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ラッキーガール

73 ヤラレチャッタ……

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 コトが終わり……。

 スックと立ち上がったスサノオ様、ポンと着衣姿に。

「ふむ。もう奴が返ってくるか…。では我の役目もここまでだ。
我が新妻ハルカよ。また我と身を合わせたくなったら、いつでも参るが良いぞ。我は出雲の須佐の社に居る」

 それだけ言うと、スッと消えてしまいました。

 私はというと、布団にグッタリ全裸仰向けのままの状態。


 あ~あ、私、シチャッタよ……。

 いや、シチャッタっていうかさ、ヤラレチャッタだよね。
一応、同意はしましたけどさあ。まあ、実際のところ半分強姦みたいなもんですからね……。

 こんなモンなのかな、セックスって。
 気持ち良くなんて、全然無いやね。
 初めては痛いとは聞いていたけど、これは、ちょっと、痛過ぎですよ。

 股間がズキズキ猛烈に疼く。
手で撫でてその手を見てみると、変な粘液と一緒に、ベットリと赤い血。これが破瓜の印ってやつなのね。
 ロストバージンですな……。

 う~ん、いや、でもさ。これ、出血が多過ぎません?
 ってか、男のアレってあんなになるモノなの?
 お風呂で見たのと全然違うんだもん。私の裸を見たとたんに、ムクムク大きくなってきて、ピーンってそそり立って!
 それに、あれって絶対、巨根ってヤツだよね。普通サイズじゃないハズ!
 いや、他の男性の大きくなったモノなんて、一度も見たことないんですけどねっ!!

 あ、あれ……。

 ・・・。

 やっぱり、血が止まらないよ。これ、裂けてるんじゃないかな? 物凄く痛いよ…。

 このままじゃ絶対マズいよね。子供産めない体になっちゃうかも。
女としては、それだけは嫌だ。

 ……いや、それ以前に、私、死んじゃうかな?

「ハルカちゃん? 大丈夫? 心配になって来ちゃった。
スサノオ様の威圧的な雰囲気が消えたみたいだけども、入って良い?」

 部屋の外から咲夜ちゃんの声。

「咲夜ちゃん、どうしよう。お医者さんに行った方が良いかな……」

「えっ?! どうしたの? 入るわよ!」

 あ、私そういえば、全裸でだらしなくお股広げたまま。超ハシタナイ格好だ。
でも、動けないのよね、痛くて……。

 慌てて入ってきた咲夜ちゃん、盛大に悲鳴を上げます。

 いや、そうですよ。若い女子が裸でお股おっぴろげて、ひっくり返っていますからね。
 おまけに、その股間は血まみれときたもんだ……。

「ハルカちゃんが! ハルカちゃんが!」

 取り乱す咲夜ちゃん。

 うん? あれ、スクさんも入ってきた。まだ居たんですね。
 ありゃりゃ、この前はオッパイを見られたけど、今回は全裸で股間の大事な部分まで御開帳……。
 いや、もう、どうでも良いですよ。見たけりゃ、お好きなだけ見てくださいな。
痛いし、力が入らないもん……。

 そのスクさんも驚いてる。
 私のアソコって、そんなに変ですかね?
な~んてことじゃないですよね。

 やっぱ、これ、裂けてますよね……。

「こ、こら、イカンがな。すぐに薬を作らねば!
ハルカよ、この結の巫女の力を借りたい。伝えよ」

 ああ、そうですよね。咲夜ちゃんには神様の声が聞こえないからね。

「咲夜ちゃん、スクさんがお薬作ってくれるって。
咲夜ちゃんの力を借りたいって言ってるの。お願いできる?」

「も、もちろん! 何でもします!」

 咲夜ちゃんとスクさんは、大慌てで外へ出てゆきました。
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