」
美紀さんが私のお腹の左下、丁度張って内部を何か通過しているような感じがしている部分を、ゆっくり中へ押し込んでくれます。あ、少し楽になった…。
「よし、大丈夫みたいね~。S状結腸が大きく湾曲して伸びきっていたみたいっすね~。すっごくスムーズに入るようになったよ~。はい、この曲がりできっと、下行結腸ね~。もう押さえなくても大丈夫っすよ~」
うううっ、内視鏡がズブズブ体内へ侵入してきます。モニターを見ますと、夏実さんの時と同じショッキングピンク。
「は~い、肛門通過で直腸内に入りましたよ~。じゃあ、腸管を膨らませますからね~。ちょ~っと我慢してくださいね~」
シューッと私のお腹の中で音がします。大腸の中に空気が入っていっているのです。お湯を注入する方法もあるみたいですが、今回は空気を入れます。
なんでかっていうと、お湯は漏れ出てきます。特に終わった後、漏らして濡れちゃう危険があるからですって。
あ、それから、普通は大腸の内視鏡検査って最初に奥までカメラを入れておいて、それを抜きながら見て行くんですって。
でも今回は入れるところから観察し、更に抜きながらも見るとか…。それだと空気の方が都合良いみたいなんですね。夏実さん曰く、ですが…。
「あ~、我慢できなくなったら、お尻の力抜いてガス出しちゃってくださいね~。液体じゃないから~、出しても全然大丈夫っすからね~。
でも、我慢できる内は、そのままでいてくださいね~」
「は、はい…」
いや、出したらオナラと同じですよ。空気だからって、そんなに気安くは出せません。出来る限りは我慢します!
モニターには、私の大腸内部が鮮明に映りました。
まあるく深い管、直腸。奥は暗くなって、ずっと中へ続いているように見えます。
壁の色はピンクがかった肌色です。ヌメヌメと光っています。
私の大腸の中って、こんな風になってるんだ。ちょっと感動!
見えるのは、取り敢えずほぼ真っ直ぐの肉管。ですが、何と言ったら良いのでしょう。単なるズドンとした管では無くて、左・右・左と、交互に弁のような横襞みたいなのがありますね。便を下に送り出すためのモノなんでしょうか?
あ、直腸横襞って言うんですか。下直腸横襞、中直腸横襞、上直腸横襞??
一々名前が付いてるんですね。ということは誰でも同じように存在する襞ってことですね。
「へ~。綺麗な直腸すね~。便の残りは一切無いね~。程よく粘液も分泌されていて、キラキラ光ってますよ~。超健康体っすね~」
そう、夏実さんと美紀さんにも、この私の大腸内部を見られているんです。部位の解説はいいですけど、感想を述べられると、ちょっと、恥ずかしい…。
徐々に空気が抜けるのか、大腸内の膨らみが狭くなってきます。そのたびにシューと空気が補給されて大きく膨らまされます。そして、更にスコープは中の方へどんどん突っ込まれてゆきます。お腹を貫かれていくようで、ナンとも変な気分です。
「直腸はここまでですね~。大体20cmくらいですね~。ここでクニャッと曲がってS状結腸っすね~。カメラの先を曲げて入れて行きますね~」
手もとの操作で、カメラの先の部分が自由に動くのです。更に部分的に伸び縮みもして入れるのを自動補助してくれるとか。先端近くにバルーンが付いていて、それを膨らませて中から引っ張るように入れることも可能?凄いですね。
でも、基本はお尻から突っ込んでいって入れるみたいです。
映っている腸の壁…。赤い血管が網目のように走っています。
よく見ると画面全体がトックトックと規則正しく鼓動してる…。私の心臓の脈動によるものですね。それに合わせ、網目のような細い血管内を赤い血がサラサラ流れて行きます。
ここで水分や栄養分を取り込んで血液の中に流し込むんですもんね。
自分の体内の様子とは言え、神秘的です。
先端部分が大腸内壁にぶつからないように、向きを変えながらズブズブ突っ込まれてゆきます。
今のところ、痛くはありません。
ですが、お腹の内部に違和感。大腸の曲がっている所で擦れているような抵抗感といったらよいのかな…。ドンドン下腹部の奥まで入ってきていますし、順番に大腸が膨らまされてゆきます。お腹が張った状態で苦しい…。
お尻の穴の方は、ズブズブーズブズブーとスコープが突っ込まれて擦れながら通過して行く挿入感。
これに関しては絶妙に気持ち良いかも。でも、ちょっと冷たい…。時々ローションが追加で塗られます。
モニター画像は似たような感じですが、腸管はどこまでも続いています。
直腸内よりも襞の間隔が狭くなり、ほぼ等間隔で輪っか状の横襞になっています。そうですね、大腸って解剖写真で見ても滑らかでは無くてデコボコした管でした。そのデコボコに合わせて内部にも襞があるのですね。
ううっ、横っ腹左下が張る…。ちょっと苦しいかも…。
「う~ん、もしかして、有香ちゃんの大腸って長いのかな?
今入れているS状結腸は、内視鏡検査の挿入時の難所でね~。グニャッと曲がっている上に腹壁に固定されていない可動部だから~、長いと伸びちゃって入れにくいのよね~。
下行結腸まで行けば内視鏡の自動補正が掛かるから楽になるはずだけどね~」
う~ん、そうなんだ。今、かなり苦しい状態です。
「辛そうね~。美紀さん、ちょっと手伝って~。
有香ちゃんのお腹の、この辺り、グーッと押さえてあげてみて~」
「分かった」
美紀さんが私のお腹の左下、丁度張って内部を何か通過しているような感じがしている部分を、ゆっくり中へ押し込んでくれます。あ、少し楽になった…。
「よし、大丈夫みたいね~。S状結腸が大きく湾曲して伸びきっていたみたいっすね~。すっごくスムーズに入るようになったよ~。はい、この曲がりできっと、下行結腸ね~。もう押さえなくても大丈夫っすよ~」
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