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帰還、そして出産
105 神子誕生 …育児…
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六人の赤ちゃんは、元気いっぱい。一人が泣き出すと、それにつられて一斉に泣き出してしまうので大変だ。
杏奈と環奈は病気休学扱いになっていたが、出産一週間で復学。名古屋の学校へ、車送迎で通いだした。送迎車の手配は山本家でしている。
沙織も二週間程度で復学。妹たちと同じ車で大学に通う。
学校に行っている間の彼女たちの子の面倒は、大学を中途退学した恵美がみている。このため、自然と恵美が子供たちの世話係のようになってしまい、祥子が料理担当、舞衣が神社担当に復帰した。
神社の方は、美雪が結構な頻度でアルバイトに入ってくれるので助かっている。秘密を美雪に明かしたのが、結果的に幸いした。
赤ちゃんは、一カ月程で首がすわる。明らかに、通常より成長が早い。成長速度は通常の三倍くらいか…。
忙しい正月を越えて一月半ばにはハイハイするようになり、じきに、つかまり立ちするようになる。こうなると、危険で放っておけない。恵美は毎日、子供たちを追い掛け回さなければならなくなった。
二月には歩くようになり、喋りだす。
三月には離乳。
そうすると、若い元気な妻たちは、夜の営みを要求してくる。女の集団は遠慮なんてしないのだ。慎也にとっては嬉しいような悲しいような、複雑な気分。
ただ、この子供たちを五年育てるという使命がある。その間は、新たな出産は控えた方が良いだろうということになり、全員、避妊することになった。
この為、必ずしも最後の射精までする必要は無くなった。彼女らを満足させれば、それで良いのだった。
ところで、子供たちだが、成長速度が通常の三倍で、一五歳になると消えてしまう(神隠し?)という運命の子たちだ。
このような特殊な事情であるため、出生届を出していない。つまり、戸籍が無い…。「居ないはず」の子たちだ。
故に、あまり人目に付くことは避けたい。しかし、家の中に閉じ込めているわけにもいかない。
そこで、神社で子供を預かって保育しているということにしている。
ダミーの看板も設置してあるが、他の子を受け入れる予定は全く無いし、そんな認可も受けていない。問い合わせが有っても定員オーバーということで断っていた。
昨年は、いろいろと大変であった。このため慎也が普段していた農作業は、ほぼ休止状態になっていた。田圃も田中総代に耕作依頼していたのだ。
今年は子供たちも一緒に作業できるので、農作業を再開することにした。
春になって、ナス・ピーマン・トマトといった野菜の植え付け。五月には籾播き。
籾播きというのは、簡単に言えば、稲の種まき。稲の苗を育てるのだ。少し時期が遅いように思うかもしれないが、これはこの地方の標準時期である。
六月に田植え。田植えは人手がいるので、亜希子と、その彼氏も強制動員する。
ちなみに、亜希子たちは、来年春に結婚することになっている。
泥だらけになりながらも二人はラブラブムードで、恵美に散々揶揄われていたのだった。
杏奈と環奈は病気休学扱いになっていたが、出産一週間で復学。名古屋の学校へ、車送迎で通いだした。送迎車の手配は山本家でしている。
沙織も二週間程度で復学。妹たちと同じ車で大学に通う。
学校に行っている間の彼女たちの子の面倒は、大学を中途退学した恵美がみている。このため、自然と恵美が子供たちの世話係のようになってしまい、祥子が料理担当、舞衣が神社担当に復帰した。
神社の方は、美雪が結構な頻度でアルバイトに入ってくれるので助かっている。秘密を美雪に明かしたのが、結果的に幸いした。
赤ちゃんは、一カ月程で首がすわる。明らかに、通常より成長が早い。成長速度は通常の三倍くらいか…。
忙しい正月を越えて一月半ばにはハイハイするようになり、じきに、つかまり立ちするようになる。こうなると、危険で放っておけない。恵美は毎日、子供たちを追い掛け回さなければならなくなった。
二月には歩くようになり、喋りだす。
三月には離乳。
そうすると、若い元気な妻たちは、夜の営みを要求してくる。女の集団は遠慮なんてしないのだ。慎也にとっては嬉しいような悲しいような、複雑な気分。
ただ、この子供たちを五年育てるという使命がある。その間は、新たな出産は控えた方が良いだろうということになり、全員、避妊することになった。
この為、必ずしも最後の射精までする必要は無くなった。彼女らを満足させれば、それで良いのだった。
ところで、子供たちだが、成長速度が通常の三倍で、一五歳になると消えてしまう(神隠し?)という運命の子たちだ。
このような特殊な事情であるため、出生届を出していない。つまり、戸籍が無い…。「居ないはず」の子たちだ。
故に、あまり人目に付くことは避けたい。しかし、家の中に閉じ込めているわけにもいかない。
そこで、神社で子供を預かって保育しているということにしている。
ダミーの看板も設置してあるが、他の子を受け入れる予定は全く無いし、そんな認可も受けていない。問い合わせが有っても定員オーバーということで断っていた。
昨年は、いろいろと大変であった。このため慎也が普段していた農作業は、ほぼ休止状態になっていた。田圃も田中総代に耕作依頼していたのだ。
今年は子供たちも一緒に作業できるので、農作業を再開することにした。
春になって、ナス・ピーマン・トマトといった野菜の植え付け。五月には籾播き。
籾播きというのは、簡単に言えば、稲の種まき。稲の苗を育てるのだ。少し時期が遅いように思うかもしれないが、これはこの地方の標準時期である。
六月に田植え。田植えは人手がいるので、亜希子と、その彼氏も強制動員する。
ちなみに、亜希子たちは、来年春に結婚することになっている。
泥だらけになりながらも二人はラブラブムードで、恵美に散々揶揄われていたのだった。
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