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新たな仲間と、…別れ
150 惚れた!
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翌朝。舞衣が起きると、いつものように、先に慎也が起きていて、既に布団には居ない。
祥子が居ないのも、いつものこと。彼女は朝食準備であろう。が、女鬼三人も、既に居ない…。
布団から出て、離れの居間に行くと、変な光景が広がっていた。
読みにくそうに新聞を読んでいる慎也。
その慎也の肩を揉んだり、腕をさすったり、とにかく、ベタベタくっついているアマ。
「姫様がなんてことを!」と、オロオロしている、トヨとタミ…。
(いったいこれは、何?)
「あ、舞衣さん、おはよう」
慎也の挨拶に、舞衣も返す。…対象を広げて。
「おはようございます。慎也さん、みなさん」
「おはようございます」
トヨとタミは、すぐに丁寧に頭を下げて返した。しかし、アマは慎也にベッタリで、舞衣を見ようとしない。
(な、何なのよ!)
あまり良い気分で無いが、「お客様」であるから、放っておいた。
その後もアマは、慎也が神社へ向かうまで、くっついていた。着替えまで手伝おうとするが、それは慎也が断った。
慎也が出て行くときには、玄関で正座し、三つ指ついて、
「いってらっしゃいませ」
祥子、恵美、沙織、杏奈、環奈は、呆気に取られて見ている。
トヨとタミは、相変わらず、「姫様がなんてことを…」と、オロオロしながら、アマに倣う。
そして、舞衣は、何だか面白くない。
一日の仕事を終え、神社から慎也と舞衣が一緒に帰ってくると、玄関にアマが正座して待っていた。
「お帰りなさいませ。ご主人様」
優雅に、丁寧にお辞儀する。…が、「ご主人様」?
「お仕事、お疲れ様にございました」
サッと慎也の手を取って、玄関から奥へ導く。
舞衣は口を開けてフリーズ。迂闊にも見送ってしまった。
祥子は夕食準備で先に帰宅していたので、この場面を見ていない。しかし、買い物に出ていて丁度一足遅れで帰ってきた恵美は、これに遭遇。やはり、唖然としていた。
アマはそのまま慎也と部屋まで行き、こちらも呆然としている慎也の、着替えを手伝う。
我に返って、慌てて慎也の様子を見に来た舞衣…。
だが、アマがベッタリくっついていて、近づく隙を与えない。
着替え終わった慎也の肩を、アマが揉みだした。
舞衣の機嫌は、どんどん悪くなる。
後ろから覗き込んでいた恵美も、これには困惑気味だ。
夕食時も、この険悪な雰囲気が続く。娘たちは舞衣の雰囲気に怯えて、縮こまっていた。
湯船につかりながら、慎也は、少し困っていた。
アマが世話を焼いてくれるのは、正直嬉しい。今まで種馬扱いで、あまり良い待遇を受けた記憶が無い。鬼ではあるが、アマも美人だ。それが、事細かに世話を焼いてくれる…。悪い気がするはずが無い。ではあるのだが、それで、他の皆がギクシャクするようでは困るのだ。
そんなことを考えていると、急に浴室の扉が開いた。
驚いて、そちらを見ると…。全裸のアマ…。
「御主人様。お背中お流しします」
アマが嬉しそうに駆け寄って、慎也の手を取り、湯船から引き上げようとした。
「ちょ、ちょっと、アマさん! そんなことしなくていいから!」
慎也は、慌てて断ろうとする。
「そうおっしゃらずに。遠慮ご無用です!」
無理に引き上げようとするアマ。
「コラー! 父様から離れろ! この淫乱鬼!」
里が飛び込んできた。
これには、アマも怯んだ。彼女は里が苦手なのだ。何しろ、肛門に張形を突っ込まれたトラウマがある。
「母様!大変です!淫乱鬼が父様を誘惑しています!」
愛も叫んでいる。それを聞いて、舞衣が駆けつけてきた。
「あ、アマさん、何してるの! いくら何でも、許しませんよ!」
「許すも許さぬも、あるものか! 私は、ご主人様のお背中を流しにきただけだ!」
「慎也さんは私の主人であって、あなたの主人じゃありません!」
今にもつかみ合いの喧嘩になりそうになり、慌てて杏奈・環奈と、トヨ・タミが、それぞれの主を、それぞれ二人掛かりで引き離した。
祥子が居ないのも、いつものこと。彼女は朝食準備であろう。が、女鬼三人も、既に居ない…。
布団から出て、離れの居間に行くと、変な光景が広がっていた。
読みにくそうに新聞を読んでいる慎也。
その慎也の肩を揉んだり、腕をさすったり、とにかく、ベタベタくっついているアマ。
「姫様がなんてことを!」と、オロオロしている、トヨとタミ…。
(いったいこれは、何?)
「あ、舞衣さん、おはよう」
慎也の挨拶に、舞衣も返す。…対象を広げて。
「おはようございます。慎也さん、みなさん」
「おはようございます」
トヨとタミは、すぐに丁寧に頭を下げて返した。しかし、アマは慎也にベッタリで、舞衣を見ようとしない。
(な、何なのよ!)
あまり良い気分で無いが、「お客様」であるから、放っておいた。
その後もアマは、慎也が神社へ向かうまで、くっついていた。着替えまで手伝おうとするが、それは慎也が断った。
慎也が出て行くときには、玄関で正座し、三つ指ついて、
「いってらっしゃいませ」
祥子、恵美、沙織、杏奈、環奈は、呆気に取られて見ている。
トヨとタミは、相変わらず、「姫様がなんてことを…」と、オロオロしながら、アマに倣う。
そして、舞衣は、何だか面白くない。
一日の仕事を終え、神社から慎也と舞衣が一緒に帰ってくると、玄関にアマが正座して待っていた。
「お帰りなさいませ。ご主人様」
優雅に、丁寧にお辞儀する。…が、「ご主人様」?
「お仕事、お疲れ様にございました」
サッと慎也の手を取って、玄関から奥へ導く。
舞衣は口を開けてフリーズ。迂闊にも見送ってしまった。
祥子は夕食準備で先に帰宅していたので、この場面を見ていない。しかし、買い物に出ていて丁度一足遅れで帰ってきた恵美は、これに遭遇。やはり、唖然としていた。
アマはそのまま慎也と部屋まで行き、こちらも呆然としている慎也の、着替えを手伝う。
我に返って、慌てて慎也の様子を見に来た舞衣…。
だが、アマがベッタリくっついていて、近づく隙を与えない。
着替え終わった慎也の肩を、アマが揉みだした。
舞衣の機嫌は、どんどん悪くなる。
後ろから覗き込んでいた恵美も、これには困惑気味だ。
夕食時も、この険悪な雰囲気が続く。娘たちは舞衣の雰囲気に怯えて、縮こまっていた。
湯船につかりながら、慎也は、少し困っていた。
アマが世話を焼いてくれるのは、正直嬉しい。今まで種馬扱いで、あまり良い待遇を受けた記憶が無い。鬼ではあるが、アマも美人だ。それが、事細かに世話を焼いてくれる…。悪い気がするはずが無い。ではあるのだが、それで、他の皆がギクシャクするようでは困るのだ。
そんなことを考えていると、急に浴室の扉が開いた。
驚いて、そちらを見ると…。全裸のアマ…。
「御主人様。お背中お流しします」
アマが嬉しそうに駆け寄って、慎也の手を取り、湯船から引き上げようとした。
「ちょ、ちょっと、アマさん! そんなことしなくていいから!」
慎也は、慌てて断ろうとする。
「そうおっしゃらずに。遠慮ご無用です!」
無理に引き上げようとするアマ。
「コラー! 父様から離れろ! この淫乱鬼!」
里が飛び込んできた。
これには、アマも怯んだ。彼女は里が苦手なのだ。何しろ、肛門に張形を突っ込まれたトラウマがある。
「母様!大変です!淫乱鬼が父様を誘惑しています!」
愛も叫んでいる。それを聞いて、舞衣が駆けつけてきた。
「あ、アマさん、何してるの! いくら何でも、許しませんよ!」
「許すも許さぬも、あるものか! 私は、ご主人様のお背中を流しにきただけだ!」
「慎也さんは私の主人であって、あなたの主人じゃありません!」
今にもつかみ合いの喧嘩になりそうになり、慌てて杏奈・環奈と、トヨ・タミが、それぞれの主を、それぞれ二人掛かりで引き離した。
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