HeritageCard-貧困街上がりの守銭奴カードマスターはヤンデレロリ吸血鬼と無双したい~この吸血鬼、血じゃなくてお金を吸うんですけど~

檻井百葉

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王都編

風呂とベッドとステータス確認

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 ボクは今、サクラザワ家の浴室に来ている。
 夕飯が済んだらお風呂をどうぞ、と言われたからだ。
 風呂。
 それも、貴族の屋敷の風呂。

(……やばくない?)

 家を出てからは、よくその辺の川で水浴びしてたし、思えば温かいお風呂に入るなんて何年振りくらいかのイベントだ。
 ……一応言っておくと、ちゃんと身体は洗っている。貧困街の人間といえど、女性として最低限の清潔さは保とうと努力していた。
 それにしても毎日一人で好きな時にお風呂に入れる。なんて素晴らしいんだ、貴族は。
 ――と、感動して色々と感想を述べたら

「それが人間として普通ですわ~!」

 とミヨリさんには相変わらずドン引かれてしまった。
 そろそろ彼女の中でのボクの評価、とんでもなく下がってないかな……。心配だ。
 改めてそう思いながら、ボクは浴室の扉を開けた。

 ――広い!

 ただの浴室なのに、ボクが昔住んでいた家くらいの広さはある……というのは言い過ぎだろうか。
 浴槽は石造りで、湯気がゆらゆらと立ち上っている。
 しかも、湯は既に張られていた。

「うーん、しっかり準備されてる。レオン君って相当優秀なんだな……」

 使用人が全員出ていったということは、夕飯からお風呂の用意まで、全て彼一人でこなしたのだろう。
 生活特化型のカードリアン、それも執事。そのスペックの優秀さをボクは実感させられた。
 そっと湯に足を入れる。

「……あっ~」

 熱すぎない。
 ぬるすぎない。
 肌に触れた瞬間、じわっと体の芯まで染み込んでくる。

「生き返る~~!!」

 思わず大きな声が漏れた。
 スラムでの水浴びとはまるで別物だ。汚れを落とすというより、身体の疲れそのものが溶けていく感じ。
 知らなかった。風呂って、こんなに――贅沢なものだったのか。

「はぁ~~!!お風呂サイコー!この快感を知らずに今まで生きてきたとかボクめっちゃ損してたんだな~」

 肩まで湯に沈み、深く息を吐いた、その時。

「あら、随分と気持ちよさそうね」
「――っ!?」

 突然話しかけられて心臓が跳ねた。
 振り向くと、そこには――いつの間にか、身体をバスタオルでくるんだだけのリーナが立っていた。
 そういえばまだカードに戻してなかった。
 水気で少し湿った桃色の長髪が肩に張り付き、普段より少し大人びて見える。

「な、なんでいるの!?」
「一緒に入ろうと思って」

 あっさり言われた。

「いや、もうそろそろカードに戻らない!?もう2日間も外に出っ放しだけど大丈夫なの!?」
「お風呂から出たらカードに戻ってあげるわ。明日に備えてカードの中で眠るから。あなたと絡み合って寝るのも悪くないんだけど」
「それはマジでやめろ!」

 リーナは躊躇なくタオルを外して、湯に入ってくる。
 白い肌が湯気に包まれ、彼女は満足そうに息を吐いた。

「はぁ……いいわね。こうして同じ湯に浸かるの」
「距離が近い。近いから」

 平然と隣に座られた。
 いや、ほぼ密着だ。
 しかも、ボクの裸が珍しいのか、頭の上から足先までじっくり眺めている。……なんか変な気分になるからやめてほしい。

「……こら、人の裸をじろじろ見ないでよ!」
「あら、私と貴女の仲でしょう?じっくり見せなさいよ。
 それにマスターのことを深く知るのもカードリアンとしての務めよ。私の身体もじっくり観察していいから」
「誰がやるか!」
「ふふ、もっと近寄っていいかしら?」

 腕が触れる。
 肩が当たる。
 心臓がバックンバックン鳴る。ボクはマスターで、リーナはボクのカードリアンだ。
 道具と使い手。それも女同士だ。そもそもリーナの外見年齢は10歳程度の少女だ。
 なのになぜ、こんなにも胸が高鳴る!?身体が火照る!?

「あら、貴女そんなところに黒子があるのね。……中々良いじゃない」
「コラァ!どこをジロジロ見てるんだァ!」

 即座に湯をばしゃっと立てて抗議する。

「あはは。ミライはからかい甲斐があって面白いわ」

 リーナは楽しそうに笑いながら、やたらと距離を詰めてくる。
 腕に触れ、背中に手を回し、やたらボディタッチが多い。

「ちょ、なんなんだよ。というか昨日から思ってたけど、やたらスキンシップを求めてくるね?」
「あら、昨日ちゃんと言ったじゃない。”対等な関係を築きたい”って。
 人間の友達関係みたいなものを自分なりに真似ているのよ。人間同士のコミュニケーションってこんな感じでしょ?相手がどんな顔をするか、どんな声を出すか、じっくり確かめて……」
「……いや、多分、ちょっと……だいぶ違うんじゃないか……!?」

 友達と呼べる関係がいないからよく分からないけど、こんなにベタベタ触ったりジロジロと裸を観察したり、煽情的な台詞で煽ったりするのはまた別の関係じゃね……?
 とツッコみたいことは山ほどあるが、彼女なりにボクと”仲良くしたい”らしいというのはなんとなく分かった。
 愛し愛される関係になりたい――と言っていたのも、要するに「友達関係」みたいなものを盛大に勘違いした結果なのか?

「そうなの?」

 ボクの言葉に本気で首を傾げている。

「愛し愛される関係になるって難しいのね。方向性とはしては間違ってないと思ったのだけれど」
「間違ってるよ。盛大に」

 カードリアンは道具だ。戦うための、ボクにとっては稼ぐための力。その認識は変わらない。
 ただ……まあ、大切な道具だ。だからこそしっかりとご機嫌は取ってやる必要はあるよな。

「……ほどほどにしてよ」
「ふふ、善処するわ」

 そう言って、リーナはまたボクの肩に寄りかかってきた。

「全然善処してない!」
「でも、嫌じゃないでしょう?」
「…………」

 咄嗟に否定できなかった。まあ、正直ちょっとウザったいし、からかわれているだけな気もするけど……悪い気はしないというのが事実だ。
 貧困街で生きるために一人で生活してきたからだろうか、こうして軽口を言い合い、スキンシップを取り……こういった関係は新鮮で、どこか心地良かった。

「ふぅ」

 ボクはため息をつきながら、もう一度、湯に身を沈めた。

「……ねえリーナ」
「何?」
「ここから上がったら、身体洗ってあげようか」
「あら、いいわよ。私の肉体美、思う存分触れなさい。堪能しなさい。ああっ!」

 ………………。
 やっぱコイツ、苦手だ。







 まあ、色々ありましてボクとリーナは最初に案内された客室に戻ってきた。
 色々あった――と言っても、一緒にお風呂に入って身体を洗ったくらいだが。
 ……いや、本当に。一々リーナが煽情的な台詞を発するくらいで本当に何も無かった。口だけだ、アイツは。
 改めて、壁際に並ぶ本棚、柔らかな絨毯、そしてフカフカのベッド。
 やっぱり贅沢過ぎる空間だ。

「じゃあ、私はカードの中で休ませてもらうわ。明日に備えて体力はしっかり回復しておきたいもの」
「うん。じゃあ明日は頼むよ。改めて君のスキルは確認しておく。ちゃんと的確に指示が出せるようにね」
「ええ。期待しているわ。……今日はありがとう」
「ん?何が」

 お礼を言われるようなことはしただろうか。疑問に思っていると、リーナが優しく微笑んだ。

「ハンバーグを奢ってくれて、身体を洗ってくれて……いっぱい遊んでくれてありがとう。一緒にいてくれて、ありがとう」

 最後の一言だけ、少しだけ声が小さかった。
 その時の彼女の表情はどこか寂しそうで……まるで、親から離れる子供の様に見えた。

「今日はとても楽しかったわ」

 大人びた表情と、外見年齢相応の声色と言葉。
 そのアンバランスさが、相変わらず調子を狂わせる。

「まあ、その、なんだ。……ボクも楽しかったよ。じゃ、また明日ね」
「ええ、また明日会いましょう」

 ボクは彼女にしばしの別れを告げると、『闇夜に躍る吸血姫 ベルリーナ』のカードを掲げる。

「――”リターン”」

 空気が、ふっと歪んだ。
 リーナの姿が光の粒子となって徐々に薄くなっていき――カードに吸い込まれていく。

「明日、勝ちましょうね」」

 最後にそんな言葉を残し、リーナの身体は完全に消えた。
 代わりに、ボクの手の中に一枚のカードが残る。
 カードリアンはどんな傷や疲れを感じても、カードの中で一定時間休めば回復する。明日になれば存分の状態で戦ってくれるだろう。
 しかし、昨日からずっとカードから出しっぱなしだったなぁ。ご飯食べたりお風呂入ったりしてたから、十分に休めている気はするが。

「……よし」

 ミライはベッドに腰を下ろし、カードを両手で持った。

「じゃあ、教えてもらった通り……」

 リーナを洗っている途中、「改めて君がどんなカードリアンなのか知っておきたい。能力とか、スキルとか」と聞いたところ、カードを手に持って『ステータス確認』と念じればある程度詳細が分かると教えてもらった。
 軽く息を吸い、意識を集中させる。

(ステータス確認)

 頭の中で、そう念じた瞬間だった。
 ――カードが、淡く光る。
 視界に、半透明の文字列が浮かび上がった。



 【カードリアン情報】
 名称:闇夜に躍る吸血姫 ベルリーナ
 分類:ユニーク/戦闘型
 種族:吸血鬼
 近接戦闘特化/高機動/夜間補正

 【スキル一覧】
 ・スカーレットスラッシュ
  ――鎌で切り裂くと共に、相手のHPを吸収する。
 ・バットレイド
  ――コウモリ型の魔力弾を数発飛ばす遠距離攻撃
 ・モード:闇夜に君臨する女王ノクターナル・クイーン


「……なんか増えてる」

 ”バットレイド”という単語は知らない。
 思わず、声に出していた。
 昨日のバトルの時には、確か無かったスキルだ。
 『コウモリ型の魔力弾を数発飛ばす遠距離攻撃』――と、簡単な説明文が続いている。

「ってことは……経験を積むことで、使えるスキルが増える……ってことか」

 カードリアンも、成長する。
 戦闘を重ね、実戦を経て、能力が解放されていく。
 しかし、魔力弾を飛ばす遠距離攻撃か。これは使える。
 攻撃手段が増えるのは、単純に戦術の幅が広がる。
 そんなことを考えていたが、ボクの視線は、最後のスキルに吸い寄せられていった。

「……闇夜に君臨する女王ノクターナル・クイーンねぇ。存在自体は知ってたけど、凄い名前だな……」

 名前からして、明らかに“切り札”だ。
 説明文を読み進める。

『モード:闇夜に君臨する女王ノクターナル・クイーン
 マスターの■■■、あるいは■■■■■■■■■を消費し、真の力を解放する』

「……文字化け?」

 説明文の一部が、ノイズが奔ったように潰れていて読めない。
 だが、その直後に続く単語だけは、はっきりと認識できた。

「消費ってなんだよ」

 マスターの何を消費する?
 ふと、嫌な予感が背中を這い上がる。
 大きな力の代償として消費される物なんて、”命”と相場が決まっている。
 そして、さらに下。

 補足説明のように、小さな文字が続いていた。

 ※本モード発動中、対象カードリアンは真の姿となる
 ※発動中はマスターへの負荷が発生する可能性あり
 ※『モード解除』と発すれば本形態は解除される。その後、このスキルは12時間再使用不可となる

「負荷、ねぇ……」

 益々嫌な予感がして、カードを持つ指に力がこもった。

 真の姿。
 真の力。
 いかにも、強そうだ。
 ……だが、読めない文字と”負荷”という単語がボクを不安にさせる。

「……マジで使ったらボクが死ぬとかじゃないよな」

 冗談半分で呟いたはずの言葉が、やけに重く部屋に落ちた。
 もし、このスキルを使えば――自分の身に何かが起きる?何が消費される?
 体力?
 寿命?

「真の力、か」

 ボクはカードを胸元に引き寄せ、静かに息を吐いた。

「使うかどうかは……慎重に見極めないと、だな」

 勝つための力は欲しい。
 金を稼ぐためにも、負けるわけにはいかない。

「……代償が寿命何年分とかなら、いざとなれば払ってやってもいいかもね」

 勝てるならば、金が手に入るならば、魂の一部くらいはくれてやってもいい気がしてきた。
 いつ死ぬか分からない生活を、ずっと送ってきたんだ。
 明日を生き延びるために、今日を削る。そんなこともしてきた。
 だから勝つために命を捧げる覚悟くらい出来ている。……多分。
 ボクはカードを机に置き、ベッドへ倒れ込んだ。

「おやすみ、リーナ。明日は頼んだよ」

 返事は無い。カードに入って寝ているんだから当然か。
 さて、明日にはミヨリさんの全てがかかったカードリアン・バトルが始まる。
 相手がどんなカードマスターとカードリアンかは分からないが、リーナは強い。
 それに、いざとなれば”切札”もある。
 まあ、なんとかなるだろう。そんな予感を胸に、ボクは柔らかすぎる布団に身を沈めた。

 ……うーわ、やわらけ~~。
 ボクが今まで使っていた毛布はなんだ?腐ってたのか?
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