月の影に隠れしモノは

しんいち

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新たな仲間と、…別れ

148 女鬼との交合1

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 夜。「お勤め」の時間。女鬼たちは、大いに驚いた。
 一つの部屋に、自分たちの分の布団ふとんも一緒に並べられている。
 広間に十組の布団が並べられた光景は壮観である。合宿か、修学旅行か…。いや、鬼の世界にそのような習慣は無いのだが…。

「あ、あの~。これは……」

「何~。みんな一緒に寝るのよ~。セックスも、ここで順番にするんだからね~」

「い、一緒に? ……。一人ずつ別室で、ではなく、皆の前で…?」

 アマ始め、女鬼たちは顔を赤くして、互いに見合った。

「そうよ~。これが、うちの常識だから~」

「そ、そういうものですか…。我ら鬼の常識としては、公開でするものではないと思うのですが…。それが、ヒトの仕来りとあれば、止むを得ません。よろしくお願い致します」

 正座してお辞儀するアマに、他の女鬼もあわてて従った。
 いや、鬼の常識だけではなく、通常のヒトの常識としても、これは明らかに異常であるのだが…。

「あなたたちの種付け優先だから~、今日は、あなたたちからよね~」

 いつものように、恵美が仕切って進めようとする。しかし…。

「ちょっと待った~。恵美さん、何か忘れてますよね~」

 舞衣が割って入った。

「何~?」

「とぼけても駄目! 子供たちに秘密をばらしておいて、そのままで済むとお思い? これより、恵美さんの処刑です!」

「ひ~。それは御勘弁かんべん!」

「ダメ! 祥子さん、捕獲!」

 昨晩は月影村に泊まって交合は無かったので、保留になっていたことだ。
 委細承知とばかり放たれた祥子の念力により、恵美が浮かび上がった。
 恵美は、逃げようと手足をバタつかせる。…が、空しく手足は宙を切る。

「ちょっと~! 祥子さんも同罪でしょ!」

「いやいや、子供たちにバラしたのは、其方そなたじゃ」

 祥子の念力によって、恵美の着物が空中で脱がされ、裸にかれてゆく。
 アマは、その手際に驚いた。自分には、あんな器用な真似は出来ない。本当にヒトなのかと、改めて祥子を見詰めた。
 祥子は、そんな視線を気にしていない。
 全裸にされた恵美は、ジタバタ足掻あがくが、浮遊させられていてはどうしようもない。股を開けさせられ、卑猥ひわいなポーズ。
 慎也もニヤッと笑って、準備万端。さあ、執行開始!

 …と思ったら、舞衣が止めた。

「ちょっと待ってね。処刑の前に、尋問します」

 舞衣は恵美の近く行き、彼女の顔を見て、ニコッと笑った。
 結構近い位置…。

「な、なんですか~」

 情けない格好、情けない表情で、情けない声を出す恵美…。
 笑顔のままの舞衣…。

「恵美さん。性教育の教材として張形を入手したんですよね」

「そ、そうですよ~」

「それにしては、サイズが大き過ぎのような気がしますが?」

「そ、それは~。………。そ、そう、鬼のアレって大きいんじゃないの? 沙織もデカチンて、言ってたでしょう?」

 沙織の眉がピクピクッと動くが、舞衣による尋問中であるから口は出さない。

「ホントに、それが理由~?」

 舞衣は笑顔のまま、首をかしげた。

「自分が試したかったんでしょう?」

「………」

 恵美は視線をらした。

「使ってみたけど、あまり気持ち良くなくて、やっぱり慎也さんとじゃないとダメだと実感して、で、いらなくなったから、興味示したさとちゃんに上げちゃったと…」

「………」

 恵美は、逸らしていた視線を舞衣に戻した。
 ……見つめ合う。
 相変わらず、ニッコリ笑っている舞衣。
 恵美の顔が徐々に赤くなってくる。

「何よ~! 尋問なんて言って、言わなくても全部、心読んでる~!
 そうですよ~。その通りです~! 自分で使いました~!
 大きい方が気持ち良いかなと思って、大きいサイズ買いました~!
 使ってみたけど、イマイチだったのでさとに上げちゃいました~。何か悪い~?」

「いや、いや。バージンの娘に上げる物じゃないでしょうに…。
 まあ、性教育が必要なのも分かるし、それを一手にしてもらっているのは有難いことでもあるし。そもそも祥子さんが先にあの話をバラしたということもありますし…」

 舞衣はチラッと祥子を見た。
 祥子は、きまり悪そうに右手でほおいた。…左手は恵美を浮かせる為に、恵美に向けて挙げている。別に手を向けなくても念力は行使出来るが…。

「ということで、処刑は免除で」

「へ?」

 覚悟していた恵美が、気の抜けた声を出した。

「何? 期待してたの? じゃあ、やってもらいましょうか」

「いや、いや! 結構です!」

 恵美は布団に降ろされた。すぐに布団の中に、裸のままガバッと潜り込む。

「ひや~、助かった~!」
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