2 / 45
残虐非道なる異世界生活
2 私、生体解剖される…
しおりを挟む
フロア先生、まずは女学生たちに執行手順の説明。…私のお腹を縦に大きく切開して消化器官を全摘出し、学生一人一人に切り分けて各自で詳しく内部構造を観察してもらうですって。ホントに解剖実習なんですよ。
その他の腹部内臓も摘出切開して観察した後に胸部を開き、肺と心臓を取り出して終わりだなんて。酷い話ですね。
先生、メスを取ります。
鋭く光るそれを、一切の躊躇もなく私の腹部上方鳩尾中央に当て、クッと押し付けてスーッと下に引く・・・。
ううっ、い、痛い!!
お腹の皮膚が縦一直線に切れて、赤い血がにじみ出てきます。
何回か、同じところにメスが入れられ、脂肪組織や腹筋も、綺麗に真っ直ぐ切り裂かれてゆきます。
麻酔はされていません。猛烈な痛み。私はキュッと目を瞑り、手にグッと力を入れ、切られる痛みを耐えます。
「う、うわ~、痛そう」
「ちょっと、可哀想」
おお、2人の心優しき女学生よ。その気持ち、忘れちゃいけませんよ。こんな残酷なこと平気でやっちゃうヒドイ大人にならないでね。
私のお腹、上から下まで完全に切り裂かれてしまいました。フロア先生、メスを置いて両手でもって、血に塗れた傷口を掴んでガバッと左右に開きます。
「はうううう~っ!」
身体が痙攣する…。痛い、痛すぎるよ。
せめて、麻酔があればよいのに。…ってか、これ無理なんですよね。
私には麻酔が効かない。超特異体質なのです。だから耐えるしかない。
学生たちが、私のお腹の内部を興味深そうに覗き込みます。
今、大きく切り開かれて、その皮が左右にグワッと開けられている状態。内臓…腸なんかが見えていますよね。
誰だ、今、「グロッ、キモチワルッ」て言ったヤツ。
人のお腹を切開して覗き込んでおいて、フザケタことノタマッてるんじゃないわよ。
アンタのお腹の中にも、同様のブツが詰まっているのよ!
さあ、これから中身を取り出して観察するんですって。
一旦切り口から手を離したフロア先生、真っ赤に染まったその手で、私のお腹を両脇からグッと強く押します。
「あうううっ」
お腹の切り口から、グニョグニョッと、柔らかな管状のモノが押し出されて来る。…小腸です。
先生に指名された黒髪の女の子が恐々という様子で、はみ出てきている私の小腸を両手でつかみ、グッと引っ張ります。
「ふうううう~っ」
も、もう少し優しくして!
ピンク色でブヨブヨした小腸が、グチュグチュ~ッと引き出されてゆく。お腹の奥のほうが引っ張られる、変な感じ…。
細長くって滑らかな小腸。小腸って、単なる一本の管としてお腹の中に入っているのじゃないんですね。腸間膜という薄い膜でお腹の奥と繋がっているのです。その腸間膜が引っ張られ、広げられる…。
膜内を放射状に通っている血管が、ピクピク動いている。内部を血液が流れているのです。
生きているままの状態の、私の小腸と腸間膜。栄養分を吸収し、生命を維持する器官。自分で言うのも何ですけど、綺麗で神秘的……。
フロア先生が鋏を取ります。そして、何の躊躇いもなく腸間膜をビリビリ破いてしまい、私の大切な小腸を無惨にブッチンブッチンぶつ切りにしてゆく…。
腸の中には、食べ物の消化物が入っています。切られてそれがこぼれ出し、異様な臭いが漂いだします。
誰!「臭い、最低」って何よ。
確かに臭いですよ。でも、こんなコトされちゃったら仕方ないでしょうに。
あなたのお腹の中にだって、同じ臭いモノが詰まってるのよ。同じことされたら、あなたからもこんな臭いが立ち込めるんだから!
30センチくらいずつの長さに分断され、切り分けられた私の小腸。それは、女学生それぞれに手渡され、皆各自、壁側にある机に向かい、受け取ったそれをメスで開いて内部を詳しく観察します。
何ですって!?
「最低! ドロドロのゲロキッタナイの、いっぱい詰まってる~」
ですって?!
だから、そこの銀髪女、さっきから汚いとか臭いとかって、大概にしなさいよ。
あんた、絶対許さないからね。その顔、シッカリ覚えたぞ。
呪ってやる!
祟ってやる!!
その他の腹部内臓も摘出切開して観察した後に胸部を開き、肺と心臓を取り出して終わりだなんて。酷い話ですね。
先生、メスを取ります。
鋭く光るそれを、一切の躊躇もなく私の腹部上方鳩尾中央に当て、クッと押し付けてスーッと下に引く・・・。
ううっ、い、痛い!!
お腹の皮膚が縦一直線に切れて、赤い血がにじみ出てきます。
何回か、同じところにメスが入れられ、脂肪組織や腹筋も、綺麗に真っ直ぐ切り裂かれてゆきます。
麻酔はされていません。猛烈な痛み。私はキュッと目を瞑り、手にグッと力を入れ、切られる痛みを耐えます。
「う、うわ~、痛そう」
「ちょっと、可哀想」
おお、2人の心優しき女学生よ。その気持ち、忘れちゃいけませんよ。こんな残酷なこと平気でやっちゃうヒドイ大人にならないでね。
私のお腹、上から下まで完全に切り裂かれてしまいました。フロア先生、メスを置いて両手でもって、血に塗れた傷口を掴んでガバッと左右に開きます。
「はうううう~っ!」
身体が痙攣する…。痛い、痛すぎるよ。
せめて、麻酔があればよいのに。…ってか、これ無理なんですよね。
私には麻酔が効かない。超特異体質なのです。だから耐えるしかない。
学生たちが、私のお腹の内部を興味深そうに覗き込みます。
今、大きく切り開かれて、その皮が左右にグワッと開けられている状態。内臓…腸なんかが見えていますよね。
誰だ、今、「グロッ、キモチワルッ」て言ったヤツ。
人のお腹を切開して覗き込んでおいて、フザケタことノタマッてるんじゃないわよ。
アンタのお腹の中にも、同様のブツが詰まっているのよ!
さあ、これから中身を取り出して観察するんですって。
一旦切り口から手を離したフロア先生、真っ赤に染まったその手で、私のお腹を両脇からグッと強く押します。
「あうううっ」
お腹の切り口から、グニョグニョッと、柔らかな管状のモノが押し出されて来る。…小腸です。
先生に指名された黒髪の女の子が恐々という様子で、はみ出てきている私の小腸を両手でつかみ、グッと引っ張ります。
「ふうううう~っ」
も、もう少し優しくして!
ピンク色でブヨブヨした小腸が、グチュグチュ~ッと引き出されてゆく。お腹の奥のほうが引っ張られる、変な感じ…。
細長くって滑らかな小腸。小腸って、単なる一本の管としてお腹の中に入っているのじゃないんですね。腸間膜という薄い膜でお腹の奥と繋がっているのです。その腸間膜が引っ張られ、広げられる…。
膜内を放射状に通っている血管が、ピクピク動いている。内部を血液が流れているのです。
生きているままの状態の、私の小腸と腸間膜。栄養分を吸収し、生命を維持する器官。自分で言うのも何ですけど、綺麗で神秘的……。
フロア先生が鋏を取ります。そして、何の躊躇いもなく腸間膜をビリビリ破いてしまい、私の大切な小腸を無惨にブッチンブッチンぶつ切りにしてゆく…。
腸の中には、食べ物の消化物が入っています。切られてそれがこぼれ出し、異様な臭いが漂いだします。
誰!「臭い、最低」って何よ。
確かに臭いですよ。でも、こんなコトされちゃったら仕方ないでしょうに。
あなたのお腹の中にだって、同じ臭いモノが詰まってるのよ。同じことされたら、あなたからもこんな臭いが立ち込めるんだから!
30センチくらいずつの長さに分断され、切り分けられた私の小腸。それは、女学生それぞれに手渡され、皆各自、壁側にある机に向かい、受け取ったそれをメスで開いて内部を詳しく観察します。
何ですって!?
「最低! ドロドロのゲロキッタナイの、いっぱい詰まってる~」
ですって?!
だから、そこの銀髪女、さっきから汚いとか臭いとかって、大概にしなさいよ。
あんた、絶対許さないからね。その顔、シッカリ覚えたぞ。
呪ってやる!
祟ってやる!!
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します
名無し
ファンタジー
毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる